フランス映画「赤ちゃんに乾杯!」(1985)のリメイク。 独身の3人組の男性がひょんなことから赤ちゃんを育てることになる騒動を描く、監督レナード・ニモイ、主演トム・セレック、スティーヴ・グッテンバーグ、テッド・ダンソン、ナンシー・トラヴィス、セレステ・ホルム他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:レナード・ニモイ
製作総指揮:ジャン・フランソワ・ルプティ
製作
テッド・フィールド
ロバート・W・コート
脚本
ジェームズ・オア
ジム・クルークシャンク
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:マイケル・A・スティーヴンソン
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
出演
ピーター・ミッチェル:トム・セレック
マイケル・ケラム:スティーヴ・グッテンバーグ
ジャック・ホールデン:テッド・ダンソン
シルヴィア・ベニントン:ナンシー・トラヴィス
レベッカ:マーガレット・コリン
ホールデン夫人:セレステ・ホルム
メルコウィッツ:フィリップ・ボスコ
ヴィンス:ポール・ギルフォイル
ハサウェイ夫人:シンシア・ハリス
ポール・ミルナー:ジョン・グールド・ルビン
サリー:バーバラ・バッド
エドナ:ジャッキー・リチャードソン
食料品店店員:デイヴ・フォーリー
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1987年製作 102分
公開
北米:1987年11月25日
日本:1988年8月13日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $167,780,960
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
建築家のピーター・ミッチェル(トム・セレック)、漫画家のマイケル・ケラム(スティーヴ・グッテンバーグ)、俳優のジャック・ホールデン(テッド・ダンソン)は、共同で暮らして独身生活をエンジョイしていた。
ある日、ピーターの誕生パーティーが彼らのマンションで盛大に開かれ、無事にそれも終わり、ジャックは撮影でトルコに向かう。
翌日、空港に向かったジャックは、あるものが届くことを、ピーターに留守電のメッセージで残す。
ジョギングから戻ったピーターは、入り口に赤ん坊が置かれていることに気づき、マイケルにそれを知らせて置手紙を確認する。
ジャックの子だという”メアリー”という女の子を、母親の”シルヴィア”は、面倒をみれないために置いて行ったのだった。
困惑する二人は、泣き出したメアリーのために食べ物を調達しようと、ピーターがスーパー・マーケットに向かう。 マイケルはメアリーをあやすが泣き止まず、ピーターは、種類の多いベビーフードを目の前に、何を買っていいのかが分からない。 管理人の妻ハサウェイ夫人(シンシア・ハリス)から、小包を受取ったマイケルだったが、メアリーの世話でそれどころではなく、戻って来たピーターとで早速オムツを換える。 ピーターとマイケルは、ジャックを恨みながら悪戦苦闘し、疲れ果ててしまう。 仕方なくピーターは、恋人のレベッカ(マーガレット・コリン)にメアリーの世話を頼むものの断られてしまう。 数日後、ジャックの”荷物”を受取りに来たヴィンス(ポール・ギルフォイル)は、ピーターとマイケルにメアリーを渡されて驚いてしまう。 粉ミルクが”ブツ”だと考え、その場を去ったヴィンスの様子に、ピーターは悪い予感を感じる。 ピーターは、マイケルがハサウェイ夫人から受け取った、ソファーに隠れていた小包を見つける。 渡すものを間違えたことに気づいたピーターは、ヴィンスらを追い、小包の中身が麻薬だと知りメアリーを取り戻す。 ヴィンスは、警官が近づいたために、粉ミルクだけを手にして、その場から逃げ去る。 ピーターは警官に尋問され、部屋に戻り身分証を見せようとする。 身分証を確認した警官は帰るが、ピーターは、入れ替わりで現れた、メルコウィッツ刑事(フィリップ・ボスコ)の質問に答える。 メルコウィッツは、ジャックの友人であるCMディレクターのポール・ミルナー(ジョン・グールド・ルビン)が、麻薬取引をしていることをピーターに伝える。 どう見ても怪しいピーターらを牽制しながら、ジャックからの怪しげな電話も聞いたメルコウィッツは、とりあえずその場を去る。 麻薬をメアリーのオムツに隠し、彼女をハサウェイ夫人に預けたピーターとマイケルは外出する。 何者かにつけられていることに気づきながら、マンションに戻ったピーターは、ハサウェイ夫人が拘束されていたため、姿の見えないメアリーを捜す。 部屋は荒らされているもののメアリーは無事で、戻ったマイケルが、次は赤ん坊を奪うという犯人の書き置きを見つける。 夜中に戻ったジャックを追求したピーターとマイケルは、事情を説明する。 赤ん坊も麻薬も心当たりのないジャックだったが、置手紙を見て、シルヴィアという女優との関係を思いだし、仕方なくメアリーの面倒をみようとする。 手におえないメアリーの世話を、ジャックは母親(セレステ・ホルム)に頼もうとするが、彼女は、責任を全て放棄しようとする息子のためを思い、あえてそれを拒む。 芝居を見に行ったピーターとマイケルだったが、メアリーのことが気になり、ジャックに電話をするが通じない。 心配になった二人は、同伴していたレベッカらを残してマンションに戻るが、ジャックとメアリーはぶじだった。 その後も脅迫状が届き、ピーターらはある場所に呼び出されたため、決着をつけようと考える。 犯人らと連絡を取ったピーターらは、逆に相手を脅して、建設現場のビルに誘き出す。 メアリーはジャックが女装してマンションから連れ出し、ピーターとマイケルは犯人らをまいて、合流した三人は計画を実行する。 ジャックはメルコウィッツに連絡を入れ、ピーターは、ビルに現れたヴィンスに小包を渡す。 その現場を盗み撮りしていたマイケルが見つかってしまうが、ピーターは彼と共にその場から逃げ去る。 駆けつけたメルコウィッツに証拠のビデを渡し、ピーターらはヴィンスをエレベーターに閉じ込めて引き渡し、事件が解決して安堵する。 その後、メアリーの世話にも慣れた三人は、彼女との生活を楽しんでいた。 そんな時、メアリーの母親シルヴィア・ベニントン(ナンシー・トラヴィス)が現れて、ピーターに招き入れられた彼女は、娘との再会に感激する。 シルヴィアに会ったジャックは、メアリーが自分の子かを確認して、ピーターとマイケルと共に別れを惜しみながら彼女らを見送る。 しかし三人は、メアリーがいない寂しさを抑えきれずに、ロンドンに向かうというシルヴィアを追い空港に向かう。 空港に着いた三人だったが、シルヴィアの便はゲートを離れた後で、彼らは落胆する。 失意の三人はマンションに戻るが、シルヴィアが彼らを待ち構えていた。 メアリーを育てる自信のないシルヴィアは、泣きながらどうしていいかを考えて動揺する。 ピーターは、メアリーの子守をするだけだということに不満を言い、シルヴィアと彼女が、自分達と共に暮らすことを提案する。 マイケルとジャックもそれに賛成して、シルヴィアと共に問題が解決した4人は、メアリーを囲んで喜び合う。
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
独身の三人、建築家のピーター・ミッチェル、漫画家マイケル・ケラム、俳優のジャック・ホールデンは、共同生活をして気ままに暮らしをしていた。
撮影でジャックが留守にした間、彼の子供だという赤ん坊が、彼らのマンションの入り口に置かれていた。
ピーターは戸惑ってしまい、慌てるマイケルは、ジャック宛に届いた小包のことを忘れてしまう。
赤ん坊のメアリーの世話に悪戦苦闘する中、ヴィンスという怪しい男が、ジャックの”荷物”をい引き取りに現れる。
それがメアリーだと思い、ピーターとマイケルは彼女を渡してしまう。
ところが、ヴィンスが受取りに来たものが、忘れていた小包であり、それが麻薬だと気づいたピーターはメアリーを取り戻す。
ヴィンスらは、麻薬を手に入れようとピーターとマイケルを脅し、彼らは戻って来たジャックと共に、それに対抗しようと考えるのだが・・・。
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「スタートレック」シリーズの”スポック”役で世界的に知られるレナード・ニモイが、既にその劇場版映画で監督を務めていたものの、純然たるコメディの演出をしたことで大いに話題になった作品。
北米興行収入だけでも約1億6800万ドルの大ヒットとなり、続編「スリーメン&リトルレディ」が1990年に公開された。
細やかな気配りも感じられる子供の描写なども見事な、レナード・ニモイの演出は軽快で、子育てが似合わない3人組の奮闘は実に愉快だ。
ストーリーは単純明快、こうなるだろうと予測する観客の思惑通りの展開もいい。
子育てがまったく似合わない男臭い建築家トム・セレック、愉快な漫画家のスティーヴ・グッテンバーグ、母親セレステ・ホルムに責任感のなさを非難される俳優テッド・ダンソン、終盤だけの登場となる、赤ん坊の母親ナンシー・トラヴィス、ピーター(T・セレック)の恋人役マーガレット・コリン、麻薬事件を追う刑事役のフィリップ・ボスコ、犯人ポール・ギルフォイル、マンションンの管理人夫人シンシア・ハリス、CMディレクターで麻薬の取引をするジョン・グールド・ルビンなどが共演している。