南北戦争直後のメキシコの混乱”メキシコ出兵”に巻き込まれる南北の元指揮官の友情と戦いを描く、ジョン・ウェインとロック・ハドソン、2大スター共演、監督アンドリュー・V・マクラグレンによる本格的西部劇。 |
・西部劇
・ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
・ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
製作:ロバート・L・ジャックス
原作:スタンリー・L・ハフ
脚本:ジェームズ・リー・バレット
撮影:ウィリアム・H・クローシア
編集:ロバート・L・シンプソン
音楽:ウーゴ・モンテネグロ
出演
ジョン・ウェイン:ジョン・ヘンリー・トーマス大佐
ロック・ハドソン:ジェームズ・ラングドン大佐
ベン・ジョンソン:ショート・グラブ
アントニオ・アギラー:ロハス将軍
ロマン・ガブリエル:ブルー・ボーイ
ブルース・キャボット:ジェフ・ニュービー
リー・メリウェザー:マーガレット・ラングドン
マリアン・マッカーゴ:アン・ラングドン
メリッサ・ニューマン:シャーロット・ラングドン
マーリン・オルセン:リトル・ジョージ
エドワード・フォークナー:アンダーソン大尉
ハリー・ケリーJr.:ソロマン・ウェブスター
ローヤル・ダーノ:南軍少佐
ポール・フィックス:ジョー・マスターズ将軍
ジャン=マイケル・ヴィンセント:ババ・ウィルクス
ダブ・テイラー:マッカートニー
ジョン・エイガー:キリスト教徒
リチャード・マリガン:ダン・モーズ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1969年製作 118分
公開
北米:1969年11月27日
日本:1969年10月25日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
南北戦争が数日前に終わっていたことを知り、北軍のジョン・ヘンリー・トーマス大佐(ジョン・ウェイン)は、無駄な戦いで命を落とした兵士達を見て心を痛める。
南軍の大佐ジェームズ・ラングドン大佐(ロック・ハドソン)は、武器弾薬を隠して約100人を率い、戦争難民を装い革命軍と戦うメキシコのマキシミリアン皇帝の元へ向かう準備を始めていた。
ラングドンの娘シャーロット(メリッサ・ニューマン)は、ババ・ウィルクス少尉(ジャン=マイケル・ヴィンセント)から求婚されるが、大佐は彼を相手にせずに仕事をさせる。
その頃、トーマスはジョー・マスターズ将軍(ポール・フィックス)に除隊を申し出る。
それが受け入れられたトーマスは、部下のショート・グラブ(ベン・ジョンソン)やソロマン・ウェブスター(ハリー・ケリーJr.)らと共に西に向かう。 ラングドン大佐は屋敷に火を放ち、妻のマーガレット(リー・メリウェザー)、妹アン(マリアン・マッカーゴ)、娘のシャーロット、部下のアンダーソン大尉(エドワード・フォークナー)、ジェフ・ニュービー軍曹(ブルース・キャボット)、リトル・ジョージ(マーリン・オルセン)らを連れて出発する。 一方トーマスは、仲間達や先住民の養子のブルー・ボーイ(ロマン・ガブリエル)らと合流する。 その後、トーマスらは3000頭の野生馬を捕らえ、それをマキシミリアン皇帝の使者が全て買い取ろうとする。 その馬を軍に売る気だったトーマスは、使者からの申し出を断る。 しかし、軍の物資調達担当者が500頭しか引き取らないことと、彼らのあくどいやり方に腹を立て、トーマスは全ての馬をメキシコ側に売ってしまう。 騎兵隊が国境で警戒する中、メキシコ入りしたラングドンは、身元を明らかにするため南軍の軍服に着替え先を急ぐ。 トーマス達もメキシコに入り、偵察のブルー・ボーイが待ち伏せを発見したため、ラングドンの一行の存在に気づき、それを彼に知らせに行く。 ラングドンはトーマスに感謝し彼らを歓迎し、同行したブルー・ボーイとシャーロットは惹かれ合ってしまう。 トーマスが北軍の大佐だと知ったラングドンは、かつて戦場で戦ったことがあることを確認し、互いがその時の状況を話し意地を張り合う。 翌日、盗賊が現れ一行は襲われてしまうが、ブルー・ボーイが夜のうちに仲間達の元に向かい、劣勢だった一行を助けに戻り敵を撃滅する。 先を急ぎラングドンと別れたトーマスは、ブルー・ボーイからシャーロットへの想いを聞かされる。 その後、ラングドンの部下ニュービーが現れ、トーマスらを野営地で催される独立記念日のパーティーに招待する。 シャーロットと再会したブルー・ボーイは、自分の気持ちを彼女に伝えようとする。 しかし、シャーロットは、父ラングドンの部下ウィルクスが自分を思っているため戸惑ってしまう。 力試しを始めた、元北軍と南軍の両者は喧嘩を始めてしまうが、その結果、友好を深めたトーマスはラングドンに礼を言い仲間達と去って行く。 その後、皇帝の護衛が殺されている現場を見たトーマスは、それをラングドンに知らせるため、ブルー・ボーイを一行の元に向かわせる。 部下のアンダーソン大尉が、ブルー・ボーイの情報を疑うが、ラングドンはそれを信じて彼をキャンプに泊める。 シャーロットと愛を確かめ合ったブルー・ボーイだったが、アンダーソンとウィルクスに叩きのめされて追い払われる。 しかし、そこに現れたラングドンは、アンダーソンを殴り倒す。 ブルー・ボーイが戻らず苛立つトーマスだったが、何とか馬を運び終える。 一方、ラングドンも目的地デュランゴに到着し、ロハス将軍(アントニオ・アギラー)の歓迎を受けるが、彼らは実は革命軍だった。 ロハス将軍は、マキシミリアン皇帝のフランス人傭兵の卑劣な行為をラングドンに説明し、トーマスの馬を手に入れようとしていることを伝える。 仲間を銃殺すると脅されたラングドンは、仕方なくその役を受けてトーマスの元に向かう。 その夜、シャーロットが革命軍兵士に襲われそうになり、その場に侵入していたブルー・ボーイが彼女を助ける。 マキシミリアン皇帝に、馬を売る用意のできていたトーマスは、現れたラングドンからロハス将軍の脅迫状を見せられる。 トーマスは、ラングドンに手を貸すことを決め、馬を引き連れて革命軍の元に向かう。 トーマスら一行は、マキシミリアンの使者とフランス兵に待ち伏せされるが、馬の大群を使い敵を倒す。 デュランゴでは、約束の時間が迫る中、ロハスがラングドンの部下を処刑しようとする。 そこに、トーマスとラングドンらが馬を連れて現れ、人質を解放する。 トーマスとラングドンそしてロハスは、ファレス大統領とアメリカ合衆国のために乾杯する。 そして、トーマスとラングドンは、アメリカに戻り新たな生活を始めることを決意する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
南北戦争が終わり、仲間達と荒馬を集めて軍に売ろうとしていた北軍の元大佐ジョン・ヘンリー・トーマスは、馬を高く買おうとするメキシコのマキシミリアン皇帝側に売ることに決めて南下する。
その頃、戦いの場をメキシコに求めた南軍の元大佐ラングドンは、部下や家族を引き連れて国境を越える。
双方は山賊などを撃退するために協力し、元敵同士ということを忘れ友情も芽生える。
そして、お互い目的地に到着するのだが、ラングドンは革命軍に捕らえられトーマスに助けを求める・・・。
__________
親子ほど年が違う2人だが、体格でジョン・ウェインに負けていないせいか、貫禄のあるロック・ハドソンは見劣りしない。
監督はジョン・フォードの秘蔵っ子で、何作ものウェイン作品を手がけているアンドリュー・V・マクラグレン。
主演の2人を含め、現役プロ・フットボーラーのロマン・ガブリエル、マーリン・オルセンを起用するなどスケール感のある豪快な作品に仕上がっている。
60歳を過ぎたジョン・ウェインは渋さが増し、半年前に公開された「勇気ある追跡」(1969)でアカデミー主演賞を獲得することになり、晩年を迎えてはいるが益々充実していた頃の作品である。
ロック・ハドソンは、ウェイン相手に迫力ある演技を見せてくれるが、既に大作や話題作への出演は減りテレビ界に進出しようという時期だった。
ウェインの右腕役ベン・ジョンソンとハリー・ケリーJr.、相手方の参謀のブルース・キャボット、北軍の将軍役ポール・フィックス、エドワード・フォークナー、ジョン・エイガーらなどウェイン作品でお馴染みの面々に加え、メキシコ革命軍の将軍アントニオ・アギラー、ウェインの養子役で現役プロ・フットボーラーのロマン・ガブリエル、同じく巨漢で、R・ハドソンの部下役のマーリン・オルセン、若き日のジャン=マイケル・ヴィンセント、ラングドン(R・ハドソン)の妻リー・メリウェザー、妹マリアン・マッカーゴ、娘のメリッサ・ニューマン、料理人のダブ・テイラーなどが共演している。