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ベリー・バッド・ウェディング Very Bad Things (1998)

バチェラー・パーティーで殺人を犯してしまった男性達の運命を描く、監督、脚本ピーター・バーグ、主演クリスチャン・スレーターキャメロン・ディアスジョン・ファヴローダニエル・スターンジェレミー・ピヴェンジーン・トリプルホーンリーランド・オーサー他共演のブラック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ピーター・バーグ
製作
マイケル・シーファー
ダイアン・ナバトフ
シンディ・コーワン
製作総指揮
テッド・フィールド
スコット・ルーフ
マイケル・ヘルファン
クリスチャン・スレーター
脚本:ピーター・バーグ
撮影:デヴィッド・ヘニングス
編集:ダン・レベンタル
音楽:スチュワート・コープランド

出演
ロバート・ボイド:クリスチャン・スレーター
ローラ・ギャレティ:キャメロン・ディアス
カイル・フィッシャー:ジョン・ファヴロー
アダム・バーコウ:ダニエル・スターン
マイケル・バーコウ:ジェレミー・ピヴェン
ロイス・バーコウ:ジーン・トリプルホーン
チャールズ・ムーア:リーランド・オーサー
フィッシャー:ローレンス・プレスマン
ティナ:コーベ・タイ
アダム・バーコウJr.:ジョーイ・ジマーマン

アメリカ 映画
配給 PolyGram Filmed Entertainment
1998年製作 100分
公開
北米:1998年11月25日
日本:2000年4月15日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $9,898,410
世界 $21,094,970


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
理想の結婚式を挙げることが夢のローラ・ギャレティ(キャメロン・ディアス)は、婚約者のカイル・フィッシャー(ジョン・ファヴロー)と共にその準備を整え、ラスベガスでのバチェラー・パーティーに備える。

完璧を求めるローラは、カイルの幼馴染で整備士のチャールズ・ムーア(リーランド・オーサー)、不動産業者のロバート・ボイド(クリスチャン・スレーター)との交友関係に問題があると思い気になっていた。

同僚のマイケル・バーコウ(ジェレミー・ピヴェン)と仕事をしていたカイルは、マイケルの兄アダム(ダニエル・スターン)から、3時間後に集合だと言われる。

ローラから式場の椅子のことで電話があり、適当に対応したカイルは、集合場所のアダムの家に彼女を呼ぶ。

アダムの妻ロイス(ジーン・トリプルホーン)と息子のJr.(ジョーイ・ジマーマン)とティミー、そしてローラに見送られて、カイルら5人は車で出発する。
...全てを見る(結末あり)

ラスベガス
酒とドラッグで大いに楽しんだ5人は、現れた娼婦のティナ(コーベ・タイ)を歓迎する。

ローラのことを考えるカイルは遠慮をするが、マイケルはティナとバスルームで愛し合う。

ところが、事故が起きてティナが死亡し、焦るアダムらを落ち着かせたロバートは、死体を砂漠に埋めることを考える。

ドラッグなどが散乱しているため、通報するのはまずいと言うロバートは、全員を賛成させて、死体を運び出す方法を考えて納得させる。

そこに警備員が現れ、静かに過ごしてほしいと言われたためにロバートが彼に金を渡す。

それ以上5人を責める気はない警備員だったが、バスルームの死体を見つけてしまう。

焦るアダムらは説明しようとするが、ロバートがコルク抜きで警備員の胸を刺してバスルームに閉じ込める。

苦しむ警備員が死んだことを確認した5人は、血だらけのバスルームの惨状を見て驚く。

4人を落ち着かせたロバートは、自首する選択肢はないと言って、その場を掃除して死体を処分する準備を始めるために、必要なものを揃える。

部屋を片付けて死体をバラバラに解体した5人は、スーツケースに詰め込んでホテルを出る。

砂漠に向かい穴を掘り始めた5人だったが、ユダヤ人のアダムは、死体をスーツケースのままで埋めるのは戒律に背くと皆に伝える。

死体を出して組み立てると言いだしたアダムは考えを変えず、ロバートらは仕方なくそれに従う。

ティナと警備員の死体を分けて埋めた5人は、祈りを捧げてその場を去る。

ロサンゼルスに向かう途中、洗車をしている間にローラに電話をしたカイルは、椅子の件を訊かれたために連絡してあると伝える。

アダムの家に戻ったカイルはローラに迎えられ、式の準備をする。

その後、警備員に二人の子供がいたことが分かり、焦るアダムはロバートを恨む。

家族でドライブ中にガソリンスタンドに寄ったアダムは、周囲の目線などが気になり騒ぎを起こしてしまう。

結婚式のリハーサル・ディナーに出席したアダムは、これ以上耐えられないとカイルに伝える。

パーティーは始まり、限界に達したアダムは席を外してしまい、心配したカイルらは彼の様子を見に行く。

現れたローラと父フィッシャー(ローレンス・プレスマン)から戻るようにと言われたカイルは、打ち合わせだと言って二人を何とか納得させる。

興奮するアダムを落ち着かせることができないマイケルは口論になり、二人は喧嘩を始める。

それを見たローラはカイルに説明を求めるが、会場に戻るようにと言われる。

その場を去ろうとしたマイケルは、車の向きを変えてアダムのミニバンに突進する。

それを阻止しようとしたアダムは、マイケルの車に押しつぶされる。

重傷を負ったアダムは病院に運ばれ、現れた警官に質問されたロバートは苛立つ。

危篤状態となったアダムはロイスを呼び、何かを話しかける。

アダムは息を引き取り、その様子を見ていたロバートらは、彼がロイスに話したことを気にする。

自分がアダムを殺したと言って興奮するマイケルを落ち着かせようとするロバートらは、取り乱す彼を車に乗せて走り去る。

車を止めたロバートは、結婚したいだけだと言うカイルと皆に、愛の大切さを教えて納得させる。

アダムの葬儀が行われ、悲しむマイケルは騒ぎを起こしてしまう。

カイルから、結婚式を延期することを提案されたローラは、すべての準備が整っているために納得できるはずはなかった。

そこにロイスから電話があり、ラスベガスで女性に酷いことをしたというアダムのメモが見つかったと言われたカイルは焦る。

それをロバートらに伝えたカイルは、ロイスが何かに気づき始めたことについて話し合う。

ロバートらと話したロイスは、ラスベガスで何があったかを問い詰め、マイケルから何もなかったと言われたために警察に電話をしようとする。

納得しないロイスが興奮しだしたために、カイルは、アダムが娼婦と寝たと話してしまう。

ショックを受けるロイスを慰めようとしたロバートは、子供たちとマイケルのことをカイルに任せる。

子供たちと犬を家に連れて行ったカイルはローラを納得させ、マイケルとチャールズと共にバーに向かう。

ベッドで寝ているロイスに襲い掛かり殺そうとしたロバートは、抵抗されて逆に痛めつけられる。

結婚式後に自首すると言うマイケルは、それがロイスや子供たち、そしてアダムのためになるとカイルに伝える。

反撃してロイスを殺したロバートは、カイルに電話をして、マイケルを連れてくるようにと伝える。

到着した酔ったマイケルを車から降ろしたロバートは、彼を家の中に連れて行く。

銃声が聴こえた後、車に戻ってきたロバートは、ロイスに惹かれていたマイケルは嫉妬してアダムを殺し、ロイスに拒まれたマイケルは彼女を殺し自殺したことにするとカイルとチャールズに伝える。

翌日、弁護士に会ったカイルとローラは、アダムとロイスが先月、遺書を書き換えたことを知らされ、自分たちに遺産管理を託したと言われる。

不動産や現金、子供たちを託されたカイルとローラは、アダムは50万ドルの生命保険に加入していたが、最後の保険金を払っていなかったために無効だと言われる。

年金口座の15万ドルと家の評価額が35万ドルからもろもろ減額され、残金は14,223ドルであることを知らされたカイルとローラはショック受ける。

明日の結婚式をキャンセルするしかないと言うカイルは動揺し、涙しながら、ラスベガスでマイケルが女性を殺したことをローラに話す。

娼婦が死んだ事故だと言うカイルは、死体は砂漠に埋めたことを話し、ロバートは警備員とマイケルとロイスも殺したとローラに伝える。

バチェラー・パーティーに反対だったローラは憤慨し、明日の式は絶対に中止しないとカイルに伝えてその場を去る。

翌日、式を待つカイルは、すべてうまくいったと言うロバートから、保険金のことを訊かれ、現金を要求される。

相手にされないロバートはカイルに襲い掛かるが、現れたローラに叩きのめされる。

カイルは、ロバートをトイレに隠して式場に向かうようローラに指示される。

式は始まり、トイレから這い出たロバートは会場に向かう。

指輪をロバートが持っていることをカイルから知らされたチャールズは、トイレに向かおうとする。

ドアを開けたチャールズは、ロバートを階段から突き落としてしまったために焦る。

血だらけのロバートは、指輪を取ろうとするチャールズの腕を掴むものの力尽きる。

チャールズは戻り、誓いの言葉を交わしたカイルとローラは、出席者に祝福される。

ローラから、ロバートとチャールズそして犬も埋めてくるようにと指示されたカイルは、仕方なくそれに従う。

死体は埋めたカイルは、チャールズと犬を殺すことができない。

考え込みながら運転するカイルは、街道で対向車と衝突する。

一命は取り留めたものの両脚を失ったカイルは、チャールズと共に車いす生活となる。

理想の結婚生活がかなわず、障害者とアダムJr.とティミーの世話に追われるローラは、発狂してしまう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
理想の結婚式を挙げることが夢のローラは、婚約者のカイルと共に準備を進める。
カイルは、友人のロバート、アダム、その弟マイケル、チャールズと共にラスベガスでのバチェラー・パーティーを計画していたが、ローラは彼の交友関係が気になっていた。
ラスベガスに着いた5人は羽目を外し、娼婦ティナを呼んで大いに盛り上がるものの、愛し合ったマイケルが誤って彼女を殺してしまう。
5人は焦り、現れた警備員も殺してしまったロバートは、死体を砂漠に埋めることを提案し、カイルらを納得させる。
死体を埋めてロサンゼルスに戻った5人だったが、アダムが犯した罪に耐えられなくなり、彼らは精神的に追い詰められる・・・。
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若手として期待されキャリアを重ねるピーター・バーグが脚本を兼ねて監督した作品で、クリスチャン・スレーターキャメロン・ディアスなど人気スター競演も話題になった作品。

キャスティングからして爆笑コメディを思わせる雰囲気で始まる物語なのだが、事故から発生する殺人と死体遺棄事件での残虐なシーンなども登場して驚く。

更には、犯した罪に耐えきれない者同士の争いや繰り返される殺人、そして最後には、理想の結婚生活が破滅につながり悲惨な状況で終わるという、シニカルな内容のブラック・コメディ。

事件の問題を自分の都合のいいように解決しようとする悪役的な役柄を熱演するクリスチャン・スレーター、理想の結婚を夢みる女性から、それを果たすために終盤は過激な行動をとるキャメロン・ディアス、その婚約者であり事件に関わるジョン・ファヴロー、その同僚で事件により精神的に限界に達するダニエル・スターン、その妻ジーン・トリプルホーン、その義弟で、娼婦そして結果的に兄も殺してしまうジェレミー・ピヴェン、事件に関わるその友人リーランド・オーサー、カイル(ジョン・ファヴロー)の父親ローレンス・プレスマン、事故死してしまう娼婦のコーベ・タイ、アダムの息子ジョーイ・ジマーマンなどが共演している。


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