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妻の浮気を疑う著名な指揮者が巻き起こす騒動を描く、製作、監督、脚本プレストン・スタージェス、主演レックス・ハリソン、リンダ・ダーネル、ルディ・ヴァリー、バーバラ・ローレンス、カート・クルーガー他共演のスクリューボール・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督：プレストン・スタージェス
製作：プレストン・スタージェス
脚本：プレストン・スタージェス
撮影：ヴィクター・ミルナー
編集：ロバート・フリッチ
音楽：アルフレッド・ニューマン
出演
アルフレッド・デ・カーター卿：レックス・ハリソン
ダフネ・デ・カーター：リンダ・ダーネル
オーガスト・ヘンシュラー：ルディ・ヴァリー
バーバラ・ヘンシュラー：バーバラ・ローレンス
アンソニー・ウィンドボーン：カート・クルーガー
ヒューゴ・スタンドフ：ライオネル・スタンダー
探偵スウィーニー：エドガー・ケネディ
ホテルの探偵：アル・ブリッジ
オブライエン：ジュリアス・タネン
シュルツ医師：トーベン・マイヤー
貴婦人：ジョージア・ケイン（クレジットなし）
執事ジュールス：ロバート・グリーグ（クレジットなし）
ステージマネージャー：マックス・ワグナー（クレジットなし）
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1948年製作 105分
公開
北米：1948年11月14日
日本：1950年2月7日
製作費 $2,000,000
■ ストーリー ■
世界的な指揮者であるアルフレッド・デ・カーター卿（レックス・ハリソン）は、妻ダフネ（リンダ・ダーネル）や義弟オーガスト・ヘンシュラー（ルディ・ヴァリー）、その妻でダフネの妹バーバラ（バーバラ・ローレンス）らと共に演奏旅行からイギリスに帰国する。
オーガストは、若い妻ダフネを監視するようにというアルフレッドの指示を誤解し、探偵のスウィーニー（エドガー・ケネディ）を雇い彼女の同行を調査させる。
オーガストが余計なことをしたことを知り憤慨したアルフレッドは、ダフネの調査報告書を無視して破棄してしまう。
リハーサルを終えたアルフレッドは、ホテルの探偵（アル・ブリッジ）からも報告書を受け取るものの燃やしてしまい、それが出火して火事騒ぎになる。
その後、スウィーニーの事務所に向かったアルフレッドは、彼から、ダフネがアシスタントのアンソニー・ウィンドボーン（カート・クルーガー）のホテル部屋に向かい、ネグリジェ姿で38分間もいたという話を聞く。
動揺するアルフレッドは、スウィーニーから渡された報告書のコピーを破いてしまう。
アルフレッドは、自分のファンだと言うスウィーニーに公演のチケットを渡してその場を去る。
その夜、演奏会は始まり、指揮をするアルフレッドは、3つの異なる曲を演奏しながら、裏切ったダフネへの復讐のシナリオを思い描くのだが・・・。
妻の浮気を疑う著名な指揮者が巻き起こす騒動を描くスクリューボール・コメディ。
ダドリー・ムーアとナスターシャ・キンスキー共演で1984年に公開された「殺したいほど愛されて」は本作のリメイク。
プレストン・スタージェスらしい徹底したユーモアへの追及や、登場人物の個性を活かした軽快な演出は正に職人芸であり絶賛されたものの、製作費に200万ドルかけた本作は興行的には成功しなかった。
主演のレックス・ハリソンが、世界的な指揮者ではあるがやや偏屈な人物を熱演している。
見せ場となる、演奏会の曲に合わせた殺人などの幻想のシーンは見ものだ。
＊その内容
・ロッシーニの”セミラーミデ”の序曲/完全犯罪のシナリオ
・ワーグナーの”タンホイザー”前奏曲/状況を受け入れたアルフレッドが、ダフネに小切手を渡し祝福する
・チャイコフスキー”フランチェスカ・ダ・リミニ”/焦るアンソニーとロシアンルーレットを行ったアルフレッドが自殺する
主人公を惑わせる若くて美しい妻のリンダ・ダーネル、主人公の義弟である富豪のルディ・ヴァリー、その妻でヒロインの妹役を演ずる、撮影中に18歳になったばかりのバーバラ・ローレンス、主人公のアシスタントでヒロインとの浮気を疑われるカート・クルーガー、主人公のマネージャー役ライオネル・スタンダー、探偵のエドガー・ケネディ、ホテルの探偵アル・ブリッジ、オーケストラの一員ジュリアス・タネンとトーベン・マイヤー、貴婦人のジョージア・ケイン、主人公の執事ロバート・グリーグ、ステージマネージャーのマックス・ワグナーなどが共演している。