1844年に発表された、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説”三銃士”を基に製作された作品。 国を支配しようとする宰相リシュリュー枢機卿の陰謀を阻止しようとする銃士に憧れる青年ダルタニアンと三銃士アトス、ポルトス、アラミスの戦いを描く、製作、監督ポール・W・S・アンダーソン、主演ローガン・ラーマン、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンズ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム、クリストフ・ヴァルツ、マッツ・ミケルセン他共演のアドベンチャー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ポール・W・S・アンダーソン
製作
ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ロバート・クルツァー
製作総指揮:マーティン・モスコウィック
原作:アレクサンドル・デュマ・ペール”三銃士”
脚本
アンドリュー・デイヴィス
アレックス・リトヴァク
撮影:グレン・マクファーソン
編集:アレクサンダー・バーナー
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演
ダルタニアン:ローガン・ラーマン
アトス:マシュー・マクファディン
ポルトス:レイ・スティーヴンソン
アラミス:ルーク・エヴァンズ
ミレディ・ド・ウィンター:ミラ・ジョヴォヴィッチ
バッキンガム公爵:オーランド・ブルーム
リシュリュー枢機卿:クリストフ・ヴァルツ
ロシュフォール:マッツ・ミケルセン
コンスタンス・ボナシュー:ガブリエラ・ワイルド
プランシェ:ジェームズ・コーデン
アンヌ・ドートリッシュ:ジュノー・テンプル
ルイ13世:フレディ・フォックス
ジュサック:カーステン・ノルガード
カリオストロ伯爵:ティル・シュヴァイガー
ダルタニアンの父:デクスター・フレッチャー
フランス/アメリカ/イギリス/ドイツ 映画
配給
Constantin Film(ドイツ)
Entertainment One(イギリス)
サミット・エンターテインメント(北米)
2011年製作 110分
公開
フランス:2011年10月12日
イギリス:2011年10月12日
ドイツ:2011年9月1日
北米:2011年10月21日
日本:2011年10月28日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $20,374,480
世界 $132,274,480
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
17世紀初頭、フランス王国。
幼くして王位を継いだルイ13世は、平和だった国は周囲を敵に囲まれ、宰相のリシュリュー枢機卿が権力を手に入れることを画策していた。
国王と王妃アンヌに味方する者もなく、ヨーロッパ全土が戦火に巻き込まれようとしていた。
イタリア、ヴェネツィア。 設計図を奪うことに成功した三銃士だったが、イングランドのバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と組んでいたミレディに裏切られ、二人は設計図を奪い去る。 1年後、ガスコーニュ。 3日後。 剣を奪われて脅されたダルタニアンは、ロシュフォールが護衛をするミレディに救われる。 パリ。 飲んでいた酒で服が汚れたため、ダルタニアンを許さないアトスは決闘を申し込み、12時に会うことになる。 ポルトスの邪魔もして1時に決闘することになったダルタニアンは、アラミスに違反切符を切られ、2時に決闘を申し込む。 リシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)を訪ねたミレディは、バッキンガムが例の兵器を完成させたことを伝え、現れた国王ルイ13世(フレディ・フォックス)に挨拶する。 12時、アトスと剣を交えようとするダルタニアンだったが、そこに現れたポルトスとアラミスと共に彼らが三銃士であることを知る。 銃士だった父と同じ道を歩むと言うダルタニアンだったが、任務の失敗と予算削減で銃士隊はリシュリューに切り捨てられたと言われる。 とりあえず決闘はすると言うダルタニアンと剣を交えたアトスだったが、リシュリューの近衛兵ジュサック(カーステン・ノルガード)が現れる。 三銃士は連行されることになり、そこにロシュフォールも現れたため、ダルタニアンがジュサックの部下に襲い掛かる。 三銃士もそれに加わり、全員を片付けるようにと命じたロシュフォールはその場を去る。 ダルタニアンと三銃士は、圧倒的多数の敵を倒し、ジュサックは諦めて退散する。 自分の戦う姿を見ていた美しいコンスタンス・ボナシュー(ガブリエラ・ワイルド)に気づいたダルタニアンは、彼女に惹かれてしまう。 ロシュフォールの敵なら仲間だと三銃士から言われたダルタニアンは気に入られ、彼らの家に案内される。 リシュリューに操られる国情を聞いたダルタニアンは、英雄だと考える三銃士が、戦う場を失っていることを知る。 バッキンガムが到着することを国王に伝えたリシュリューは、トラブルを起こした三銃士とダルタニアンに対しての処罰を求める。 宮殿に呼んだ4人を前にした国王は、近衛兵との問題を追及するが、40対4人の戦いだったことを知り驚く。 そこに王妃アンヌ(ジュノー・テンプル)が現れ、ダルタニアンは侍女のコンスタンスに気づく。 勇敢な銃士を一目見たかったと言う王妃は、寛大な処分を国王に求める。 ダルタニアンが粗末な服を着ていたため、国王は、4人に新しい服を用意し、勇気を称えて金貨1袋ずつを与えるようリシュリューに指示する。 近衛兵とは二度と争うなと4人に伝えた国王は、リシュリューから意見されるが、助言は無用と言う王妃は陛下の銃士だと伝える。 恥をかかされたリシュリューは、到着するバッキンガムと王妃の密会を暴露させる計画を、ミレディと共に企てる。 翌日、バッキンガムの到着を待っていた国王らは、新兵器の飛行船が空から現れたたために驚く。 着陸した飛行船から現れたバッキンガムは、国王とリシュリュー、そして王妃に挨拶する。 王妃とバッキンガムが面識がある仲だと知った国王は動揺する。 その場にいた三銃士に気づいたバッキンガムは、自分を恨むアトスと言葉を交わす。 宮殿内に向かったバッキンガムとリシュリューは、和平についてを話し合う。 その頃ミレディは、王妃の部屋に忍び込む。 コンスタンスに話しかけたダルタニアンは、服を新調しても田舎者だと言われて相手にされない。 ミレディは、偽造したバッキンガムの手紙を王妃の机に隠し、隠し部屋の首飾りを奪う。 首飾りを持ってロンドンに向かうよう、リシュリューから指示されたミレディは、それを王妃からバッキンガムへの贈り物に見せかけて、イングランドを戦争に巻き込み、フランスを自分のものにする計画を知らされる。 人を裏切らずにはいられないミレディの性格を見抜いているリシュリューは、裏切りは許さないと伝える。 それに対してミレディは、自分を見捨てない保証として、あらゆる罪を免れるというリシュリューの署名入りの手紙を受け取る。 国王とリシュリューに別れを告げたバッキンガムは、ミレディを伴い飛行船でロンドンに向かう。 バッキンガムから王妃への手紙が見つかったことを知った国王は、それをリシュリューに伝える。 手紙に首飾りを贈ったことが書かれていることを確認したリシュリューは、舞踏会を開き、首飾りを着けるよう王妃に命ずることを国王に提案する。 舞踏会の開催を知らされた王妃は、首飾りを磨くようコンスタンスに指示する。 首飾りがなくなっていることを知った王妃は、リシュリューの企みだと気づき、彼の元に向い、目を見てそれを確信する。 悔しがる王妃に、まだ時間があると言ってコンスタンスは彼女を励ます。 ダルタニアンの元に向かったコンスタンスは、ロンドン塔の保管庫にあると思われる首飾りを、奪い返して欲しいと頼む。 自分に何か得があるのかと尋ねたダルタニアンは、コンスタンスからキスされて、ロンドンに向かう決心をする。 三銃士にそのことを話したダルタニアンは、バッキンガムの元にいるはずのミレディが、ロシュフォールと一緒だったことも知らせる。 今回の件にリシュリューが絡んでいることに気づいた三銃士とダルタニアンは、ロシュフォールが自分達を逮捕しに来たことを知る。 三銃士とダルタニアンはその場から逃れ、それをリシュリューに報告したロシュフォールは、、彼らを出国させないようにと命ぜられる。 カレー。 三銃士とダルタニアンは、ロンドン塔の保管庫を襲い、ミレディが二重スパイであることをバッキンガムに知らせる方法を考える。 同じ頃、三銃士が来ることをリシュリューから知らされたミレディも、バッキンガムと共に対策を考える。 相手が自分達の行動を読んでいると考えたアトスは、三人がおとりになっている間に、ダルタニアンに全てを託そうとする。 ロンドン。 バッキンガムはダルタニアンを尋問するが、飛行船を奪った三銃士がロンドン塔を攻撃する。 飛行船に乗り移ったダルタニアンと共に、三銃士は飛び去る。 裏切り者であるコンスタンスを捕えたロシュフォールは、彼女をリシュリューに差し出す。 首飾りはミレディが持ち出していると考えたアトスは、プランシェが御者だった彼女の馬車に追いつき、飛行船に引き上げる。 首飾りを取り戻したアトスは、リシュリューの手紙を差し出したミレディに銃を向けるが、彼女は海に身を投げる。 飛行船はパリに向かうが、コンスタンスを人質にしたロシュフォールが指揮する別の飛行船が現れる。 ロシュフォールは、ミレディから手に入れていた設計図で改良型の飛行船を造ったことを、三銃士とダルタニアンに伝える。 首飾りとコンスタンスを交換することになり、ダルタニアンは相手の船に乗ったところで殴られ、ロシュフォールは攻撃を開始する。 嵐の中に逃げたアトスらを追うロシュフォールは、首飾りを奪ったダルタニアンを殺そうとする。 アトスらの攻撃を受けたジュサックは飛行船を制御できなくなり、三銃士は相手の飛行船に乗り移り戦う。 首飾りを取り戻したロシュフォールは、”ノートルダム大聖堂”の屋根に落下した飛行船から降りて、ダルタニアンと剣を交える。 激しい戦いの末にロシュフォールを倒したダルタニアンは、首飾りを奪う。 飛行船は宮殿の庭に不時着し、アトスは、バッキンガムのスパイであるロシュフォールの企みを国王に伝える。 裏切りを発見したのはリシュリューであり、あらゆる罪を免れるという彼の署名入りの手紙を見せるアトスは、国王にそれを渡す。 リシュリューが自分のために飛行船を造り、裏切り者を見つけたと考えた国王は、王妃が首飾りを着けて現れたために安堵する。 国王はダルタニアンに感謝し、王妃と躍る。 アトスの考えを知ったリシュリューは、仕方なく今回は引き下がる。 コンスタンスに歩み寄ったダルタニアンは、彼女との愛を確かめる。 アトス、ポルトス、アラミス、そしてダルタニアンは、祖国のために尽くすことを誓う。 ミレディを海から引き揚げたバッキンガムは、船団と飛行船団を率いて海峡を渡る。
運河から姿を現したフランス銃士隊の三銃士アトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンズ)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)は、レオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作と言われる設計図を奪うために、アトスの恋人ミレディ・ド・ウィンター(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の協力を得て保管庫に向かう。
...全てを見る(結末あり)
銃士だった父(デクスター・フレッチャー)を相手に剣術を磨く青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、代々伝わる剣を受け取り、両親に別れを告げて、銃士になるためにパリに向かう。
リシュリューの腹心ロシュフォール(マッツ・ミケルセン)に侮辱されたダルタニアンは、決闘を申し込むものの銃で撃たれる。
ロシュフォールを見かけたダルタニアンは、彼を追いかけようとしてアトスに体が触れてしまう。
ジュサックが見張っていたため、コンスタンスがダルタニアンに扮しておとりになり、その隙に、三銃士とダルタニアン、そして従者のプランシェ(ジェームズ・コーデン)は船に乗り込む。
ダルタニアンは捕らえられ、ミレディはバッキンガムに別れを告る。
■ 解説 評価 感想 ■
*(簡略ストー リー)
17世紀初頭、フランス王国。
幼くして王位を継いだルイ13世から実権を奪おうと考える宰相のリシュリュー枢機卿は、王妃アンヌとバッキンガム公爵の密会を暴露させる計画を、スパイであるミレディと共に画策する。
リシュリューの考えで銃士隊の役目がなくなり、三銃士アトス、ポルトス、アラミスは戦いの場を失っていた。
そこに現れた銃士に憧れる青年ダルタニアンは、ひょんなことから三銃士と決闘することになる。
リシュリューの腹心ロシュフォールの部下を相手に戦ったダルタニアンが気に入った三銃士は、彼を仲間に引き入れる。
王妃の首飾りを奪ったミレディは、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計図を基に、新兵器の飛行船を完成させたバッキンガムと共にロンドンに向かう。
リシュリューの企みを知った三銃士とダルタニアンは、首飾りを取り戻すために海峡を渡るのだが・・・。
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「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソンが、その主演女優で妻のミラ・ジョヴォヴィッチ他、国際派豪華スター競演で製作したアドベンチャー・アクション。
アレクサンドル・デュマ・ペールの小説”三銃士”を基に、若い国王ルイ13世から実権を奪おうとする宰相リシュリュー枢機卿の陰謀をテーマとした物語。
レオナルド・ダ・ヴィンチの飛行船の設計図が奪われるシーンから始り、それが完成して使用されるという、奇抜なアイデアも盛り込まれた作品。
全体的にユーモラスな雰囲気で展開し、セットや衣装も豪華で映像的なスケール感もあり、娯楽作品として大いに楽しめる。
北米興行収入は約2000万ドルに終わるものの、全世界では約1億3200万ドルのヒットとなった。
無鉄砲で未熟な青年ではあるが勇敢に戦う、銃士に憧れるダルタニアンのローガン・ラーマン、三銃士アトスのマシュー・マクファディン、ポルトスのレイ・スティーヴンソン、アラミスのルーク・エヴァンズ、バッキンガム公爵のオーランド・ブルームとリシュリュー枢機卿のクリストフ・ヴァルツの間で活動する謎の女ミラ・ジョヴォヴィッチ、リシュリューの腹心ロシュフォールのマッツ・ミケルセン、ダルタニアンと惹かれ合う王妃アンヌ・ドートリッシュ(ジュノー・テンプル)の侍女コンスタンスのガブリエラ・ワイルド、三銃士の従者プランシェのジェームズ・コーデン、国王ルイ13世のフレディ・フォックス、リシュリューの近衛兵カーステン・ノルガード、ヴェネツィアの護衛官ティル・シュヴァイガー、ダルタニアンの父親デクスター・フレッチャーなどが共演している。