製作が難航する戦争映画の撮影班とスターが巻き起こす騒動を描く、製作、監督、原案、脚本、主演ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJr.、ダニー・マクブライド、トム・クルーズ、マシュー・マコノヒー他共演のドタバタ・コメディ・アクション大作。 |
・コメディ
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ベン・スティラー
製作総指揮:ジャスティン・セロー
製作
ベン・スティラー
スチュアート・コーンフェルド
エリック・マクレオド
原案
ベン・スティラー
ジャスティン・セロー
脚本
ベン・スティラー
ジャスティン・セロー
イータン・コーエン
撮影:ジョン・トール
編集:グレッグ・ヘイデン
音楽:セオドア・シャピロ
出演
ベン・スティラー:タグ・スピードマン
ジャック・ブラック:ジェフ・ポートノイ
ロバート・ダウニーJr.:カーク・ラザラス
ブランドン・T・ジャクソン:アルパ・チーノ
ジェイ・バルチェル:ケヴィン・サンダスキー
ダニー・マクブライド:コディ
スティーヴ・クーガン:デミアン・コックバーン
トム・クルーズ:レス・グロスマン
マシュー・マコノヒー:リック・ペック
ニック・ノルティ:ジョン“フォー・リーフ”テイバック
ビル・ヘイダー:ロブ・スロロム
ブランドン・スー・フー:トラン
レジー・リー:ビョング
タイラ・バンクス:本人
ジェイソン・ベイトマン:本人
ランス・バス:本人
ジェニファー・ラブ・ヒューイット:本人
マーティン・ローレンス:本人
トビー・マグワイア:本人
アリシア・シルヴァーストーン:本人
クリスティン・テイラー:本人
ジョン・ヴォイト:本人
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2008年製作 107分(DC:120分)
公開
北米:2008年8月13日
日本:2008年11月22日
製作費 $92,000,000
北米興行収入 $110,416,700
世界 $188,072,650
■ アカデミー賞 ■
第81回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(ロバート・ダウニーJr.)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ベトナム戦争の英雄、“フォーリーフ”テイバック(ニック・ノルティ)の体験記の映画化”トロピック・サンダー”の撮影が進む中、400万ドルかけたシーンでカメラが回らない大失態が起きてしまう。
プロデューサーのレス・グロスマン(トム・クルーズ)は憤慨し、撮影は1ヶ月延期されてしまう。
イギリス人監督デミアン・コックバーン(スティーヴ・クーガン)は、”豪華スター”を使いこなせずに苦悩していた。
太っているだけの、不人気俳優ジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)、オスカー俳優で、役作りのために最近、皮膚を黒くする手術を受けた演技派のカーク・ラザラス(ロバート・ダウニーJr.)、そして落ち目のスター、タグ・スピードマン(ベン・スティラー)らが主演だった。
そんなスピードマンをエージェントのリック・ペック(マシュー・マコノヒー)は大いに励ます。 グロスマンに罵倒された監督コックバーンは、役者達を本物のジャングルに放り出し、小型カメラで彼らの行動を追う、過激な撮影手法をテイバックから伝授される。 撮影は再開され、主演の3人にアルパ・チーノ(ブランドン・T・ジャクソン)とケヴィン・サンダスキー(ジェイ・バルチェル)を加えた5人とコックバーンは、ヘリでジャングルに向かう。 テイバックと爆破係のコディ(ダニー・マクブライド)は、6人をヘリコプターから降ろす。 5人は合流地点に向かい、コックバーンは彼らにリアルな映像を期待して気勢をあげる。 次の瞬間、爆破と共にコックバーンの体は吹き飛ぶのだが、スピードマンは、それがトリックだと思い込む。 彼らの存在は現地の麻薬組織に知れるが、コックバーンの生首をおもちゃのように扱うスピードマンを見て、彼らは警戒する。 そしてスピードマンは、コックバーンから渡された指示書に従い、演技を始める。 麻薬組織の攻撃を、撮影開始と思い込んだスピードマンらは、空砲の銃を乱射し始め、コディはその音を聞き仕掛けてあった爆薬を爆破する。 しかし、異変に気づいたテイバックとコディは現場に向かい、誤ってコックバーンを爆殺してしまったことに気づく。 2人は、互いに責任を逃れようとするが、麻薬組織に捕らえられてしまう。 ラザラスはこれが撮影に思えず、スピードマンは、彼が撮影を妨害しようとしていると思い込む。 道に迷ったスピードマンに愛想を尽かし、ラザラスは彼から地図を奪い、撮影を続けるという彼と別れて、着陸地点に戻ろうとする。 一方、コディは、捕らえられたテイバックの戦歴が嘘だと知り、ショックを受けて彼を裏切り者だと罵る。 そんな時、スピードマンも麻薬組織に捕らえられてしまい、彼はアジトに連れて行かれるのだが、そこが撮影の捕虜収容所のシーンだと思い込んでしまう。 ラザラスらもそのアジトを発見するが、サンダスキーが自分達のいる場所が、世界有数の麻薬原産地帯だということに気づき、スピードマンが捕らえられているのを確認する。 スピードマンは、麻薬組織の少年リーダー、トラン(ブランドン・スー・フー)の前に連れて行かれて痛めつけられる。 しかしトランは、スピードマンの駄作のファンで、彼がその主演俳優だと知り、彼の演技を絶賛する。 スピードマンは安堵するが、トランは彼を人質として身代金を要求しようとする。 ペックは、スピードマンとの最後の連絡で、契約違反だと知り、グロスマンのオフィスに抗議に行く。 その時、トランの部下から身代金5000万ドルを要求する電話が入るが、グロスマンはそれを相手にしない。 アジトでは、スピードマンが、トランにお気に入りの役を演ずるよう強要される。 ラザラスは、アジトを攻撃する方法を考え、チーノと偵察に向かう。 麻薬組織”炎龍”について調べ上げたグロスマンは、金額を1億ドルに上げてきた相手との交渉に応じようとしない。 グロスマンは、、スピードマンが死んでも、保険金で儲かる仕組みをペックに説明する。 翌日、ラザラスはベトナム人に扮してポートノイを人質に見せかけ、”炎龍”のアジトに入り、チーノとサンダスキーもその場に侵入し、テイバックとコディを助け出す。 トランは、ラザラスがアメリカ人だと見破るが、彼らは隠し持っていた銃を乱射し、ポートノイがトランを捕らえる。 ラザラスはスピードマンを見つけるが、彼の演技に感激した子供から、小枝の”オスカー像”を贈られたため、その場を動こうとしない。 逆にラザラスは、役にのめり込んでいた自分から我に返ってしまう。 車を奪い逃走しようとする一行だったが、トランの対戦車擲弾RPGの攻撃に遭ってしまう。 そのお陰でスピードマンが正気を取り戻すが、彼はアジトに残ることをラザラスに告げる。 しかし、スピードマンは、ヘリで逃げようとする仲間の元に戻ろうとする。 コディが橋に仕掛けた爆弾を、テイバックが爆破させて、その勢いでスピードマンは吹き飛ばされる。 しかし、それをラザラスが救出して、ヘリは飛び立つ。 トランは再びRPGでヘリを撃墜しようとするが、スピードマンが必ず撮影現場に持参する”ティーボ”を持ってペックが現れ、それを投げつけて砲撃を退ける。 そして、完成した”トロピック・サンダー”は、スピードマンの主演賞を含むオスカー8部門受賞する。 作品の興行収入は4億ドルを突破し、スピードマンは見事に復活する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ベトナム戦争の英雄テイバックの体験記の映画化”トロピック・サンダー”の撮影が始まる。
太っているだけのポートノイ、オスカー俳優で、役作りのために、皮膚を黒くする手術を受けたラザラス、そして、最近は落ち目のスピードマンら、少々外れたスターが揃った戦争超大作の製作は難航する。
そんな時、原作者でアドバイザーでもあるテイバックの発案で、俳優達と撮影班は、本物のジャングルのロケに向かわされる。
しかし、そこは麻薬組織支配下の危険地帯だった。
そうとも知らず、仕組まれた撮影だと思ったスピードマンらは、組織に捕らえられてしまう・・・。
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ベン・スティラー製作、監督、脚本、主演の意欲作でもあり、最近やや大人しい感じがしていた彼の、”度が過ぎる”過激な演技が楽しめる、ファンにとっては見逃せない作品となっている。
興行収入は北米で約1億1000万ドル、全世界では約1億8800万ドルと健闘はしたものの、公開直後の勢いを維持することが出来ず期待ほど伸びなかった。
万人受けする内容でないために仕方ないかもしれない。
第81回アカデミー賞では、ドラマの中でオスカーを5度も受賞したことになっているロバート・ダウニーJr.が、助演男優賞にノミネートされた。
下品なジョークと残虐シーンは賛否両論だが、派手なアクションや、主演陣の特異なキャラクターなど見所満載で、コメディだとは言え、全てにおいて手抜きのないところはさすがだ。
本人役などで、カメオ出演する豪華スター競演も見もので、異彩を放つメイクのトム・クルーズの怪演は際立っている。
超下品で不潔な太っちょスターのジャック・ブラック、主演を食うほどの熱演を見せる、役にのめり込む演技派スター役ロバート・ダウニーJr.、自分の主張を通すラッパーのブランドン・T・ジャクソン、俳優としては三流だが、知識豊富なジェイ・バルチェル、豪腕プロデューサーのトム・クルーズ、主人公のエージェント、マシュー・マコノヒー、映画の原作者兼アドバイザーなのだが、実はそれが全くの嘘だったと分かるニック・ノルティ、撮影班の爆破係ダニー・マクブライド、監督スティーヴ・クーガン、プロデューサー補佐ビル・ヘイダーなどが共演している。
本人役他でタイラ・バンクス、ジェイソン・ベイトマン、ランス・バス、ジェニファー・ラブ・ヒューイット、マーティン・ローレンス、トビー・マグワイア、アリシア・シルヴァーストーン、クリスティン・テイラー、ジョン・ヴォイトなどが登場する。