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幸福なる種族 This Happy Breed (1944)

1939年に上演されたノエル・カワードの戯曲”This Happy Breed”の映画化。
第一次大戦後から第二次大戦までの激動の20年間を生きる平凡な一家族の日常を描く、監督、脚本デヴィッド・リーン、主演ロバート・ニュートンセリア・ジョンソンスタンリー・ホロウェイジョン・ミルズ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:デヴィッド・リーン
製作:ノエル・カワード
原作:ノエル・カワードThis Happy Breed
脚本
デヴィッド・リーン
ロナルド・ニーム
アンソニー・ハヴロック=アラン
撮影:ロナルド・ニーム
編集:ジャック・ハリス
音楽
ミュア・マシースン
クリフトン・パーカー

出演
フランク・ギボンズ:ロバート・ニュートン
エセル・ギボンズ:セリア・ジョンソン
シルヴィア:アリソン・レガット
ボブ・ミッチェル:スタンリー・ホロウェイ
ビリー・ミッチェル:ジョン・ミルズ
クイニー・ギボンズ:ケイ・ウォルシュ
フリント夫人:エイミー・ヴェネス
ヴァイ・ギボンズ:アイリーン・アースキン
レッジ・ギボンズ:ジョン・ブライス
サム・レッドビター:ガイ・ヴァーニー
フィリス・ブレイク:ベティー・フリートウッド
イーディ:メルル・トッテナム

イギリス 映画
配給 Eagle-Lion Films
1944年製作 115分
公開
イギリス:1944年8月7日
北米:1947年4月12日
日本:1950年1月14日
製作費 £200,000


ストーリー
1919年、南ロンドンクラパム
第一次大戦の帰還兵であるフランク・ギボンズ(ロバート・ニュートン)は、妻エセル(セリア・ジョンソン)、その母フリント夫人(エイミー・ヴェネス)、妹シルヴィア(アリソン・レガット)と共に引っ越す。
長男レッジ(ジョン・ブライス)、長女ヴァイ(アイリーン・アースキン)、次女クイニー(ケイ・ウォルシュ)は、引っ越しの邪魔になるのでエセルのおばにあずけていた。
フランクは、挨拶に来た隣人のボブ・ミッチェル(スタンリー・ホロウェイ)が戦友だったために喜ぶ。
フランクは、旅行代理店で働くことなどをボブに話しながら、西部戦線の戦場巡りでもするかと言って盛り上がる。
未亡人のシルヴィアとフリント夫人は、些細なことで口論ばかりしていたため、エセルの悩みの種だった。
時は流れ、年頃になったヴァイは、レッジの友人サム・レッドビター(ガイ・ヴァーニー)と恋仲になり、ボブの息子ビリー(ジョン・ミルズ)はクイニーに惹かれる。
平凡な生活に満足できないクイニーは、水兵のビリーとの将来に夢を抱けなかった。
エセルは日々の生活に追われ、父親としての役目を果たそうとするフランクは、子供たちに平凡な生き方こそが尊いと教えるのだが・・・。


解説 評価 感想

製作を兼ねるノエル・カワードの戯曲”This Happy Breed”の映画化で、監督、脚本デヴィッド・リーン、脚本を兼ねたロナルド・ニームが撮影を担当し、ロバート・ニュートンセリア・ジョンソンスタンリー・ホロウェイジョン・ミルズロナルド・ニームが共演した作品。
ノエル・カワードは舞台でフランク・ギボンズを演じている。

第一次大戦後から第二次大戦までの激動の20年間を生きる平凡な一家族の日常を描く秀作ドラマ。

その時代に実際に起きた出来事などを背景に、生活や文化の変化などと共に、平和で平凡な生活の尊さを繊細なタッチで描く、デヴィッド・リーンの演出は高く評価された。

デヴィッド・リーンにとっては、本作でも組んだノエル・カワードとの共同監督作「軍旗の下に」(1942)があったものの、ソロとして考えると、本作が実質的な監督デビューと言っていい作品。
デヴィッド・リーンノエル・カワードは、「逢びき」(1945)、「陽気な幽霊」(1945)でも組んだ。

日々の生活に感謝し平凡に生きることを尊いと考える家長のロバート・ニュートンと、夫を支え家族を愛する妻を演ずるセリア・ジョンソンの好演は光る。

主人公の妹で亡人のアリソン・レガット、主人公の隣人で戦友のスタンリー・ホロウェイ、その息子で思慮深い青年のジョン・ミルズ、彼と惹かれ合うものの、平凡な生活に耐えきれず家を出る次女のケイ・ウォルシュ、同居するエセル(セリア・ジョンソン)の母親エイミー・ヴェネス、長女のアイリーン・アースキン、彼女と結婚するガイ・ヴァーニー、彼の友人である長男ジョン・ブライス、彼と結婚するベティー・フリートウッド、ギボンズ家のメイド役メルル・トッテナムなどが共演している。


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