ユダヤ系ロシアン・マフィアの仕事を請け負う犯罪グループと事件を追う警察の攻防を描く、製作、監督ジョン・ヒルコート、主演ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキー、クリフトン・コリンズJr.、ウディ・ハレルソン、アーロン・ポール、ケイト・ウィンスレット、ノーマン・リーダス、ガル・ガドット他共演の犯罪ドラマ。 |
・ガル・ガドット / Gal Gadot / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ヒルコート
製作
キース・レドモン
バード・ドロス
マーク・バタン
アンソニー・カタガス
クリストファー・ウッドロウ
ジョン・ヒルコート
製作総指揮
スティーヴ・ゴリン
ポール・グリーン
トム・オーテンバーグ
ピーター・ローソン
モリー・コナーズ
マリア・セストーン
サラ・E・ジョンソン
キンバリー・フォックス
イザベル・ドス・サントス
脚本:マット・クック
撮影:ニコラス・カラカトサニス
編集:ディラン・ティチェナー
音楽
アッティカス・ロス
クローディア・サーン
レオポルド・ロス
ボビー・クルリック
出演
クリス・アレン:ケイシー・アフレック
マイケル・アトウッド:キウェテル・イジョフォー
マーカス・ベルモント:アンソニー・マッキー
フランコ・ロドリゲス:クリフトン・コリンズJr.
ジェフリー・アレン:ウディ・ハレルソン
ゲイブ・ウェルチ:アーロン・ポール
イリーナ・ヴラスロフ:ケイト・ウィンスレット
ラッセル・ウェルチ:ノーマン・リーダス
ミシェル・アレン:テリーサ・パーマー
スウィート・ピー:マイケル・K・ウィリアムズ
エレナ・ヴラスロフ:ガル・ガドット
トリーナ・リン:ミシェル・アン
ルイス・ピント:ルイス・ダ・シルヴァ
アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2016年製作 115分
公開
北米:2016年2月26日
日本:2016年6月18日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $12,639,300
世界 $23,119,440
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ジョージア州、アトランタ。
ユダヤ系ロシアン・マフィアの指示で銀行強盗を計画するマイケル・アトウッド(キウェテル・イジョフォー)とラッセル・ウェルチ(ノーマン・リーダス)、その弟のゲイブ(アーロン・ポール)は、警官のマーカス・ベルモント(アンソニー・マッキー)とフランコ・ロドリゲス(クリフトン・コリンズJr.)を仲間に入れることを考え、2週間後に決行することになる。
計画実行当日、マイケルら5人はファースト・シティ銀行に向かい、ラッセルが車で待機する。
マイケルらは銀行に押し入り、警報が作動して警察に通報されたことを、ラッセルがマイケルに知らせる。
支店長を捕えたマイケルは、家やSNSに投稿された家族の写真を見せる。
3台のパトカーが2分半で着くことをラッセルから知らされたマイケルらは、ある貸金庫のボックスと現金を奪う。 入り口に爆薬を仕掛けたマイケルらは、2台の車に分かれて逃走する。 ところが、盗んだ現金の中のダイパックが作動して赤い染料が噴出し、ゲイブが運転する車は停車する。 車を降りたマイケルらは発砲し始め、別の車を奪って逃走する。 安全な場所に向かったマイケルらだったが、マーカスは、貸金庫以外の現金に手を出したゲイブを批判する。 マイケルらは、乗り捨た車を爆破して別れる。 半年間ドラッグを断っている元警官だったゲイブを心配するラッセルは、マイケルから、自分達は家族同然だと言われる。 その後マイケルは、ロシアン・マフィアのボス、イリーナ・ヴラスロフ(ケイト・ウィンスレット)の部下に貸金庫のボックスを渡す。 市警の刑事ジェフリー・アレン(ウディ・ハレルソン)は、部下のトリーナ・リン(ミシェル・アン)らと共に銀行の襲撃現場の捜査を始める。 犯人の目的が現金ではなく、ロシア人の富豪ディミトリ・ペトコフの貸金庫だったことが分かる。 支店長と話したジェフリーは、犯人が家族の写真を持っていたことを知らされ、SNSなどには気をつけるよう伝える。 今回の銀行襲撃事件の指揮を執る重大犯罪課のジェフリーの甥クリス・アレン(ケイシー・アフレック)は、マーカスの部署に配属される。 クリスと組まされたマーカスは、不満に思いながらも外回りを始める。 イリーナの部下が現れ、彼女の元に連れて行かれたマイケルは、息子のフェリックスを抱きしめる。 今回の件には満足していると伝えたイリーナは、別の仕事をマイケルに依頼する。 それを断るマイケルだったが、フェリックスを預かる恋人で、イリーナの妹エレナ(ガル・ガドット)がいた部屋にFBIがいたためにそれが気になる。 収監中の夫ヴァシリに電話をしたイリーナは、マイケルが次の仕事を拒んでいることを伝える。 直ぐにやらせるよう指示したヴァシリは、ペトコフのファイルはFBIが見つけてDHS/国土安全保障省に保管したことを知り、脅してでもそれをマイケルに奪わせるようにとイリーナに命ずる。 その件でマイケルから連絡を受けたラッセルは、イリーナの部下に襲われる。 フランコはイリーナを疑い、彼女がFBIと組んでいることを伝えたマイケルは、現れたラッセルの車が壁に衝突したために内部を調べる。 痛めつけられたラッセルが助からないと判断したマイケルは、楽にしてくれと言われたために彼を射殺する。 トリーナと犯行現場の監視カメラ映像を見たジェフリーは、犯人はプロで訓練を受けた軍人だろうと考える。 目的のものはDHS内にあるため困難が予想されるマイケルは、マーカスとフランコから、警察の緊急コード”999”を使えば10~20分は稼げると言われ、それが何なのかを尋ねる。 翌日、縄張りが違う三人のギャングが殺されてリムジンのトランクの上に生首が放置され、現場に駆け付けたマーカスは、クリスに殺人課のフランコを紹介する。 その様子を見ていたメキシカン・マフィアの幹部ルイス・ピント(ルイス・ダ・シルヴァ)に話を聞こうとしたクリスは、相手と揉めて逮捕し連行させる。 その件をマーカスから批判されたクリスは納得できず、仕事をさせろと言ってその場を去る。 その後、マーカスとフランコから”999”の話を聞いたマイケルは、その連絡が本部に入ると、皆が倒れた警官の元へ向かい、犯人を捕まえようとして必死になり、全員が一地点に集中することを知る。 それが確実に実行できることを確認したマイケルは、二人を信用する。 マイケルは、ゲイブと共にラッセルの死体の始末しようとする。 組んだことを後悔するフランコは、今後を不安視するマーカスに、自分なら警官を殺せると伝える。 ジェフリーを連れて来たエレナに、イリーナと連絡が取れないことを伝えたマイケルは、翌日、彼女に会いに行く。 ラッセルを痛めつけたことでイリーナを非難するマイケルは、その話を終わりにして、ヴァシリが進行状況を知りたがっていると言われる。 マイケルから、成功しそうだとヴァシリに伝えるようにと言われたイリーナは納得する。 自宅で軍人について調べていたクリスは、不安な様子を心配する妻のミシェル(テリーサ・パーマー)に励まされる。 クリスを殺すという話になり、ジェフリーが全警官を現場に送るはずだとマーカスは考え、フランコもそれに賛成する。 廃墟の公営団地にクリスを誘い込み殺害することを、マーカスは皆に伝える。 クリスを殺すことに疑問を感じるゲイブは、マイケルから、今回の件が片づけられるなら仕方がないと言われる。 ラッセルなら他の方法で対処すると考えるゲイブに、これで終わりだと言って、マイケルは、計画に加わる気があるならしっかりしろと伝える。 それでも尚、他の方法があるはずだと考えるゲイブは、やめた方がいいと言っても納得しない、苛立つマイケルに追い払われる。 情報屋のスウィート・ピー(マイケル・K・ウィリアムズ)に会ったジェフリーは、赤い染料にまみれた、銀行強盗をしたと思われる男のことを知る、リアというジャンキー女の話を聞く。 メキシカン・マフィアの殺し屋フェルナンド・リヴェラを捕えて切断された頭の件を聞くため、マーカスとクリスらは武装して彼の家に押し入る。 逃げたフェルナンドに撃たれたクリスが、防弾チョッキで無事だったことを確認したマーカスは、フェルナンドを追う。 二人を追ったクリスは、マーカスと揉み合っているフェルナンドを射殺する。 イリーナに会ったマイケルは、この件が済めばヴァシリが戻ってこれると言われ、フェリックスがエレナと共にイスラエルのエイラートにいることを知らされる。 盗み出すファイルの件などの話に戻ったイリーナは、それによりフェリックスの帰国は決まるとマイケルに伝える。 クリスとバーにいたマーカスは、その場にゲイブが現れたために痛めつけて追い払う。 昔の情報屋だとクリスに伝えたマーカスは、店に戻る。 スウィート・ピーからの情報を基に男を探したジェフリーは、それが、3年間、警察に勤め、何度もトラブルを起こして免職になったゲイブ・ウェルチであることが分かる。 ゲイブの恋人であるリアを捕えたジェフリーは、仲間のマイケルとゲイブの兄ラッセルが先日、死んだことを聞き出す。 トリーナからの連絡があり、ゲイブの居場所を知ったジェフリーは、それがクリスの家だと気づき警官を急行させる。 その場に向かい、ゲイブのことをクリスに話したジェフリーは、元警官で犯人グループの一員だと伝える。 署からの連絡を受けたジェフリーは、マイケルが民間軍事企業”ブラックウォーターUSA”(現Academi)の元警備員であることを知る。 マイケルとラッセルは武装強盗で起訴され、二人にユダヤ系ロシアン・マフィアのボス、ヴァシリ・ヴラスコフが絡み、彼を恐れるプーチンが刑務所に収監し、妻にイリーナが組織を仕切っていることをジェフリーは知る。 フランコからの連絡を受けたマイケルは、警察に監視されているゲイブを何とかするよう指示される。 その後、リアを痛めつけようとしたマイケルは、ゲイブに電話をして消えるようにと言って脅す。 ゲイブとマイケルは見つからず、イリーナに手出しできないまま捜査に行き詰るジェフリーは苛立つ。 その件をマイケルに伝えたフランコは、クリスを廃墟に連れて行くと言うマーカスと共に計画を実行する。 マーカスは、情報提供者に会うと言ってクリスと共に廃墟の公営住宅に向かう。 建物の中に入りマーカスを見失ったクリスは、その場にいたゲイブから、命を狙われていると言われる。 そこに現れたルイスが発砲し、ゲイブが撃たれたために、クリスは発砲事件があったことを署に連絡する。 瀕死のゲイブに話しかけながら、現れたマーカスに助けを呼ぶよう指示したクリスは、ルイスが撃ったことを伝える。 ゲイブに発砲しようとしたマーカスは相撃ちになり、マーカスがゲイブを射殺する。 マーカスの様子を見たクリスは、”999”を署に伝える。 DHS/国土安全保障省。 クリスから”999”を受けた署は混乱し、ジェフリーらは現場に急行する。 警備員に電気ショックを与えたマイケルとマーカスは、彼らを人質に取り内部に向かう。 DHSの強盗警報を知ったジェフリーは、トリーナと連絡を取り合う。 一人の警備員の足に仕掛けた小型爆弾を爆破させたマイケルは、金庫は時限錠なので解除は無理だと言われる。 ジェフリーはクリスの元に行くことを伝え、トリーナをDHSに向かわせる。 爆薬で金庫のドアを爆破したマイケルは、警察の1台がこちらに向かい7分で到着することをフランコから知らされる。 保管棚の扉を焼き切ったマイケルは、目的のものを手に入れる。 人質を連れて建物から出たマイケルとフランコは、駆け付けた警官隊から一斉射撃を受けながら車で逃走する。 現場に着きクリスの無事を確認したジェフリーは、詳しい話を聞く。 応急処置を受けたマーカスは、救急ヘリコプターで病院に運ばれる。 銃弾を受けたフランコは、”999”の現場に向かっていることを署に連絡する。 1週間前にバーでゲイブを見かけて、マーカスと揉めていたとジェフリーに話したクリスは、情報提供者だったということも伝える。 バーと自宅とこの場でゲイブと会うことになったクリスに、あまりにも偶然過ぎると話すジェフリーは、ルイスはFBIが捕らえたことをフランコから知らされる。 ルイスに話を聞こうとしたクリスだったが、無理だと言われ、自分はゲイブのことは知らないがマーカスは知っているとフランコに伝える。 イリーナに会い奪ったファイルを渡したマイケルだったが、痛めつけられる。 エレナと息子フェリックスのことがあるので殺しはしないと言うイリーナは、報酬を受け取って消えるようマイケルに伝える。 マイケルからのフェリックスへのプレゼントを持ち去ったイリーナの車は、それに仕掛けられていた爆弾で爆破される。 マーカスが搬送された病院に向かったクリスは、駆け付けたミシェルに心配いらないと伝える。 クリスは、FBIに抵抗したルイスが殺されたことを知らされる。 その後、ルイスの検死に立ち会ったクリスは、彼が、公営住宅の住所のメモを持っていたことを確認する。 マイケルの車を止めたフランコは、報酬を受け取ったことを確認し、生きているマーカスを始末すると伝える。 銃を抜いたフランコはマイケルを射殺し、現金を奪う。 マーカスが事件の当日ルイスと会っていたことを知ったクリスは、ジェフリーのアパートに向かう。 今回の銀行襲撃事件にマーカスが関わり、自分を殺す気だったと話すクリスは、マーカスとゲイブが同じ管区の配属だったとジェフリーに伝える。 ジェフリーは、4人組だった犯人マイケル、ゲイブ、マーカス、そしてもう一人は誰かを考える。 ゲイブの恋人リアの射殺死体が発見され、始末している者がいると考えたジェフリーは、警官だろうとクリスに伝える。 トリーナに電話をしたジェフリーは、リアの遺体発見時に現場の指揮を執っていた者を調べる。 マーカスの病室に向かったクリスは、現れたフランコから、署に戻り調書をとると言われる。 エレベーターに乗ったクリスはジェフリーからの電話を受け、その場にいるフランコが4人目の犯人だと言われる。 警戒しながら屋上の駐車場に向かったクリスは、フランコが車に乗り、銃声が二発なったことを確認して”999”を署に伝える。 フランコを待ち構え射殺したジェフリーだったが、銃弾を受けてしまう。 クリスは車に近づき、ジョイントを吸うジェフリーは静かに待つ。
...全てを見る(結末あり)
全車が廃墟に急行するという無線を聴いたマイケルとフランコは、行動を開始する。
*(簡略ストー リー)
ジョージア州、アトランタ。
ユダヤ系ロシアン・マフィアのボス、イリーナの指示で銀行強盗を計画する犯罪グループのリーダー、マイケルは、ラッセルと弟のゲイブ、そして警官のマーカスとフランコと共に計画を実行する。
銀行を襲撃したマイケルらは、ある貸金庫のボックスと現金を奪い逃走する。
市警の重大犯罪課の刑事ジェフリー・アレンの指揮で捜査は始まり、彼の甥のクリス・アレンはマーカスと組むことになる。
イリーナに呼ばれたマイケルは、奪ったファイルがFBIに見つかりDHS/国土安全保障省に保管されたため、その場を襲いそれを奪うようにと指示される。
それを断ろうとしたマイケルだったが、イリーナの妹エレナに預けてある息子が人質状態であり、更にラッセルが痛めつけられたために仕事を受けるしかなかった。
苦しむラッセルを仕方なく殺したマイケルは仲間達を集め、マーカスとフランコから、警官が襲われた際に出す緊急コード”999”を使うことを提案され、クリスを殺し計画を進めることを考えるのだが・・・。
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犯罪都市アトランタを舞台に、ユダヤ系ロシアン・マフィアの指示で動く犯罪グループと汚職警官、彼らの犯行の捜査を進める警察との攻防を描く犯罪ドラマ。
警官を含めて登場人物のほとんどが犯罪者に見える描写が興味深く、そのアメリカの社会問題とも言えるテーマを、「欲望のバージニア」(2012)などのジョン・ヒルコートが鋭く描くリアリズム映画として、見応えある作品。
米英の実力派スター豪華競演も注目で、次々と排除されていく裏社会の壮絶な現実がリアルに描かれている。
配属の直後から重大犯罪の捜査に加わる刑事を好演するケイシー・アフレック、犯罪グループのリーダーで、恋人がユダヤ系ロシアン・マフィアのボスの妹であるため、預けた息子が人質状態のキウェテル・イジョフォー、彼の犯行に加わる刑事アンソニー・マッキーとクリフトン・コリンズJr.、捜査の指揮を執る刑事で主人公の叔父ウディ・ハレルソン、犯罪グループのお荷物となる元警官でジャンキーのアーロン・ポール、その兄でグループの一員ノーマン・リーダス、ロシアン・マフィアのボスを貫禄で演じるケイト・ウィンスレット、その妹ガル・ガドット、主人公の妻テリーサ・パーマー、情報屋のマイケル・K・ウィリアムズ、捜査に加わる刑事ミシェル・アン、メキシカン・マフィアの幹部ルイス・ダ・シルヴァなどが共演している。