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トゥループ・ゼロ Troop Zero (2019)

宇宙人と友だちになることを夢見る少女が仲間たちと共に奮闘する姿を描く、監督バート&バーティ、主演マッケナ・グレイスヴィオラ・デイヴィスジム・ガフィガンアリソン・ジャネイチャーリー・ショットウェル他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:バート&バーティ
製作
トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル
スティーヴ・ティッシュ
アレックス・シスキン
ヴィオラ・デイヴィス
製作総指揮
デヴィッド・ブルームフィールド
ジェニー・ヒンキー
ルーシー・アリバー
原作:ルーシー・アリバー”Christmas and Jubilee Behold The Meteor Shower”
脚本:ルーシー・アリバー
撮影:ジェームズ・ウィテカー
編集:キャサリン・ヘイト
音楽:ロブ・ロード

出演
クリスマス・フリント:マッケナ・グレイス
レイリーン・モースリー:ヴィオラ・デイヴィス
ラムジー・フリント:ジム・ガフィガン
クリスタル・マッシー校長:アリソン・ジャネイ
ジョセフ:チャーリー・ショットウェル
スマッシュ:ジョハンナ・コロン
ヘル=ノー・プライス:ミラン・レイ
アン=クレア:ベラ・ヒギンボーサム
ドウェイン・ブードロー:マイク・エップス
パイパー・ケラー:アシュリー・ブルック
エイミー:エディ・パターソン
ペニー:グウェンドリン・ムランバ
ジョセフの父親:ケネス・ウェイン・ブラッドリー
レイ・レイ:ジェコビ・スウェイン

アメリカ 映画
配給
アマゾン・スタジオ
2020年製作 94分
公開
北米:2020年1月17日
日本:2020年1月17日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1977年、ジョージア州、ウィグリー。
田舎町で暮らす小学生のクリスマス・フリント(マッケナ・グレイス)は、宇宙人に会い友達になることを夢見ていた。

母を亡くしたクリスマスは、弁護士の父ラムジー(ジム・ガフィガン)と共に、トレーラーパークで暮らしていた。

ラムジーの秘書レイリーン・モースリー(ヴィオラ・デイヴィス)は、人助けだと言って、採算の合わない仕事ばかり受けているラムジーの考えに賛成できない。

隣人で女の子のようなジョセフ(チャーリー・ショットウェル)が唯一人の友だとだったクリスマスは、天国にいるか星になった母のことを想いながら、宇宙と交信しようとしていた。

クリスマスは、お漏らしすると言ってからかうヘル=ノー・プライス(ミラン・レイ)とスマッシュ(ジョハンナ・コロン)にイジメられていた。

レイリーンの幼馴染で因縁のある校長クリスタル・マッシー(アリソン・ジャネイ)は、パイパー・ケラー(アシュリー・ブルック)らガールスカウト”バーディー・スカウト”の”トゥループ5”に、ジャンボリーの話をする。
...全てを見る(結末あり)

科学研究に参加できると言うマッシーは、”NASA”のペルサード博士を紹介し、大統領が考える地球規模の計画をパイパーらに話してもらう。

ジョセフと共に木の上で聞いていたクリスマスは、その話に興味を持つ。

ペルサードは、無人宇宙探査機”ボイジャー1号”の”ゴールデンレコード”に、地球の情報を録音して宇宙に送る計画を話す。

世界中の人々の母国語を録音し、生命体に接触した場合に聴いてもらえる可能性があるというペルサードの話を聞いたパイパーらは、宇宙人に興味がなかった。

ジャンボリーのタレントショーの優勝者の声を録音することを知ったクリスマスは、興奮して木から落ちてしまう。

パイパーと話してメンバーに入れてもらおうとしたクリスマスは、相手にしてもらえない。

クリスマスはパイパーらにロッカーに閉じ込められ、そこから出してくれたマッシーから、殻に閉じこもっている自分に責任があると言われるものの、それが理解できない。

パイパーらにおさげ髪の片方を切られてしまったクリスマスは、驚くジョセフの前でもう一方も切る。

ラムジーとレイリーンは、クリスマスがイジメられていることを心配する。

夜になり、ジョセフと空を見つめるクリスマスは、今年は流星群が見えるので、異星人と接触できると考える。

翌日クリスマスは、自分でトゥループを作ることを考え、女子限定でないために、ジョセフを入れて他のメンバーを探す。

クリスマスは、左目が悪いアン=クレア(ベラ・ヒギンボーサム)と、説得したヘル=ノーとスマッシュをメンバーに入れる。

トゥループの世話役の団長をレイリーンに頼んだクリスマスは、気乗りしない彼女にそれを引き受けてもらう。

マッシーは、クリスマスのトゥループの団長がレイリーンだと知り驚き、仕方なくそれを認める。

登録番号が”0”しかないことを知ったクリスマスは、ゼロは無限を意味するために気に入り、バーディー・スカウト”トゥループ・ゼロ/0”が誕生する。

マッシーから制服を支給されたクリスマスらは、バッジを手に入れられればジャンボリーに出場できるため、最初の課題のクッキー売りをすることになる。

アン=クレアが何とかクッキーを売りバッジを手に入れるものの、クリスマスらは売ることができず、トゥループ5との差は歴然としていた。

その後ジョセフは、ヘアカットの特技を生かしてバッジを手に入れる。

クリスマスらは、ラムジーと友人ドウェイン・ブードロー(マイク・エップス)に励まされる。

体力測定でヘル=ノーがバッジを手に入れる。

手先が器用なスマッシュはラジオを作り、レイリーンからバッジを渡される。

自分だけバッジがないクリスマスは焦り、皆でケーキ作りをすることになる。

パイパーらにからかわれたヘル=ノーらがケンカを始めてしまい、騒動を起こす。

それに気づき憤慨したマッシーは、全員を停学処分として、これでバッジを手に入れようと考えていたクリスマスはショックを受ける。

レイリーンはこのままでは努力しても無駄だと考えるが、諦めきれないクリスマスのために、あることを実行する。

子供たちにキャンプの用意をさせたレイリーンは、森の立ち入り禁止区域に向かい、皆を置いて町に戻る。

夜になり怯える子供たちは焚火を囲み、スマッシュのラジオから流れる”デヴィッド・ボウイ”の”スペイス・オディティ”を聴きながら踊り、楽しい時間を過ごし、レイリーンはその様子を見守る。

流星群を見ようとしていたクリスマスは、ヘル=ノーと話をする。

クリスマスは、興奮したり不安になるとお漏らししてしまうかもしれないと言って、母が亡くなった直後からだとヘル=ノーに伝える。

ヘル=ノーは、クリスマスが眠らないように怖いを話をしてあげる。

翌朝、仲間たちと共に一晩、森の中で過ごせたクリスマスは、迎えに来たレイリーンからバッジを受け取る。

クリスマスらは、ジャンボリーに出場する資格を得たことをマッシーに報告するものの、レイリーンに犯罪歴があるために正式な団長と認められないと言われ、出場できないことを知る。

レイリーンは、その事件には正当な理由があり、それによりロースクールにも行けなかったことをマッシーに伝えて、不満をぶつけてその場を去る。

レイリーンから手を引くと言われるものの納得できないクリスマスは、騒ぎに巻き込まれただけだと憤慨するヘル=ノーに非難される。

レイリーンは、走り去ったヘル=ノーとクリスマスを追う。

すぐに仲直りしたクリスマスとヘル=ノーを見て、レイリーンは安心する。

ラムジーは、クリスマスと共に戻って来たレイリーンから団長になってほしいと言われ、マッシーの家に向かう。

マッシーに団長になることを伝えたラムジーは、参加料の500ドルが払えるか訊かれて戸惑う。

とても払えないラムジーは、クリスマスに謝罪する。

しかし、同行した近所の人々が、未払いだった弁護料などをラムジーに渡し、トゥループ0はジャンボリーに出場できることになる。

その夜、レイリーンとドウェインと共にジャンボリーの準備をするラムジーは、負けた時のことを心配するクリスマスを励まし、自分は裁判に負けても、閉廷後に検事と握手すると伝える。

ラムジーは、ロースクールに通うことを決めたレイリーンを引き止めるものの、彼女は考えを変えなかった。

翌日ラムジーらは、バイクで同行するドウェインとレイリーンと共に子供たちを連れてバスで会場に向かう。

現地に到着したラムジーらは、主催者エイミー(エディ・パターソン)に参加料を渡し、本番に備える。

タレントショーは始まり、エイミーはゲストのペルサードを皆に紹介する。

各トゥループの演技は始まり、前年優勝のパイパーのトゥループ5に続き、ジョセフらがステージに上がる。

トゥループ0は、”スペイス・オディティ”の曲に合わせて踊り始め、クリスマスがロケットから登場する。

ペルサードは奇抜なアイデアが気に入るが、観客席からは、その未熟なパフォーマンスをあざ笑う声が聞こえ、クリスマスらはからかわれる。

あまりの酷さにエイミーは演技をストップし、ショックを受けたクリスマスはお漏らししてしまう。

クリスマスは、涙しながら緊張するとお漏らしすると話し、友だちがいることを誇りに思うと伝えて歌い始める。

クリスマスに寄り添うヘル=ノーもお漏らしし、ジョセフ、アン=クレア、スマッシュもそれに続く。

歌い踊るクリスマスらに、ラムジーらは声援と拍手を送る。

ペルサードが結果を発表しトゥループ5の優勝が決まり、クリスマスはショックを受けるものの、マッシーに近づき握手する。

レコーダーを用意したペルサードは、ゴールデンレコードに記録するパイパーの声を録音する。

マッシーは、ロースクールで頑張るようにと言ってレイリーンを励まし、2人のわだかまりは消える。

ラムジーと話をしたクリスマスは、母に会いたいことを伝える。

そのためなら何でもしてあげたいと言うラムジーは、今は2人で切り抜けることが大切だとクリスマスに伝えて、自分たちは最強だという意見で一致する。

その夜、皆で楽しんでいたクリスマスは流星に気づき、レイリーンから、人間よりはるかに発展している異星人なら、自分たちの声を聞いていると言われ、夜空に向けて話しかける。

そこに現れたペルサードは、ゴールデンレコードに記録するためにクリスマスらの声を録音する。

皆と共に様々なことを夜空に向かい話しかけたクリスマスは、そこにいる母を守ってほしいと伝える。

流星群を見て感激するクリスマスは、レイリーンから永遠になれたと言われ、皆と共に”ここにいる”と夜空に向かって叫ぶ。

クリスマスは、ヘル=ノー、ジョセフ、スマッシュ、アン=クレアのような友だちや仲間が宇宙にいることを願う。


解説 評価 感想
*(簡略ストーリー)
1977年、ジョージア州、ウィグリー。
宇宙人に会い友だちになることを夢見ていた小学生のクリスマス・フリントは、母を亡くし、貧しい弁護士の父ラムジーと暮らしていた。
そんなクリスマスは、ガールスカウト”バーディー・スカウト”が参加するジャンボリーの優勝者が、無人宇宙探査機”ボイジャー1号”の”ゴールデンレコード”にメッセージを録音してもらえることを知る。
クリスマスは、近所の友人ジョセフと共にメンバーを集め始め、片目が悪いアン=クレア、イジメっ子のヘル=ノーとスマッシュを説得してチームに入れる。
その後、ラムジーの秘書レイリーンの協力を得たクリスマスは、”トゥループ・ゼロ/0”を結成して、ジャンボリー出場を目指すのだが・・・。
__________

ルーシー・アリバーの舞台劇”Christmas and Jubilee Behold The Meteor Shower”を基に製作された作品。

1970年代の後半、”アポロ計画”も終わり宇宙への関心が薄れていた時代を舞台に、”NASA”の”ボイジャー1号”宇宙探査計画の一部に参加しようとする、宇宙人と友だちになることを夢見る少女を中心に、落ちこぼれの子供たちが夢に向かって挑戦する姿が、清々しく描かれたコメディ・ドラマ。

辛いことを経験しながらも、健気に努力する主人公らの行動は感動的であり、夢を追いながら成長していく姿は、観る者に希望を与えてくれる。

子供たちが主役のドラマではあるが、脇を固める実力派スターの確かな演技に支えられ、批評家からも好評価を得た作品。

主演のマッケナ・グレイスは、学校で疎外されている孤独な少女なのだが、宇宙人と友だちになるために思い切った行動を開始して奮闘する主人公を熱演している。

成長する主人公を見守りながら支える女性を好演するヴィオラ・デイヴィス、彼女を秘書として雇う主人公の父親で貧しい弁護士のジム・ガフィガン、主人公らに厳しく接するものの、チャンスを与える校長のアリソン・ジャネイ、主人公の唯一人の友人チャーリー・ショットウェル、主人公と共にガールスカウトに参加するジョハンナ・コロン、ミラン・レイ、ベラ・ヒギンボーサム、主人公の父親の友人マイク・エップス、主人公をからかうエリート・ガールスカウトのリーダー、アシュリー・ブルック、ジャンボリーのタレントショーの主催者エディ・パターソン、図書館の職員グウェンドリン・ムランバ、ジョセフ(チャーリー・ショットウェル)の父親ケネス・ウェイン・ブラッドリーなどが共演している。


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