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悪魔のいけにえ The Texas Chain Saw Massacre (1974)

殺人鬼一家に襲われる若者達の恐怖を描く、製作、監督、脚本、音楽トビー・フーパー、出演マリリン・バーンズアレン・ダンジガーポール・A・パーテイン他共演の傑作ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:トビー・フーパー

製作:トビー・フーパー
製作総指揮:ジェイ・パースレイ
脚本
キム・ヘンケル
トビー・フーパー
撮影:ダニエル・パール
編集
J・ラリー・キャロル
サリー・リチャードソン
音楽
ウェイン・ベル
トビー・フーパー

出演
サリー・ハーデスティ:マリリン・バーンズ
ジェリー:アレン・ダンジガー
フランクリン・ハーデスティ:ポール・A・パーテイン
カーク:ウィリアム・ヴェイル
パム:テリー・マクミン
ヒッチハイカー:エドウィン・ニール
ガソリンスタンドの店主:ジム・シードウ
レザーフェイス:ガンナー・ハンセン
祖父:ジョン・デュガン
ナレーター:ジョン・ラロケット

アメリカ 映画
配給 Bryanston Distributing Company
1974年製作 84分
公開
北米:1974年10月1日
日本:1975年2月1日
製作費 $300,000
北米興行収入 $30,859,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1973年8月18日、テキサス、ニュート。
墓泥棒が横行し、市民達は墓を確認するために墓地に集まる。

サリー・ハーデスティ(マリリン・バーンズ)、兄で障害があり車いす生活のフランクリン(ポール・A・パーテイン)、ジェリー(アレン・ダンジガー)、カーク(ウィリアム・ヴェイル)、パム(テリー・マクミン)の5人は、夏休みを利用して旅行をしていた。

5人は人々が集まる墓地に寄り、サリーは、祖父が眠る墓を捜そうとする。

祖父の墓が掘り返されていなかったことを確認したサリーは、フランクリンにそれを伝える。

屠殺場に近づいた5人は悪臭に驚き、その場に行ったことがあるフランクリンが、惨い牛の殺し方などを話す。
...全てを見る(結末あり)

顔にアザがある異様な雰囲気のヒッチハイカー(エドウィン・ニール)を乗せた5人は、彼の家族が屠殺場で働いていたと言われる。

フランクリンから牛の殺し方を訊かれたヒッチハイカーは、自分が殺した牛の写真を見せる。

牛の頭を煮る話などをするヒッチハイカーは、5人から話を止めるように言われる。

フランクリンが持っていたナイフを奪ったヒッチハイカーは、自分の手のひらを切る。

ナイフを返すように言われたヒッチハイカーは、それをフランクリンに渡すが、自分のカミソリを取り出す。

カークからしまうようにと言われたヒッチハイカーはそれに従い、写真を撮り始める。

家まで送ってほしいとヒッチハイカーに言われた5人だったが、気味が悪いために断る。

撮ったポラロイド写真をフランクリンに見せたヒッチハイカーは、2ドルで買ってほしいと言うが、それも断られる。

ヒッチハイカーは、写真に火薬を振りかけて火を点けて燃やしてしま。

5人は驚き、カークは運転していたジェリーに車を止めるよう指示する。

興奮するヒッチハイカーは、カミソリを取り出してフランクリンの腕を切る。

ジェリーが車を止めて、ヒッチハイカーは車から降ろされる。

車は走り去り、サリーはフランクリンの傷を手当てし、パムが星占いを読むが不吉なことばかり話す。

ガソリンスタンドに寄った5人だったが、タンクローリーが来ないためにガソリンがないと店主(ジム・シードウ)から言われる。

フランクリンが父の家の場所を尋ね、店主は、美味いバーベキューがあるので休んでいくようにと言って、その間にガソリンも届くだろうと伝える。

近くにガソリンスタンドがあることを店主から聞いたジェリーは、車に乗り先を急ぐことにする。

フランクリンの父親の家に着いた5人は、ヒッチハイカーの付けた文字のような血の跡に気づく。

フランクリンは、ヒッチハイカーが追ってこないかを心配す入る。

廃墟になっていた家の中を見たサリーらがはしゃぐ声を聞き、車椅子のフランクリンは苛立つ。

泳いでくると言うカークとパムに、フランクリンは川に向かう道を教える。

動物の骨を見つけたフランクリンは、サリーを呼ぶ。

川が涸れていることを知ったカークとパムは、エンジンの音がする近所の家に向い、ガソリンを分けてもらおうとする。

発電機が動いていることを確認したカークとパムは、入り口に回り声をかける。

人の歯を見つけたカークは、それをパムに渡して驚かせる。

ドアが開いていたために中に入り呼びかけるカークは、奥の部屋が気になり見に行く。

突然、人の皮の仮面をつけ大男(ガンナー・ハンセン)が現れ、カークはハンマーで殴り倒されて痙攣する。

カークの声が聴こえなくなったために家の中に入ったパムは、人骨などが飾られている気味の悪い部屋に気づく。

気分が悪くなったパムは外に出ようとするが、レザーフェイスに捕まってしまう。

抱きかかえられて奥の部屋に連れて行かれたパムは、背中からフックを突き刺されて吊るされ、もがき苦しむ。

チェーンソーを作動させたレザーフェイスは、パムの目の前でカークの死体を切り刻む。

ヒッチハイカーが書いた血の文字が気になるフランクリンは、ナイフが見つからないために苛立ち、サリーに渡したと言って捜させる。

暗くなる前に川に行ってくると言うジェリーに、フランクリンは道を教える。

ナイフがないと言うサリーと落ち着いて話したフランクリンは、パムの星占いを信じるかと尋ねる。

何とも言えないと答えたサリーは、ヒッチハイカーが追ってくることを心配するフランクリンの話にウンザリする。

エンジン音がする家の入り口に向い、カークとパムを捜したジェリーは、奥の部屋に入り、冷凍庫の中から音がしたために扉を開ける。

生きていたパムが起き上がるが、ジェリーは、現れたレザーフェイスにハンマーで殴り倒される。

夜になり、ジェリーも戻ってこないために焦るサリーとフランクリンは、車のクラクションを鳴らして合図をする。

独りで捜しに行くと言うサリーと口論になったフランクリンは、仕方なく一緒に行く。

車椅子を押して家に近づいたサリーは、暗闇から現れたレザーフェイスにフランクリンがチェーンソーで切り刻まれたため、叫びながら逃げる。

家に逃げ込んだサリーは、入り口を閉めて二階に向かい、ミイラ化した死体を見て驚く。

チェーンソーでドアを壊したレザーフェイスはサリーに襲い掛かるが、彼女は窓を突き破り地上に落下する。

その場から走り去ったサリーは、レザーフェイスに追われながらガソリンスタンドに逃げ込む。

店主は、外には誰もいないと言ってサリーを落ち着かせて、警察への通報を要求する彼女に、電話がないことを伝える。

トラックを回すと言って店主は出て行き、サリーは、調理されていたバーベキューが気になる。

戻った店主が袋とロープを持っていたため、サリーは、その場にあったナイフを手にして抵抗する。

サリーに襲い掛かった店主は、彼女を縛り袋を被せて車に乗せて走り出す。

店主は息子のヒッチハイカーに気づき、墓場に行った彼を責める。

ヒッチハイカーはトラックの荷台に飛び乗り、家に着いた父は、弟(レザーフェイス)を一人にした彼を非難する。

入り口のドアが壊れていることを知った父は、レザーフェイスを叱る。

連れて来られたのがサリーだと分かったヒッチハイカーは、彼女を椅子に縛り、祖父(ジョン・デュガン)を呼ぶよう父に指示される。

恐怖に怯えるサリーは指を切られ、連れてこられた祖父に血を吸われて気を失う。

食卓で気がついたサリーは命乞いをして、異常な父子を前に取り乱す。

祖父にハンマーを持たせた兄弟は、サリーを殺させようとする。

なんとかその場から逃れたサリーは、窓を突き破って外に出る。

必至に逃げたサリーは、街道でヒッチハイカーに捕まってしまう。

ヒッチハイカーはトラックに轢かれてしまい、運転手がサリーを助けて、チェーンソーを持って追いかけてくるレザーフェイスから逃げる。

車から持ってきたレンチを運転手に投げられたために倒れたレザーフェイスは、チェーンソーの刃で太腿を傷つけてしまう。

現れたピックアップ・トラックを止めたサリーは荷台に乗り、追ってくるレザーフェイスを振り切って、取り乱し叫びながらその場を去る。

サリーを逃がしたレザーフェイスは、チェーンソーを振り回しながら悔しがる。


解説 評価 感想

参考:
・「悪魔のいけにえ」(1974)
・「悪魔のいけにえ2」(1986)
・「悪魔のいけにえ3 レザーフェイス逆襲」(1990)
・「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」(1995)
・「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」(2013)
・「レザーフェイス-悪魔のいけにえ」(2017)
・「悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-」(2022)

リメイク
・「テキサス・チェーンソー」(2003)
・「テキサス・チェーンソー ビギニング」

*(簡略ストー リー)
1973年8月18日、テキサス
夏休みを利用して旅行をしていたサリーと兄のフランクリン、ジェリー、カーク、パムは、墓荒らしが騒ぎになっている田舎町ニュートに着く。
ヒッチハイカーを乗せた5人だったが、気味の悪い男の奇行に驚き車から降ろす。
ガソリンスタンドに寄った5人は、店主からガソリンがないと言われる。
5人は、廃墟になっていたサリーとフランクリンの父親の家に向かう。
カークとパムは、近くの川が涸れていたため、付近の家を見つけてガソリンを分けてもらおうとする。
家に入ったカークは、突然、現れた人の皮の仮面をつけ大男レザーフェイスにハンマーで殴り殺される。
カークを捜したパムもレザーフェイスに捕らえられ、背中にフックを刺されて吊るされる。
チェーンソーを手にしたレザーフェイスは、もがくパムの目の前でカークの死体を切り刻む・・・。
__________

製作、監督、脚本、音楽トビー・フーパーのデビュー作であり、後のホラー映画に多大なる影響を与えた傑作。

ごく普通の休暇旅行を楽しもうとする若者達に襲い掛かる恐怖、殺人鬼家族の中で、チェーンソーを振り回す残酷極まりないモンスターのような男の異様な行動、それまでになかった映像で迫る衝撃作。

チェーンソーで襲い掛かるレザーフェイスが重要な役ではあるが、ヒッチハイカーの兄とガソリンスタンドの主人である父、ミイラ化したような祖父の存在は、レザーフェイスを上回るキャラクターとして強烈に印象に残る。

わずか30万ドルで製作された本作は、北米だけで3000万ドルを超す大ヒットとなり、シリーズ化された。

猟奇殺人鬼エド・ゲインの犯行をモデルにしていると言われるが、起きた事件に似ていただけというのが正しいようだ。

殺人鬼一家の餌食になる若者達、マリリン・バーンズ、障害を持つその兄ポール・A・パーテイン、最初の犠牲者ウィリアム・ヴェイル、肉吊りフックに背中を突き刺される姿が衝撃的なテリー・マクミン、二人を捜しに行き殺されるアレン・ダンジガー、殺人鬼一家の兄エドウィン・ニール、その弟で、チェーンソーを振り回すレザーフェイスの大男ガンナー・ハンセン、二人の父親であるガソリンスタンドの店主兼コックのジム・シードウ、ミイラのような祖父ジョン・デュガン、そして、ナレーターはジョン・ラロケットが担当している。


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