実在のカップルの体験記を基に製作された作品。 交通事故で重傷を負い記憶を失った妻の愛を取り戻そうとする夫の苦悩を描く、主演レイチェル・マクアダムス、チャニング・テイタム、ジェシカ・ラング、サム・ニール他共演、監督マイケル・スーシーによるラブ・ロマンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・スーシー
製作総指揮
オースティン・ハースト
J・マイルズ・デール
スーザン・クーパー
製作
ジョナサン・グリックマン
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンボーム
ポール・トーブリード
原案:スチュワート・ゼンダー
脚本
ジェイソン・カティムス
アビー・コーン
マーク・シルヴァースタイン
撮影:ロジエ・ストッファーズ
編集
ナンシー・リチャードソン
メリッサ・ケント
音楽
レイチェル・ポートマン
マイケル・ブルック
主題歌:テイラー・スウィフト
出演
ペイジ・コリンズ:レイチェル・マクアダムス
レオ・コリンズ:チャニング・テイタム
リタ・ソーントン:ジェシカ・ラング
ビル・ソーントン:サム・ニール
グウェン・ソーントン:ジェシカ・マクナミー
ライアン:ディロン・ケーシー
フィッシュマン医師:ウェンディ・クルーソン
リリー:タチアナ・マスラニー
カイル:ルーカス・ブライアント
ジェレミー:スコット・スピードマン
ダイアン:サラ・カーター
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2012年製作 104分
公開
北米:2012年2月10日
日本:2012年6月1日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $125,014,000
世界 $196,114,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴ。
ペイジ・コリンズ(レイチェル・マクアダムス)と夫レオ(チャニング・テイタム)は、映画を観終わり、雪の降る中、車で帰宅しようとする。
キスをするために車を止めた二人は、スリップしたトラックに後方から追突され、シートベルトを外していたペイジはフロントガラスを突き破る。
意識を失った二人は、病院に搬送される。
4年前。
美術を学ぶ学生のペイジと街で出会ったレオは、彼女をカフェに誘い意気投合した二人は付き合い始める。
_____
重傷負ったペイジは、外傷性脳損傷により意識が回復するのを待つしかなかった。 ”シカゴ美術館” 意識の戻ったペイジは、主治医のフィッシュマン(ウェンディ・クルーソン)に声をかけられるが、目の前のレオが誰かが分からない。 ショックを受けたレオは動揺するが、ロビーで寝ていた彼はペイジに起こされる。 レオとの関係などを知りたいというペイジは、自分が芸術家だということも思い出せない。 ペイジは、昔の記憶は残っているものの、最近のことは覚えていないため、特別室に移り治療を続けることになる。 その場に向かったレオは、ペイジの両親ビル・ソーントン(サム・ニール)とリタ(ジェシカ・ラング)に初めて対面する。 ビルとリタは、何週間も事故のことを知らせなかったレオを責め、ペイジは、彼と両親が初対面だということに驚く。 フィッシュマン医師は、日常生活に戻ることがペイジの回復を早めると伝えて、ビルとリタは、喜んで娘の面倒を見ようとする。 しかし、自分との生活に戻るべきだというレオと意見が合わず言争ってしまう。 その後レオは、法律の道に進ませたかったビルと、美術を学びたいペイジとは意見が合わなかったこが理由で、親子が疎遠になっていたことを伝える。 法律の勉強をしていたペイジは、ジェレミー(スコット・スピードマン)と婚約していたことは覚えているのだが、彼女は混乱してしまう。 結婚していた二人の生活に戻るべきだと、ペイジを説得するレオだったが、彼女は両親と共に退院しようとする。 レオは、ペイジが自分に愛情を示すボイスメールを聴かせて、二人で乗り切るべきだと彼女を再び説得する。 ペイジはレオに従うことに決めて帰宅し、友人リリー(タチアナ・マスラニー)やカイル(ルーカス・ブライアント)が準備したパーティーで迎えられる。 大勢に歓迎されたペイジは動揺し、友人達が帰った後でレオに不満を訴える。 翌朝、落ち着いたペイジはレオに謝罪し、録音スタジオを所有する彼に遠慮なく仕事に行くよう伝える。 その後、スタジオから一旦戻ったレオは、ペイジが街に出たことに気づくが連絡が取れない。 ペイジは、母リタに電話をかけて呼び出し、買い物を済ませて帰宅し、”レイクフォレスト”の実家の食事に招待されたことをレオに伝える。 二人は、ベンとリタ、妹グウェン(ジェシカ・マクナミー)と婚約者のライアン(ディロン・ケーシー)に歓迎される。 ペイジは、グウェンが婚約したことを喜び、家族は食卓を囲みビルはレオの仕事について尋ねる。 しかし、レオが語る話は家族には理解できず、その後に向かったバーで、ペイジはジェレミーと再会する。 高校時代の友人達と楽しむペイジだったが、レオは雰囲気に馴染めず、ジェレミーのことも気になり、退屈な時間を過ごす。 翌日、同僚のリリーに、そのことの愚痴をこぼしたレオだったが、同じ頃、ペイジはジェレミーのオフィスを訪ねていた。 ペイジは、自分達が婚約を解消したことについてジェレミーに尋ね、気持ちの整理ができぬままにその場を去る。 帰宅したペイジは、持っている写真をテーブルに並べ、どこまでの記憶があるかを知ろうとする。 ペイジの記憶が戻らないことでもどかしさを感じるレオだったが、彼女がアトリエに行ってみる気になったことを喜ぶ。 以前と同じ雰囲気を好きになれず、声を荒げるペイジに対し、レオは、自分も苦しんでいることを伝えて苛立ち、その場を去ってしまう。 翌日、グウェンの婚約の準備のため、ペイジは、迎えに来たビルと共に実家に向かい、式が終わるまでそこで過ごすことになる。 健康状態は良好だという診断をしたフィッシュマン医師は、思い出すことを封じ込めずに、記憶を取り戻す努力をするべきだとペイジに助言する。 ペイジを取り戻すために仕事を犠牲にするレオは、それを不満に思うリリーに気を使いながら、グウェンとライアンの婚約パーティーに向かう。 ペイジを見つけたレオは、人生最高の時間だった彼女との時を取り戻すため、出会いからやり直すことを伝える。 まず、初対面ということにして、レオはペイジをデートに誘い、シカゴに向かい、二人が出会った場所に向かう。 その後、二人は、初めて行ったカフェで楽しみ、毎月泳いでいたミシガン湖に入り自宅に戻り、キスだけして、レオはペイジを自宅に送り届ける。 別れ際に、レオはペイジに愛を伝えるが、彼女は答えを返さないまま家に入る。 しかしペイジは、レオへの思いを考えると涙が溢れ、それを察したグウェンに抱きしめられる。 結婚式が迫る中、ビルは、友人である大学の学部長から、ロースクールへの復学を許可する連絡を受けたとペイジに伝える。 仕事がうまくいかないまま、グウェンとライアンの結婚式に出席したレオは、ビルに話しかけられる。 ビルは、ペイジから手を引くようレオに離婚を迫り、侮辱を受けたレオは、今まで和解しなかったビルを偽善者呼ばわりして席を外す。 レオは、ペイジのことでジェレミーと揉め事を起こして彼を殴ってしまう。 その場を離れるペイジを追ったレオは、人を愛することができないという彼女に、再び愛せると言って別れを告げる。 悲しみに堪えるしかないレオは、慰めてくれるリリーに、愛されていないことの辛さを伝える。 その後、止むを得ず、アトリエを引き払ったレオは離婚届にもサインする。 その頃ペイジは、自分が家出したのが、親友のダイアン(サラ・カーター)と、父ビルとの不倫が原因だったことを知る。 ペイジは、その件を隠していた母リタを責めるが、彼女は家族を守るために辛い思いをしたことを娘に伝える。 レオが正しかったことを悟ったペイジはシカゴに向かい、彼が父親の不倫を知っていたことを確認する。 ペイジに二度も家族を捨てさせることはできず、そんなことで愛を取り戻しても意味がなかったことをレオは伝える。 しかしペイジは、現状では家族を捨てられないことも明らかだった。 大学に復学したペイジは、再び美術にも興味を持ち始め、自分を見つめ直す目的で、ロースクールをやめてシカゴに住むことを父ビルに伝える。 美術大学に復学して、創作活動を始めていたペイジは、荷物の中のカフェのパンフレットにメモしてあった、レオとの結婚式の誓いの言葉に目を留め何かを感じる。 雪のために、閉店していたカフェの前で出くわしたペイジとレオは、お互いが幸せになることを望んでいることを確認する。 二人は付き合っている相手がいないことも確認して、よく行っていたレストランに向かおうとする。 レオは、初めての店に行くことを提案し、ペイジもそれに同意する。 モデルになったカップルは、その後、結婚して二人の子供がいる。 しかし、彼女の記憶は未だに戻っていない。
_____
...全てを見る(結末あり)
友人達に祝福されながら、許可も取らずに結婚式を挙げたペイジとレオらは、警備員に見つかりその場から逃げ去る。
_____
_____
*(簡略ストー リー)
芸術家のペイジ・コリンズとスタジオ経営者の夫レオは、夫婦として満ち足りた日々を送っていた。
ある日、事故で重傷を負ったペイジは意識不明となり、最近の記憶をなくしてしまう。
過去の記憶は残っているものの、レオと付き合い結婚していたことを思い出せないペイジは、彼のことを思い出せずに戸惑う。
レオもショックを受け苦悩するが、ペイジは疎遠だった両親の元に戻ろうとする。
結婚していた事実をペイジに伝えたレオは、彼女を説得して以前の生活を始め、愛を取り戻そうとするのだが・・・。
__________
冒頭で事実を基にしたドラマと明記されて、主人公のモデルとなった夫婦は、妻の記憶が戻らないままで、幸せな結婚生活を送っていることがエンディングで知らされる。
同じような話の映画化はあるため斬新さはないが、地位や権力を持ち合わせているヒロインの両親に対し、妻の愛を取り戻すことだけを考え行動する、夫の献身的な姿に胸打たれるドラマである。
メロドラマ風に進行する物語は、ユーモアも極力抑え、主人公達の苦悩をストレートに描写し、古風なロマンスとして描かれている。
それが受けて、北米興行収入は約1億2500万ドル、全世界では約1億9600万ドルのヒットとなった。
苦悩しながらも、夫チャニング・テイタムの愛の再生への努力を受け入れるレイチェル・マクアダムス、その両親ジェシカ・ラング、サム・ニール、妹のジェシカ・マクナミー、夫ディロン・ケーシー、ヒロインの主治医ウェンディ・クルーソン、スタジオのスタッフ、タチアナ・マスラニー、友人ルーカス・ブライアント、ヒロインの元婚約者スコット・スピードマン、親友サラ・カーターなどが共演している。