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エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方 Trainwreck (2015)

まともに恋愛する気になれない女性雑誌記者がスポーツ・ドクターを取材したこで巻き起こる騒動と恋の行方を描く、製作、監督ジャド・アパトー、脚本、主演エイミー・シューマービル・ヘイダーブリー・ラーソンコリン・クインジョン・シナティルダ・スウィントンエズラ・ミラー他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジャド・アパトー

製作
ジャド・アパトー
バリー・メンデル
製作総指揮:デヴィッド・ハウスホルター
脚本:エイミー・シューマー
撮影:ジョディ・リー・ライプス
編集
ウィリアム・ケアー
ポール・ザッカー
音楽:ジョン・ブライオン

出演
エイミー・タウンゼント:エイミー・シューマー
アーロン・コナーズ:ビル・ヘイダー
キム・タウンゼント:ブリー・ラーソン
ゴードン・タウンゼント:コリン・クイン
ダイアナ:ティルダ・スウィントン
スティーヴン:ジョン・シナ
ニッキー:ヴァネッサ・ベイヤー
トム:マイク・バービグリア
ドナルド:エズラ・ミラー
ノーム:デイヴ・アテル
ブライソン:ランドール・パク
シュルツ:ジョン・グレイザー
ノーマン:ノーマン・ロイド
地下鉄で憤慨する女性:レスリー・ジョーンズ
本人:ダニエル・ラドクリフ
本人:マリサ・トメイ
本人:マシュー・ブロデリック
本人:レブロン・ジェームズ
本人:アマーレ・スタウダマイアー
本人:クリス・エヴァート
本人:トニー・ロモ
本人:マーヴ・アルバート

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2015年製作 125分
公開
北米:2015年7月17日
日本:2017年3月4日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $110,212,700
世界 $140,795,790


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
妻との離婚を決めたゴードン・タウンゼント(コリン・クイン)は、娘のエイミーとキムにそれを伝え、一夫一婦制は非現実的だと説明して二人に教え込む。

23年後、ニューヨーク
その教えを守るエイミー(エイミー・シューマー)は恋愛もせずに、男性とは関係を持つだけで一夜を明かさないこと割り切る日々を送っていた。

そんなエイミーは、最近は筋肉マンのスティーヴン(ジョン・シナ)と付き合っていた。

男性誌”スナッフ”の記者であるエイミーは、同僚のニッキー(ヴァネッサ・ベイヤー)、ブライソン(ランドール・パク)、シュルツ(ジョン・グレイザー)と共にボスのダイアナ(ティルダ・スウィントン)とミーティングをする。

ダイアナは、見習いのドナルド(エズラ・ミラー)から声をかけられ、彼を下がらせてミーティングを始める。

ブライソンから、”ニューヨーク・ニックス”のスポーツ・ドクター、アーロン・コナーズ(ビル・ヘイダー)をリサーチすることを提案されたダイアナは、スポーツを軽蔑するエイミーの意見を聞く。
...全てを見る(結末あり)

担当をエイミーに決めたダイアナは、彼女の嫌悪感が役立つと言って、それに不満なブライソンの話を聞こうとしない。

病気の父ゴードンが一人で暮らせないため老人ホームに入れることになり、家を売る考えのエイミーは、妹のキム(ブリー・ラーソン)と共に片づけを始める。

その夜、スティーヴンと愛し合ったエイミーだったが、彼が気の利いたことも言わないためにムードも盛り上がらない。

ゴードンの様子を見に行ったエイミーは、ホームの老人ノーマン(ノーマン・ロイド)と言い争いをする頑固な父に手を焼く。

アーロンを訪ねたエイミーは、サングラスを忘れて戻ってきたレブロン・ジェームズが誰なのか気づかない。

スポーツに興味がないことを見抜かれたエイミーだったが、アーロンから、自分も前職までは同じだったと言われて安心し、簡単な打ち合わせをする。

いつものようにダニエル・ラドクリフ主演、マリサ・トメイが共演する”ザ・ドッグウォーカー”を劇場でスティーヴンと観たエイミーは、後席の客に私語を注意される。

憤慨したスティーヴンは、その黒人客と言い争いになる。

エイミーがポップコーンを買いに行っている間に彼女の携帯電話の内容を見たスティーヴンは、エイミーが浮気していると思い込む。

それを認めたエイミーは、他の男性とは映画には行かないと言ってスティーヴンは特別な存在だとに伝える。

ショックを受けるスティーヴンは、プロポーズするつもりだったことをエイミーに伝えるものの、帰ってほしいと言われたために、彼女を罵倒してその場を去る。

キムと食事をしたエイミーは、夫のトム(マイク・バービグリア)と彼の連れ子のアリスターが隣の席に座っている状況を奇妙に思う。

妊娠したことをキムから知らされたエイミーは驚き、ホームに向かい、それをゴードンに伝える。

ようやく孫ができたことを喜ぶゴードンに、アリスターがいると伝えたキムとエイミーだったが、義理の孫なので赤の他人だと言われる。

昨日もエイミーとアリスターの話をしたとゴードンから言われたキムは、二人で組んで息子をけなしていると考え、気分を害してその場を去る。

アーロンを取材したエイミーは、医療で使うウォーキングマシンを試して息切れしてしまい、空腹だったために彼と食事に向かう。

二人は食事の後でバーに寄り、アーロンのアパートで愛し合い、エイミーは誓いを破って泊ってしまう。

翌日、それをニッキーに話したエイミーは、あえて泊ってしまったと伝え、アーロンからの電話に出る。

また会いたいと言われたエイミーは、明日の取材の際に相談すると伝える。

翌日、アーロンの手術を見学したエイミーは、ビリー・ジョエルの”アップタウン・ガール”をかけながら手術をした彼から、真剣につき合おうと言われ、それを断ろうとする。

そこにゴードンが転倒したという連絡が入り、エイミーはアーロンと共にホームに向かう。

額を切っていたゴードンを治療しようとするアーロンは、エイミーの恋人だと伝えて傷を縫う。

アーロンに感謝したエイミーは、彼に惹かれていることに気づく。

エイミーがアーロンに惹かれたことを知ったキムは、動揺する彼女を落ち着かせる。

アーロンと”Jam Fest”を見に行ったエイミーは、彼が席を外した間に現れたレブロン・ジェームズから、親友に何をする気だと言われる。

何も考えていないと伝えたエイミーは、レブロンから、アーロンを傷つけるなと言われる。

その後、エイミーとアーロンは交際を続け、ゴードンも彼を気に入る。

レブロンから、エイミーに警戒するようにと忠告さたアーロンだったが、彼女は悪女ではないと言って気にしない。

エイミーがアーロンの言いなりになったことを気にするゴードンは、いい男だが、ひと月すればエイミーが飽きてしまうと考える。

それを否定するエイミーは真剣な交際だと伝えるものの、ゴードンは入れ込むと後悔すると伝える。

納得いかないエイミーは、ゴードンの忠告を聞き入れずにその場を去る。

エイミーとアーロンは、キムの家のパーティーに招待される。

主婦達から、直ぐにでも子供を持った方がいいと言われたエイミーは動揺してしまう。

エイミーをスポーツ選手には会わせない方がいいとトムから言われたアーロンは、彼女が尻軽的な女だと知る。

数日後、キムからの電話を受けたエイミーは、父ゴードンが亡くなったことを知らされる。

葬儀のスピーチでエイミーは、風変わりで偏屈な父は人に迷惑をかけたが、自分を愛してくれたことを伝える。

墓地から去ろうとするエイミーは、キムが家族を嫌っていたことを非難して口論になるが、トムがキムを連れて帰る。

自分を気遣いながらも愛を語り始めたアーロンに苛立つエイミーは、今話すことではないと言って、彼と共にその場を去る。

その後、ダイアナから、アーロンの記事はボツだと言われたエイミーは内容を批判され、昇進も無理な雰囲気になる。

アーロンが表彰されるパーティーに出席したエイミーは、トニー・ロモに紹介されて壇上に上がりスピーチしたアーロンを見守る。

ダイアナからの電話を受けたエイミーは、スピーチの途中で退席してしまい、アーロンはそれを気にする。

スピーチを終えたアーロンは、エイミーがマリファナを吸っていることに気づき、見守ってくれと頼んだはずだと言って彼女を非難する。

逆切れしたエイミーは憤慨し、アパートに戻ってもアーロンを許さず、話し続けて彼を眠らせない。

翌日、アーロンのヒザの手術を受けるアマーレ・スタウダマイアーは、明け方までエイミーの話を聞いていたと言われる。

不安になったアマーレは、手術の日程を変更したいと言いだし、麻酔で朦朧としながらベッドから起きて廊下で倒れてしまう。

アパートに戻ったアーロンは、疲れた自分に不安を感じたアマーレが手術をキャンセルしたことをエイミーに伝える。

マリファナや深酒、男をあさることなどが、やはり気になると言うアーロンは、2日後の手術まで休戦することを提案する。

取材中止で今回の記事はボツになったことを話したエイミーから、あなたは退屈だと言われたアーロンは、何も語らずにその場を去る。

その夜、同僚達とクラブで楽しんだエイミーは、見習いのドナルドと店を出て、彼の家に向かい愛し合おうとする。

変わった性癖のあるドナルドの相手をしたエイミーは、殴ってほしいと言われので、その要求に応える。

そこに母親が入ってきたために驚いたエイミーは、息子は16歳だと言われる。

翌日、ダイアナと話したエイミーは謝罪し、誰でも経験があることだと言われる。

アーロンの記事は正直に言ってよかったと話すダイアナだったが、喜ぶエイミーに、当然、掲載はしないしクビだと伝える。

部屋に入ってきたシュルツとブライソンにもからかわれたエイミーは、ダイアナから、ニッキーが編集長に昇格すると言われ、現れた彼女を祝福する。

その後、エイミーとアーロンは、互いを想いながら空しい時間を過ごす。

アマーレの手術を成功させたアーロンは、ジムで筋肉を傷めたというレブロンからの連絡を受ける。

ジムに急行したアーロンだったが、怪我ではなかったレブロンからエイミーのことを訊かれ、最近、落ち込んでるので心配だと言われる。

アーロンは、その場にいたマシュー・ブロデリッククリス・エヴァートマーヴ・アルバートからも助言され、レブロンから逃げずに立ち向かえと言われる。

しかしアーロンは、誰の言葉も役に立たないと言ってその場を去る。

キムに会ったエイミーは、生き方を変えるようにと言われ、心から謝罪する。

キムを呼びに来たアリスターから、持っていたノートに描いてある仮想世界のゲーム”マインクラフト”のことを聞いたエイミーは、描いた家の中に、自分とアーロンのためのマットレスをアリスターが用意していることを知る。

アーロンは来ないかもしれないと言うエイミーに、嫌いになったのか尋ねたアリスターは、誰よりも好きな彼は親友だと答える。

アリスターは、それならばアーロンを呼ぼうとエイミーに伝える。

うなずいたエイミーは、アリスターがいい子に思えるようになる。

ベビールームがピンクだったために女の子が生まれることに気づいたエイミーは、キムとトムにそのことを確かめる。

父が恋しいと言うキムに、同じ思いだと伝えたエイミーは妹と抱き合い、トムとアリスターも加わる。

酒とマリファナを片付けたエイミーは、それをホームレスのノーム(デイヴ・アテル)に渡す。

アーロンの記事を仕上げたエイミーは、それを掲載してくれる雑誌社を探す。

記事が掲載された雑誌を受け取ったアーロンは、エイミーの変化を感じる。

アマーレの復帰戦となるニックスネッツの試合がマーヴの実況で始まり、エイミーは”マディソン・スクエア・ガーデン”に向かう。

試合終了後、チアリーダーから、アマーレが待っていると言われたアーロンはコートに向かう。

そこに、チアリーダーと共にエイミーが現れ、アーロンのために踊り、彼に謝罪する。

アーロンに踊り続けると言ってコートに戻ったエイミーは、ダックショットを決めようとして失敗し、マットに倒れる。

無事だったエイミーとアーロンは愛を確かめ、マットの上で抱き合いキスし、チアリーダーに祝福される。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
雑誌記者のエイミー・タウンゼントは、幼い頃に言われた、”一夫一婦制は非現実的だ”という父の助言を守り、まともな恋愛もせず、男性とは関係を持つだけで一夜を明かさないと割り切っていた。
妹キムは結婚しているのだが、相変わらず、男、深酒、マリファナで気を紛らす日々を送るエイミーは、ボスのダイアナから、スポーツ・ドクターのアーロンの取材を任される。
スポーツに興味のないエイミーは、仕方なく取材を始めるのだが、アーロンは彼女に惹かれてしまう。
成り行きでアーロンと愛し合ってしまったエイミーは、戸惑いながらも自分の変化に気づき、真剣な交際を考えるのだが・・・。
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製作、監督ジャド・アパトー、日本での知名度は低いが、アメリカでは絶大な人気を誇るコメディアン、エイミー・シューマーが脚本を担当し、初主演したことで話題になった作品。

無駄なく笑いのツボを押さえるジャド・アパトーの軽快でテンポのいい演出、その小気味よい展開は観客の心を捉える。

主演のエイミー・シューマーは、上院議員チャック・シューマーのいとこの娘であり、父ゴードンの名前は、本作の父親の役名にも使われている。

正直に言って、日本人受けする雰囲気ではないエイミー・シューマーの人気が日本には伝わらないのは分からないでもない。
しかし、ニューヨーク生まれのアメリカ人気質丸出しというイメージの彼女の人気は、今後、高まるようにも思える。

ファン待望のエイミー・シューマー主演作ということで大々的に公開された本作は、北米興行収入、約1億1000万ドル、全世界では約1億4100万ドルのヒットとなった。

豪華スター競演も注目であり、個人的には、主人公の父親を演ずるコリン・クインの、偏屈だが人間味のある演技と、100歳で出演した老人ホームの老人役、名優のノーマン・ロイドのとぼけた演技が印象に残る。
また、本人役でNBAのスター選手レブロン・ジェームズアマーレ・スタウダマイアーが、なかなかいい役柄を演じている。

主人公と愛し合うスポーツ・ドクターのビル・ヘイダー、主人公の妹ブリー・ラーソン、主人公の父親コリン・クイン、主人公の上司ティルダ・スウィントン、主人公の恋人ジョン・シナ、主人公の同僚ヴァネッサ・ベイヤー、キム(ブリー・ラーソン)の夫マイク・バービグリア、主人公の雑誌社の見習いエズラ・ミラー、ホームレスのデイヴ・アテル、主人公の同僚ランドール・パクジョン・グレイザー、老人ホームの老人ノーマン・ロイド、映画”ザ・ドックウォーカー”の主演者ダニエル・ラドクリフと共演者のマリサ・トメイ、地下鉄で憤慨する女性レスリー・ジョーンズ、本人役でマシュー・ブロデリックレブロン・ジェームズアマーレ・スタウダマイアー、テニス・プレイヤーのクリス・エヴァートNFLのスター、トニー・ロモ、スポーツキャスターのマーヴ・アルバートなどが共演している。


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