作家になる夢を叶えた青年・・・彼の秘密を知る老人・・・ある作家の著書の中で語られる運命の物語を描く、製作、主演ブラッドレイ・クーパー、ゾーイ・サルダナ、オリヴィア・ワイルド、ジェレミー・アイアンズ、デニス・クエイド他共演、監督、脚本ブライアン・クラグマン、リー・スターンサールによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督
ブライアン・クラグマン
リー・スターンサール
製作
マイケル・ベナローヤ
タティアナ・ケリー
ジム・ヤング
製作総指揮
ブラッドレイ・クーパー
カシアン・エルウィズ
ローラ・リスター
リサ・ウィルソン
脚本
ブライアン・クラグマン
リー・スターンサール
撮影:アントニオ・カルヴァッシュ
編集:レスリー・ジョーンズ
音楽:マーセロ・ザーヴォス
出演
ローリー・ヤンセン:ブラッドレイ・クーパー
ドーラ・ヤンセン:ゾーイ・サルダナ
ダニエラ:オリヴィア・ワイルド
老人:ジェレミー・アイアンズ
若者:ベン・バーンズ
クレイトン”クレイ”ハモンド:デニス・クエイド
ロリーの父親:J・K・シモンズ
ティモシー・エプスタイン:ロン・リフキン
リチャード・フォード:ジョン・ハナー
セリア:ノラ・アルネゼデール
カトラー:ジェリコ・イヴァネク
ネルソン・ワイリー:マイケル・マッキーン
アメリカ 映画
配給 CBS Films
2012年製作 102分
公開
北米:2012年9月7日
日本:2013年3月9日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $11,494,840
世界 $13,231,460
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
作家クレイトン”クレイ”ハモンド(デニス・クエイド)は、新作”ザ・ワーズ”の朗読会を開く。
ハモンドは朗読を始める・・・
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ニューヨーク。
雨の中たたずむ老人(ジェレミー・アイアンズ)は、ローリー・ヤンセン(ブラッドレイ・クーパー)とドーラ(ゾーイ・サルダナ)夫妻がリムジンに乗るのを見つめる。
作家として成功を夢見ていたローリーは、思わぬことで願いが叶い戸惑っていた。
ベストセラー作家となったローリーは、”窓辺の涙”で文芸奨励賞を受賞する。
ローリーは富と名誉を手に入れたが、老人は、全てを覆す機会を待っていた。 5年前、ブルックリン。 会社を経営する父親(J・K・シモンズ)を訪ねたローリーは、いつものように生活費の援助を求める。 父親は、努力したことは認めるものの、現実と向き合い、作家を諦めて地道な職業に就くよう助言する。 その考えを受け入れられないローリーは、けじめをつけてドーラと結婚するようにとも言われたため、その場を去ろうとする。 しかし、息子を見捨てられない父親は、人生について語りながら、これが最後だと言って小切手を渡す。 その後もローリーは書き続けるが、出版社に相手にされず、彼は働かざるを得なくなる。 ローリーは、大手出版社で働きコネを作ろうとした。 やがて、生活の基盤ができたローリーとドーラは、結婚してハネムーンでパリに向かう。 ある骨董品店を訪れたローリーは、古い鞄を見つけ、それをドーラにプレゼントされる。 ニューヨークに戻ったローリーは、エージェントのティモシー・エプスタイン(ロン・リフキン)に呼ばれる。 エプスタインは、ローリーの原稿を評価するものの、実績のない若い彼の本を、出版社が敬遠する考えを伝える。 各出版社からは断りの連絡が入り、失意のローリーは、ドーラに慰めてもらう他なかった。 そんなある日ローリーは、骨董品店で手に入れた鞄の中から、タイプで打たれた原稿を見つけてそれを読む。 ローリーは、自分の熱望する人生が全て書かれている、その原稿の物語が頭から離れなくなる。 自分の人生はいったい何なのか、苦悩するローリーはある夜、思い立ったようにパソコンの前に座り、原稿を一言一句変えずに書き写し始める・・・著者の感覚を知るために。 その後、その原稿を読んだドーラは、今までとは全く違う素晴らしい内容に感激し、小説家としての夢が叶うと言って、涙しながらローリーを抱きしめる。 それを自分の作品にする気のなかったローリーだったが、ドーラの意見を聞き入れて、原稿を勤務先の出版社のカトラー(ジェリコ・イヴァネク)に渡す。 時は流れ、原稿のことを忘れてしまっていたローリーはカトラーに呼ばれる。 カトラーは、原稿を読んだことと、自分を代理人にしてほしいことをローリーに伝える。 ローリーは、名作を書き上げたと言う、ドーラと同じ意見であるカトラーの言葉を信じて契約を交わす。 やがて、出版された”窓辺の涙”は大ベストセラーとなり、ローリーは文芸奨励賞を受賞することになる。 雨の中で老人は、授賞式会場に向かうローリーとドーラを見つめる・・・。 第一部を読み終えたハモンドは、代理人リチャード・フォード(ジョン・ハナー)と共にロビーに向かう。 近づいてきたダニエラ(オリヴィア・ワイルド)に声をかけられたハモンドは、彼女を部屋に誘い語り合う。 その後、ハモンドは会場に戻り、第二部の朗読を始める。 秋晴れの朝。 ベンチに座っていたローリーに話しかけた老人は、世間に認められた気分などを聞き、小説を読み引き込まれたことを伝える。 帰ろうとするローリーに、著書へのサインを求めた老人は、自分のアイデアを本にした場合、分け前がもらえるかを尋ねる。 冗談だと思ったローリーは、それは違反行為だと言って立ち去ろうとする。 老人は、小説をなくした者と、それを見つけた若者の話だと語り、驚いたローリーは彼の話を聞こうとする。 第二次大戦末期のパリ。 愛し合うようになった二人だったが、除隊となった若者は帰国して、パリの思い出などを書き始める。 やがて、パリに戻った若者はセリアの元に向かい、作家となる勉強を始めて、英語の週刊誌の記者となる。 2週間後、若者はセリアと結婚して、二人には子供も生まれて幸せな日々が続く。 しかし、子供は病死してしまい、失意のセリアは人が変わり、田舎の母親の元に向かってしまう。 ショックを受けた若者だったが、その後、寝食を忘れてタイプを打ち、2週間後に物語を書き終わる。 セリアの元に向かった若者だったが、帰って欲しいと言われた彼は、原稿を置いてその場を去る。 英語を理解できないセリアはパリに戻るものの、原稿を入れた鞄を汽車に忘れてしまう。 原稿がないことを知った若者は、それを書くことで救われたと言って苛立つ。 駅に向かった若者は原稿を見つけることができず、セリアとは別れて、故郷が恋しくなり帰国する。 若者はその後、書くことができなくなり、北に向かい静かに暮らした。 時は流れ、老人はローリーの著書を知り、それを読んだことをローリーに伝える。 動揺するローリーに、老人は、著書の内容が紛れもなく自分の語り口だと言って彼を追求する。 老人は、原稿を見つけた方法に興味を示さず、事実を知ってほしかったことを伝えて、言葉を失うローリーの元を去る。 ローリーはその場を離れることができず、やがて日が暮れて、彼はようやく立ち上がり家路を探す・・・。 朗読を終えたハモンドは、自分を待っていたダニエラと共にアパートに向かう。 ダニエラは、老人に会ったローリーのその後を知りたがる。 ローリーは、気持ちを整理するための手段として酒に頼り、考え抜いた末に、真実で自由が得られると判断する。 帰宅したローリーは、嘘をつき誰のものか分からない原稿を書き写したことをドーラに話す。 動揺するドーラは、その行為の瞬間、自分達のことを考えなかったのかとローリーを責める。 ローリーは、代理人のカトラーにもそれを話し、全てを捨てようとすることが身の破滅を意味すると言われる。 それでも納得できないローリーは、他の作品では自分が評価されないことを悟りその場を去る。 ドーラは、苦しむローリーを何んとか救おうとするものの、彼の心の痛みは消えることがない。 老人の元に向かい、償いをしようとしたローリーだったが、妻や子の物語である自分の人生を奪われた老人は、苦しみながら生きるように伝えて彼を追い払おうとする。 しかし老人は、慈悲を請うローリーに物語の続きを語る。 セリアをニュージャージーの駅のホームで見かけた男性(若者)は、彼女に家族がいることを知る。 男性は、自分に気づいたセリアに列車の窓から手を振る。 それで気が楽になったと言う老人は、書くことを止めた自分の考えを後悔しないことを伝えて、ローリーに帰るようにと迫る。 ローリーは老人に、良い本であることを伝えてその場を去る。 そしてローリーは、何をするべきか悟り、老人が亡くなった後で全てを封印することにして、原稿を彼の棺の元に置く。 ダニエラは、ローリーのその後を知りたがるが、ハモンドは、自分がどう考えるかを彼女に問う。 ローリーは破滅したと言うダニエラに、その続きを語るようハモンドは彼女に迫る。 ハモンドは、ローリーが自分の身代わりだということを話し、キスしてくるダニエラを拒み、帰るように伝える。 ローリーは、ドーラに寄り添い謝罪する。
...全てを見る(結末あり)
ローリーとドーラは愛し合っていたものの、生活は苦しかった。
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老人は、セントラル・パークに向かうローリーの後を付ける。
アメリカ兵の若者(ベン・バーンズ)は、カフェで働くセリア(ノラ・アルネゼデール)と知り合い親交を深める。
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*(簡略ストー リー)
作家ハモンドは、新作”ザ・ワーズ”の朗読会を開き著書を読み始める・・・。
作家として成功することを夢見るローリー・ヤンセンは恋人ドーラと結婚して、ハネムーンでパリを訪れる。
ローリーは、骨董品店で古い鞄を見つけて購入して持ち帰る。
その後、作家を諦めかけたローリーは、鞄の中にあった古い原稿に気づき、その内容に驚く。
自分の望むもの全てが書かれていた原稿を書き写したローリーは、それを読んだドーラに促されて著書として出版する。
出版された著書”窓辺の涙”は大ベストセラーとなり、ローリーは富と名誉を手に入れる。
しかし、そんなローリーの前に、原稿の秘密を知る老人が現れる・・・。
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ある作家の著書の物語の中で語られる運命のドラマを、監督デビューとなるブライアン・クラグマンとリー・スターンサールによる巧みな脚本と共にサスペンス・タッチで描くドラマ。
偶然の出来事と、運命に関わる決断の瞬間、悪意のなかった行動で苦しむ主人公・・・。
ドラマチックな一面とは対照的に、些細な仕草や表情で人生そのもの表現する描写など、繊細な演出が光る作品。
小作ではあるが、実力派スターが顔を揃える豪華キャスティンゴは注目であり、苦しむ主人公を演ずるブラッドレイ・クーパーの熱演と、物語のキーマンの老人役ジェレミー・アイアンズの、圧倒的存在感は観る者を魅了する。
主人公を支える妻ゾーイ・サルダナ、作家のデニス・クエイドに接近する女性オリヴィア・ワイルド、物語の若者ベン・バーンズ、その妻ノラ・アルネゼデール、主人公の父親J・K・シモンズ、エージェント役のロン・リフキン、作家の代理人役ジョン・ハナー、出版社のジェリコ・イヴァネク、主人公に文芸奨励賞を授与するマイケル・マッキーンなどが共演している。