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僕を育ててくれたテンダー・バー The Tender Bar (2021)

2005年に発表された、ピューリッツァー賞受賞作家J.R.モーリンガーの自叙伝”The Tender Bar”を基に製作された作品。
作家志望の少年が恋愛や様々なことを経験しながら成長していく姿を描く、製作、監督ジョージ・クルーニー、主演ベン・アフレックリリー・レーブクリストファー・ロイドロン・リビングストン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

ジョージ・クルーニー / George Clooney 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・クルーニー

製作
ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
テッド・ホープ
製作総指揮
バーバラ・A・ホール
J.R.モーリンガー
原作:J.R.モーリンガー”The Tender Bar”
脚本:ウィリアム・モナハン
撮影:マーティン・ルーエ
編集:タニア・M・スワーリング
音楽:ダラ・テイラー

出演
チャーリー・モーリンガー:ベン・アフレック
J.R.モーリンガータイ・シェリダン
J.R.モーリンガー(少年期):ダニエル・ラニエリ
J.R.モーリンガー(成人期):ロン・リビングストン
ドロシー・モーリンガー:リリー・レーブ
モーリンガーの祖父:クリストファー・ロイド
”ザ・ボイス”/ジョニー・マイケルズ:マックス・マーティーニ
モーリンガーの祖母:ソンドラ・ジェームズ
ボボ:マイケル・ブラウン
ジョーイ・D:マシュー・デラマター
チーフ:マックス・カセラ
ウェズリー:レンジー・フェリズ
ジミー:アイヴァン・リュン
シドニー:ブリアナ・ミドルトン

アメリカ 映画
配給 アマゾン・スタジオ
2021年製作 104分
公開
北米:2021年12月17日
日本:2022年1月7日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1973年、ロングアイランドマンハセット
生まれてすぐに姿を消した父親を知らない少年J.R.モーリンガー(ダニエル・ラニエリ)は、母ドロシー(リリー・レーブ)と共に彼女の故郷に着く。

途中で野球をする兄チャーリー(ベン・アフレック)に声をかけたドロシーは、実家に向かう。

家の入口にいた父(クリストファー・ロイド)と言葉も交わさないドロシーは、敗北感を味わう。

J.R.は、伯母ルースやいとこたちがいるにぎやかに家が好きだった。

J.R.の父親ジョニー・マイケルズ(マックス・マーティーニ)は、通称”ザ・ボイス”と呼ばれるニューヨークのDJで、J.R.は、幼い頃に一度、会ったきりだった。

チャーリーは、ラジオには出ているが最低の男の父親に期待するなと、J.R.に伝える。
__________

J.R.タイ・シェリダン)は、イェール大学の面接を受けるために電車で向かおうとしていた。

J.R.の向かいの席に座った神父は、彼と話をする。
__________
...全てを見る(結末あり)

ジョニーからの電話を受けたJ.R.は、”メッツ”の野球観戦に行く約束をするものの、結局、父は現れなかった。

チャーリーは、経営するバー”ザ・ディケンズ”にJ.R.を連れて行き、男の作法や様々なことを教える。

棚の本に興味を持ったJ.R.は、そこにあった”チャールズ・ディケンズ”の本を貸してもらう。

チャーリーから、たくさん本を読めば作家になれるかもしれないと言われたJ.R.は、その時から作家を目指した。

妊娠したために進学できなかったドロシーは、J.R.を何としてもハーバードイェールのロー・スクールに入れたかった。

J.R.は、訪ねて来たジョニーの車に乗り近所を一周しながら話し、母に渡す金を受け取る。

ジョニーを嫌うチャーリーは、彼に貸してある30ドルのことで嫌味を言っったために、叩きのめされてしまう。

ラジオはよく聴くが、実際の父があまり好きになれないJ.R.は、同じ名前の”Jr./ジュニア”とは呼ばれたくなかった。

名前の”J.R.”の意味を言わないJ.R.に問題があると判断した学校は、親を呼び出す。

ドロシーがいけないために、チャーリーが代わりにカウンセラーに会う。

学歴はないが教養はあるチャーリーは、カウンセラーを相手にしない。

家族新聞を作ってみたJ.R.はドロシーに褒められ、チャーリーは問題点を指摘するものの、作家として有望だと言って彼を励ます。

チャーリーは、クローゼットにしまってあった大量の本をJ.R.に見せて、すべてを読むよう指示する。

バーに出入りするJ.R.は、客に可愛がられる。

学校で父と息子の朝食会が催されることになり、教師から招待状を書くよう指示されたJ.R.は戸惑う。

J.R.は、父がいないので朝食会を欠席したいことを教師に伝え、母親に相談することで納得する。

そのことが家族で話題になり、妻(ソンドラ・ジェームズ)から自分が行けばいいと言われた祖父は、その気になり、身なりを整えてJ.R.と共に学校に向かう。

祖父は立派に役目を果たし、楽しい時間を過ごしたJ.R.は満足しながら帰宅する。

J.R.は、甲状腺に腫瘍があるドロシーが手術することを祖父から知らされ、悪性の可能性があるので優しくするようにと言われ、母のことを気にする。

ドロシーは、検査の結果、悪性腫瘍だと分かり、甲状腺ごと摘出し、その結果ガンは消える。

退院したドロシーは、気遣ってくれるJ.R.を何としてもイェールに入れることを考えを変えなかった。

その後J.R.は、チャーリーの友人であるバーの常連客チーフ(マックス・カセラ)、ボボ(マイケル・ブラウン)、ジョーイ・D(マシュー・デラマター)、パットらに可愛がられる。
__________

1986年。
イェール大学に入学が決まり奨学金も認可されたJ.R.は、ドロシーや家族に喜んでもらう。

チャーリーは、ドロシーの代わりに自分が金銭面の面倒を見ることをJ.R.に伝える。

大学の寮に入ったJ.R.は、ジミー(アイヴァン・リュン)とウェズリー(レンジー・フェリズ)と同室になる。

J.R.は、同じ講義を受けるシドニー(ブリアナ・ミドルトン)に惹かれる。

ジミーとウェズリーを連れてチャーリーのバーに向かったJ.R.は、”ジョージ・オーウェル”の著書を渡され、理解で来たらアメリカで生きていけると言われる。

その後、あるパーティーで、J.R.はウェズリーにシドニーを紹介され、寮まで送っていく。

名前の意味から父のこと将来の話にもなったJ.R.は、その後、シドニーと付き合い始める。

ドロシーにシドニーのことを話したJ.R.は、クリスマスは彼女と過ごすことを伝えて母を悲しませる。

コネチカット州。
迎えに来てくれたシドニーの家に向かったJ.R.は、彼女と愛し合う。

翌朝、目覚めたJ.R.は、シドニーから付き合っている人がいると言われ、彼女の両親と朝食をとりながら、気まずい雰囲気の中で話をする。

自分を見下すような両親との会話を我慢していたJ.R.は、その場を去りシドニーと別れる。

J.R.は、その後の2年間はまじめに勉強し、4年目は大学新聞に寄稿してバーで働いた。

大学の面接の時に電車で出会った神父と度々、出くわしていたJ.R.は、忘れられないシドニーのことなどを話す。

シドニーに再会して愛し合ったJ.R.は、恋人がいると言われて驚きショックを受ける。

ドロシーとチャーリーに見守られながら、J.R.は卒業する。

父ジョニーからの電話を受けたJ.R.は、卒業式に行けなかったことを謝罪され、禁酒していると言う彼の話を聞く。

J.R.は、ロースクールには行かずに小説家になることをドロシーに話し、祖父の家に戻ることを伝える。

卒業できたことに感謝するJ.R.は、ドロシーにカレッジリングを贈る。

シドニーに未練があるJ.R.は、彼女と再会して近況を話し、書いた原稿を”ニューヨーク・タイムズ”に送ることを勧められるものの、無理だと伝える。

部屋に行きたいと伝えたJ.R.は、恋人と同棲していると言われてショックを受ける。

ニューヨーク・タイムズ
記事を送ったJ.R.は、それを気に入ってくれた編集者と話し雇われる。

署名記事が掲載されることになったJ.R.は、未だにシドニーのことが気になっていたが、ウェズリーから、どんなことがあっても彼女は寄りを戻さないと言われ、5月に結婚することを知る。

その後、編集者に呼ばれたJ.R.は、記事自体は評価するものの、記者のポジションは与えられないと言われ、仕方なく納得する。

ドロシーからの電話でチャーリーが倒れたことを知ったJ.R.は、入院した彼を見舞う。

J.R.は、記者になれなかったことをチャーリーに話し、流行りの自伝を書くことを勧める彼から、父の件を解決するべきだと言われ、ノースカロライナに向かう。

レストランでジョニーに会ったJ.R.は近況を話し、食事をするために、彼の恋人キャシーの家に向かう。

キャシーに挨拶したJ.R.は、彼女の娘とパズルをする。

J.R.は、成績がいいと言う彼女に、一生懸命頑張るようにと言って、そうするしかかない時もあると助言する。

食事の支度をするキャシーを罵り、押し倒したジョニーを非難したJ.R.は、父を見限り警察に通報する。

駆け付けた警官はジョニーを逮捕し、J.R.はパトカーで空港まで送ってもらう。

その後、ドロシーは保険の仕事をすることになり、J.R.は張り切る母の姿を見て嬉しく思う。

回復したチャーリーはバーに戻り、J.R.がウェズリーとマンハッタンで暮らすことを知り、餞別に愛車”キャデラック・ドゥビル(コンバーチブル)”を譲る。

J.R.は、チャーリーや仲間たちに見送られてマンハッタンに向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
1973年、ロングアイランドマンハセット
父の記憶がない少年J.R.モーリンガーは、母ドロシーの実家に住むことのなる。
バーを経営する伯父チャーリーから様々なことを教わったJ.R.は、多くの本を持つ彼の影響で作家になることを考える。
その後、ドロシーの願いが叶いイェール大学に入学できたJ.R.は、女子学生のシドニーと付き合うようになるものの、フラれてしまう。
挫折を味わいながら成長するJ.R.は、卒業後に”ニューヨーク・タイムズ”に雇われ、記者を目指すのだが・・・。
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ピューリッツァー賞受賞作家J.R.モーリンガーの自叙伝”The Tender Bar”を基に製作された作品。

ジョージ・クルーニーが盟友グラント・ヘスロヴと共に製作し監督した作品であり、2022年1月7日に”Amazon Prime Video”で世界同時配信される前に、アメリカ国内で2021年12月22日に限定公開された。

作家志望の少年が、恋愛や様々なことを経験しながら成長していく姿を描くドラマ。

ノスタルジックな雰囲気の中で押しつけがましくない家族愛が伝わるウィリアム・モナハンの脚本、キャストの好演により上質なドラマには仕上がっているものの、後半からクライマックスにかけての物語はやや平凡であり、盛り上がりにも欠けている。

批評家の評価はまずまずと言ったところだが、何かと世間を騒がせている、少年の伯父を人間味あふれる演技で好演するベン・アフレックが、第79回ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。

大人たちと触れ合い様々な体験をして成長するJ.R.モーリンガーを大学生から演ずるタイ・シェリダン、その少年期ダニエル・ラニエリ、後年の主人公ロン・リビングストンJ.R.を必死に育てる母親リリー・レーブ、頑固で風変わりだが教養はあるJ.R.の祖父クリストファー・ロイドJ.R.の父親マックス・マーティーニJ.R.の祖母ソンドラ・ジェームズ、バーにたむろするチャーリーの友人マイケル・ブラウン、マシュー・デラマター、マックス・カセラJ.R.の学友レンジー・フェリズとアイヴァン・リュン、J.R.がフラれ続けるガールフレンドのブリアナ・ミドルトンなどが共演している。


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