1980年代に話題になった日本のアニメ・シリーズ”トランスフォーマー”の実写版映画。 ハリウッドのトップヒットメーカー、製作スティーヴン・スピルバーグと監督マイケル・ベイが組んだ、主演シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・ヴォイト、ケヴィン・ダン、ジョン・タトゥーロ、ジョシュ・デュアメル他共演のアクション超大作の第1作。 |
・スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
マイケル・ベイ
ブライアン・ゴルドナー
製作
ドン・マーフィー
トム・デサント
ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ
イアン・ブライス
原作
アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
ジョン・ロジャース
脚本
アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
撮影:ミッチェル・アムンドセン
編集
ポール・ルベル
グレン・スキャントルベリー
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
主題歌:リンキンパーク”What I’ve Done”
出演
サム・ウィトウィッキー:シャイア・ラブーフ
ミカエラ・ベインズ:ミーガン・フォックス
ジョン・ケラー国防長官:ジョン・ヴォイト
ロン・ウィトウィッキー:ケヴィン・ダン
シモンズ捜査官:ジョン・タトゥーロ
ウィリアム・レノックス大尉:ジョシュ・デュアメル
マギー・マドセン:レイチェル・テイラー
グレン・ホイットマン:アンソニー・アンダーソン
ジュディ・ウィトウィッキー:ジュリー・ホワイト
アーチボルト・ウィトウィッキー:ウィリアム・モーガン・シェパード
ボビー・ボリビア:バーニー・マック
マイルズ:ジョン・ロビンソン
トレント:トラヴィス・ヴァン・ウィンクル
ロバート・エップス軍曹:タイリース・ギブソン
ホルヘ・フィゲロア:アマウリー・ノラスコ
ドネリー:ザック・ウォード
アメリカ 映画
配給
ドリームワークス
パラマウント・ピクチャーズ
2007年製作 143分
公開
北米:2007年7月3日
日本:2007年8月4日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $319,014,500
世界 $706,471,250
■ アカデミー賞 ■
第80回アカデミー賞
・ノミネート
録音・音響編集・視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
現代、中東カタール。
アメリカ空軍基地に3ヶ月前に撃墜された軍用ヘリコプターが誘導され着陸する。
ヘリは突然ロボットに変形し、基地を壊滅させて機密データを盗み出そうとするが、軍はそれを何とか阻止する。
ロサンゼルス。
高校生サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、父ロン(ケヴィン・ダン)に、オンボロの”シボレー・カマロ”を、まるで仕向けられたようにして買ってもらう。
ワシントンD.C.、ペンタゴン。
ジョン・ケラー国防長官(ジョン・ヴォイト)が、頭脳明晰な解析員を前に、今回のカタールの事件の解決のため、 軍に協力して取り組むよう指令を出す。
車の次にガールフレンドをゲットしたいサムは、クラスメイトのミカエラ・ベインズ(ミーガン・フォックス)を助手席に乗せることに成功し、楽しいひと時を過ごす。 その頃、大統領専用機”エアフォース・ワン”内に、ラジカセに変身した小型ロボットが潜入し、機密データのハッキングを始める。 ペンタゴン。 しかし、データは盗まれてしまい、”エアフォース・ワン”内のロボットはラジカセに戻り着陸後に脱出する。 その夜、サムはカマロを盗まれてしまい追跡すると、車がロボットに変形し、二本足で立ち上がるのを目撃してしまう。 駆けつけた警察は、それを全く信じようとはしなかった。 一方、ウィリアム・レノックス大尉(ジョシュ・デュアメル)らは、襲われたカタールの空軍基地から脱出していたが、 砂漠で再びロボットに襲われてしまう。 レノックスらは、逃げ延びた村で反撃するものの、援軍の攻撃を受けながら、ロボットは地中に姿を消す。 その頃、マギーは、分析データをコピーして外部に持ち出し、天才ハッカー、グレン・ホイットマン(アンソニー・アンダーソン)に解析させるが、そこにFBIが押し入り、二人は取り押さえられてしまう。 サムの元にカマロが戻り、彼は恐ろしくなり逃走するが、パトカーから変身したロボットに追われてしまう。 カマロがそれを助け、居合わせたミカエラと共にサムは逃げるものの、カマロもロボットに変身する。 2体のロボットは格闘になり、サム達はラジカセのロボットに襲われるが、何とかそれを追い払う。 ロボットはカマロに戻り二人を乗せて、小型の1体はサムの携帯電話に変形する。 その後、ミカエラの”オンボロカマロ”という言葉に反応して、カマロは最新型に姿を変える。 やがて数個の隕石が落下し、出現したロボットは近くにあった車に変形してサムの元に現れる。 彼らは、”機械惑星サイバトロン”から来た金属生命体のオートボットで、オプティマス・プライム、将軍ジャズ、武器担当アイアンハイド、軍医ラチェット、そしてバンブルビー(カマロ)で、メガトロンより先に”オールスバーグ”を見つけに来たのだった。 彼らの惑星を滅ぼした、”ディセプティコン”のリーダー、メガトロンは地球に渡り、サムの高祖父で北極圏に最初に辿り着いた探検家アーチボルト(ウィリアム・モーガン・シェパード)に発見されたのだ。 アーチボルトは、起動装置を作動させてしまい、”キューブ”の位置座標が彼の眼鏡に刻印されていた。 ”キューブ”に隠された、オールスバーグをメガトロンが見つければ、地球上のあらゆる機械を変身させた、彼らの軍団が作られ、人類は抹殺されてしまうことになる。 その眼鏡を持っていたサムは、ネット上のオークションにそれを出品していた。 サムは、眼鏡を取りに家に戻るのだが、セクター7の捜査官シモンズ(ジョン・タトゥーロ)らに連行されてしまう。 オプティマスらに一旦は救われたサムは、バンブルビーと共に再び捕らえられてしまう。 ペンタゴン。 国防長官は、敵が地球上の国家でないことを知り、臨戦体勢を解除し、拘留中のマギーとグレンに協力を求める。 サム達は、1934年に北極から運ばれた、メガトロンが保存されているフーバーダムに連行され、セクター7により既に発見されていた”キューブ”を目の当たりにする。 フーバー大統領はダムを作り、厚い壁の下に”キューブ”を隠していたのだ。 サムの携帯電話から変形したロボットは、仲間に”キューブ”発見を連絡する。 そして、”ディセプティコン”のスタースクリーム、バリケード、デバステーター、ボーンクラッシャー、ブラックアウト、らが集結る。 冷凍保存が解除されてメガトロンは復活し、それに対抗するために、サムの提案でバンブルビーを解放する。 バンブルビーは”キューブ”を縮小し、カタールから無事帰還して合流していたレノックス大尉が、それを隠すために、35km先の町に急行する。 オートボットとディセプティコンの壮絶な闘いが始まり、”キューブ”を持って逃げるサムを、ディセプティコンが執拗に追う。 サムを救うため、ビルから落下したオプティマスだったが、傷つきながらメガトロンに最後の闘いを挑む。 メガトロンの破壊力に劣勢のオプティマスだったが、サムが”キューブ”をメガトロンの胸に押入れて息の根を止める。 ジャズは戦闘の犠牲になるが、負傷したバンブルビーは、サムの元に残る意思をオプティマスに伝える。 その後、大統領命令でセクター7は解散することなり、ディセプティコンらは、海底深くに沈められる。 そして、オプティマスらは人間社会に隠れ、彼らを見守り続ける。
...全てを見る(結末あり)
国家軍事指揮センターでは、民間からのハッキング信号解析チームのマギー・マドセン(レイチェル・テイラー)がそれに気づき、阻止しようとする。
システムが混乱する中、ケラー国防長官は、セクター7の捜査官から、数年前に消息を絶った火星探査機が送ってきた映像を見せられる。
参考:
・「トランスフォーマー」(2007)
・「トランスフォーマー:リベンジ」(2009)
・「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」(2011)
・「トランスフォーマー/ロストエイジ」(2014)
・「トランスフォーマー/最後の騎士王」(2017)
*(簡略ストー リー)
中東のカタールのアメリカ空軍基地で、撃墜された軍用ヘリコプターが、突然ロボットに変形し、基地を壊滅させて機密データを盗み出そうとする事件が起きる。
アメリカのケラー国防長官は、今回の事件解決のために、解析員に軍への協力を命ずる。
高校生サム・ウィトウィッキーは、オンボロの”シボレー・カマロ”を、まるで仕向けられたようにして父に買ってもらい、彼はクラスメイトのミカエラを助手席に乗せることに成功する。
その頃、大統領専用機”エアフォース・ワン”内に潜入した小型の変形ロボットが、機密データをハッキングして、それを盗み出す。
その夜、サムはカマロを盗まれて、それを追跡すると、車がロボットに変形し、二本足で立ち上がるのを目撃してしまう。
その後サムは、パトカーが変形したロボットに追われてしまい、戻って来たカマロに救われる。
カマロもロボットに変形し、2体のロボットは格闘になり、サムは何とか難を逃れる。
やがて数個の隕石が落下し、現れたロボットは、サムの元に向かう。
彼らは、”機械惑星サイバトロン”から来た、金属生命体のオートボット、オプティマス・プライムらだった。
オプティマスらの惑星を滅ぼした、”ディセプティコン”のリーダー、メガトロンが、地球に飛来した”キューブ”に隠されたオールスバーグを見つければ、地球上のあらゆる機械を変身させて軍団を作り、人類は抹殺されてしまうということだった・・・。
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しかし、変形する車に日本車はなく、やはり、勇ましいロボットには頑強なアメ車がよく似合う。
ハイテクを極めた、とてつもない映像の連続と迫力、さらにはスピード感などに圧倒され、覚悟して見ないと疲れてしまうほどだ。
車や飛行機から変形するロボットの、細部にまでこだわった描写は素晴らしいが、途中から、その展開の速さで、ロボットの見分けがつかなくなってしまう。
興行収入は、北米のみで約3億2000万ドル、全世界で7億ドルを超すスーパー・ヒットとなった作品。
第80回アカデミー賞では、録音、音響編集、視覚効果賞にノミネートされた。
人類を救う鍵を握る主人公を演ずるシャイア・ラブーフは、ハイテクを題材にしたストーリー展開のキャラクター設定なのだが、今一冴えない、古風な雰囲気を持つ高校生に描かれているところなどが面白い。
彼とは対照的な、クールでワイルドなミーガン・フォックス、大活躍する国防長官のジョン・ヴォイト、庭いじりが趣味の、能天気な主人公の父親ケヴィン・ダン、異色のキャラクターである、コミカルな演技が光る捜査官ジョン・タトゥーロ、修羅場を逃れて帰国し、勇敢に戦う大尉ジョシュ・デュアメル、民間の分析員のレイチェル・テイラーと友人のハッカー、アンソニー・アンダーソンなどが共演している。