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遊星からの物体X ファーストコンタクト The Thing (2011)

1982年に公開されたジョン・カーペンターのSFホラー「遊星からの物体X」の前日談。
南極で巨大宇宙船を発見したノルウェーの観測隊と科学者に襲いかかる謎の生命体の恐怖を描く、出演メアリー・エリザベス・ウィンステッドジョエル・エドガートンウルリク・トムセンアドウェール・アキノエ=アグバエ他共演、監督マティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr.によるSFホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr.

製作総指揮
J・マイルズ・デイル

デビッド・フォスター
ガブリエル・ニーマンド
ローレンス・ターマン
製作
エリック・ニューマン

マーク・エイブラハム
原作:ジョン・W・キャンベル影が行く
脚本:エリック・ハイセラー

撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
編集
ジュリアン・クラーク

ピーター・ボイル
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演
ケイト・ロイド:メアリー・エリザベス・ウィンステッド

サム・カーター:ジョエル・エドガートン
サンダー・ハルヴァーソン博士:ウルリク・トムセン
デレク・ジェイムソン:アドウェール・アキノエ=アグバエ
アダム・フィンチ:エリック・クリスチャン・オルセン
エドヴァード・ウォルナー:トロンド・エスペン・サイム
ジョナス:クリストファー・ヒブュ
ペーダー:スティグ・ヘンリック・ホフ
ラーシュ:ヨルゲン・ラングヘラ
グリッグス:ポール・ブローンスタイン
ジュリエット:キム・バッブス
コリン:ジョナサン・ロイド・ウォーカー
ヘンリック:ヨー・エイドリアン・ハーヴィン
オラフ:ヤン・ガンナー・ロイズ
カール:カーステン・ビョーンルンド

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

2011年製作 103分
公開
北米:2011年10月14日
日本:2012年8月4日
製作費 $38,000,000
北米興行収入 $16,928,670
世界 $27,428,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1982年、冬、南極
ノルウェーの観測隊は、何らかの信号が発信される場所に到達する。

雪上車は陥没した氷の間に挟まって止まり、隊員は宇宙船のような物体を発見する。

古生物学者ケイト・ロイド(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、ノルウェー人のサンダー・ハルヴァーソン博士(ウルリク・トムセン)と、彼の助手アダム・フィンチ(エリック・クリスチャン・オルセン)の訪問を受け、南極で建造物と検体が発見されたことを知らされ、調査のための同行を依頼される。

南極
ケイトは、ハルヴァーソンやアダムらと共に、アメリカ人であるサム・カーター(ジョエル・エドガートン)とデレク・ジェイムソン(アドウェール・アキノエ=アグバエ)の操縦するヘリコプターでノルウェー基地に向かう。

...全てを見る(結末あり)

ハルヴァーソンらは、ラーシュ(ヨルゲン・ラングヘラ)が運転する雪上車で、早速、現場に案内される。

責任者のエドヴァード・ウォルナー(トロンド・エスペン・サイム)に迎えられたハルヴァーソンは、ケイトとアダムを紹介する。

ケイトは、地質学者カール(カーステン・ビョーンルンド)とジュリエット(キム・バッブス)を紹介され、約10万年前からこの場にあると思われる巨大宇宙船を見せられる。

その後ケイトらは、氷の中で発見された宇宙船から脱出した生命体を確認し掘削作業の準備を始める。

氷の塊は基地に運ばれ、ハルヴァーソンは直ちに検体のサンプルを採取するよう指示し、意見をしたケイトの言葉を遮り作業を進める。

ドリルを使い、その先端は生物に達し、ハルヴァーソンはサンプルを採取する。

その結果、ハルヴァーソンは、それを地球外生物と断定して、人類史上に残る発見だということを皆に伝える。

科学者と隊員らは歴史に名を残す偉業を喜ぶのだが、何かを感じたジェイムソンは、生命体を見に行く。

カーターに脅かされたジェイムソンは、その場を離れようとするが、生命体が氷の中から飛び出して天井を突き破り姿を消す。

ジェイムソンはそれを皆に知らせ、数人ごとに生命体を捜すことになり、ラーシュの犬が殺されいるのが分かる。

その後ヘンリック(ヨー・エイドリアン・ハーヴィン)が襲われ、見つけた生命体に火を放って焼き殺す。

ヘンリックの死を悼みながらも、ハルヴァーソンは、生命体の遺体を調べる必要があることを伝える。

カーターは、生命体を始末するべきだと言ってそれに意見し、負傷したオラフ(ヤン・ガンナー・ロイズ)を病院に運ぼうとする。

エドヴァードは生物を調べることを認めて、解剖が始まり、ハルヴァーソンは、その内部からヘンリックの遺体を見つける。

ケイトは、腕の骨折手術をしたヘンリックの、補強素材が体外に出ていることを疑問に思う。

ヘンリックの組織を調べたケイトは、細胞が生きていることを確認して、それをアダムに伝える。

生命体の細胞が、ヘンリックの細胞を攻撃し複製していることも分かる。

翌日、搬送されるオラフの異変に気づいたケイトは、シャワー室で、誰かの歯の詰め物と血痕を見つける。

誰かが生命体に襲われたと判断したケイトは、ヘリで飛び立ったカーターらを止めようとして合図を送る。

カーターがそれに気づき戻ろうとするが、オラフに同行したグリッグス(ポール・ブローンスタイン)が、生命体に姿を変えて襲いかかる。

ヘリは墜落してしまい、エドヴァードは、外部との連絡は発見が台無しになるというハルヴァーソンの意見を却下して、コリン(ジョナサン・ロイド・ウォーカー)とラーシュを隣の基地に向かわせる。

しかしケイトは、生命体が、接触した人間を複製させることを伝え、それを調べるまでは、外部と接触することが危険だと伝える。

ケイトは、歯の詰め物を見せてシャワー室の血痕のことと、同化できない異物を吐き出した生命体が、この場にいることを伝える。

エドヴァードは、ケイトの意見を聞き入れずに出発の準備を始める。

ジュリエットは、血痕が拭き取られていたというケイトに、ヘリが飛び立った後に、コリンがシャワー室から出てきたことを伝える。

しかし、ジュリエットは生命体に姿を変えてケイトに襲いいかかる。

ケイトはその場を逃れるがカールが殺され、生命体はラーシュに火を放たれて死亡し焼却処分される。

ハルヴァーソンは、全員の血液を調べることを伝えて、科学的な判断を下すことを提案し了承される。

吹雪の中、難を逃れたカーターとジェイムソンが基地にたどり着くが、生命体の同化を疑った彼らは焼き殺されそうになる。

しかし二人は、血液検査が終わるまで監禁されることになる。

その後、研究室が放火されてしまい、血液検査をしていたアダムが疑われる。

ケイトは、他にも調べる方法はあると言って、懐中電灯でラーシュの口に中を調べ、歯の詰め物を確認する。

全員を調べ始めたケイトは、歯の治療をしたことのないアダムと、ハルヴァーソン、エドヴァード、コリンらを別の場所に立たせる。

ケイトは、ジョナス(クリストファー・ヒブュ)とラーシュに、カーターとジェイムソンを連れて来るよう指示する。

二人は、カーターらが床を壊して逃げたことを知るが、ラーシュがある建物に引き込まれてしまう。

ハルヴァーソンとエドヴァードは、見張っていたペーダー(スティグ・ヘンリック・ホフ)に、敵はアメリカ人だと言って説得する。

そこに、ラーシュが襲われたと言ってジョナスが戻り、ハルヴァーソンと言い合いになる。

侵入者に気づいた彼らはその場に向かうが、現れたカーターは自分達の潔白を訴える。

ジェイムソンは、火炎放射器を向けるペーダーを射殺し、燃料に火が引火して爆発する。

負傷したエドヴァードを運んだジョナスは、生命体だった彼に襲われ、アダムを同化してジェイムソンも傷つける。

ケイトは、苦しむジョナスにを焼き殺し、息を引き取ったジェイムソンにも火を放つ。

エドヴァードとアダムが同化した、生命体を焼き殺したケイトをカーターは、ハルヴァーソンが雪上車で逃げたことを知り彼を追う。

ケイトは、カーターがラーシュを殺していないことを確認して、二人はハルヴァーソンの雪上車を宇宙船の発見現場で見つける。

宇宙船は稼動し始め、ケイトは内部に落下してしまい、ハルヴァーソンを複製した生命体に襲われる。

ケイトは生命体に手榴弾を呑み込ませ、爆破する隙に現れたカーターと共にその場から脱出する。

宇宙船は停止し、カーターは、80キロ先のロシア基地に向かうことをケイトに伝える。

ケイトは、墜落現場から戻ったカーターを信じた理由がピアスだったことを伝え、それが反対についていることに気づき、彼に火炎放射器を向ける。

そしてケイトは、カーターを焼き殺して雪上車に乗る。

翌朝、ヘリで到着した隊員は異常事態に気づき、現れたラーシュに何があったのかを聞く。

ラーシュは隊員の口の中を確認して、逃げた愛犬を追うよう指示してヘリで飛び立つ。

犬を追ったラーシュだったが、射殺することができない。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「遊星からの物体X」(1982)
・「遊星からの物体X ファーストコンタクト」(2011)

*(簡略ストー リー)
1982年。
古生物学者のケイト・ロイドは、南極で発見された建造物と検体の調査を、ノルウェー人科学者ハルヴァーソン博士博士から依頼され現地に向かう。
ケイトは、巨大宇宙船と、脱出して氷の中で発見された生命体を確認する。
サンプルを採取したハルヴァーソンは、それが地球外の生命体と断定する。
しかし、息を吹き返した生命体はその場から脱出してしまう。
ハルヴァーソンやケイトらは、手分けをして生命体を捜すものの犠牲者を出す。
ケイトは、生命体が複製を作ることを確認し、基地内の者の中に、既に敵が潜むことを指摘するのだが・・・。
__________

1938年に発表された、ジョン・W・キャンベルJr.の”Who Goes There?”を基に製作された「遊星よりの物体X」(1951)とリメイク作品の「遊星からの物体X」(1982)に関連した作品なのだが、2作目の冒頭に引き継がれていく、エンドロールに挿入されるシーンが実に興味深い。

同じ原作の3度目の映画化にしなかったところがポイントで、今回の事件の直後、アメリカ観測基地で再び起こる恐怖(2作目)を考えながら観ると面白味も増すという、なかなかうまい作りになっている。

生命体のおぞましい姿の造形もまずまずで、トップ・スターの出演もない中、健闘した作品とも言える。

但し、興行的には失敗で、全世界トータルでも製作費を回収することができなかった。

製作費 $38,000,000
北米興行収入 $16,928,670
世界 $27,428,670

古生物学者には見えない気もするが、人類の危機を救うために、恐ろしい敵に立ち向かうメアリー・エリザベス・ウィンステッド、基地内のヘリコプター・パイロット、ジョエル・エドガートンアドウェール・アキノエ=アグバエ、調査の中心人物である科学者のウルリク・トムセン、その助手のエリック・クリスチャン・オルセン、基地の責任者トロンド・エスペン・サイム、隊員クリストファー・ヒブュスティグ・ヘンリック・ホフポール・ブローンスタインヨルゲン・ラングヘラジョナサン・ロイド・ウォーカー、ヨー・エイドリアン・ハーヴィン、ヤン・ガンナー・ロイズ、地質学者のキム・バッブスとカーステン・ビョーンルンドなどが共演している。


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