ベトナム戦争で行方不明になった息子を捜し出すためにコマンド部隊を組織する退役軍人の戦いを描く、製作ジョン・ミリア、製作総指揮、監督テッド・コッチェフ、主演ジーン・ハックマン、ロバート・スタック、フレッド・ウォード、レブ・ブラウン、ランドール“テックス”コッブ、パトリック・スウェイジ、ティム・トマーソン他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:テッド・コッチェフ
製作総指揮:テッド・コッチェフ
製作
ジョン・ミリアス
バズ・フェイトシャンズ
原作:ウィングス・ハウザー
脚本:ジョー・ゲイトン
撮影:スティーヴン・H・ブラム
編集:マーク・メルニック
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演
ジェイソン・ローズ大佐:ジーン・ハックマン
ハリー・マグレガー:ロバート・スタック
ウィルクス:フレッド・ウォード
ブラスター:レブ・ブラウン
セイラー:ランドール“テックス”コッブ
ケヴィン・スコット:パトリック・スウェイジ
ジョンソン:ハロルド・シルヴェスター
チャーツ:ティム・トマーソン
ヘイスティングス上院議員:チャールズ・エイドマン
CIA工作員:ジェーム・ズエドコム
ジェリコー:ジャン・トリスカ
フェリーマン:ジェレミー・ケンプ
キー:タッド・ホリノ
ジャン:クワン・ハイ・リム
ライ・ファン:ラウ・ンガ・ライ
マイ・リン:デビ・パーカー
ヘレン・ローズ:ゲイル・ストリックランド
ウィルクス夫人:ジェーン・カツマレク
マグレガー夫人:グロリア・ストルック
チャーツ夫人:コンスタンス・フォルスランド
フランク・ローズ:トッド・アレン
ブラスターの助手:マイケル・ダディコフ
少年:バレット・オリバー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1983年製作 105分
公開
北米:1983年12月16日
日本:1984年6月2日
製作費 $14,500,000
北米興行収入 $30,503,150
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1972年、ベトナム。
アメリカ陸軍中尉フランク・ローズ(トッド・アレン)は、撤退する部隊の中で逃げ遅れ、行方不明になる。
海兵隊大佐ジェイソン・ローズ(ジーン・ハックマン)は、妻ヘレン(ゲイル・ストリックランド)と共に、行方不明になったフランクのこと想う日々を送っていた。
1977年、タイ、バンコク。
退役したローズは単独でフランクを捜し続け、いくつかの手がかりを得る。
ローズは、フランクがラオスで捕虜になっていると考える。
1982年、バンコク。
ラオスの捕虜キャンプの情報を得たローズは、フランクの小隊に所属していた者を含む、ベトナム戦争の退役軍人たちを集めようとする。
ローズは、フランクの同僚で、破壊工作のエキスパート、ブラスター(レブ・ブラウン)、”心的外傷後ストレス障害”を患うウィルクス(フレッド・ウォード)、”殊勲飛行十字章”を授与されたヘリコプターパイロットのチャーツ(ティム・トマーソン)に会い話をつけるが、同じパイロットのジョンソン(ハロルド・シルヴェスター)には断られる。
その後ローズは、息子が行方不明者として登録されている、石油会社を経営するハリー・マグレガー(ロバート・スタック)に連絡して資金援助を頼み、収監中の凶暴な男で元機関銃手のセイラー(ランドール“テックス”コッブ)に会いに行く。 2人の会話は、CIAに盗聴されていた。 出発の日、セイラーはブラスターとウィルクスとの再会を喜び、ローズは、仲間に加わり任務を終わらせると言うジョンソンを歓迎する。 CIAは、チャーター機で飛び立つローズらを監視する。 1983年、テキサス州、ガルベストン。 ローズらは、ベトナム人の料理人キー(タッド・ホリノ)が作った夕食を済ませる。 翌日から7人は、誰にも邪魔されずに捕虜を救い出す作戦の訓練を始める。 実戦経験がないスコットは信用されず、ローズから、他の5人の敬意を勝ち取るよう指示される。 6人は、それぞれ得意な技能を仲間たちに伝授する。 トンネルに閉じ込められた経験もあるウィルクスは、閉所恐怖症でもあり、毎夜、宿舎を出て苦しんでいた。 朝鮮戦争に従軍し同じ様な経験をしたローズは、ウィルクスに体験談を話す。 翌日、訓練に挑んだウィルクスは、ローズやスコットを含めた仲間たちを簡単に仕留める。 ヘリの訓練も行われ、チャーツとジョンソンは、見事な操縦テクニックでローズを満足させる。 そんな中、反発ばかりする5人を見限ったスコットは、セイラーと格闘になり叩きのめされる。 セイラーらは、スコットの父親が、ベトナムで撃たれて行方不明になっていることをローズから知らされる。 スコットを担ぎ上げたセイラーは、彼を宿舎に運ぶ。 ローズは、3分間で作戦を完了できるよう訓練を続ける。 その頃マグレガーは、ローズの計画を中止させようとするヘイスティングス上院議員(チャールズ・エイドマン)の圧力を無視して、現地に向かう。 実戦を想定した最終訓練が行われ、6人はそれを完璧にこなす。 マグレガーは満足し、全員に報酬を渡す。 バンコク。 それをローズから知らされた6人は、武器は手に入れられると考え、マグレガーから受け取った金を出し合い北部に向かう。 麻薬王のジャン(クワン・ハイ・リム)に接触したローズは、当局にすべてを没収されたものの、それを気にしていない彼の協力を得られる。 ローズは、武器商人のジェリコー(ジャン・トリスカ)から武器を仕入れる。 ジャンは、同行する娘のライ・ファン(ラウ・ンガ・ライ)とマイ・リン(デビ・パーカー)をローズらに紹介する。 チャーツは、ライ・ファンに惹かれる。 ラオスの国境に着いたローズらは警備隊と交戦し、マイ・リンが殺される。 マイ・リンを埋葬したローズらは、先を急ぎラオスに向かう。 一行は地上班と空中班に分かれて行動することになり、ローズは作戦を開始する。 空中班のローズは、チャーツ、セイラー、ジョンソン、ライ・ファンと共に、脱出用のヘリを確保するために施設に向かう。 地上班のジャン、ブラスター、スコット、ウィルクスは、捕虜キャンプに着き偵察を始める。 排水路を見つけたウィルクスは、ブラスターに見張らせて、恐怖に堪えながら中に入り、ヘビを殺して前進する。 目的地付近に着いたローズらは、飛来したヘリの着陸地点に向かう。 キャンプ内に侵入したウィルクスは、正気を失ったアメリカ人を確認し、敵兵を1人殺してブラスターの元に戻る。 人影がなかったキャンプに捕虜は戻り、ブラスターはアメリカ人数人を確認する。 地上班から捕虜確認の報告を受けたローズは、ヘリを探す。 夜になり、ブラスターらは爆弾を橋などに仕掛ける。 夜が明けて、ようやくヘリを見つけたローズらは、兵士を起こして捕らえる。 その間にチャーツとジョンソンがヘリを奪い、飛び立とうとする。 ジョンソンのヘリがバッテリー切れだったために、充電して飛び立つ。 兵士に襲われたライ・ファンを助けたチャーツは、ヘリを離陸させて、しがみついた兵士を振り落とす。 ローズ、ジョンソン、チャーツが操縦する3機のヘリはキャンプに向かう。 スコットは、ヘリの到着が遅れているために焦り、ブラスターは、捕虜が橋を渡ろうとするのを阻止しようとして、爆破を開始する。 橋の爆破に失敗したブラスターはその場に向かい、負傷しながら兵士に攻撃を加える。 ヘリが到着するが、ブラスターは犠牲となり橋を爆破する。 セイラーを乗せたローズのヘリは被弾して、キャンプ内に不時着する。 無事だったセイラーは、アメリカ兵を救い出す。 フランクを捜したローズは、英語が話せなくなったアメリカ兵を助ける。 援護していたスコットは、ジャンが死んだことに気づく。 敵ボートの攻撃を受けたチャーツのヘリは、川に墜落する。 無事だったチャーツは、敵のボートを手榴弾で爆破する。 叫びながら発砲するスコットは、川を泳ぐチャーツを援護する。 3人のアメリカ兵をヘリに乗せたローズは、穴にもう1人いることを知り、ジョンソンに60秒後に離陸するよう指示してその場に向かう。 ローズは、穴にいたマグレガーの息子を助け出してヘリに向かう。 攻撃されたローズとマグレガーの息子を援護したセイラーは、敵の銃弾を受ける。 ローズらとウィルクスもヘリに乗り込み、瀕死のセイラーは、仲間を助けるために、身を投げて敵と共に爆死する。 川の近くに着陸しチャーツとスコットを乗せたヘリは、その場から飛び立つ。 ローズは、フランクは病死したと話すマグレガーから、1972年の脱出の際に、フランクが彼を救ったことを知る。 フランクは命の恩人だと言って泣き崩れるマグレガーを、ローズは涙を堪えながら抱きしめる。 4人を救出したローズらは帰国し、マスコミは空港に殺到し、マグレガーは息子と再会する。 ローズは、妻ヘレンに迎えられる。
...全てを見る(結末あり)
ローズらは、ラオスの捕虜キャンプを再現した施設で訓練を始めることになり、最新兵器と訓練術に精通するケヴィン・スコット(パトリック・スウェイジ)が加わる。
現地に着いたローズらはCIAにより武器を没収され、帰国を指示される。
*(簡略ストーリー)
元海兵隊大佐のジェイソン・ローズは、ベトナム戦争で行方不明になった息子フランクを捜し出そうとする。
バンコクで手がかりを入手したローズは、同じく息子を捜す実業家マグレガーの支援を受け、フランクと同じ部隊だった退役軍人ウィルクスら5人を集める。
捕虜キャンプを再現した施設に向かったローズらは、最新兵器と訓練術に精通するスコットを加えて、捕虜救出作戦のために厳しい訓練を始めるのだが・・・。
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前年の「ランボー」(1982)の大ヒットで注目されたテッド・コッチェフが、製作のジョン・ミリアスと組み製作総指揮を兼ねて監督した作品。
ベトナム戦争で行方不明になった息子を捜し出すために、コマンド部隊を組織する退役軍人の戦いを描く、”MIA救出”アクション。
*”MIA”(Missing in Action/作戦行動中行方不明)
一癖も二癖もある男たちを集めた愚連隊風の部隊が活躍する、戦争映画によくあるパターンの作品で、男臭い演出の中で見応えある迫力のアクションが話題となった。
捕虜を救おうとしない政府に怒りを感じながら、元兵士としての意地を感じさせる主人公の執念の戦いが展開する。
主演のジーン・ハックマンは、行方不明の息子の生存を信じ、命懸けで救出しようとする元海兵隊大佐を熱演している。
主人公と同じく行方不明の息子を捜す、作戦を支援する実業家ロバート・スタック、”心的外傷後ストレス障害”と”閉所恐怖症”に苦しむフレッド・ウォード、破壊工作のエキスパート、レブ・ブラウン、凶暴な機関銃手ランドール“テックス”コッブ、最新兵器と訓練術に精通するパトリック・スウェイジ、ヘリコプター・パイロットのハロルド・シルヴェスターとティム・トマーソン、作戦を中止させようとする上院議員のチャールズ・エイドマン、主人公らの武器を没収するCIA工作員ジェーム・ズエドコム、武器商人のジャン・トリスカ、訓練中のコック、タッド・ホリノ、主人公に協力する麻薬王クワン・ハイ・リム、その娘ラウ・ンガ・ライとデビ・パーカー、主人公の妻ゲイル・ストリックランド、ウィルクス(フレッド・ウォード)の妻ジェーン・カツマレク、マグレガー(ロバート・スタック)の妻グロリア・ストルック、チャーツ(ティム・トマーソン)の妻コンスタンス・フォルスランド、主人公の息子トッド・アレン、ブラスター(レブ・ブラウン)の助手マイケル・ダディコフ、少年バレット・オリバー、他ジェレミー・ケンプなどが共演している。