強盗に襲われたダイヤモンド・ディーラーの一家が命懸けで犯人達に立ち向かう姿を描く、製作アーウィン・ウィンクラー、監督ジョエル・シュマッカー、主演ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン、リアナ・リベラト、ベン・メンデルソーン他共演のサスペンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョエル・シュマッカー
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート
ボアズ・デヴィッドソン
製作
アーウィン・ウィンクラー
デヴィッド・ウィンクラー
脚本:カール・ガイダシェク
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:ビル・パンコウ
音楽:デヴィッド・バックリー
出演
カイル・ミラー:ニコラス・ケイジ
サラ・ミラー:ニコール・キッドマン
エイヴリー・ミラー:リアナ・リベラト
エライアス:ベン・メンデルソーン
ジョナ:キャム・ギガンデット
ペタル:ジョーダナ・スパイロ
タイ:ダッシュ・ミホク
ジェイク:ニコ・トルトレラ
ケンドラ:エミリー・ミード
アメリカ 映画
配給 ミレニアム・エンタテインメント
2011年製作 91分
公開
北米:2011年10月14日
日本:2012年6月23日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $24,090
世界 $9,612,470
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ダイヤモンド・ディーラーのカイル・ミラー(ニコラス・ケイジ)は、クライアントとの交渉をしながら、厳重に警備された豪邸に戻る。
カイルの美しい妻サラ(ニコール・キッドマン)は、パーティーに行きたたがる娘のエイヴリー(リアナ・リベラト)に外出を禁ずる。
久し振りに家に戻ったカイルも、自分に外出の許可を求めるエイヴリーに、それを許さないことを伝える。
両親に不満をもらすエイヴリーは、部屋に閉じこもってしまう。
家を出ていることが多い、家族のためとは言え仕事一筋のカイルと、サラの関係は正常ではなかった。
エイヴリーは、サラが部屋に届けに来た後その場を抜け出し、街道で待っていたケンドラ(エミリー・ミード)の車に乗ってパーティーに向かう。 その後カイルは、買い手との打ち合わせで再び外出しようとするが、サラは彼に寄り添う。 出かけなければならないカイルは、それをサラに伝え、彼女は、こんな関係も気にならなくなってきたと呟く。 そこに、警戒中だという保安官が現れ、インターフォン越しに、会って話したいことをカイルに伝える。 カイルはエイヴリーを呼ぶようサラに指示するが、押し入ってきた覆面の男に押し倒される。 サラはエイヴリーがいないことに気づいたが、カイルに逃げるよう言われ、車でその場から逃れようとする。 しかし、カイルが銃を向けらていたため、サラは逃げるのを諦め家に戻される。 強盗のリーダー、エライアス(ベン・メンデルソーン)は、恋人ペタル(ジョーダナ・スパイロ)、弟のジョナ(キャム・ギガンデット)、巨漢のタイ(ダッシュ・ミホク)と共に、カイルとサラの携帯電話を奪い警報を解除する。 その頃エイヴリーは、ホストのジェイク(ニコ・トルトレラ)に迫られそうになり、タクシーを呼んで帰ろうとする。 エライアスは、カイルの金庫にあるダイヤを奪うため、そこを開けるよう命ずる。 しかし、カイルはそれを断り、ダイヤを誰がカットし、刻印はどうやって消すのかなどをエライアスに尋ねる。 エライアスはその話を聞き、ダイヤを売りさばけるのはカイルしかいないことを知らされる。 自分がそれを現金にして渡すというカイルだったが、多額の取引を目撃していたジョナは、ダイヤではなく現金があるはずだとエライアスに伝える。 その時、サラは、ジョナが警備会社の者で、家に来たことがある男だと気づく。 エライアスはカイルの提案を却下し、サラを殺すと言って金庫を開けさせようとする。 カイルは、サラを解放すれば金庫を開けると約束するものの、エライアスは納得しない。 エライアスは、致死量の”サクシニルコリン”(筋弛緩薬)が入った注射器を取り出して、更にカイルを脅す。 仕事を終わらせる予定の時間となり、タイがサラを痛めつけようとするが、彼女に思いを寄せていたジョナがそれを制止する。 その頃、タクシーで家に着いたエイヴリーは、フェンスを越えて敷地内に入る。 エライアスはサラをキッチンに連れて行き、カイルを説得するよう迫るが、彼女は注射器を奪う。 エイヴリーは家に戻り、それを知ったカイルは逃げるように叫ぶが、彼女は捕えられてしまう。 再びカイルに金庫を開けるよう命ずるエライアスに、サラが注射器を取り出して突きつけ、エイヴリーを解放するよう要求する。 タイはその指示に従いエイヴリーを逃がし、サラは、カイルに金庫を開けさせる。 しかし金庫の中は空で、憤慨したエライアスはカイルの左手のひらを潰す。 カイルは、家と家族に全てを注ぎ込み、手元に現金はなく破産状態であることを伝える。 ブリーフケースを開けたエライアスは、ダイヤに関する書類の説明をカイルに求める。 それが何の役にも立たないことを知ったエライアスは、捕えられて戻ったエイヴリーとサラの前で、カイルを痛めつけようとする。 その時タイに電話が入り、指示を受ているエライアスが、誰かに指示された犯行であることをカイルは気づく。 ヤク中のペタルが、金があると言って騒ぎ出したために、エライアスは彼女を落ち着かせる。 サラは貴金属を探す手助けをさせられ、ガムテープで縛られたカイルは、エイヴリーに、ポケットのライターを取り出すよう指示してそれを焼き切ろうとする。 ジョナはサラを守ろうとして、エイヴリーを解放すれば何でもすると彼女に言われる。 エライアスは家族を殺すことを考えるが、ジョナは、サラとエイヴリーを助けようとする。 宝石を奪って逃走しようとしたエライアスに、カイルはそれが偽物だと伝える。 事が進まず苛立つタイは、エライアスに早く決着をつけさせようとする。 宝石が偽物だと確認したエライアスは、サラとジョナの関係をカイルに知らせ、そのためにこの家を選んだことを伝える。 サラはそれを否定するが、その時、ペタルに連れて行かれていたエイヴリーが、隙を見てその場を逃れる。 銃声がしたために焦ったエライアスだったが、拘束を逃れたカイルが、窓を割ってセキュリティの警報を鳴らす。 カイルはタイに抵抗するものの痛めつけられ、その間サラは家から脱出する。 警備会社は、通報を受けてミラー邸に連絡を入れるが、それに出たジョナは、かけ直すと言って電話を切ろうとする。 タイは、薬殺刑にも使う”サクシニルコリン”を取り出すものの、それをカイルに腕に刺されて意識を失う。 警備会社は、家族を出すようジョナに伝えるが、彼はカイルと共に捕えたエイヴリーに、電話に出るよう指示する。 パスワードを求める警備会社に、エイヴリーはそれを伝えるものの、担当者は不審に思う。 カイルの足を撃ったエライアスは、組織から預かった18万ドル分の麻薬を奪われたため、それを返すために襲ったことを伝える。 監視役だったタイは組織の者で、エライアスは、彼が死ねば自分が疑われると語る。 カイルは、自分は死んだ方が価値が上がることをエライアスに知らせる。 エライアスは、監視カメラの写真で、カイルが既にサラとジョナのことに気づいていたことを確認する。 ボスからの電話に焦るエライアスは、カイルを痛めつけるものの、それをサラが制止しようとする。 エライアスはサラを殴り、ジョナは彼に言い寄るが、そこに警備会社の者が現れ、通報を取り消す場合は家族の署名がいることを伝える。 サラはカイルの足の手当てをして、愛を告げてジョナとの関係について話そうとする。 エライアスは警備会社の者に対応するが、ジョナは彼を射殺すてしまう。 ジョナはその男が同僚だと言って、会社に報告を入れ、エライアスはカイルを殺そうとする。 エイヴリーは、ジェイクの家の金庫に大金があったことを思いだし、それをエライアスに伝えて取りに行こうとする。 カイルは、サラがエライアスらの仲間だと疑うが、彼女は、自分に好意を示すジョナを拒んだことを伝える。 サラを愛していることをジョナに確認したカイルは、彼に妻と娘を守るよう指示する。 エイヴリーはペタルとジェイクの家に向かう途中、街道の電柱にわざと衝突する。 ジョナはサラを連れて行こうとするが、意識を取り戻したタイが彼に襲いかかる。 タイはエライアスに銃撃されるが、死に際に、ジョナが、麻薬を奪われる事件に絡み、彼が裏で手を引いたことを伝える。 姿を消したカイルとサラを追ったエライアスとジョナは、増築現場に大金が隠してあったことに気づく。 エライアスはカイルを殺そうとするが、重傷を負ったペタルを残し、家に戻ったエイヴリーが銃を向ける。 先に両親を殺すと言うエライアスだったが、ジョナが彼を射殺してしまう。 離婚を考えて金を隠したというジョナだったが、カイルは、家族のために蓄えた金だと言って、塗料の缶が倒れていることに気づきライターで火を点ける。 サラとエイヴリーに逃げるよう伝えたカイルは、金を奪おうと焦るジョナの足を撃つ。 ジョナはカイルを殺そうとするが、サラが立ちはだかり、拳銃を渡すよう彼を説得する。 カイルはジョナを撃ち、彼は火の中に倒れ、サラはカイルを外に連れ出す。 自分が死ねば、保険金が入ることを知らせるカイルに、サラは死なせないと言って励まし、助けが来たことを伝えるエイヴリーと共に家族は抱き合う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
家を出ることの多いダイヤモンド・ディーラーのカイル・ミラーは、美しい妻サラとしっくりこない関係を何とか維持していた。
反抗期でもある二人の娘エイヴリーは、両親に禁止されたパーティーに、こっそり家を抜け出して向かってしまう。
その後ミラー邸に、警戒のため保安官が訪れるが、それは、エライアスをリーダーとした強盗一味だった。
サラと共に捕えられたカイルは、エライアスに、金庫を開けるよう命ぜられる。
しかし、カイルはそれを拒み、犯人が盗もうとするダイヤのカットや刻印を消すことは、自分しかできないことをエライアスに伝える。
恐怖に怯えるサラは、一味の中のエライアスの弟ジョナが、警備会社の者として家に出入りし、自分に好意を示した男だと気付く。
エライアスに、自分の意見が通じなかったカイルは更に脅されるのだが、実は彼は、ある秘密を抱えていた・・・。
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監督ジョエル・シュマッカー、ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン主演という豪華顔合わせは注目だ。
当初、ニコラス・ケイジは犯人役を希望するものの認められず、夫役にはリーヴ・シュレイバーが候補にあがり、結局はニコラス・ケイジが夫役を演ずることになった。
彼が犯人役に回った方が良かったかもしれない。
結果、ニコラス・ケイジは酷評され、ラジー賞にもノミネートされてしまった。
これだけのビッグネームが組んだ作品にも拘らず、拡大公開もされずに、興行的にも大失敗に終わった。
冒頭は興味深く始まるのだが、素人のような強盗(後半で理由が分かる)が、うまく事を運べない中盤は退屈で、クライマックスも盛り上がりに欠ける、ジョエル・シュマッカーの演出も彼にしては平凡だ。
スーパー・ビジネスマン風で登場するものの、悩みを抱えている役柄のせいか、精彩のない風貌が気になる主人公のニコラス・ケイジ、その妻を熱演し、彼女らしい深みのある演技も見せるニコール・キッドマン、二人の娘リアナ・リベラト、犯人のリーダー、ベン・メンデルソーン、その弟キャム・ギガンデット、リーダーの恋人ジョーダナ・スパイロ、組織の監視役ダッシュ・ミホク、パーティーのホスト、ニコ・トルトレラ、主人公の娘の友人エミリー・ミードなどが共演している。