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トレマーズ Tremors (1990)

地中巨大生物に立ち向かう田舎町の住人の戦いを描く、監督ロン・アンダーウッド、主演ケヴィン・ベーコンフレッド・ウォードフィン・カーター他共演のコメディ・アクションの快作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ロン・アンダーウッド

製作
S・S・ウィルソン

ブレント・マドック
製作総指揮:ゲイル・アン・ハード
原作
S・S・ウィルソン

ブレント・マドック
ロン・アンダーウッド
脚本
S・S・ウィルソン

ブレント・マドック
撮影:アレグザンダー・グルジンスキー
編集:O・ニコラス・ブラウン
音楽:アーネスト・トゥルースト

出演
ヴァレンタイン”ヴァル”マッキー:ケヴィン・ベーコン
アール・バセット:フレッド・ウォード
ロンダ・ルベック:フィン・カーター
バート・ガマー:マイケル・グロス
ヘザー・ガマー:リーバ・マッケンタイア
ウォルター・チャン:ヴィクター・ウォン
ミゲル:トニー・ジェナーロ
ネスター・カニンガム:リチャード・マーカス
メルヴィン・プラグ:ボビー・ジャコビイ
ナンシー・スタングッド:シャーロット・スチュワート
ミンディ・スタングッド:アリアナ・リチャーズ
ジム・ウェーレス:コンラッド・バックマン
ミーガン・ウォーレス:ビビ・ベッシュ

エドガー・ディームズ:サンシャイン・パーカー
フレッド:ミハエル・ダン・ワーグナー
ハワード:ジョン・グッドウィン
カーマイン:ジョン・パパス

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1990年製作 96分
公開
北米:1990年1月19日
日本:1990年6月15日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $16,667,080
世界 $48,572,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ネバダ州、シエラネバダ山脈東部の砂漠地帯。
便利屋のヴァレンタイン”ヴァル”マッキー(ケヴィン・ベーコン)とアール・バセット(フレッド・ウォード)は、気ままな暮らしをしていた。

ある日二人は、地震の研究をしている大学院生ロンダ・ルベック(フィン・カーター)に出会う。

調査結果の異常振動をチェックするため地震計をテストしていたロンダは、付近で石油の採掘か爆破などをしているかを二人に尋ねる。

何もしていないと思うが調べてみると言い残した二人はその場を去り、ヴァルはロンダが気になる存在となる。

人口14人の町パーフェクションに戻ったヴァルとアールは、ウォルター・チャン(ヴィクター・ウォン)の店で、サバイバリストのバート・ガマー(マイケル・グロス)と妻ヘザー(リーバ・マッケンタイア)とロンダの話などをして次の仕事に向かう。
...全てを見る(結末あり)

その頃、ロンダが地震計を設置した場所では、地中で何かが動き回る。

ゴミ処理などをしていたヴァルとアールは、今の仕事にうんざりして、隣町のブグスビーに引っ越そうとする。

隣人の陶芸家ナンシー・スタングッド(シャーロット・スチュワート)に呼び止められ仕事を頼まれた二人は、それを断り旅立つ。

途中、送電線の塔に上っているエドガー・ディームズ(サンシャイン・パーカー)に気づいた二人は車を止める。

ヴァルが塔に上るのだが、ライフルを手にしたエドガーは息を引き取っていた。

町に遺体を運んだヴァルとアールは、ジム・ウェーレス医師(コンラッド・バックマン)の診断で、エドガーの死因は数日間、塔に上っていたための脱水症状であることが分かる。

同じ頃、農夫のフレッド(ミハエル・ダン・ワーグナー)が、地中の何かに襲われる。

街道を行くヴァルとアールは、フレッドの農場の異変に気づく。

囲いの中の羊は殺され、畑には帽子が残されフレッドの姿はなかった。

帽子を拾ったヴァルは、その場に埋まっているフレッドの死体に気づき驚く。

ヴァルとアールから、殺人鬼が現れたため逃げろと警告された道路工事の作業員ハワード(ジョン・グッドウィン)とカーマイン(ジョン・パパス)は、地中の何かに襲われる。

町に戻ったヴァルとアールは、フレッドが首を切られて殺されたことをその場にいた者達に知らせ、電話も不通になっていることに気づく。

トラックで警察に向かおうとした二人は、崖崩れで道路が封鎖されていたため、その場にいた作業員を捜すものの殺されたようだった。

警戒しながら再び町に戻ろうとした二人は、トラックをバックさせた際、崖から離れれられないため強引に発車する。

ナンシーの娘ミンディ(アリアナ・リチャーズ)は、ヴァルとアールが戻って来たことに気づく。

店にいたバートらは、トラックに噛みついていた巨大な蛇のような生物を確認する。

ウォルターは、ヴァルとアールからその生物を15ドルで買い取る。

この地で家を建てようとしていたジムと妻のミーガン(ビビ・ベッシュ)は、電気が消えたため発電機がないことに気づく。

ジムは何かに噛まれて地中に吸い込まれ、ミーガンは、現れた蛇のような生物から逃げて車に乗り身を潜める。

しかし、ミーガンは車ごと地中に吸い込まれてしまう。

店に生物を飾ったウォルターは、写真を撮らせて料金を取り、ヴァルとアールは安く売り過ぎたと言って後悔する。

攻撃的なバートは、相手を迎え撃ち殺害すると言って息巻く。

人々は孤立してしまったことになり、牧場主ミゲル(トニー・ジェナーロ)が、ウォルターの馬でビクスビーに助けを呼びに行くことを提案する。

ヴァルとアールがビクスビーに向かうことになり、銃を持った二人は皆に見送られる。

医師ジムの家の建築現場に寄ったヴァルとアールは、夫婦の姿も見えず車もなかったため、どこかに出かけたものと考える。

車が地中に埋まっていることの気づいた二人は、ビクスビーに向い馬を走らせる。

ところが、突然、馬が恐がり始めて二人は落馬してしまう。

馬は地球から這い出した蛇のような生物に殺され、ヴァルがそれを銃撃する。

次の瞬間に地面が動きだし、巨大な地中生物が出現する。

蛇のようなものはその生物の触手で口の中から出たものであり、それを確認したヴァルとアールは、その場から逃げ去る。

用水路を渡ろうとした二人はそこに落ちてしまい、生物はコンクリートの壁に激突する。

二人は生物が死んだために喜び、そこにロンダが現れる。

三人は生物の様子などを観察し、ロンダが確認した振動の原因がそれであることに気づく。

生物学上の大発見だとロンダは確信し、これは15ドルでは売らないと言うヴァルとアールは大儲けできると考える。

ところが、調査データを調べたロンダは、同じ生物が3頭いると指摘し測定器の設置場所に向かう。

針が異常な揺れ方をしていたため、危険を感じた三人は岩に上がる。

生物に襲われ移動することができない三人は、仕方なくその場で一夜を過ごす。

生物がまだ地中にいることを確認した三人だったが、ロンダがその場にあった棒を使い隣の岩に飛び乗り、ヴァルとアールもそれに続く。

ロンダの車に到達した三人は、襲いかかる生物から逃れ町に戻る。

ヴァルはこの場から逃げるべきだと主張し、沖積土を移動している生物が向かわないはずの山に逃げることをロンダが提案する。

ミンディの姿が見えなくなりナンシーが娘を捜し始め、外で叫び声をあげる少年メルヴィン・プラグ(ボビー・ジャコビイ)が、悪戯ばかりしていたためアールが懲らしめようとする。

メルヴィンが街灯に上り怯えていたため、アールらは生物が現れたことを知る。

地中から這い出す生物から逃れ店に入ったヴァルらは、音をたてないようにする。

そこに、騒ぎを知らぬままホッピングで遊んでいるミンディが現れ、その音に生物が気づく。

ヴァルがミンディを助け、ナンシーが娘を連れて家に入る。

トラックに飛び乗ったヴァルは襲われ、別の生物が現れたことに気づいたアールは逃げる。

ロンダは転んでしまい、足に有刺鉄線が絡まり身動きができなくなり、ヴァルがズボンを脱ぐよう指示して彼女を助ける。

店に逃げ込みロンダの足の傷の手当てをしたヴァルは、冷蔵庫の異音を止めようとする。

しかし、床を突き破った生物にウォルターが飲み込まれてしまう。

ヴァルらは屋上に向い、棚が倒れて外に放り出されたロンダは貯水タンクに上る。

見回りに行っていたバートは家に戻り、店から無線機を持ち出したヴァルと連絡がとれる。

生物がバートの家に向かったため、ヴァルは無線でそれを知らせ、彼に屋上に上がるよう指示する。

事情が分からないバートはヘザーと共に銃を手にし、地下を移動するという敵を待ち構える。

バートとヘザーはその場に保管してあった武器を使い、現れた生物に立ち向かい化け物を倒し、それをヴァルらに無線で知らせる。

まだ2頭いると言われたバートとヘザーは、武器を持って屋上に向かう。

地下の生物を確認したバートは、そのままでは倒せないことをヴァルに伝える。

アールは、ジープで山を越えて助けを呼びに行くようにとバートに指示する。

生物は建物の土台からその様子を探り、トレーラーハウスの上にいたネスター・カニンガム(リチャード・マーカス)に襲いかかり、落下した彼を飲み込む。

このままでは助からないと判断したヴァルは、ヘザーに連絡して車で逃げることを提案する。

迎えに行くと言ったヘザーだったが、車が生物に襲われてしまう。

ブルドーザーなら襲われないと言うアールの意見に同意したヴァルは、ウォルターのトラクターを動かし、その音と振動で生物の気を引こうとする。

ミゲルがトラクターのアクセルとギヤを固定して動かし、生物がそれを追う隙に、アールがブルドーザーの元に向かおうとする。

無事を祈り握手しようとしたヴァルは、アールを殴ってブルドーザーまで走る。

トラクターは横転してしまい、生物はヴァルの走る足音を追う。

ロンダに止まるよう言われたヴァルが走るのを止めたため、アールらが音を立てて生物を誘き寄せる。

給水塔のパイプを蹴って外したロンダは、水が落ちる音をさせる。

ブルドーザーに乗ったヴァルは、トレーラーを連結させて店に向かう。

ヴァルは全員を救いバートの家に向かい、アールの運転で武器を作ったバートとヘザーを乗せて山に向かう。

シェルターまで備えた完全防備の家を捨てることをバートは悔やむ。

山は近づくが、生物に落とし穴を作られ、ブルドーザーはそれに落ちて走行不能となる。

岩に逃げることになったヴァルらは、バートとヘザーが作った爆弾を使いながらその場に向かおうとする。

岩にはたどり着くものの、行き場がなくなったことで、バートが家に残るべきだったと言ってヴァルと口論になる。

その後、生物に爆弾を飲み込ませて1頭を倒したヴァルらだったが、次の爆弾は吐き出されて戻って来る。

それが他の爆弾のバッグの上に落下して爆破し、ヴァルとアールそしてロンダは岩から避難する。

岩に戻ろうとしたヴァルらの前に生物が現れ、岩のバートらが騒いで注意を引く。

生物は地中に潜り、、走り出したヴァルはいい考えがあると言ってアールとロンダと共に絶壁に向かう。

最後の爆弾を持っていたヴァルは、それに点火して投げて爆発させる。

生物は逃げようとしないヴァルに向かって突進し、絶壁を突き破り谷底に落下する。

ヴァル、アール、ロンダ、そして岩の上のバートらは喜ぶ。

その後、旅立つ準備をするヴァルとアールは、今回のことで大儲けできることを確信する。

調査班に加わると言って別れを告げるロンダに、ヴァルは何も伝えられない。

アールに促されロンダに駆け寄ったヴァルは、彼女にキスする。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ネバダ州、シエラネバダ山脈東部の砂漠地帯。
人口14人の田舎町パーフェクションの便利屋ヴァレンタイン”ヴァル”マッキーとアールは、地震の研究をする大学院性ロンダに出会う。
ロンダが話す地震計の異常な数値のことも気にしないヴァルとアールは、まともな仕事を見つけるために隣町ビクスビーに向かおうとする。
ところが、数日間も送電線の塔にいて脱水症状で死んだ住人、惨殺された農夫、殺されたと思われる工事作業員など相次ぐ事件が起きる。
殺人鬼のッ出現で町に戻ったヴァルとアールは、電話も不通になったことを知り、トラックに噛みついていた蛇のような生物に気づく。
町の住人は孤立してしまい、ヴァルとアールは馬でビクスビーに向かうのだが、巨大地中生物に襲われてしまう・・・。
__________

単純明快なストーリーやアイデア満載の展開などが受けて、予想外に話題になったパニック・ホラーの快作で、続編が4作製作され、テレビ・シリーズも放映された。

人口わずか14人の砂漠の田舎町という舞台設定がまずいい。
そんな場所に様々な人間が住んでいるという筋書きが、ややナンセンスな物語の内容ともマッチして、恐怖映画であるにも拘らず愉快な気持ちで観れてしまう。

主演のケヴィン・ベーコンフレッド・ウォードは既に実績のあるスターであったが、冒頭からB級作品タッチで仕上げているところに注目。
それほど期待せずに観ていると、出現する巨大生物の出来がなかなかいいことに感心する。

陸上の「ジョーズ」(1975)とよく言われる本作なのだが、それを上回る迫力で迫る特撮を駆使した映像も見ものだ。

こんな場所に(こんな場所だから・・・)いるサバイバリスト夫婦の存在がポイントで、核戦争でも想定したかのような完全防備の家にあらゆる武器を装備し、襲い掛かる生物に怯まずに立ち向かう姿が実に頼もしい。

気ままな日々を送る便利屋の青年であるが、勇気ある行動で生物に立ち向かうケヴィン・ベーコン、彼の頼れる相棒を愉快に演ずるフレッド・ウォード、二人に協力する地質学者フィン・カーター、地中生物に対し戦いを仕掛けるサバイバリストの夫婦マイケル・グロスリーバ・マッケンタイア、雑貨店店主ヴィクター・ウォン、農場主トニー・ジェナーロ、住人リチャード・マーカス、悪戯ばかりしている少年ボビー・ジャコビイ、陶芸家シャーロット・スチュワートとその娘アリアナ・リチャーズ、医師コンラッド・バックマンとその妻ビビ・ベッシュ、送電線の塔で死亡するサンシャイン・パーカー、生物に殺される農夫ミハエル・ダン・ワーグナー、道路工事作業員ジョン・グッドウィンとジョン・パパスなどが共演している。


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