1973年に公開されたイギリス映画「ウィッカーマン」のリメイク作品。 行方不明になった元婚約者の娘を捜す警官の人々が集団生活をする島での異様な体験を描く、監督ニール・ラビュート、主演ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、リーリー・ソビエスキー他共演のサスペンス・スリラー。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ラビュート
製作
ニコラス・ケイジ
ノーム・ゴライトリー
アヴィ・ラーナー
ランダル・エメット
ジョン・トンプソン
ボアズ・デヴィッドソン
製作総指揮
ダニー・ディムボート
エリサ・サリナス
ジョージ・ファーラー
ジョアン・セラー
トレヴァー・ショート
アンドレアス・ティースマイヤー
ジョセフ・ローテンシュレイガー
オリジナル脚本:アンソニー・シェイファー
脚本:ニール・ラビュート
撮影:ポール・サロッシー
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演
エドワード・メイラス:ニコラス・ケイジ
シスター・サマーズアイル:エレン・バースティン
シスター・ウィロー・ウッドワード:ケイト・ビーハン
モス医師:フランセス・コンロイ
シスター・ローズ/シスター・ソーン:モリー・パーカー
シスター・ハニー:リーリー・ソビエスキー
シスター・ビーチ:ダイアン・デラーノ
ピート:マイケル・ワイズマン
酒場の若者:ジェームズ・フランコ
酒場の若者:ジェイソン・リッター
ローワン・ウッドワード:エリカ=シェイ・ゲア
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2006年製作 101分
公開
北米:2006年9月1日
日本:2007年9月1日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $23,643,530
世界 $38,755,070
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
パトロール警官のエドワード・メイラス(ニコラス・ケイジ)は、ある母娘が乗った車から道路に落ちた人形を拾う。
車を止めて、人形を落とした少女に注意するが、彼女は再び人形を道路に投げ捨ててしまう。
メイラスが人形を拾ったその時、母娘の車がトラックに追突されて爆破炎上する。
少女を助けようとしたメイラスだったが、彼は爆風で吹き飛ばされて気を失ってしまう。
それ以来メイラスは、事件のことが頭から離れずに、塞ぎ込んでしまう。
そんなある日、元婚約者のウィロー・ウッドワード(ケイト・ビーハン)から、娘ローワン(エリカ=シェイ・ゲア)が行方不明になったという手紙が届く。 ウィローは、ワシントン州の個人の島サマーズアイルに住み、集団で農業を営んでいるようだった。 サマーズアイルに到着したメイラスは、島の住民の異様な雰囲気に驚くが、”シスター・ウィロー”と呼ばれている彼女に再会することができる。 ウィローは、メイラスの元から去った理由を告げ、娘は島のどこかに捕らわれていると言って、彼に協力を求める。 その夜、少女を見かけたメイラスは、森の中の納屋まで彼女を追いかけるが、何もみつからなかった。 翌日、メイラスは宿泊先のメード、シスター・ハニー(リーリー・ソビエスキー)から、ローワンが学校に通っていたことを聞く。 森の中の学校に向かったメイラスは、途中、複数の妊婦とすれれ違う。 メイラスは学校で、教師シスター・ローズ(モリー・パーカー)や児童達が白を切るのに憤慨するが、 ローワンが確かに学校に通っていた事実を知る。 そして、メイラスはシスター・ローズから、ローワンが焼死したと聞かされる。 その後、教会に向かおうとしたメイラスは、シスター・ローズと瓜二つの女性シスター・ソーン(モリー・パーカー)に出くわして戸惑う。 そこに現れたウィローは、ローワンの焼死を否定し、島を支配する”シスター・サマーズアイル”に、自分と娘は嫌われていたことと、ローワンがメイラスの子供だということを告白する。 動揺するメイラスは、ローワンを助け出した幻覚などを見てしまい、無線や携帯電話もつながらない島で、次第に苛立ち始める。 収穫祭で、ローワンの写真を撮ったモス医師(フランセス・コンロイ)を訪ねたメイラスは、彼女が留守の間に自宅に侵入する。 そこでメイラスは、収穫祭で行われる儀式で選ばれた者が、生贄にされていることを知り、ローワンが儀式に関っていた写真を見つける。 メイラスは、ウィローに儀式のことを問質すが、彼女はただの物語だと答える。 一向に捜査に協力しようとしないウィローや、島の住民達を疑うメイラスだったが、二人は協力し合うことを約束する。 捜査を続けるメイラスは、野原でミツバチに襲われてしまい危篤状態となるが、シスター・サマーズアイルの屋敷でモス医師に介抱される。 回復したメイラスは、そこでシスター・サマーズアイル(エレン・バースティン)に会うことができる。 シスター・サマーズアイルは、自分が島を司る母なる女神の化身だと言い、女性の抑圧を逃れた彼女の祖先が、19世紀半ばにこの島に入植し、外の世界には足を踏み入れないことを誓ったとメイラスに話す。 ローワンの墓を掘り起こすことを、シスター・サマーズアイルから許可されたメイラスは、棺の中から焼けた人形を見つける。 しかし、メイラスは、水没している墓地の地下室に何者かに閉じ込められてしまい、翌朝ウィローに助けられる。 メイラスは、そこでローワンの服を見つけ、ウィローを家に帰し、シスター・サマーズアイルの元に向かう。 屋敷内で、ハチが群がる女性や異様な人々を見たメイラスは、儀式が始まることを知る。 メイラスは、それを阻止しようと住民に助けを求めるが、誰一人協力者はなく、単独でローワンを捜し始める。 やがて儀式は始まり、メイラスは着ぐるみで身を隠し儀式に潜り込み、生贄にされようとするローワンを助け出す。 しかし、ローワンはウィローと住民の元に戻ってしまう。 実は、ウィローはシスター・サマーズアイルの娘で、全てがメイラスを誘い出して生贄にするための罠だったのだ。 そして、柳の枝でできた巨大な”ウィッカーマン”の像に運ばれたメイラスは、生贄として焼き殺される。 半年後。 そして、シスター・ハニーは、男性のアパートに誘われる。
...全てを見る(結末あり)
ウィローとシスター・ハニーが街に現れ、酒場で若い男性(ジェームズ・フランコ)と友人(ジェイソン・リッター)に話しかけられる。
*(簡略ストー リー)
パトロール警官のエドワード・メイラスは、ある日、街道で事故に遭った母娘を救えず、そのことが頭を離れず塞ぎ込む毎日を送る。
そんな時メイラスは、元婚約者のウィローから、娘のローワンが行方不明になったという手紙を受け取る。
ウィローが集団生活をしている孤島に向かったメイラスは、住民の異様な雰囲気などを気にしながら、ウィローに再会し捜査を始める。
そしてメイラスは、収穫祭の儀式に捧げられる生贄や、ローワンがそれに関っていることを知るのだが・・・。
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旧作「ウィッカーマン」(1973)は、現在、オカルト作品の名作として高く評価されているのだが、主人公を演ずる大スター、ニコラス・ケイジの出演がなければ、単なるB級ホラーとしか言えないような作品になってしまっているのは残念だ。
冒頭の事故シーンが非常にショッキングなだけに、その後の展開に期待がかかるのだが、パンチの足りないストーリーが、歯がゆい感じだ。
興行収入も、ニコラス・ケイジ作品にしては、全世界合わせても製作費に届かない結果に終わり、更にラジー賞には5部門でノミネートされてしまった作品。
とは言え、ニコラス・ケイジのファンであれば、彼が新しいものに挑戦している姿は好感が持てるはずで、演技派のアクション・スターの彼の才能を育てる上での、通過点的作品だと思えば、納得出来なくもない。
また、ベテランのエレン・バースティンの出演もドラマに重みを加え、後半に存在感のあるところを見せてくれる。
少女時代から随分成長したものだと、その長身と大人の雰囲気には驚いてしまう、 ラストを締めくくる島の住民リーリー・ソビエスキー、主人公の婚約者ケイト・ビーハン、医師フランセス・コンロイ、住民と教師の二役を演じているモリー・パーカー、住民のダイアン・デラーノ、主人公の娘エリカ=シェイ・ゲア、主人公の同僚警官マイケル・ワイズマン等が共演している。
そして、ラストで、主人公と同じ運命になるとは知らずに、罠にはまってしまう若者ジェームズ・フランコとジェイソン・リッターもゲスト出演している。