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西部の二国旗 Two Flags West (1950)

北軍に加わり恩赦を受けた南軍兵指揮官の苦悩を描く、監督ロバート・ワイズ、主演ジョセフ・コットンリンダ・ダーネルジェフ・チャンドラーコーネル・ワイルド他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:ロバート・ワイズ
製作:ケイシー・ロビンソン
原作
フランク・S・ニュージェント
カーティス・ケニオン
脚本:ケイシー・ロビンソン
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ルイス・レフラー
音楽:ヒューゴ・フリードホーファー

出演
クレイ・タッカー少尉/前大佐:ジョセフ・コットン
エレナ・ケニストン:リンダ・ダーネル
ヘンリー・ケニストン少佐:ジェフ・チャンドラー
マーク・ブラッドフォード大尉:コーネル・ワイルド
レム:デール・ロバートソン
ダフィー曹長:ジェイ・C・フリッペン
サイ・デイヴィス伍長:ノア・ビアリーJr.
エフライム・ストロング:ハリー・フォン・ゼル
アダムス中尉:ジョニー・サンズ
ピケンズ一等軍曹:アーサー・ハニカット

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 92分
公開
北米:1950年10月12日
日本:1954年1月10日


ストーリー
1863年12月8日。
リンカーン大統領は、捕虜の南軍兵に対し、先住民討伐隊の北軍に合流すれば恩赦を与えるという特別宣言を布告した。
1864年秋、南北戦争下、イリノイ州、ロックアイランド
北軍のマーク・ブラッドフォード大尉(コーネル・ワイルド)は、ニューメキシコ準州に転属となり、捕虜である南軍第5ジョージア騎兵隊”の兵士に、西部の砦の守備のための移動に同行することを勧める。
部隊の指揮官クレイ・タッカー大佐(ジョセフ・コットン)は、劣悪な環境から部下たちを守り故郷に帰るために、北軍の提案を受け入れることにする。
タッカーは北軍の少尉となり、ブラッドフォードと部下たちと共に出発する。
ニューメキシコ準州、ソーン砦。
厳しく冷淡な指揮官ヘンリー・ケニストン少佐(ジェフ・チャンドラー)は、戦死した弟の妻エレナ・ケニストン(リンダ・ダーネル)から、騎兵隊が到着することを知らされる。
ケニストンは、到着したブラッドフォードからタッカーを紹介される。
ケニストンやエレナらと共に食事をしたタッカーは、捕虜だったケニストンが脱走し、負傷したために辺境の地に転任させられ、戦功をあげられないために悔やんでいることを知る。
数々の戦いに参加したタッカーは、ケニストンの弟であるエレナの夫が戦死した戦いの場にもいたことを知り、自分の身内も死んだことを伝えて、苛立つケニストンの許可を得て席を離れる。
タッカーは、北軍との間で問題が生じることを考慮しつつ、双方の立場に立って考え対処していこうとするのだが・・・。


解説 評価 感想
編集技師として活躍し、1940年代半ばから監督となったロバート・ワイズが監督し、主演はジョセフ・コットンリンダ・ダーネルジェフ・チャンドラーコーネル・ワイルドなどが共演した作品。

北軍に加わり恩赦を受けた南軍兵指揮官の苦悩を描く西部劇。

南部を憎む砦の指揮官と、恩赦を受けた南軍側との対立に近い関係が終盤まで続き、脱走計画の実行や、先住民との戦い、さらには兵士としての尊厳などが描かれた、ロバート・ワイズの丁寧な人物描写が見どころの見応えある作品。

主演のジョセフ・コットンは、部下を守るために加わった北軍との関係で苦悩する南軍の指揮官を好演している。

砦の指揮官の義妹を魅力的に演ずるリンダ・ダーネル、厳しく冷淡な砦の指揮官を熱演するジェフ・チャンドラー、主人公らを率いて砦に着任する、ヒロインに惹かれる大尉コーネル・ワイルド、主人公の部下デール・ロバートソンノア・ビアリーJr.アーサー・ハニカット、砦の指揮官の副官ジェイ・C・フリッペン南軍のスパイ、ハリー・フォン・ゼル北軍の中尉ジョニー・サンズなどが共演している。


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