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トゥルーマン・ショー The Truman Show (1998)

生まれた時からの私生活をライブ中継するというテレビ番組の主人公の青年が新たな人生に向けて再出発しようとする姿を描く、監督ピーター・ウィアージム・キャリーエド・ハリスローラ・リニー他共演のヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・ウィアー

製作総指揮:リン・プレシェット
製作
スコット・ルービン
アダム・シュローダー
アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル
撮影:ペーター・ヴィゾウ
編集:リー・スミス
音楽
フィリップ・グラス
ブルクハルト・ダルウィッツ

出演
トゥルーマン・バーバンク:ジム・キャリー
クリストフ:エド・ハリス
メリル・バーバンク/ハンナ・ジル:ローラ・リニー
マーロン/ルイス・コルトラン:ノア・エメリッヒ
ローレン・ガーランド/シルヴィア:ナターシャ・マケルホーン
アンジェラ・バーバンク:ホランド・テイラー
カーク・バーバンク:ブライアン・ディレイト
ネットワークの重役:フィリップ・ベイカー・ホール
番組ディレクター:ポール・ジアマッティ
番組ディレクター:アダム・トメイ
ローレンス:ピーター・クラウス
ヴィヴィアン:ハイジ・シャンツ
ロン:ロン・テイラー
マイク・マイケルソン:ハリー・シェアラー
クロエ:ウナ・デーモン
キーボード・アーティスト:フィリップ・グラス
バーのウエイトレス:オーラン・ジョーンズ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1998年製作 103分
公開
北米:1998年6月5日
日本:1998年11月14日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $125,603,400
世界 $264,118,200


アカデミー賞 ■
第71回アカデミー賞

・ノミネート
監督
助演男優(エド・ハリス
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
テレビ・プロデューサー、クリストフ(エド・ハリス)は、ニセ物ばかりがはびこる業界に新風を巻き起こし、一人の人物を隔離された空間で生活させるライブ番組、”トゥルーマン・ショー”の放映を進めていた。

放映10,909日目。
離れ小島シーヘヴンに住む、保険会社のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は、看護師の妻メリル(ローラ・リニー)と暮らしていた。

トゥルーマンは、ヨットの事故で、一緒に乗っていた父親カーク(ブライアン・ディレイト)を亡くし、海恐怖症に陥り島から出たことがなかった。

どうしてもフィジーに行きたいということを、トゥルーマンは親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)に相談するのだが、彼はそれに興味を示さない。
...全てを見る(結末あり)

メリルにも旅行を提案するトゥルーマンだったが、現実的な彼女には、子供じみた考えだと言われてしまう。

ある日、いつものように出勤するトゥルーマンは、父親に似た人物に出くわし、母親アンジェラ(ホランド・テイラー)の元に向かうが、気のせいだと相手にされなかった。

メリルにも、それを疑われたトゥルーマンだったが、大学時代に知り合ったローレン・ガーランド(ナターシャ・マケルホーン)のことを思い出す。

ローレンに一目惚れしたトゥルーマンは、彼女に”自分達は芝居をしていて、本名は”シルヴィア””だと言われる。

その後、ローレンは精神分裂と判断され、療養でフィジーに連れて行かれてしまったことが、トゥルーマンは気になっていたのだった。

翌日、自分を監視しているような、ラジオの放送を聴いたトゥルーマンは、いつもと違う行動をしてみる。

すると、突然、周囲でおかしなことが連続して起きたため、トゥルーマンはマーロンに島を出る決心を告げる。

結婚式の写真を見ていたトゥルーマンは、メリルがカメラに向かって指をクロスさせ、合図しているような仕草に気づく。

メリルを追及しようとしたトゥルーマンは、彼女の病院に行くものの警備員に放り出され、フィジーに向かうために旅行社に向かう。

しかし、飛行機は一ヶ月先まで満席で、シカゴに向かおうとしたトゥルーマンの、乗ろうとしたバスは故障してしまう。

島を出ようとするトゥルーマンは、自分の行動が明らかに妨害されていることに気づき、無理矢理メリルを連れて車を暴走させるが、放射能漏れ事故の検問で止められてしまう。

警察官が、自分の名前を知っていたことで、トゥルーマンは、間違いなく何かの陰謀に巻きこまれているのに気づく。

林の中に逃れたトゥルーマンは取り押さえられ、自宅に送り届けられてしまい、さすがのメリルも彼の苦悩する姿を見て居たたまれなくなる。

マーロンは、自分を信ずるようトゥルーマンに伝えて、クリストフの指示に従い、彼と父を再会させて不安を取り除く。

クリストフの見事な演出で、番組視聴者は涙し、スタジオのスタッフは安堵するが、それを見ていたローレンの気持ちは沈む。

時代の寵児として注目のクリストフに対して、元キャストのシルヴィア(ローレン)は、彼を猛烈に非難する。

メリルは家を出るものの、父との再会で平常心を取り戻し、いつもの生活を始めたかに見えたトゥルーマンは、突然、姿を消してしまう。

それを知ったクリストフとディレクター(ポール・ジアマッティ)らスタジオ・スタッフは慌ててしまい、島のセットの俳優達はトゥルーマンの捜索を始める。

しかし、トゥルーマンの消息は分からず、ネットワークの重役(フィリップ・ベイカー・ホール)は、マスコミの対応や視聴者からのクレームに追われ、それをクリストフに伝える。

トゥルーマンは、怖いはずの海に向かい、ヨットでローレンを捜しに行くが、クリストフは非情にも嵐を起こし、彼のヨットを転覆させようとする。

トゥルーマンは、何とか持ちこたえて航海を続けるが、ヨットはセットの外壁に追突してしまう。

全てを知ったトゥルーマンは、セットの出口を見つけるが、クリストフは、彼が外に出ることを止めようと説得する。

しかし、トゥルーマンはいつもの決まり文句、”もう会えないと困るから、こんにちは、こんばんは、お休み”と言い残し、セットの外に出てしまう。

それを見ていた視聴者は、テレビの前で大喝采して、シルヴィアはトゥルーマンの元に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
離れ小島シーヘヴン。
保険会社のセールスマン、トゥルーマン・バーバンクは、妻メリルと平凡な暮らしをしていた。
トゥルーマンは、大学時代に知り合い、自分に意味有り気な言葉を残して姿を消したローレンに会いに、フィジーに向かおうとする。
しかし、生まれてからのトゥルーマンの生活を監視し、TVのライブ番組にしていたプロデューサーのクリストフは、巨大セットの中の演出で、彼の脱出を阻止しようとする。
トゥルーマンは、その頃から、人々の不審な行動に気づき、毎日繰り返していた行動パターンを変えてみる。
そしてトゥルーマンは、スタジオやキャストが混乱を尻目に姿を消してしまい、ついに独りヨットで旅立つのだが・・・。
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ジム・キャリー出演ということで、ドタバタ・コメディを想像していると、番組編成などを紹介する、出端をくじくオープニングなど、なかなか凝った演出で始まる。

当初、脚本のアンドリュー・ニコルが監督をする予定だったが、ジム・キャリーのギャラ(1200万ドル)を含めた多額の製作費などの回収のために失敗が許されず、実力派監督のピーター・ウィアーに代わった経緯がある。

北米興行収入は約1億2600万ドル強、全世界では約2億6400万ドルのヒットとなった。

第71回アカデミー賞では、監督、助演男優(エド・ハリス)、脚本賞にノミネートされた。

ジム・キャリーは、コメディアンとしての才能も十分発揮するが、シリアスな演技も見事にこなし、本作をきっかけに、演技派としても飛躍もすることになる。

彼にしては、やや奇抜なコスチュームで登場するエド・ハリスは、それほど出番は多くはないが、強烈な個性と存在感で、彼らしいクールな演技を見せてくれる。

純真な主人公を見て居たたまれなくなる、妻兼監視役のローラ・リニー、同じく彼の行動修正係ノア・エメリッヒ、大学時代、主人公に真相を明かそうとするナターシャ・マケルホーン、番組ディレクターのポール・ジアマッティ、ネットワーク重役フィリップ・ベイカー・ホール、主人公の母親役ホランド・テイラー、父親役ブライアン・ディレイト、ディレクターのアダム・トメイ、主人公の会社の同僚ピーター・クラウス、新人社員ハイジ・シャンツ、キーボード・アーティスト役で本作の音楽担当のフィリップ・グラス、バーのウエイトレスでオーラン・ジョーンズなどが共演している。


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