慈善活動を行う弁護士と優柔不断な不動産業者の富豪青年の恋の行方を描く、監督、脚本マーク・ローレンス、製作、主演サンドラ・ブロック、ヒュー・グラント、アリシア・ウィット他共演のロマンチック・コメディ。 |
・サンドラ・ブロック / Sandra Bullock 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・ローレンス
製作総指揮
ブルース・バーマン
メアリー・マクラグレン
製作:サンドラ・ブロック
脚本:マーク・ローレンス
撮影:ラズロ・コヴァックス
編集:スーザン・E・モース
音楽:ジョン・パウエル
出演
ルーシー・ケルソン:サンドラ・ブロック
ジョージ・ウェイド:ヒュー・グラント
ジューン・カーバー:アリシア・ウィット
ルース・ケルソン:ダナ・アイヴィ
ラリー・ケルソン:ロバート・クライン
メリル・ブルックス:ヘザー・バーンズ
ハワード・ウェイド:デヴィッド・ヘイグ
トニー:ドリアン・ミシック
ティファニー:キャサリン・ウィニック
本人:ドナルド・トランプ
本人:ノラ・ジョーンズ
本人:マイク・ピアッツァ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2002年製作 101分
公開
北米:2002年12月18日
日本:2003年5月24日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $93,307,800
世界 $199,043,240
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
重要文化財とも言える劇場の取り壊しを阻止した、慈善活動家でもある弁護士ルーシー・ケルソン(サンドラ・ブロック)は逮捕されてしまう。
その後ルーシーは、両親ラリー(ロバート・クライン)とルース(ダナ・アイヴィ)が保釈金を払ったために釈放される。
ルーシーは、自分の生まれ育ったコニーアイランドの伝統ある公民館も、不動産開発業者のジョージ・ウェイド(ヒュー・グラント)らの手によって開発計画の標的となり、取り壊される危機にあることを両親から知らされる。 病院への寄付をしたジョージはパーティに出席し、その帰りに共同経営者の兄ハワード(デヴィッド・ヘイグ)の屋敷に向かう。 ジョージは、クビにした弁護士の代わりを探すようにとハワードから指示される。 翌日、ジョージのことを調べて彼に会ったルーシーは、公民館の必要性を訴える。 弁護士を探していたジョージは、公民館保存を条件に、ルーシーを25万ドルの年棒で雇う。 報酬金額には興味のないルーシーだったが、公民館のためにはそれを受けるしかなく、両親にもその件を話す。 2週間後。 その12か月後。 それから2ヵ月後。 ジョージの元に向かったルーシーは、ミス・ニューヨークの審査でテレビ出演するため、その洋服選びのために呼ばれたことを知り驚く。 我慢の限界に達したルーシーは、ジョージに対し、2週間後の辞職予告(トゥー・ウィークス・ノーティス)をしてその場を去る。 その後、ジョージはルーシーの職探しを妨害し、結局、彼女は復職することになってしまう。 わざとジョージに嫌われれようとしたルーシーは、これ以上、無理だと伝え、納得した彼から、後任を探した後に辞職してもいいと言われる。 コニーアイランドの高層ホテル建築現場で、ルーシーの両親に会ったジョージは、家に招待されるものの、母ルースから目の敵にされてしまう。 その後もルーシーの後任は見つからず、彼女は、会う機会もない環境保護団体”グリーンピース”の活動家である恋人と別れてしまう。 ルーシーを気遣うジョージはクルーザーに招待して慰めるものの、彼女は酔いつぶれてしまう。 運転手である友人のトニー(ドリアン・ミシック)と共に、ジョージはルーシーをホテルに運ぶ。 翌日、昨夜は何もなかったとジョージから言われたルーシーは、自分と同じハーバード大出身の若い弁護士ジューン・カーバー(アリシア・ウィット)の面接をする。 そこに現れたジョージはジューンの採用を即決し、ルーシーは何となくそれを不満に思う。 シェイ・スタジアム。 動揺するルーシーは、ファールフライをキャッチしようとしたマイク・ピアッツァの妨害をしてしまい、ファンからブーイングを浴びる。 翌日、テニス・クラブでジューンと張り合ったルーシーは、ジョージが運転する帰りの車の中で腹痛を起こしてしまう。 渋滞にはまり、RV車のトイレを借りたジョージとルーシーは、車が走り出したためにそのまま移動することになる。 自分達の車は置いて来てしまったジョージは、社のヘリコプターを呼んで会社に戻る。 辞職予告から期限の2週間が近づき、ジョージとルーシーは別れる寂しさも感じ始める。 翌日、ジョージが慈善パーティーにジューンを誘ったことを知ったルーシーは不機嫌になる。 例のコニーアイランドの開発で、利益を優先させる兄ハワードが公民館の取り壊しを進めることを知ったジョージは不満を訴える。 社の財政状況などをハワードから知らされたジョージは、納得するしかなかった。 パーティー会場でジョージは、ドレスアップしたルーシーの美しさに言葉を失ってしまう。 コニーアイランドの開発が進められることを知ったルーシーはジョージを非難し、それに反発した彼と言い争いになる。 ホテルに戻ったジョージは、ジューンをペントハウスに誘ってしまい、そこに、話の決着をつけようとしたルーシーが現れる。 ショックを受けたルーシーはその場を去り、メリルの家に行き彼女に慰められる。 翌日、社内で送別会を開いてもらったルーシーは、昨夜のことなどでジューンと揉め事を起こしてしまう。 それを制止したジョージは、ルーシーと再び争いになる。 その後、小さな法律事務所で働いていたルーシーを訪ねたジョージは、約束通りに公民館を保存することと、彼女への思いを伝える。 ジューンとは何もなかったと言われるものの、素直にそれを喜ばないルーシーを見て、ジョージは落胆しながらその場を去る。 しかし、ジョージを追ったルーシーは、涙しながら彼に謝罪する。 話し続けるルーシーを黙らせたジョージは、彼女に愛を告げる。 ルーシーもジョージに愛を伝えるものの、今回のことで彼が会社を辞めて貧乏になったことを知る。 それを気にしないルーシーとジョージは、街角でいつまでも抱き合う。 その後、ルーシーの実家に向かったたジョージは、その狭さにショックを受ける。
...全てを見る(結末あり)
ジョージの他愛もない質問に満足いく答えを出したルーシーは、新しい広いオフィスを与えられる。
まともな仕事もなく、ジョージの雑用係的な存在のルーシーは、彼の離婚調停を無難に済ませるが、まともな仕事を与えてもらえずに苛立つ。
友人メリル・ブルックス(ヘザー・バーンズ)の結婚式で、ブライドメイドを務めていたルーシーは、緊急事態だというジョージからの電話を受けて呼び出される。
その夜、ジョージと”ニューヨーク・メッツ”の試合を観戦したルーシーは、彼がジェーンと飲みに行き、自分のホテルに連れて行って宿を世話したことを知る。
*(簡略ストー リー)
慈善活動家で弁護士のルーシー・ケルソンは、地元の歴史ある公民館を取り壊そうとする不動産業者のジョージ・ウェイドに猛抗議をする。
しかし、弁護士を探していたジョージは、公民館の存続を約束してルーシーと雇う。
その後、能天気なジョージは、雇ったルーシーを雑用係のように扱うため、働く意欲のある彼女は次第に不満を感じ始める。
そして、我慢の限界に達したルーシーはジョージに対し、2週間後の辞職予告(トゥー・ウィークス・ノーティス)をする・・・。
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原題は、アメリカでは習慣的に使われる辞職予告通知の意味。
典型的な”スクリューボールコメディ”で、製作にも参加する、地味ではあるが熱血弁護士を演ずるサンドラ・ブロックと、仕事がまるでできそうにない、とぼけた雰囲気の”エリート”不動産業者ヒュー・グラントのマッチングも抜群の楽しい作品には仕上がっている。
マーク・ローレンスの演出は単調ではあるが、日本人には理解し難い、オープンな雇用関係や同僚達との会話などの描写が非常に興味深い。
北米興行収入は1億ドルに届かなかったものの(約9300万ドル)、全世界では2億ドルに迫るヒットとなった。
主人公の後任となる弁護士アリシア・ウィット、主人公の母親役ダナ・アイヴィ、父親ロバート・クライン、主人公の友人ヘザー・バーンズ、共同経営者である主人公の兄デヴィッド・ヘイグ、主人公の友人である運転手のドリアン・ミシック、バーで主人公に言い寄られる女性キャサリン・ウィニックなどが共演している。
また、本人役で、不動産王のドナルド・トランプ、パーティーのゲスト歌手でノラ・ジョーンズ、当時のニューヨーク・メッツのキャッチャーのマイク・ピアッツァらが出演している。