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スペシャリスト The Specialist (1994)

CIAの爆破請負人が依頼人の美女と共に隠された陰謀に立ち向かう姿を描く、シルヴェスター・スタローンシャロン・ストーンジェームズ・ウッズエリック・ロバーツロッド・スタイガー共演、監督ルイス・ロッサによるサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ルイス・ロッサ

製作:ジェリー・ワイントローブ
脚本:アレクサンドラ・セロス
撮影:ジェフリー・L・キンボール
編集:ジャック・ホフストラ
音楽:ジョン・バリー

出演
レイ・クイック:シルヴェスター・スタローン

メイ・マンロー:シャロン・ストーン
ネッド・トレント:ジェームズ・ウッズ
トマス・レオン:エリック・ロバーツ
ジョー・レオン:ロッド・スタイガー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1994年製作 110分
公開
北米:1994年10月7日
日本:1995年2月
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $57,362,580
世界 $170,400,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1984年、コロンビアボゴタ
CIA爆破工作員レイ・クイック(シルヴェスター・スタローン)とその上司ネッド・トレント(ジェームズ・ウッズ)は、麻薬王を殺害する任務に就いていた。

しかし、レイは麻薬王の車に子供が乗っていることに気づき、爆破を中止しようとする。

ネッドが、それを無視して車を爆破したため、レイは激怒して彼に襲いかかり痛めつけ、見限って辞職する。

現在、フロリダ州、マイアミ
フリーの爆破請負人になっていたレイは、メイ・マンロー(シャロン・ストーン)という女性から、三人の男の爆殺を依頼される。

一度はそれを断ったレイだったが、幼い頃に両親を目の前で殺された、悲惨な過去を持つメイの素性を調べて、彼女の魅力にも惹かれて調査を始める。

メイは、レイの返事を待たずに行動を起こし、ターゲットであるマイアミの麻薬王ジョー・レオン(ロッド・スタイガー)に接触しようとする。

レイの元上司ネッドは、レオンと手を組んでいたのだが、メイは、両親の殺害に手を下した、レオンの息子トマス(エリック・ロバーツ)に近づく。

その後、メイはトマスと付き合い始めて、レイ彼女を監視する。
...全てを見る(結末あり)

しかし、トマスはレイに気づき、彼に因縁をつけて脅す。

そしてレイは、両親の仇と付き合う辛さに耐えようとしているメイに、仕事を受けるという連絡を入れる。

レイは、トマスらに二度と近づかないようにとメイに忠告し、今後は自分が彼らの相手をすることを伝える。

その後レイは、メイの両親を殺したトマスの手下を難なく爆殺する。

それがプロの仕業であり、縄張り争いではなく恨みだということを、ネッドはレオンに指摘する。

トマスはネッドの話に半信半疑だったが、レオンは口を挟む息子を黙らせる。

ネッドにこの件の始末を任せ、黒幕を捜すことを伝えたレオンは、警察署長を買収する。

その間も、レイはメイの監視を続けて、次のチャンスを待つ。

警察署長を呼んだレオンは、犯人を捜すためにネッドを捜査に加えさせる。

ネッドは、非協力的な警察の爆破捜査班の署員に対し、自分の優秀さを教えて脅しをかけ、その場を仕切ってしまう。

レイは2人目も始末するのだが、実は今回の件は、メイを利用してレイを誘き出す、ネッドの企みだった。

ネッドはメイを脅し、姿を現さないレイと会うようにと彼女に強要する。

その後、レイはトマスを殺すことにも成功するが、メイが巻き込まれてしまう。

息子の死を悲しみ怒るレオンは、ネッドの責任を追求し、犯人を生かして捕らえ、連れてくるように命ずる。

ネッドは、死亡したメイがレイと連絡を取っていた番号を使い、パソコン通信にメッセージを流す。

それを知ったレイは、その番号に連絡を入れるものの、ネッドが逆探知をしていることに気づき、彼の悪事を、会話を聞いている同僚に知らせる。

レイの挑発に乗ったネッドは憤慨するが、結局、逆探知はできなかった。

メイの葬儀に参列したレイだったが、被害者が別人だったことを知る。

その場に現れたメイを、レイは連れて立ち去り、ネッドも彼女が生きていることを確かめる。

ホテルで愛し合ったレイとメイだったが、翌朝、彼女は、”私は、信じてはいけない女”というメモを残し姿を消す。

ネッドは、2人の居場所を突き止めてメイを見つけ、彼女は、全てがレイを捕えるための計画だったことを話す。

動揺するメイを捕らえたネッドだったが、彼女は隙を見てレイに連絡を入れる。

メイに裏切られたと考えるレイは電話を切り、部屋に爆薬を仕掛ける。

ネッドはレイの元に向かうが、爆破が起きて、その部屋は海に落下する。

レイは、レオンの手下を倒しながら、ホテル内から逃亡する。

ネッドはメイをレオンの元に連れて行き、両親を殺す命令を下したのが、彼だということを知らされる。

メイは、もう一度レイを誘き出すよう、ネッドに強要される。

仕方なくレイに電話をかけたメイは彼を誘い出すが、メモを思い出すよう伝える。

レイは、メイのメモの”・・信じてはいけない女”という言葉を確認する。

その後、メイをレイの元に向かわせようとしたネッドだったが、彼女は侮辱されて抵抗する。

ネッドはメイに銃を向けて指示に従わせるが、彼女が建物に入った直後に大爆発が起きる。

レイはメイを連れて、ネッドらが混乱する隙にボートで逃走する。

隠れ家でレイと一夜を過ごしたメイは、レオンを殺すと言って彼の元に向かおうとする。

しかしレイは、過去は忘れるべきだと伝えてメイを引き止める。

ネッドは、レイに食材を届ける業者の情報で彼の隠れ家を突き止め、爆破処理班を引き連れて現場を包囲する。

建物に仕掛けてあった、侵入者を感知して作動する爆破装置をセットし、逃亡しようとしたレイとメイだったが、彼らの前にネッドが現れる。

2人に銃を向けたネッドは、メイのタバコ・ケースに爆薬を仕掛けてあることをレイに告げる。

しかしネッドは、床にセットされた起爆装置を作動させてしまい爆死する。

建物の爆破装置は作動し、レイはメイのタバコ・ケースをけ取り安全に爆破させて、その場の爆発寸前に地下道に逃げる。

レイ、メイ、そしてネッドが死亡したという、新聞の記事を確認して、レオンは息子トマスの仇を討てたことで、神に感謝する。

しかしレオンは、送られてきたメイからのペンダントで爆殺される。

そして、目的を果たしたメイは、レイと共に新たな生活を始める。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
CIAや上司のネッドの非道さに嫌気がさして、辞職した元爆破工作員レイ・クイックは、謎の女性メイ・マンローから殺人の依頼を受ける。
幼い頃メイは、麻薬王のレオンに両親を殺され、復讐を誓っていたのだった。
一度はそれを断ったレイだったが、メイの素性を調べ、彼女の魅力にも惹かれ調査を始める。
だが、その裏には、巧みに仕組まれた危険な罠が隠されていた・・・。
__________

ロッキー」、「ランボー」両シリーズが一旦終了し、やや低迷状態であったシルヴェスター・スタローンと、1990年代に入りセクシー女優としてスターダムにのし上がってきた、絶頂期のシャロン・ストーンの共演が注目された作品。
2人の濃厚なラブシーンが大いに話題になった。

そればかりが強調され、北米興行収入は期待ほどには伸びなかったものの、全世界トータルでは約1億7000万ドルのヒットとなった。

作品自体の評価も低く、ラジー賞では、主演の2人がワーストカップル、シャロン・ストーンは、ワースト女優を受賞してしまい、スタローンや作品賞、更には名優のロッド・スタイガーまでもが、ワースト助演男優にノミネートされてしまった。

しかし、良くも悪くも、いかにも主演の二人に相応しい作品で、プロフェッショナルに徹する主人公を演ずるスタローンの、鍛え抜かれた肉体や爆破のテクニック他、妖艶なシャロン・ストーンの美しさを十分堪能できる作品でもある。

ジョン・バリーの軽快な音楽も楽しめる。

悪役を派手に演じて、主人公を巧みに罠にかける元同僚の工作員、ジェームズ・ウッズの怪演は光る。

ドラマの半ばで抹殺されてしまう、麻薬王の息子エリック・ロバーツも、悪党面が似合う、なかなかのはまり役だが、その父親の麻薬王役ロッド・スタイガーのピアースをする姿は、個人的に好感がもてない。


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