1970年代に流行したグラムロックのスター達の生き様を描く、原案、監督、脚本トッド・ヘインズ、主演ユアン・マクレガー、ジョナサン・リース=マイヤーズ、トニ・コレット、クリスチャン・ベール、エディ・イザード他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:トッド・ヘインズ
製作:クリスティーン・ヴェイコン
製作総指揮
スコット・ミーク
マイケル・スタイプ
サンディ・スターン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
原案
ジェームズ・ライオンズ
トッド・ヘインズ
脚本:トッド・ヘインズ
撮影:マリース・アルベルティ
編集:ジェームズ・ライオンズ
音楽
カーター・バーウェル
クレイグ・ウェドレン
出演
カート・ワイルド:ユアン・マクレガー
ブライアン・スレイド:ジョナサン・リース=マイヤーズ
マンディ・スレイド:トニ・コレット
アーサー・スチュアート:クリスチャン・ベール
ジェリー・ディヴァイン:エディ・イザード
シャノン:エミリー・ウーフ
セシル:マイケル・フィースト
ジャック・フェアリー:ミッコ・ウェストモアランド
オスカー・ワイルド(8歳):ルーク・モーガン・オリバー
ルー:ドン・フェローズ
クーパー:ジョセフ・ビーティー
エンジェル:サラー・ケイウッド
フレディ:デビッド・ホイル
ミッキー:ウィンストン・オースティン
トレヴァー・フィン:ガイ・レバートン
パントマイム・デイム:リンゼイ・ケンプ
ナレーション:ジャネット・マクティア
イギリス/アメリカ 映画
配給
CiBy Sales
ミラマックス
1998年製作 124分
公開
イギリス:1998年10月23日
北米:1998年11月6日
日本:1998年12月5日
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $1,053,790
■ アカデミー賞 ■
第71回アカデミー賞
・ノミネート
衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1854年、アイルランド、ダブリン、オスカー・ワイルドの生地。
少年オスカー・ワイルド(ルーク・モーガン・オリバー)は、アイドル歌手になることが夢だった。
100年後。
少年ジャック・フェアリーは、ある日、自分と”同じような者”の存在を知る。
1974年3月、ロンドン。
グラムロックの先駆けであるカリスマ的スター、ブライアン・スレイド(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は、ステージ上で射殺される。
スレイドのファンであり、グラムロックの世界にのめり込むアーサー・スチュアート(クリスチャン・ベール)は、会場でそれを目撃していた。
その後、スレイドの射殺事件は、姿を消したかった本人の仕組んだ偽装だと分かる。 1984年、ニューヨーク。 10年で世界が一変したことを考えながら、スチュアートはロンドンで暮らしていた、あの頃のことを思い出す。 1974年。 西ベルリン。 その後、人気が急降下したスレイドは、1977年の9月の取材を最後に姿を消した。 1984年。 1969年代、ニューイヤーズ・イヴ。 スレイドのステージを見たセシルは、自己紹介をして彼と契約を結ぶ。 しかし、スレイドの音楽は受け入れられなかった。 そんなスレイドは、ワイルドのステージを見てショックを受ける。 同じようになれるとマンディに言われたスレイドは、新たなスタイルを生み出し、ディヴァインをマネージャーに迎えてセシルを切る。 1984年。 マンディに会ったスチュアートは、彼女からスレイドとの出会いを聞く。 1969年、ニューイヤーズ・イヴ。 マンディと結婚して、その後トップスターとなったスレイドを、ディヴァインは、史上かつてないほどの存在にしようとしてキャンペーンを始める。 ワイルドに会いたいという希望をディヴァインに伝えて、それを果たしたスレイドは、仕事がなかった彼をロンドンでのレコーディングに誘う。 スレイドとワイルドは恋に落ち、それをディヴァインが見事にビジネスにした。 スチュアートは、そんな彼らこそが自分であると言って、その世界にのめり込む。 それを知った両親を失望させてしまったスチュアートは、ロンドンに向かうために旅立つ。 その後、身勝手なワイルドの態度に対処できないスレイドは迷い、ディヴァインはワイルドを見限る。 ワイルドが去ったスレイドは抜け殻のようになるが、デヴァインは契約があることを伝え、ツアーを続けるよう指示する。 スレイドは射殺事件を起こし、彼の死を信じたマンディは、離婚届を渡してその場を去るが、それが最後というわけではなかった。 1984年。 1970年代、ロンドン。 1984年。 ロックスター、トミー・ストーンのマネージャーになっていた、スレイドのスタッフだったシャノン(エミリー・ウーフ)の会見をテレビで見て手掛かりを得たスチュアートは、デスクのルーの元に向かうものの、その件はボツになったと言われる。 1970年代。 ステージの後でスチュアートは、ワイルドに誘われて愛し合う。 1984年。 シャノンは会見を打ち切り、バーに向かったスチュアートは、その場にいたワイルドに声をかける。 記者だと知らせ、偶然にも連絡を取っていたと言うスチュアートは、スレイドのことを尋ねて、真相を聞き出そうとする。 誰のことか知らないと白を切るワイルドだったが、当時、世界を変えようとして自分が変わってしまったと語る。 ワイルドが付けていたピンが気になったスチュアートは、それがオスカー・ワイルドの物で、ずっと前に姿を消した友人からもらったと言われる。 ピンを譲ると言われて渡されたスチュアートは、もらえないことを伝えて、それをワイルドに返す。 ワイルドと別れたスチュアートは、その場にあったビールの瓶にピンが入っていたことに気づく。 1970年代。
...全てを見る(結末あり)
ヘラルド紙の記者になっていたスチュアートは、スレイドのことを覚えているはずだと言うデスクのルー(ドン・フェローズ)から、その時代を探るよう指示される。
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ビジュー・ミュージックの社長兼マネージャーのジェリー・ディヴァイン(エディ・イザード)は、スレイドの事件は余興のようなものだったと釈明し、表現の自由が認められず、彼の将来を奪った社会を批判する。
今回の事件について意見を求められたロック・スターのカート・ワイルド(ユアン・マクレガー)とジャック・フェアリー(ミッコ・ウェストモアランド)は、ブームが拡大し過ぎたことを指摘する。
スチュアートは、スレイドのエージェントだったセシル(マイケル・フィースト)から話を聞く。
ロック青年だったスレイドはアメリカ人の歌手マンディ(トニ・コレット)と出会い、その後、結婚する。
その後はスレイドに会っていないとセシルに言われたスチュアートは、マンディからなら、様々な視点で話を聞けると言われる。
クラブでマンディと出会ったスレイドは愛し合うようになり、同じ夢を持つジャックとも親密になり影響される。
スレイドの元を去った数週間後に、マンディは、ワイルドのコンサートで、スレイドを見かけたことをスチュアートに話す。
グラムロックの世界に人生の喜びを感じるスチュアートは、ジャックのライブに現れたワイルドに気づく。
ワイルドを捜してに連絡したスチュアートは取材を拒否され、スレイドの消息も掴めない。
ワイルドのステージに熱狂していたスチュアートは、その場でそれを見つめるスレイドに気づく。
トミーのコンサートを見終ったスチュアートは、記者達の質問に答える彼に、最近のスレイドとの関係を尋ねる。
スチュアートは、マンディらもいる会場で、ジャックのステージを見つめる。
*(簡略ストー リー)
1984年、ニューヨーク。
記者のスチュアートは、1970年代に流行したグラムロックと、そのカリスマ的スター、ブライアン・スレイドについて調査するよう、デスクのルーに指示される。
イギリス人のスチュアートは、かつてその時代にグラムロックにのめり込んだことを思い出す。
ステージ上で射殺されるという、スレイド自身による偽装事件の結果、人気は落ち姿を消した彼の過去を、スチュアートは調べ始める。
スレイドのエージェントや元妻のマンディに会い話を聞いたスチュアートは、実は自分とも関係していた、スレイドのパートナーでもある当時のロック・スター、カート・ワイルドを取材するため、彼を捜すのだが・・・。
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監督、脚本を兼ねるトッド・ヘインズとジェームズ・ライオンズ原案による、1970年代の前半から中盤にかけて流行したグラムロックの世界を描くドラマ。
奇抜で怪しげなファッション、中性的な男性メイクなど、独特の世界を作りだした当時のロック・カルチャーを、見事に再現した映像は見事だ。
第71回アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされ、第51回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を受賞し、英国アカデミー賞でも衣装デザイン賞を受賞した。
グラムロックの世界に全く興味がない者が見ても、当時の若者が熱狂した理由が伝わって来る映像や雰囲気で進行する内容は、神秘的、且つファンタジックにも描かれている。
同性愛者であったオスカー・ワイルドの少年時代で物語が始り、彼が所持していたピンが、時代を超えてロッカーに受け継がれていくという設定も興味深い。
若手の実力派、豪華スター競演も注目だ。
グラムロック・ブームに乗ったスター、ユアン・マクレガー、彼と共に時代をリードするカリスマ的ロッカーのジョナサン・リース=マイヤーズ、その妻で歌手のトニ・コレット、自らもグラムロックの世界にのめり込んだ経験がある、主人公らを調べる記者クリスチャン・ベール、主人公らのマネージャー、エディ・イザード、スタッフからロック・スターのマネージャーになるエミリー・ウーフ、主人公らのエージェント、マイケル・フィースト、ロック・スターのミッコ・ウェストモアランド、オスカー・ワイルド(8歳)のルーク・モーガン・オリバー、新聞社のデスク、ドン・フェローズ、他ジョセフ・ビーティー、サラー・ケイウッド、デビッド・ホイル、リンゼイ・ケンプなどが共演し、ナレーションはジャネット・マクティアが担当している。