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ティン・カップ Tin Cup (1996)

ゴルフのツアー・プロになれなかったしがないレッスン・プロが美しい精神科医との出会いをきっかけにU.S.オープン出場を果たし男の意地を見せる姿を描く、監督、脚本ロン・シェルトン、主演ケヴィン・コスナーレネ・ルッソドン・ジョンソン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ロン・シェルトン
製作
ゲイリー・フォスター

デヴィッド・レスター
製作総指揮:アーノン・ミルチャン

脚本
ジョン・ノーヴィル
ロン・シェルトン
撮影:ラッセル・ボイド
編集
ポール・セイダー
キンバリー・レイ
音楽:ウィリアム・ロス

出演
ケヴィン・コスナー:ロイ”ティン・カップ”マカヴォイ
レネ・ルッソ:モリー・グリンズウォルド
ドン・ジョンソン:デヴィッド・シムズ
チーチ・マリン:ロミオ・ポサー
リンダ・ハート:ドーリーン
デニス・バークレイ:アール
ルー・メイヤーズ:クリント
レックス・リン:デューイ
クレイグ・スタドラー:本人
ピーター・ジェイコブソン:本人

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1996年製作 134分
公開
北米:1996年8月16日
日本:1996年9月14日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $53,854,590
世界 $75,900,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ゴルフ場のレッスンプロ、ロイ”ティン・カップ”マカヴォイ(ケヴィン・コスナー)は、そこにたむろする仲間達と気楽な毎日を送っていた。

精神科医モリー・グリンズウォルド(レネ・ルッソ)のレッスンの予約が入ったロイは、理屈をこねる彼女に自己流を貫き、そして一目惚れしてしまう。

ある日、PGA(全米プロゴルフ協会)のトップゴルファーで、ロイの学生時代からのライバル、デヴィッド・シムズ(ドン・ジョンソン)が現れる。

デヴィッドは、慈善試合が開催されるコースを知り尽くすロイに、自分のキャディを依頼する。

ロイの親友のロミオ・ポサー(チーチ・マリン)は、それを聞いて憤慨するが、彼はそれを受けることにする。
...全てを見る(結末あり)

試合が始まり、順調にスコアを伸ばすデヴィッドは消極的なプレーを続け、キャディのロイと意見が合わない。

それを見た同じ組のクレイグ・スタドラーが、ロイにグリーンを狙わせる余興の一打を打たせようとする。

ロイは、池越えの240ヤードの一打を見事にグリーンに乗せ、ギャラリーから大喝采を受けるが、デヴィッドからクビを言い渡されて大騒動になる。

自分を試したかったロイだったのだが、行き過ぎた行為が墓穴を掘ることをロミオは忠告する。

ストリッパーで元恋人のドーリーン(リンダ・ハート)に、賭けで負け1200ドルの借金があるロイは、ゴルフ練習場の権利を彼女に渡そうとするが、1万ドルに値切られてしまう。

モリーのレッスンの日に、手取り足取り指導を始めたロイだったが、なんと彼女の恋人はデヴィッドだった。

デヴィッドとモリーを見返すため、U.S.オープンに出場することを決めたロイは、彼女のセラピーを受け愛を告白してしまう。

あっさり断られたロイは、U.S.オープンでデヴィッドを負かすと宣言し、モリーは彼の告白を断ったものの、動揺して気になる存在になる。

U.S.オープンの選考会に参加したロイは、いつもの調子でコースレコードを狙ってしまい、キャディのロミオとクラブ選びで対立してしまい、7番アイアン以外は折ってしまう。

7番アイアンだけでスコア65を出したロイは、同行していたモリーを迎えに来たデヴィッドに、勝負を挑み負けてしまう。

順調に選考を突破したロイは、ロミオと和解しU.S.オープンに向けて調整に入るが、ロイのショットが乱れ始めてしまう。

ロイの不調がモリーのせいだというのは明らかで、彼はモリーをドライブに誘うものの、欲求は満たされぬままにU.S.オープンの開催されるコースに向かう。

練習場の、名だたるトップ・プレイヤーの前で大恥をかいたロイだったが、ロミオのアドバイスで、何とかショットを修正することに成功する。

そして大会初日、二日酔いのロイは堅実なプレーを心がけるがスコアは伸びず、トップは67で回ったデヴィッドだった。

デヴィッドに同行していたモリーは、彼の、ファンに対する傲慢な態度などを見て見限ってしまう。

バーでロイをバカにするデヴィッドを見たモリーは、ロイに賭けで勝たせデヴィッドの鼻を明かす。

そしてロイとモリーは、トレーラーハウスの中で愛し合う。

2日目、ロイは初日の83を挽回すべく、コースレコードの勢いで回り、見事62の新記録を打ち立てる。

ドーリーンやアール(デニス・バークレイ)、クリント(ルー・メイヤーズ)、デューイ(レックス・リン)ら仲間たちがロイの応援に駆けつける。

3日目、最終ホールの池越えで、3日連続池に入れたロイは、記者達の質問に苛立つ。

最終日の最終組、デヴィッドと回ったロイはスコアを乱すが、3番ホールの、林からの曲芸ショットをきっかけにしてペースを取り戻す。

そして最終ホール、ロイは前の組のピーター・ジェイコブソンと同じスコアでトップに並び、デヴィッドが1打差でそれを追う。

ジェイコブソンはパーで上がり、ロイは因縁の池越えで勝負を賭ける。

スプーンで放ったロイのショットは見事にグリーンを捉えるが、ボールは止まらず池に落ちてしまう。

完璧なショット後の風のせいだと悔しがるロイは、意地を張って同じ位置からグリーンを狙う。

再び池に打ち込んでしまったロイは、ロミオやギャラリーが唖然とする中、何度も同じショットを繰り返し、12打目を見事直接カップインさせる。

モリー、ドーリーン、ロミオ、そしてギャラリーは大喝采し、ロイの勇気とチャレンジを称え、デヴィッドも彼の潔さを認める。

そしてモリーは、ツアー・プロになることをロイに勧め、自分はプロ達のセラピーを担当し、彼と同行することを提案する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
テキサス州西部。
ゴルフ場のレッスンプロ、ロイ”ティン・カップ”マカヴォイは、仲間達と気ままな毎日を送っていた。
ロイは、レッスンをした精神科医モリーに一目惚れしてしまう。
その後、PGA(全米プロゴルフ協会)のトップ・ゴルファーで、ロイの学生時代からのライバル、デヴィッド・シムズが現れる。
デヴィッドは、慈善試合が開催されるコースを知り尽くすロイに、キャディを依頼するものの、2人は試合中に騒動を起こしてしまう。
キャディをクビになったロイは、デヴィッドの恋人がモリーだったことを知ってしまう。
ショックを受けたロイは、モリーとデヴィッドを見返すために、U.S.オープンへの出場を決意する。
そして、ロイはモリーに愛を告白するが拒絶されてしまい、U.S.オープンでデヴィッドを負かすことを宣言してしまうのだが・・・。
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前年「ウォーターワールド」(1995)が、史上最大の失敗作と言われたケヴィン・コスナーの主演作だけに注目が集まった作品。
その影響は拭いきれず、本作も興行的には成功したとは言えない結果に終わった。

北米興行収入 $53,854,590
世界 $75,900,000

ストーリーに新鮮味がなく、下手に優勝してしまわない、クライマックスはまずまずだが、盛り上がりには欠ける。

今見ると、本作あたりから低迷することになるケヴィン・コスナー作品の中では、まともに思える作品で、気取らずに、ユーモアを含めたガッツあるダメ男を、素朴に演じたところが良かったのかもしれない。
彼の、代役なしでのプレイも実に様になっている。

知的な美女を演ずるレネ・ルッソや、憎まれ役の色男ドン・ジョンソンの共演も、作品のイメージに合ったキャスティングで、主人公をうまく操縦するキャディ役のチーチ・マリンや、姉御肌のストリッパー、リンダ・ハートの好演も光る。

ただ、ゴルフ界に興味のない人には面白さ半減で、逆に言えば、ファンには嬉しい、現役選手が多数登場する場面は見もので、中でも、クレイグ・スタドラーは結構セリフもあり、しっかりと演じている。


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