ロスト・イン・マンハッタン Time Out of Mind (2014)

看護師のメーア（ジェラルディン・ヒューズ）に声をかけられて目覚めたジョージは、外に出ようとするものの戻る。

メーアから、教会で朝の炊き出しをしていると言われたジョージは、夜の食事も用意してくれることを知るが、シーラが待っているので家に帰ると伝える。

暫くこの場にいても大丈夫だと言われたジョージは、親切にしてくれる　メーアと話しをする。

実は帰る家がないとメーアに伝えたジョージは、彼女の家に連れて行ってほしいと頼むものの、それを断られる。

コートを古着屋に売ってビールを買ったジョージは、教会に向かい、別の上着を手に入れる。

その夜も病院に向かったジョージは、職員から、外が氷点下ではないのでいることは認められないと言われ、メーアが口添えしてくれるものの無駄だった。

職員が話していたホームレス・シェルターに向かったジョージは、窓口のラウル（ユル・ヴァスケス）の話が理解できない。

待つようにと言われたジョージは、ラウルとトラブルになった男がわめき散らす様子を見ながら過ごす。

暫くして受付係（ダニエル・ブルックス）と話したジョージは、前に住んでいたアパートのことを訊かれる。

シーラのことを話したジョージは、結婚したことや離婚後に妻が乳がんで亡くなり、娘が一人いることを伝える。

受付係から、自分は父を尊敬していたと言われたジョージは、娘とは疎遠で拒絶されたいるため、軽蔑されているだろうと話す。

娘にとっては最低の父親だと言うジョージは、薬物のことや職歴などもを訊かれて苛立つ。

食事券をあげるので質問を続けさせてほしいと言われたジョージは、仕方なくそれに従う。

ベッドに向かったジョージは、他のホームレス達と同じ場所で眠る。

翌朝、朝食を食べたジョージは、古着屋で上着を売り、ビールを買って飲む。

夜になり、ジョージは別のシェルターに向かう。

ベッドを確保してシャワーを浴びたジョージは、自分の場所にいたジャック（ジェレミー・ストロング）にどいてもらい、彼の話を聞かずに眠ろうとする。

ジョージは、ジャックがホームレスににも拘らず、物乞いなどをせずに働いていることを知る。

職員のオイエロ（コールマン・ドミンゴ）と話をしたジョージは、その後、施設の前で騒いでいた長く住むディクソン（ベン・ヴェリーン）から話しかけられる。

自分と行動を共にして話し続ける、情緒不安定気味のディクソンと共にシェルターに戻ったジョージは、彼のことを無視して気にしない。

翌日、公園にいたホームレスのカレン（キーラ・セジウィック）をシーラだと思い話しかけたジョージは、人違いだと言われて迷惑に思われる。

ビールをおごると言ってカレンを説得したジョージは、彼女と話をする。

缶を集めて暮らしていると言うカレンは、義父から逃げるために家出をして娼婦になったことをジョージに話す。

シェルターにはいかないと言うカレンを見つめるジョージは、その後、彼女とシートの下で愛し合う。

翌朝、カレンがいないことに気づいたジョージは、コインランドリーにいたマギーと話す。

金を渡したマギーは、最悪な人生に関わりたくないとジョージに伝えて、父を追い払おうとする。

遠くに行くので会うのはこれが最後だと言われたジョージは、それ以上マギーが話そうとしないためにその場を去る。

マギーから受けっとった金で一日過ごしたジョージは、夜になりシェルターに戻る。

ジャックがたのシェルターに移ったと言うディクソンが隣のベッドにいることを知ったジョージは、精神的に不安定ではあるものの、彼の話を聞いてあげる。

翌日、IDもなく社会保障番号も忘れてしまったジョージは、補助を受けることもできずに戸惑うが、彼に付き添うディクソンは、親身になって協力しようとする。

あるカフェでトイレを借りた二人は、オーナーのアミール（トム・ビショップス）から食べ物を用意すると言われる。

ピアノが弾けると言いだしたディクソンの言葉を信じないジョージは、話をやめない彼にウンザリしてしまう。

アミールが用意してくれた食べ物を受け取り、ピアノの前に座ったディクソンだったが、弾くことができなかった。

ディクソンを気の毒に思ったジョージは、店を出て彼に自分の人生を語り、12歳で娘を見捨ててしまったことを話す。

娘は祖母に育てられ、すべてを失った自分は10年間さ迷い、頭の中の雑音を気にしながら過ごしたと、ジョージはディクソンに伝える。

そんな時に優しくしてくれた女性がいたが、今は頼る当てもないとジョージは話す。

シェルターに戻りジャックに出くわしたジョージは、他に移ったのではなく、ディクソンに金で頼まれてベッドを交換したことを知る。

就寝時間になっても話をやめないディクソンに迷惑するジョージは、彼を無視するものの、翌朝、目覚めると姿はなかった。

街を歩いていたジョージは、店の前でアミールに話しかけられ、トイレを借りてピアノの前に座り、無意識の内に弾く。

出生証明書を何とか手に入れようとしたジョージは、記憶が途切れることを気にしながら、手続きをするための相談を受ける。

ディクソンがいなくなったことも気になるジョージは、その後、通りで物乞いをする。

マギーのバーに向かったジョージは、金を見せてビールを注文し、彼女から何の用で来たのか訊かれる。

代理人の書面を見せられたマギーは、シェルターで暮らすジョージが、生活保護などの手続きをするために出生証明書のコピーを必要としていることを知る。

ビールはおごるので帰ってほしいと伝えたマギーは、戸惑いながら、普通の家庭では子供の面倒は両親がみるものだとジョージに伝える。

何も答えられないジョージが、ホームレスであることを考えると気の毒にも思えるマギーは涙ぐみ、支払いをして帰ろうとする彼に、金は要らないと伝える。

涙しながらマギーに謝罪してその場を去ったジョージは、あてもなく歩き始める。

ジョージを許す気になったマギーは、店を出て父を追う。