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トランスポーター イグニション The Transporter Refueled (2015)

ジェイソン・ステイサム主演のヒット作「トランスポーター」シリーズのリブート作品。
独自のルールにこだわるプロの運び屋が復讐を企む女達に協力してロシアン・マフィアを倒すまでを描く、製作、原案、脚本リュック・ベッソン、監督カミーユ・ドゥラマーレ、主演エド・スクラインレイ・スティーヴンソンローン・シャバノ他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:カミーユ・ドゥラマーレ
製作
マーク・ガオ
リュック・ベッソン
原案
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
脚本
リュック・ベッソン
アダム・クーパー
ビル・コラージュ
撮影:クリストフ・コレッテ
編集:ジュリアン・レイ
音楽:アレクサンドレ・アザリア

出演
フランク・マーティンJr.:エド・スクライン
フランク・マーティンSr.:レイ・スティーヴンソン
アンナ:ローン・シャバノル
ジーナ:ガブリエラ・ライト
マリア:タティアナ・パイコヴィッチ
キャオ:ウェンシア・ユー
アルカディ・カラゾフ:ラシャ・ブコヴィッチ
マイッサ:ノエミ・ルノワール
ユーリ:ユーリー・コロコルニコフ
レオ・イマソフ:レン・クドリアヴィツキ
ベクタウィ警部:サミール・ゲスミ
スタニスラス・トゥルギン:アナトール・トーブマン

フランス 映画
配給
ヨーロッパ・コープ
Fundamental Films
2015年製作 96分
公開
フランス:2015年9月9日
北米:2015年9月4日
日本:2015年10月24日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $16,027,870
世界 $72,629,700


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1995年、コートダジュール
ロシアン・マフィアのアルカディ・カラゾフ(ラシャ・ブコヴィッチ)は、歓楽街を仕切り、エスコート・クラブ”クール・ブリゼ”のアンナ(ローン・シャバノル)をその場で稼がせる。

15年後。
アンナは、ある計画を実行しようとしていた。

愛車”アウディS8”を盗もうとする男達を難なく倒したプロの運び屋”トランスポーター”フランク・マーティン(エド・スクライン)は、イギリス領事館に向かう。

引退した秘密捜査官の父フランク・マーティンSr.(レイ・スティーヴンソン)を迎えに行ったフランクは、30年国に尽くして、わずか月800ユーロ弱の年金だという愚痴を聞かされる。

友人のジーナ(ガブリエラ・ライト)が待つホテルの部屋に向かったアンナは、その場にいたカラゾフの会計士スタニスラス・トゥルギン(アナトール・トーブマン)と部下を殺して、薬物で死んでいた女にクール・ブリゼのペンダントをつける。
...全てを見る(結末あり)

感電に見せかけて出火させたジーナは、アンナと共にその場から逃げる。

マーティンと食事をしていたフランクは、依頼人からの連絡を受けて、会う約束をする。

ベクタウィ警部(サミール・ゲスミ)に呼び出されたカラゾフは、トゥルギンと女の焼けただれた死体を見せられ、他殺体だったことを知らされる。

依頼人のアンナに会ったフランクは、、”名前は伏せる”、”契約厳守”、”依頼品は開けない”という3つのルールを伝える。

アンナと合わせて104キロの荷物2つを運ぶことを確認したフランクは、待ち合わせ場所と時間を確認して、報酬の半分を前金で受け取りその場を去る。

電話をしたアンナは、フランクが去ったことを相手に伝えて、行動開始を指示する。

フランクと電話で話したマーティンは、一緒に食事はできないと言われる。

路上でトランクにタイヤを入れようとしていた女性マリア(タティアナ・パイコヴィッチ)に声をかけて手伝おうとしたマーティンは、スタンガンで気絶させられ、トランクに入れられる。

約束の5時、銀行に向かったフランクは、変装して現れたアンナを乗せて荷物を待つ。

現れた同じ容姿のジーナとキャオ(ウェンシア・ユー)が車に乗りこみ、契約変更は認めないとフランクから言われたアンナは、二人の合計が104キロだと伝える。

契約解除だというフランクはジーナに銃を向けられ、拘束されているマーティンの映像を見せられる。

近づいてきた警官を無視して急発進したフランクは、パトカーとバイクの警官に追われるものの振り切る。

駐車場で車を替えたフランクは、乗り捨てた車を爆破する。

銀行に呼ばれたカラゾフは、トゥルギンの妻だという女が同じ姿で3人現れて貸金庫のものを奪い、待機していた車に乗って逃げたことを支店長から知らされる。

カラゾフは、女達を捜し出して思い知らせると、愛人のマイッサ(ノエミ・ルノワール)から言われる。

倉庫でマリアに見張られていたマーティンの元に案内されたフランクは、報酬の残りを受け取るものの、まだ終わっていないとアンナから言われる。

これ以上に仕事を断るフランクだったが、話だけは聞くと伝え、マーティンが飲んだビールに毒物が混ぜてあったことを知らされる。

仕事をすればマーティンは助けると言われたフランクは、それを引き受けるしかなかった。

銀行を襲った者と似た女達を集めたマイッサは、貸金庫に何があったのかをカラゾフに問い、たいしたものは入っていなかったと言われる。

アンナと共に病院に向かったフランクは、彼女が”クール・ブリゼ”のペンダントをしていたことで、傭兵として共に戦った仲のカラゾフが自分を薦めたことを知る。

麻酔ガスのボンベを手に入れたフランクとアンナは、その場を離れる。

マーティンはジーナに監視されながらくつろぎ、マリアは街で男達を集める。

貸金庫のものを盗まれたことを仲間のユーリ(ユーリー・コロコルニコフ)に知らせたカラゾフは、警戒させる。

ホテルのバーでパイロットを誘ったマリアは部屋に向かい、彼に銃を向けて制服を奪う。

同じ容姿のアンナら三人を伴いクラブに向かったフランクは、水素スモークと麻酔ボンベを入れ替える。

それを知らされたアンナらはトイレに向い、隠してあったマスクをつける。

アンナらは、眠っているカラゾフの仲間レオ・イマソフ(レン・クドリアヴィツキ)の指紋で銀行にアクセスし、貸金庫にあった帳簿に書かれていたコードを入力する。

約1億ドルの送金を完了させたアンナらは、車に戻るもののフランクがいなかった。

男達を倒すのに手間取っていたフランクは、アンナからの電話を受けて車に戻る。

現れた男達を叩きのめしたフランクは、ゲートを破って逃走する。

機長に扮しマリアと共にユーリの飛行機に向かったマーティンは、交代したことを伝え、それを確かめさせる。

マリアに雇われた男達に脅されていた機長は言われた通りに話し、信用したユーリは、直ぐに離陸するようマーティンに指示する。

ユーリのシャンパンに睡眠薬を混ぜて眠らせたマリアは、男達に電話をして金庫の番号を知らせ報酬を渡す。

離陸準備に入ったマーティンは警報を鳴らし、マリアから全て済んだことを知らされ、副操縦士を殴り飛行機から降りようとする。

意識を失った副操縦士がスロットルレバーにもたれかかったため、機体は滑走路で速度を上げてしまう。

貨物室のハッチを開けたマーティンは、フランクに電話をして助けを求める。

空港の滑走路に向かったフランクは、マーティンに飛び降りるよう指示し、機体の下に入りサンルーフを開けて彼らを受け止める。

マリアはユーリの部下に撃たれてしまい、フランクは追跡される。

気がついたユーリはコックピットに向い、暴走する飛行機を止める。

ボーディング・ブリッジから空港に入り、建物内を通り抜けたフランクは逃走する。

その頃カラゾフは、金が奪われたことをイマソフから知らされて、クラブに向かう。

倉庫に戻ったフランクは、マリアに解毒剤を要求するが、毒は嘘だったと言われる。

マリアの体内から弾丸を取り出したマーティンは、殺菌作用のある砂糖や止血のためのクモの巣を使い、応急処置をする。

監視映像で、銀行と同じと思われる三人の女を確認したカラゾフは、麻酔ガスで眠らされたことをイマソフから知らされる。

イマソフは、トゥルギンの後は自分が狙われたと言ってカラゾフを疑う。

女達の手助けしている男を知っているいはずだとイマソフから言われたカラゾフは、ユーリからに電話を受ける。

殺されかけたとユーリから言われたカラゾフは、自分の関与を否定する。

偶然にしてはおかしいとイマソフから言われたカラゾフは、6時間でカタをつけることを約束してその場を去る。

アンナはフランクに感謝し、お礼だと言って愛し合う。

母親がカラゾフに自分を売った話をしたアンナは、復讐はやめるようにとフランクから言われるが、自分の人生が無駄になると伝えて、死を恐れていないことを話す。

翌朝、ジーナとキャラと楽しんだマーティンを連れてその場を去ったフランクは、彼女らに手を貸す考えのある父と別れる。

その後、カラゾフからの電話を受けたフランクは、3人の女とマーティンを交換だと言われる。

カラゾフから脅されたフランクは、仕方なくアンナらの元に向い、マーティンが人質になったことを知らせて、カラゾフに会ってほしいと伝える。

それを承諾したアンナは、ジーナが家族の元に戻ったことを伝え、回復したアンナとキャラと共に、カラゾフのクルーザーに向かう。

カラゾフに会ったフランクは、今でも恨んでいる彼に帳簿を渡し、現れたマーティンから、策があるはずだと言われる。

そこにユーリとイマソフが現れたために驚くカラゾフは、来るように指示されたと二人から言われる。

尚もカラゾフを疑うユーリとイマソフは、アンナからカラゾフの命令で襲ったことを知らされ、彼の口座を確認するようにと言われる。

残高は約1億2000万ドルのはずだと言うカラゾフだったが、クルーザーに侵入していたジーナがシステムに侵入し、彼の口座に送金する。

残高が3億2000万ドルだったために焦るカラゾフは、アンナらを疑い銃を向ける。

その場は銃撃戦となり、ジーナはカラゾフの金をアンナの口座に送金する。

侵入者に気づいたマイッサはその場に向い、ジーナを銃撃して送金を止めようとするが、アクセスを拒否される。

マイッサに襲い掛かり倒したジーナを助けようとしたマーティンは、送金を完了したことを確認して息を引き取った彼女を抱きしめる。

マリアとキャラは射殺され、アンナを捕えたカラゾフはボートで逃げる。

追って来たフランクと格闘になったカラゾフだったが、アンナに銃撃されて海に落下する。

全てアンナが仕組んだことだと知ったフランクは、自分に銃を向ける彼女に、三人の仲間まで死んだことに価値があるのかを尋ねる。

自分も死ぬ気だったというアンナはフランクに謝罪し、彼から逃げるようにと言われて、その場を去る。

ベクタウィ警部に尋問され、事件に巻き込まれただけだと説明するマーティンは、帰っていいと言われる。

警察署の前で待っていたフランクは、マーティンを乗せて家に戻る。

1か月後。
アンナは、キャオ、ジーナ、マリアの家族に7500万ドルずつを、フランクとマーティンにはそれぞれ1000万ドルを送金する。


解説 評価 感想

参考:
・「トランスポーター」(2002)
・「トランスポーター2」(2005)
・「トランスポーター3」(2008)

・「トランスポーター イグニション」(2015)

*(簡略ストー リー)
コートダジュール
プロの運び屋”トランスポーター”フランク・マーティンは、謎の女アンナから仕事を依頼され、彼女と仲間のジーナとキャラを銀行で車に乗せて逃走する。
当初の話と違い契約違反だと言うフランクだったが、父親マーティンが人質に取られていることを知り、仕方なくマリアの指示に従う。
アンナらは、ロシアン・マフィアのカラゾフの女として働かされていたため、彼に復讐を誓っていたのだった。
マリアを加えたアンナら4人から、マーティンに毒を飲ませたと言われたフランクは、仕方なく彼女らに協力し、カラゾフを倒す計画に手を貸すのだが・・・。
__________

リュック・ベッソン製作、原案、脚本による、ジェイソン・ステイサム主演のヒット作「トランスポーター」シリーズのリブート作品。

シリーズには欠かせないはずの、主人公を演ずるジェイソン・ステイサムが降板したために注目を集めた作品。

期待よりも失望・・・と言う感じのする主人公を演ずるエド・スクラインなのだが、誰のも真似のできない、あの独特の雰囲気があるので世界的スターと言える、ジェイソン・ステイサムと比較するのは酷な話だ。

”独自のルールにこだわるプロの運び屋”という特徴と車だけが共通と考えて、前三作を意識せずに鑑賞すればまずまず楽しめる作品。
前作までの前日談で、”フランク・マーティン”の若かりし頃?を描いたと思えば納得がいく・・・といったところだろうか。

カーアクションなども控えめで満足できないところもあるが、ロシアン・マフィアを倒そうとする、虐げられた悲しい人生を歩んできた女達の綿密に練られた復讐計画や、裏社会の闇を描気ながらも、その雰囲気をユーモアで和らげる、主人公の父親の登場などに工夫が見られる内容でもある。

独自のルールにこだわりながら確実に仕事をこなすプロの運び屋エド・スクライン、元イギリスの秘密捜査官である主人公の父親をユーモアを交えて演ずるレイ・スティーヴンソン、主人公に復讐の手助けを頼むローン・シャバノルガブリエラ・ライト、タティアナ・パイコヴィッチ、ウェンシア・ユー、彼女達を使い荒稼ぎするロシアン・マフィアラシャ・ブコヴィッチ、その女ノエミ・ルノワール、仲間のユーリー・コロコルニコフレン・クドリアヴィツキ、警部のサミール・ゲスミロシアン・マフィアの会計士アナトール・トーブマンなどが共演している。


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