大金を奪った者達の逃亡に巻き込まれながら犯人に立ち向かう家族の戦いを描く、ジム・カヴィーゼル、ジェームズ・フレイン他共演の犯罪アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アントニオ・ネグレ
製作:コートニー・ソロモン
脚本:マイケル・ギルヴァリー
撮影:ヤロン・レヴィ
編集:ウィリアム・イェー
音楽:クリス・ウェストレイク
出演
ネイト・シドウェル:ジム・カヴィーゼル
マレック:ジェームズ・フレイン
アリエル:ディオラ・ベアード
ロビン・シドウェル:エリザベス・ローム
シェーン・シドウェル:スターリング・ナイト
エヴァース:ライアン・ドノフー
ロサダ:ハロルド・ペリノー
ケニー・シドウェル:ジェイク・チェリー
アメリカ 映画
配給 After Dark Films
2012年製作 88分
公開
北米:2012年5月11日
日本:未公開
製作費 $5,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
武装した4人が現金輸送車を襲い、400万ドルが奪われる。
直ちに非常線が張られ、犯人のリーダー、マレック(ジェームズ・フレイン)は、警察の検問に気づき給油所で車を止める。
不動産詐欺で受刑し、仮釈放中のネイト・シドウェル(ジム・カヴィーゼル)は、妻のロビン(エリザベス・ローム)と息子達シェーン(スターリング・ナイト)、ケニー(ジェイク・チェリー)とでキャンプに向かう途中、給油所に立ち寄る。
マレックと恋人アリエル(ディオラ・ベアード)、ロサダ(ハロルド・ペリノー)、ドライバーのエヴァース(ライアン・ドノフー)は、ネイトの車を見て近づく。
その場に警官も現れ、マレックは銃をゴミ箱に捨て、アリエルの考え通り、ネイトらがトイレなどに行っている間に、彼らの荷物に現金を隠して立ち去る。 その後、マレックらは検問で車をチェックされるが、ネイトらはその場の通過を許される。 マレックらも問題ないと判断されるが、ロサダは現金を取り戻すことを焦りなだめられる。 今回のキャンプの話になったネイトは、気まずい父子の関係を修復したい気持ちをロビンに伝える。 エヴァースは、見失いかけたネイトの車に追いついて接近する。 それを不審に思ったネイトは速度を上げ、マレックの指示で、エヴァースが追うのを止めた直後にパトカーが現れる。 車を止められたネイトは、マレックらに追われたことを警官に伝えるが、彼らはその場を走り去る。 仮釈放中のネイトは焦り、それを警官に伝えて言い寄る彼は、銃を向けられ手錠をかけられてしまう。 それを報告する警察無線を聴いたマレックは、車を止めて対策を考える。 警察署に連行されたネイトは、その場で夜を過ごすことになり、家族はモーテルに部屋をとる。 子供達が出掛けている間に、ロビンがマレックらに襲われ、彼女はその場から逃げて、それが警察署に知らされる。 ネイトは、通報は家族が泊まっているモーテルだと気づき、警官は現場に向かう。 警官は、動揺するロビンから事情を聞き、事件と判断してネイトを呼び寄せる。 マレックらは現金を見つけることはできず、釈放されたネイトは、彼らが何を目的にしているのかを考える。 ロビンとシェーンは家に帰ることを望むが、家族の絆を取り戻したいネイトは、キャンプに行くことの意義を語り彼女を説得する。 パトカーに町外れまで送られたネイトは先を急ぎ、武器がないマレックらは刃物を用意して彼らを追う。 ルーフのロープが外れたことに気づいたネイトは車を止めるが、ロビンがキャンプ用品のバッグの中の大金を見るける。 ロビンは、ネイトが再び犯罪を犯して大金を手に入れ、家族を巻き込んだと思い込み激怒し、彼を残して子供達を連れて車で走り去る。 現金を確認したネイトは誤解を解こうとするが、ロビンは携帯電話の電源を切ってしまい、子供達にそれを説明する。 ロビンは追いついたマレックらに襲われ、現金はネイトと共に置いてきたことを彼らに伝える。 沼地に現金を隠したネイトは、ロビンの車に気づくが、後続のロサダらに捕えられて脅される。 現金は家族と交換だというネイトは、ロサダに指を切り落とされて車に乗せられ、それがマレックに知らされる。 ネイトは、戻って来たマレックと取引しようとするが、隠した場所から現金は消えていた。 それを知らせずに、ロサダがマレックを疑っていることに気づいていたネイトは、仲間割れをさせようとする。 二人が争う隙に、その場を逃れたネイトらは、見張りをしていたアリエルを車から振り落とす。 車がオーバーヒートしそうなために、ネイトは町までたどり着けないと判断して街道を戻る。 アリエルは負傷し、彼女を助けたマレックらを確認しながら、ネイトはその場を走り抜ける。 現金は、沼地にいたボートの男が持ち去ったと考えたネイトは、それをロビンらに話す。 すれ違ったパトカーを止めたネイトは、警官に現金のことを話すが、現れたマレックらは、容赦なく警官を轢き殺し拳銃を奪う。 車で逃げたネイトは、エヴァースとパトカーを奪ったマレックに追われて銃撃される。 ネイトはパトカーを横転させ、無事だったマレックは、武器を手にしてアリエルを車に残しネイトらを追う。 街道を離れ、沼地に突っ込んだネイトらは奥地に向かい、現金を奪ったと思われるボートの男を見つける。 男に近づいたネイトは助けを求めるが、現れたエヴァースに男は射殺される。 ネイトらはボートで逃亡し、マレックは、ロサダらと口論になるが、骨折しているアリエルを射殺して彼らを黙らせる。 ロビンと子供達を陸に降ろしたネイトは、ボートでその場を離れ、マレックらは誰も乗っていないボートを発見する。 マレックは、ネイトを生け捕りにするようエヴァースとロサダに指示して車で先に向かう。 殺された男の家を見つけたロビンらは、その場にあった無線機でシェーンが警察に連絡を入れ、武器と現金も見つける。 マレックに足を撃たれ捕えられたネイトは、現金の場所を聞かれる。 警察に連絡がついたロビンだったが、エヴァースとロサダが現れたために、現金を渡そうとる。 シェーンがそれを制止し、ロビンは押し入って来たロサダを銃撃し、その銃声でマレックは家族の居場所を知る。 双方は銃撃戦となり、シェーンは現金に火を点けると言ってエヴァースらを脅す。 現れたマレックは、ネイトを殺すと言って現金を要求し、仕方なくシェーンはそれを渡そうとする。 しかし、ロビンがロサダを射殺し、落ちていた銃を手にしたネイトが、マレックとエヴァースを銃撃する。 マレックはネイトに襲いかかり川に突き落とし、現金を奪おうとする。 ロビンは現金に火を点け、マレックは現れたネイトと格闘になる。 ネイトはマレックを倒し、家族の絆を取り戻した彼は、指を切り落とされた場所に戻り結婚指輪を拾う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
現金輸送車から400万ドルを奪ったマレックら4人は、非常線が張られた検問を通過する方法を考える。
不動産詐欺で服役して、仮釈放の身のネイト・シドウェルは、家族関係を修復するために、
妻ロビンとシェーンとケニーの二人の息子達と共にキャンプに出掛けようとしていた。
ネイトに目を付けたマレックは、恋人アリエルの提案で、彼らの荷物に現金を隠し、検問を通過しようとする。
それに成功したマレックらは、ネイトの車を追い威嚇する。
現れたパトカーにネイトが止められたため、マレックは走り去る。
仮釈放中のネイトは、違反行為として扱われることを恐れて抵抗しようとしたため、警察署に連行されてしまう・・・。
__________
ノンストップ・アクション的なスリリングな展開、単純に現金を追う犯人達と、家族との関係修復に戸惑いながら行動する夫、そして父親としての切実な思いが描かれている。
そのために命を懸ける、主人公の痛ましい姿が、家族への思いとして伝わるラストは爽やかだ。
暴力犯罪の実刑犯ではないため、それほど威圧感もなく強さも感じない主人公が、普通の男性であるところがいい。
しかし、いざ家族に危険が迫った妻と子が、銃を手に勇ましく犯人達に立ち向かうところも興味深い演出だ。
弱さも感じるものの、家族を守るために死力を尽くす主人公を熱演するジム・カヴィーゼル、恋人(ディオラ・ベアード)を容赦なく殺す、非情でもある冷静な強盗犯のリーダー、ジェームズ・フレイン、主人公の妻役エリザベス・ローム、息子スターリング・ナイトとジェイク・チェリー、犯人ライアン・ドノフーとハロルド・ペリノーが共演している。