突然の停電と同時に暗闇になり人々が消え去った街で生き残った者達の戦いと運命を描く、監督ブラッド・アンダーソン、主演ヘイデン・クリステンセン、タンディ・ニュートン、ジョン・レグイザモ他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブラッド・アンダーソン
製作
ノートン・ヘリック
トーヴ・クリステンセン
セリーヌ・ラトレイ他
製作総指揮
エレイン・ヘリック
マイケル・ヘリック他
脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー
撮影:ユタ・ブリースウィッツ
編集:ジェフリー・ウルフ
音楽:ルーカス・ヴィダール
出演
ルーク・ライダー:ヘイデン・クリステンセン
ローズマリー:タンディ・ニュートン
ポール:ジョン・レグイザモ
ジェームズ・リアリー:ジェイコブ・ラティモア
ブリアナ:テイラー・グルーサイス
売店の販売員:ジョーダン・トロヴィリォン
アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2010年製作 91分
公開
北米:2011年2月18日
日本:2011年2月5日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $22,200
世界 $1,068,680
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
デトロイト。
映写技師のポール(ジェイコブ・ラティモア)は、突然、停電したために驚く。
補助電源が作動して周囲が見えたポールは、衣服だけが残り誰一人いなくなったことを確認する。
警備員に声をかけられて周辺を調べたポールは、警備員も姿を消した後、何かに襲われる。
理学療法士のローズマリー(タンディ・ニュートン)は、停電中の建物内を見て回る。
衣服だけが残り誰もいないことを確認したローズマリーは、手術中の患者が姿を消したために動揺し、赤ん坊の息子を心配する。
翌朝、目覚めたテレビ・レポーターのルーク・ライダー(ヘイデン・クリステンセン)は、同僚である恋人のペイジの姿が見えないことを気にしながらアパートを出る。 誰もいない通りには衣服だけが残り、車は事故を起こし放置され、旅客機が墜落する。 驚いたルークはテレビ局に向かうが、誰もいなかったために動揺し、人影のようなものに近づく。 72時間後。 その場で少年ジェームズ・リアリー(ジェイコブ・ラティモア)に銃を向けられたルークは、銃とライトを置くようにと言われる。 ジェームズを落ち着かせて話をしたルークは、彼の母親が店のバーテンダーで、教会の明かりを調べに行っていることを知らされる。 発電機により店は電気が点いているものの、街から出る必要があると言うルークは、母親を待つ考えのジェームズを説得する。 それを聞き入れないジェームズに、確実に日照時間が短くなり人々が消えていると伝えたルークは、納得しない彼を置いてその場を去ろうとする。 そこにローズマリーが現れ、息子を捜す彼女は取り乱す。 頭部から出血しながら気がついたポールは、明かりがあるバス停に逃げる。 落ち着いたローズマリーは、自分が理学療法士で、息子の父親がこのバーの常連だったことを話し、彼がさらったと考えたとルークとジェームズに伝える。 助けを求める声がしたため、ルークはバス停に向い、怪我をして怯えるポールをバーに連れて行く。 ローズマリーに介抱されたポールは、逃げようとした際、ライトが消えたために何かに襲われたことを話す。 どこかに連れ去られた後で必至にバス停に向ったと言うポールは、相手が影であり、中に引き込まれたと恐怖体験を語る。 4人は何が起こったのかを考え始め、ローズマリーは、自分達が生き残れた理由を知るべきであり、罪を犯した罰だと考えたためにルークと口論になる。 その時、明かりが消えそうになり、発電機の負荷を減らすために不要な電気を切るようポールが指示する。 発電機を調べたポールは、燃料があってもやがて停止する可能性を指摘する。 ポールは、ノースカロライナ州沖の”ロノアーク島”で起きた事件のことを話し始める。 1587年、イギリスの最初の植民地だった島は117人の男女と子供が住んでいたのだが、ある日、全員が姿を消した。 残されたのは、柵の木に彫られた”CROATOAN”と言う言葉だけだった。 その意味は解明されず、この世をリセットする警告かも知れないと語ったポールは倒れてしまう。 ルークは、最初の日のテレビ局内で起きたことや、生存者がいるシカゴからの衛星放送を確認したのを思い出す。 自分達がこの場に集められたのは罠だと言うルークは、6ブロック先にある走行可能なトラックで逃げることを提案する。 シカゴに生存者がいることを3人に話したルークは、自分が存在するのは、それを願う執念だと伝え、ローズマリーらに協力を求める。 動けないポールとジェームズを残して外に出たルークとローズマリーは、バッテリーが上がっているトラックに向いバーまで押して行こうとする。 意識を失いそうになったポールは、ジュークボックスの音楽をかけるようにとジェームズに指示する。 シカゴに何があるのかとローズマリーに訊かれたルークは、別居中の妻がいることを伝える。 道路に少女ブリアナ(テイラー・グルーサイス)がいることに気づいたルークは、彼女を助けようとするものの、足を痛めていたために転んでしまう。 暗闇になり焦ったルークは、ローズマリーにヘッドライトを点けるよう指示する。 返事をしないジェームズを捜すため起き上がったポールは、緊急時のために使う扉を開けて、その奥にあった通路に向かう。 ヘッドライトが消えそうになったため、ルークは、放置されていた車のガソリンタンクに火をつけようとするがライターがなかった。 その場を離れたルークとローズマリーは、彼女の職場である社会福祉センターに向う。 ジェームズを捜すポールは、通路が行き止まりになっていることを知り、それが幻覚だと気づきながら影に襲われる。 ポールの元に戻ったジェームズは、彼が衣服だけを残し姿を消したことを知る。 建物内でルークと共に松明を作ったローズマリーは、アルコールを探すために保管庫に向かう。 明かりに誘われてある場所に向かったローズマリーは、息子のベビーカーの幻覚を見て近づき、影に襲われて消え去る。 それを知ったルークはトラックに向い、それを押してバーに戻る。 ポールとローズマリーが消えたことを確認したルークとジェームズは、必ず助かると信じる。 二人は、発電機の電力でトラックのバッテリーに充電をしようとする。 エンジンがかかり、二人はその場から走り去るが、ジェームズは母親がいるはずの教会に向かってしまう。 バッテリーを充電させるために走り始めたルークは、鉄橋の”CROATOAN”という文字を確認する。 ジェームズは影に襲われそうになり、トラックで教会に突っ込んだルークが彼を救おうとする。 エンジンが止まりそうになったために、トラックを気にしたルークは、妻のことを考えた瞬間に消え去る。 自分は存在すると言い続けるジェームズだったが、ろうそくの火が消えそうになる。 朝になり、日の光で目覚めたジェームズは、現れたブリアナから、眠っていた場所は自分のベッドだと言われる。 外に出た二人は、その場にいた馬に乗って旅立つ。 暗闇になり、ブリアナが持っていた消えないライトを照らしながら、ジェームズはシカゴに向かおうとする。
...全てを見る(結末あり)
昼間であるにも拘らず暗闇の中、街をさ迷い、ある車の中で銃を見つけたルークは、明かりが点いているバーに向かう。
*(簡略ストー リー)
デトロイト。
映写技師のポールは、突然、起きた停電後に、人々が衣服だけ残して消え去ったために驚き、何かに襲われる。
理学療法士のローズマリーも職場が停電したため、赤ん坊である息子のことを心配する。
テレビ・レポーターのルーク・ライダーは、人が消えた街の光景に驚く。
72時間後、日照時間が減り、発電機により電気が供給されていたバーに向かったルークは、バーテンダーの母親が教会の明かりを調べに行ったと言う少年ジェームズに出会い、その後、息子を捜すローズマリーも明かりを求めて現れる。
傷を負ったポールも助けたルークらは、何が起きたのかを考えるものの答えがでない。
シカゴに生存者がいることを衛星放送を見て知っていたルークは、襲い掛かってクス”影”に対抗するため明かりを確保して、その場から脱出しようとするのだが・・・。
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突然、起きた闇と共に人々が消え去るという怪奇現象と、生き残った者達の戦いを描くスリラー。
本作の物語と似た現象だとして紹介される、イギリスの植民地だった、ノースカロライナ州沖の”ロノアーク島”で1587年に起きた、住民失踪事件が実に興味深い。
ロノアーク島の住民達の行方については、結局、不明のままで、地元周辺の先住民に同化したのではないかという説もある。
その”失われた植民地”についてが語られるシーンなどは引き込まれるのだが、ストーリーは単純であり、正体不明な”影”が迫る、恐怖感を煽る描写も平凡だ。
「スターウォーズ」シリーズ以降、全く精彩がないヘイデン・クリステンセンは、熱演はするものの今回も不発という感じは否めない。
赤ん坊である息子を捜す理学療法士のタンディ・ニュートン、映写技師のジョン・レグイザモ、バーで母親を待つ少年のジェイコブ・ラティモア、彼と共に生き残り街を脱出する少女テイラー・グルーサイスなどが共演している。