2005年に発表された、ステファニー・メイヤーの世界的大ベストセラー小説”トワイライト”を基にして製作された”トワイライト・サーガ”シリーズの5作目で2部構成の最終章。 主演クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ、アンナ・ケンドリック共演、監督ビル・コンドンによるファンタジー・サスペンス・ロマンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ビル・コンドン
製作総指揮
マーティ・ボーウェン
マーク・モーガン
製作
ウィック・ゴッドフレイ
カレン・ローゼンフェルト
ステファニー・メイヤー
原作:ステファニー・メイヤー”Breaking Dawn”
脚本
メリッサ・ローゼンバーグ
ステファニー・メイヤー
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集
ヴァージニア・カッツ
イアン・スレイター
音楽:カーター・バーウェル
出演
ベラ・スワン・カレン:クリステン・スチュワート
エドワード・カレン:ロバート・パティンソン
ジェイコブ・ブラック:テイラー・ロートナー
レネズミ・カレン:マッケンジー・フォイ
アリス・カレン:アシュリー・グリーン
イリーナ・デナリ:マギー・グレイス
アロ:マイケル・シーン
エメット・カレン:ケラン・ラッツ
カーライル・カレン:ピーター・ファシネリ
エズミ・カレン:エリザベス・リーサー
ジャスパー・ヘイル:ジャクソン・ラスボーン
ロザリー・ヘイル:ニッキー・リード
カイウス:ジェイミー・キャンベル・バウアー
ジェーン:ダコタ・ファニング
マーカス:クリストファー・ハイアーダール
チャーリー・スワン:ビリー・バーク
ギャレット:リー・ペイス
ケイト・デナリ:ケイシー・ラボウ
ターニャ・デナリ:マイアンナ・バーリング
J・ジェンクス:ウェンデル・ピアース
ウラジミール:ノエル・フィッシャー
アリステア:ジョー・アンダーソン
アレック:キャメロン・ブライト
ティア:アンジェラ・サラフィアン
ベンジャミン:ラミ・マレック
セス・クリアウォーター:ブーブー・スチュワート
フェリックス:ダニエル・クドモア
エレアザル・デナリ:クリスチャン・カマルゴ
カルメン・デナリ:ミア・マエストロ
フィル:タイ・オルソン
アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2012年製作 115分
公開
北米:2012年11月16日
日本:2012年12月28日
製作費 $120,000,000
北米興行収入 $292,298,920
世界 $832,660,040
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ベラ・スワン(クリステン・スチュワート)は、ヴァンパイアのエドワード・カレン(ロバート・パティンソン)と結婚してカレン家に加わり、娘レネズミを出産した。
ヴァンパイアとしての人生を選んだベラは、人間とは違う身体能力を身につけ、エドワードと共に”渇き”を抑える練習をする。
森に向かったベラは動物を狩ろうとするのだが、ロッククライミングをする人間に気づく。
ベラは人間に襲いかかろうとするが、自分の意思で渇きを制御して動物を仕留める。
家に戻った二人は、その場にいた人狼キラユーテのジェイコブ・ブラック(テイラー・ロートナー)に迎えられ、レネズミに対面する。
ベラは、生後二日のレネズミの成長の早さに驚き、娘を自分のものにしようとするジェイコブに気づき、怒りを露わにして彼を追い払おうとする。 レネズミの幸せを願うだけだと言う、ジェイコブの言葉に納得したベラは、今後は年をとらないのだが、誕生日だということで家をプレゼントされる。 部屋を見て回ったベラとエドワードは、その後、激しく愛し合う。 娘ベラを心配するチャーリー(ビリー・バーク)は、現れたジェイコブから、彼女が”変わった”と言われる。 チャーリーに、それを理解させようとしたジェイコブは、仕方なく狼に姿を変える。 ベラとエドワードは、そのことをジェイコブから知らされる。 父が秘密を知った以上、”ヴォルトゥーリ”に殺される危険があると言って、ベラはエドワードを非難する。 チャーリーがこの場に来ると言われたベラは、人間らしく見せるように準備をする。 ベラは、エドワードやカーライル(ピーター・ファシネリ)、そしてアリス(アシュリー・グリーン)、エズミ(エリザベス・リーサー)から渇きを抑えるコツを教わる。 現れたチャーリーに、出来る限り心配をかけないようにしたベラは、エドワードが連れて来た娘のレネズミを、養子だと言って対面させる。 チャーリーは、半信半疑ではあるが一応その状況に納得し、ベラは、人間としての時が終わったことを実感する。 その後、レネズミ(マッケンジー・フォイ)の急激な成長を見守るベラは、ある日、イリーナ・デナリ(マギー・グレイス)が現れたことを家族に知らせる。 イリーナが、和解のために現れたのか、またはジェイコブの存在を警戒したのか、家族は考えを巡らせる。 イタリア。 アリスは、カイウス(ジェイミー・キャンベル・バウアー)やマーカス(クリストファー・ハイアーダール)らを従えたアロらヴォルトゥーリが襲いかかって来ることを予知する。 エドワードは、レネズミを見たイリーナが、近づく者を魅了する”不滅の子”だと判断したと考える。 ヴォルトゥーリは”不滅の子”の存在を恐れ、代々その抹殺を繰り返していたのだ。 話合いは通用しないため戦うことも考えたが、ジェーン(ダコタ・ファニング)やアレック(キャメロン・ブライト)の力は強大だった。 自分達の行動を正当化するための証人を求め、ベラ達はデナリ家を訪ねようとするが、何かを知ったアリスが、夫ジャスパー・ヘイル(ジャクソン・ラスボーン)と共に家族の元を去る。 ベラとエドワード、ジェイコブとレネズミはデナリ家を訪ねる。 デナリの家族はレネズミを警戒し、ベラが人間の間に産んだ子だと知る。 イリーナの姉ターニャ(マイアンナ・バーリング)らを前に、エドワードらはレネズミがハーフ・ヴァンパイアであることを確認させる。 エジプト。 その後、家族の呼びかけは全世界に伝わり、アマゾン族やギャレット(リー・ペイス)、アイルランドからの友人も現れるが、ベラは、彼らが人間の血を求めることを心配する。 そして、最後にヨーロッパの放浪者アリステア(ジョー・アンダーソン)が加わり、証人は18人となる。 更にルーマニアのウラジミール(ノエル・フィッシャー)らも現れ、集まった者達は戦いを覚悟する。 彼らは、ベラのシールドの能力を生かそうとして、その訓練をする。 ベラは、”雪が降る前に証人を集めて・・・”というアリスの伝言が、心を読まれることのない、自分だけに宛てたものだと気づく。 レネズミをチャーリーに預けたベラはシアトルに向かい、アリスから会うようにと指示された弁護士J・ジェンクス(ウェンデル・ピアース)に会う。 ベラは、チャーリーと恋人を戦いから遠ざけるための旅券を受取る。 クリスマスの日、雪が積もり、ベラは釣り旅行のチケットをチャーリーにプレゼントする。 戦いを前に、ベラはレネズミのことだけを考え彼女を固く抱きしめる。 翌日、雪原で待機するベラらは、ジェーンらを従えたアロの一団を迎え撃つ。 イリーナは、姉ターニャの姿を確認して動揺する。 カーライルは、話し合いで解決することを提案し、レネズミがヴァンパイアでないことを、証人達が証明することを伝える。 カイウスはそれを信じようとしないが、アロは自分がその証明を集めると言ってエドワードを呼び寄せる。 ベラはシールドを張り、エドワードの心が読めないアロは、レネズミに会うことを希望する。 ベラは、狼のジェイコブと家族のエメット(ケラン・ラッツ)と共にレネズミを連れてアロの元に向かう。 レネズミは、動揺することもなくアロの頬に手を触る。 アロは、レネズミがハーフ・ヴァンパイアであることを確認するが、カイウスは依然として疑う。 カイウスは、イリーナに目撃したのがレネズミであったのかを問い確かめる。 イリーナは告発を撤回し、カレン家は無実であり、自分が責任を負うことを伝える。 カイウスはイリーナを殺害し、彼らに襲いかかろうとしたターニャをエドワードが制止する。 ジェーンはエドワードを痛めつけるが、ベラが再びシールドを張る。 掟は犯していないと訴える、カーライルの言葉を否定はしないアロだったが、この異常な事態を見過ごし、戦いを避けることもできないことを語る。 そこにアリスがジャスパーと共に現れ、レネズミが安全であることを証明しようとする。 それを見せてもアロが納得しないことを知ったアリスは、ベラに合図を送る。 ベラは、ジェイコブにレネズミを任せ、アリスはアロに抵抗する。 アリスの危機を知ったカーライルは、襲いかかるものの殺害される。 それを見たエドワードらとキラユーテも加わり、彼らは攻撃を開始激しい戦いは始まる。 ジャスパーも殺され、アリスはジェーンに襲いかかり彼女を倒し、ターニャはカイウスの顔を引き裂く。 ベラとエドワードは、アロに襲いかかり彼を倒す・・・・。 その未来をアリスから知らされたアロは動揺し、人間から見て隠し通せるなら納得できるかと言うエドワードは、それを証明しようとする。 新たな証人であるブラジルのチクナ族が現れ、自分もハーフ・ヴァンパイアであることをアロに告げる。 7年で成年になったという彼は、150歳で老いることはなかった。 カイウスは、カレン家が人狼キラユーテと組んでいることが問題だと指摘するが、アロは、危険を感じないため戦いを止めることを伝える。 アロは、レネズミを自分のものにしたいと呟き、一族と共に姿を消す。 ウラジミールらは、敵を徹底的に叩くべきだと主張するものの、カレン家にその考えはなかった。 証人達は家族の元を去り、末永く生きられることが分かったレネズミを、エドワードは、ジェイコブに守ってもらおうとする。 ベラとレネズミは二人に歩み寄り幸せを実感し、アリスは彼女らの平穏な未来を予知する。 春が訪れ、ベラは、二人の出会いからの様々な出来事をエドワードに見せて、どれだけ愛が深いかを伝える。 そして二人は、永遠の愛を誓い合う。
...全てを見る(結末あり)
ヴォルトゥーリのリーダー、アロ(マイケル・シーン)の元に向かったイリーナは、カレン家が犯した罪を知らせる。
一方カーライルらは、四大元素を操れるベンジャミン(ラミ・マレック)らに協力を求めて家族の元に戻り、彼をレネズミに会わせる。
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参考:
・「トワイライト」(2008)
・「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(2009)
・「エクリプス/トワイライト・サーガ」(2010)
・「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」(2011)
・「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」(2012)
*(簡略ストー リー)
ヴァンパイアのエドワードと結婚したベラ・スワンは、出産した娘のレネズミと対面する。
ベラは、ヴァンパイアとしての生活を始めるのだが、急速に成長するレネズミを目撃したイリーナは、ヴォルトゥーリのリーダー、アロにカレン家が犯した罪を知らせる。
ヴォルトゥーリは、レネズミを近づく者を魅了する”不滅の子”だと判断して、代々続いているその抹殺を考える。
それに気づいたカレン家は、レネズミが危険のないハーフ・ヴァンパイアであることを証明するために、証人を集めようとする。
家族に協力する者達は世界各地から集まるのだが、ヴォルトゥーリの襲撃は迫る・・・。
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最終章の後編ということもあり、無難に物語を締めくくったという感じで終わるが、大ヒット・シリーズの終了はやや寂しい。
ヴァンパイアが主役であるドラマということで、独特の雰囲気が何とも魅力的なシリーズ初期だったが、本作はスケールアップはしたものの、それほどの盛り上がりもなく、淡々とした展開に終始する。
しかし、内容は非常に解り易く、様々な問題が即座に解決していくテンポの良い展開で進むため、飽きずに楽しめる作品でもある。
北米興行収入は約2億9200万ドル、全世界では約8億3300万ドルでシリーズ最高のヒットとなった。
興行的な成功とは裏腹に、どうも評価の低いシリーズは、本作でもラジー賞を総なめにしてしまった。
はにかみ屋の少女から、ヴァンパイア一家で最強のパワーを持つ女性に変貌し、母親にもなるヒロインのクリステン・スチュワート、彼女を支える役に徹する夫ロバート・パティンソン、同じくサポート的存在のテイラー・ロートナー、主人公の娘マッケンジー・フォイ、カレン家のアシュリー・グリーン、ケラン・ラッツ、ピーター・ファシネリ、エリザベス・リーサー、ジャクソン・ラスボーン、敵対するヴォルトゥーリのマギー・グレイス、リーダーのマイケル・シーン、ダコタ・ファニング、クリストファー・ハイアーダール、ジェイミー・キャンベル・バウアー、キャメロン・ブライト、ヒロインの父親ビリー・バーク、デナリ家のケイシー・ラボウ、マイアンナ・バーリング、ミア・マエストロ、証人のリー・ペイス、ノエル・フィッシャー、ジョー・アンダーソン、ラミ・マレックなどが共演している。