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タキシード The Tuxedo (2002)

謎の大富豪の運転手となったタクシー・ドライバーが陰謀に巻き込まれる騒動を描く、ジャッキー・チェン主演、ジェニファー・ラブ・ヒューイットジェイソン・アイザックス他共演のアクション・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ケヴィン・ドノヴァン

製作総指揮
ウォルター・F・パークス

ローリー・マクドナルド
ウィリアム・S・ビーズレー
製作
アダム・シュローダー

ジョン・H・ウィリアムズ
脚本
マイケル・J・ウィルソン

マイケル・J・リーソン
撮影:スティーブン・F・ウィンドン
編集:クレイグ・ピー・ヘリング
音楽
ジョン・デブニー

クリストフ・ベック

出演
ジミー・トン:ジャッキー・チェン

デライラ”デル”ブレイン:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
クラーク・デヴリン:ジェイソン・アイザックス
スティーナ:デビ・メイザー
ディートリッヒ・バニング:リッチー・コスター
シムズ博士:ピーター・ストーメア
チャーマーズ:ボブ・バラバン
シェリル:ミア・コテット
エルス:ジョディー・ラシコット
ミッチ:ロマニー・マルコ
ジョエル:クリスチャン・ポテンザ
ロジャース:ダニエル・カッシュ
ウォレス:スコット・ウィックウェア
ドアマン:ウィリアム・リン
ランディーン:ポール・ベイツ
ドロン:クレイグ・エルドリッジ
ランダル:カレン・グレーブ
ゲイブ:スコット・ヤフェ
本人:ジェームス・ブラウン

アメリカ 映画
配給 ドリームワークス・ピクチャーズ

2002年製作 98分
公開
北米:2002年9月27日
日本:2003年3月15日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $50,189,180
世界 $104,391,620


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
飲料水製造工場に潜入していた、秘密組織CSAの捜査官ウォレス(スコット・ウィックウェア)が、”デヴリン”への連絡を求めた直後に殺される。

スピード狂の、中国人タクシー・ドライバーのジミー・トン(ジャッキー・チェン)は、女性客スティーナ(デビ・メイザー)を乗せる。

スティーナにドライブ・テクニックを試されたジミーは、大富豪であるクラーク・デヴリン(ジェイソン・アイザックス)の運転手に雇われる。

翌日、デヴリン邸でスティーナに迎えられ、住居などを与えられたジミーは仕事の準備を始めて、デヴリンを車に乗せて出かける。

デヴリンを乗せて出かけたジミーは、彼をCSA本部に送る。
...全てを見る(結末あり)

CSA本部。
チャーマーズ副長官(ボブ・バラバン)は、浴槽で溺死したというウォレスの遺体を見せられて報告を受ける。

しかし、研究員デライラ”デル”ブレイン(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)は、ウォレスが殺されたと断言し、その理由をチャーマーズに伝える。

チャーマースはブレインの才能に注目して、捜査官であったスティーナに代え、彼女を、同じく捜査官のデヴリンの助手にする。

ショッピングを楽しんだデヴリンは、女性を口説くのは90%が服装で、残りが自信だとジミーに助言し、彼を気に入ったことをスティーナに電話で伝え、洋服を用意させる。

屋敷に戻ったジミーは、デヴリンから、タキシードには触れないようにと忠告されて街に出かける。

ハンバーガー・ショップで情報を入手したデヴリンだったが、車に接触した者が仕掛けた、爆弾を積んだローラーボードに追跡される。

ジミーのドライビングでそれを交わそうとするものの、前方を塞がれた車は爆破される。

直前に脱出した二人は無事だったが、負傷したデヴリンは、”ウォルター・ストライダー”に狙われたことをジミーに伝えて気を失いかける。

ジミーは救急車を呼び、デヴリンは、IDの内容を変更して病院に運ばれる。

デヴリンに時計や携帯電話を渡されたジミーは、困惑しながら待機し、昆虫をスケッチしたメモを看護師から渡される。

バニング社海上本部。
世界的飲料水メーカーのオーナー、ディートリッヒ・バニング(リッチー・コスター)は、科学者のシムズ博士(ピーター・ストーメア)が開発した、バクテリアにより脱水症状を起こす飲料水の効果を確認する。

屋敷に戻ったジミーは、デヴリンの手帳の中の”ウォルター・ストライダー”という名前を捜すものの見つからず、時計のセンサーが反応し、タキシードのケースが開いてしまう。

それを身に着けてみたジミーは、体にフィットしたタキシードが、新たなユーザーを認識していることに気づく。

タキシードの機能を、時計で操作できることを知ったジミーはそれを試してみるが、自分が並外れた能力を発揮できることに驚く。

ジミーをデヴリンだと思い連絡を入れたブレインは、バニングの動きを知らせて、二人は彼の本部付近で会うことになる。

ブレインは現れたジミーを見て、デヴリンのイメージとかけ離れていたために驚き、彼が事態を把握していないようなところも気になる。

時計の操作で、盗聴用の狙撃ライフルを組み立てたジミーは、バニング本部に到着した女性の髪にそれを放つ。

集まった起業家達に、飲料水が石油以上のビジネスになることを説明したバニングは、開発した浄化装置との交換条件として、株の半分を要求する。

バニングは、放置するとバクテリアが水を汚染するとも付け加える。

それを聴いていたブレインだったが、ジミーがバニングの部下に襲われていた。

ブレインもそれに対抗し、ジミーは、誤って倉庫の屋上から落下してしまうが、タキシードのお陰で助かる。

その場から車で逃れたブレインに、走って追いついたジミーだったが、その異常な行動で、彼女の信用を失ってしまう。

CSA射撃練習場。
スティーナは、ジミーがデヴリンに扮しているとは知らずに、愚痴をこぼすブレインの話を聞く。

ジミーは、デヴリンの見舞いに行くものの彼の意識は戻らず、ブレインからの連絡を受けて、バニングのいるショー会場に向かう。

招待客でないために、楽屋口から会場入りした二人だったが、ジミーが、ゲストのジェームス・ブラウンに気づき挨拶する。

ところが、ジミーはジェームス・ブラウンを投げ飛ばしてしまい、意識を失った彼はステージに上がれなくなる。

仕方なく、ブレインは、時計でボーカルモードを設定したジミーが代役を務めることを観客に伝える。

ジミーの派手なパフォーマンスは大受けで、彼は、バニングがエスコートしていた女性シェリル(ミア・コテット)を誘うようブレインに指示される。

ジミーがシェリルと踊っている間に、バニングに近づいたブレインはいいムードになるのだが、CSA捜査官だと知られてしまう。

それをブレインに気づかれないよう、バニングはその場を去り、シェリルを利用して、殺したはずのデヴリン(デヴリン)に探りを入れようとする。

ジミーはシェリルに迫られ、その様子をブレインは監視していたが、バニングの部下に襲われてプールに落ちる。

シェリルが付けていた虫型のブローチを奪ったジミーは、現れた男達に襲われ、抵抗しながら階下のプールでもがくブレインを見つける。

ジミーに襲いかかった男がプールに落下し、ブレインはその隙に逃げる。

ジミーの元に向かったブレインはその場を逃れ、バニングから聞き出した、自宅屋敷の研究所に向かう。

その頃、送られてきた映像をチェックしていたスティーナは、ジミーが映っていたために驚いてしまう。

バニングの大邸宅では、盛大なパーティーが開かれていて、ジミーとブレインは、招待状を偽造して入場を許される。

プールの地下にあった研究所を見つけた二人は、その場で多数の昆虫を目撃し、貯水池の地図があることに気づく。

その後コンピューターを調べたブレインは、DNAを組み替えたバクテリアを繁殖させ、それに汚染された水を飲むと脱水症状を起こすことをジミーに説明する。

気づかれた二人はパーティー会場に戻り、バクテリアをどのようにして貯水池に入れるのかを、踊りながら考える。

スティーナからの電話を受けたブレインは、ジミーの正体を知らされ、彼をトイレに連れて行き銃を向けてタキシードを脱がせてしまう。

その直後にブレインはバニングに捕えられ、彼にタキシードを渡すが、発信機を作動させて、自分の所在と緊急事態を本部に知らせる。

屋敷に戻ったジミーは、デヴリンに置手紙を残して去ろうとするのだが、”ウォルター・ストライダー”が、”ウォーター・ストライダー/アメンボ”だということに気づく。

同じ頃ブレインも、アメンボを使った、飲料水へのバクテリアの混入方法を、研究所でバニングから知らされる。

そして、バニングだけが、安全な水を確保しているということだったが、ブレインはそれに意見する。

南半球の昆虫であるアメンボは、北半球では繁殖できないことをブレインは指摘する。

ブレインはハイテク・タキシードを試すようバニングに伝えるが、CSA捜査官が大挙して現れることで、彼を観念させようとする。

屋敷を去ろうとしていたジミーは、デヴリンが用意したスーツに気づき、それを着てバニング邸に向かうものの捕えられてしまう。

ジミーは、バニングとブレインの前に連れて来られるものの、アメンボが放たれる準備が始まった後、反撃を始める。

ブレインは、アメンボを放とうとするシムズ博士の妨害をして計器をショートさせるのだが、バニングは手動でそれを作動させる。

バニングは、圧倒的なパワーで、ジミーとブレインを痛めつけようとする。

しかし、隙を見てジミーがバニングを叩きのめし、孵化したアメンボとそのクイーンが接触するのを阻止しようとする。

ジミーはクイーンの容器を落として逃がしてしまい、意識を取り戻したバニングは彼に襲いかかる。

グラスで捕獲したクイーンを、ジミーはバニングの口に投げ込み、彼は群がるアメンボのバクテリアにより、脱水症状を起こして息絶える。

直後にCSA捜査官が乱入して、チャーマーズ副長官も現れ、ブレインの活躍を評価し、協力者ジミーに感謝する。

ジミーは、チャーマーズに頼みごとを伝えて受け入れられ、ブレインや回復したデヴリンら捜査官の協力で、心を寄せる画廊の女性に愛を告白する。

女性に追い払われたジミーはショックを受け、彼を激励するブレインは、自分のために命を賭けてくれたことだけは認めて素っ気なく感謝する。

お互い異性に好かれないことを認めて、惹かれ合っている雰囲気を感じながら、ジミーから、コーヒーに誘われたブレインはそれを受け入れ、二人は仲良くその場を去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)スピード狂のタクシー・ドライバーである中国人のジミー・トンは、その腕を買われて、謎の大富豪デヴリンの運転手に雇われる。
実はデヴリンは凄腕のCSA捜査官で、ある任務遂行中、敵に命を狙われる。
重傷を負ったデヴリンは、ジミーに”ウォルター・ストライダー”に狙われたと言い残して意識を失う。
ジミーは、デヴリンから時計などを渡され、決して触れてはならないと言われたタキシードに袖を通してしまう。
そのハイテク・タキシードは、新たなユーザーを認識して、ジミーに特別なパワーを与える。
その頃、デヴリンの助手に任命された、女性捜査官ブレインは、彼が事故に遭い、ジミーと入れ替わったことを知らないまま、ある陰謀を企む、世界的飲料水メーカー、バニングの周辺を調べ始めるのだが・・・。
__________

遂にハリウッドでブレイクし、立て続けにヒットを飛ばすジャッキー・チェンが、50歳手前にして相変わらず見事なアクションを見せてくれる。

嫌みのない控えめなジョークも絶好調で、親子ほどの年齢差があるジェニファー・ラブ・ヒューイットとも、ミシマッチのようにも見えるのものの、二人のギクシャクしたギャグは、大いに笑わせてくれる。

共演陣も豪華なのだが、シリアス作品もこなす面々が、コメディに徹して楽しそうに演じている。

愉快、痛快、ジャッキー・チェンの個性を生かした、実ににぎやかな作品でもある。

北米興行収入は約5000万ドル、全世界では1億ドルを超すヒットとなった。

美しいインテリだが、主人公と同じく、異性の扱いに疎い捜査官を軽快に演ずるジェニファー・ラブ・ヒューイット、意外に登場場面が少ない、謎の大富豪でもある凄腕の捜査官ジェイソン・アイザックス、その助手デビ・メイザー、世界の飲料水を支配しようとするリッチー・コスター、彼のブレーンである科学者ピーター・ストーメア、秘密組織CSA副長官ボブ・バラバン、バニング(R・コスター)の情婦ミア・コテット、部下ジョディー・ラシコット、ダニエル・カッシュ、主人公の同僚ドライバーのロマニー・マルコ、捜査官クリスチャン・ポテンザスコット・ウィックウェア、カレン・グレーブ、スコット・ヤフェ、そして、本人役でジェームス・ブラウンが登場する。


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