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魔法使いの弟子 The Sorcerer’s Apprentice (2010)

 

偉大なる魔法使いの遺言に従い後継者である選ばれし者を捜す旅に出た魔法使いの活躍を描く、監督ジョン・タートルトーブジェイ・バルチェルアルフレッド・モリーナテレサ・パルマーモニカ・ベルッチ他共演のファンタジー・アドベンチャー大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧
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スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・タートルトーブ

製作総指揮
トッド・ガーナー
ニコラス・ケイジ

マイク・ステンソン
チャド・オマン
バリー・H・ウォルドマン
ノーマン・ゴライトリー
製作:ジェリー・ブラッカイマー

原作:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテThe Sorcerer’s Apprentice
原案
マーク・ローゼンタール

ダグ・ミロ
マット・ロペス
脚本
マーク・ローゼンタール

ダグ・ミロ
マット・ロペス
カルロ・バーナード
撮影:ボジャン・バゼリ

編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
バルサザール・ブレイク:ニコラス・ケイジ

デイヴ・スタットラー:ジェイ・バルチェル
マキシム・ホルヴァート:アルフレッド・モリーナ
レベッカ”ベッキー”バーンズ:テレサ・パルマー
ヴェロニカ・ゴーロイセン:モニカ・ベルッチ
デイヴ・スタットラー(少年期):ジェイク・チェリー
モルガナ・ル・フェイ:アリス・グリーク
サン・ロック:グレゴリー・ウー
ドレイク・ストーン:トビー・ケベル

アビゲイル・ウィリアムス:ニコール・インガー
ベネット・ズロウ:オマー・ベンソン・ミラー

マーリン:ジェームズ・A・スティーヴンズ
ナレーター:イアン・マクシェーン

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2010年製作 109分
公開
北米:2010年7月14日
日本:2010年8月13日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $63,150,990
世界 $215,283,740


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
740年、イングランド
偉大なる魔法使いマーリン(ジェームズ・A・スティーヴンズ)は、バルサザール・ブレイク(ニコラス・ケイジ)、マキシム・ホルヴァート(アルフレッド・モリーナ)、ヴェロニカ・ゴーロイセン(モニカ・ベルッチ)の三人の弟子達に、その秘術を伝授する。

マーリンは、宿敵モルガナ・ル・フェイ(アリス・グリーク)の悪行を止めさせようとするが、ホルヴァートの裏切りに遭い重傷を負う。

ヴェロニカはモルガナの魂を体に引き入れ、ホルヴァートと共に、バルサザールによって、”グリムホールド”の中に封印される。

瀕死のマーリンは、現われる後継者”マーリニアン”へと導く”ドラゴンの指輪”を、バルサザールに渡して息を引き取る。

そして、バルサザールは、モルガナを倒せるマーリニアンを捜す旅に出る。
...全てを見る(結末あり)

2000年、ニューヨーク
10歳の少年デイヴ・スタットラー(ジェイク・チェリー)は、誘われるように、骨董店を営むバルサザールの元に向かう。

それが偶然だと言うデイヴに、バルサザールは”ドラゴンの指輪”を渡す。

すると、指輪はデイヴの指にまつわり付き、バルサザールは、ついにマーリニアンを捜しだすことができる。

いつの日か魔法使いになれると言われたデイヴは、戸惑いながらも、魔法大辞典を取りに行ったバルサザールを待つ。

その時、ホルヴァートの”グリムホールド”が開いてしまい、彼が甦る。

そして、戻ってきたバルサザールとホルヴァートの戦いは始まり、二人は壷の中に封印される。

10年後。
ニューヨーク大で物理学を学ぶデイヴ(ジェイ・バルチェル)は、構内で、小学校時代の同級生のベッキー・バーンズ(テレサ・パルマー)に再会する。

ベッキーが働くラジオ局で、アンテナを直したデイヴだったが、彼女を誘いもしなかったことを、友人ベネット・ズロウ(オマー・ベンソン・ミラー)にからかわれる。

その頃、バルサザールとホルヴァートは、10年の監禁から解放される。

デイヴの前に現れたホルヴァートは、10年前に、モルガナの”グリムホールド”を持ち去った彼に、それを渡すよう脅される。

その場を逃げ出したデイヴは、駅でバルサザールに助けられる。

グリムホールドには、モルガナの信者”モルガニアン”が、いくつもの層になって封印されていることを知らされる。

バルサザールは、ホルヴァートがそれを見つけて彼らを解放し、世界を破滅させる気だということも伝え、デイヴに協力を求める。

ホルヴァートは、デイヴが10年前にグリムホールドを捨てたと言う現場を検証し、中国人がそれを拾ったことを突き止めて”チャイナタウン”に向かう。

バルサザールと相対したホルヴァートは、グリムホールドを開けて、モルガニアンのサン・ロック(グレゴリー・ウー)を差し向ける。

サン・ロックはデイヴに襲い掛かるが、彼は指輪で魔術を使い、バルサザールの助けを得ながら敵を倒す。

グリムホールドを手に入れたバルサザールは、デイヴから指輪を返してもらおうとするが、その威力を知った彼は、術を学ぶ意欲を見せる。

ホルヴァートから身を隠すため、デイヴは、実験室に使っている、かつての地下鉄の転回所にバルサザールを案内する。

そして、バルサザールは、デイヴを弟子として、魔法使いにするための修行を始める。

その後、街に出たデイヴは、ラジオ局の前でベッキーを見かけて、襲われた暴漢から彼女のブレスレットを奪い返す。

小学生の時に、ベッキーの前で恥をかいたことで傷ついていたデイヴを、彼女は見直してデートに誘う。

バルサザールはそれを気にして、恋愛は集中力を欠くと言って、デイブに忠告する。

ホルヴァートは、魔術師に成り下がっている、魔法使いのドレイク・ストーン(トビー・ケベル)の前に現れ、彼にグリムホールド探しを手伝わせる。

デイヴの元に現れたホルヴァートは、グリムホールドの在り処を強引に聞き出そうとするが、バルサザールが彼を救い出す。

バルサザールは、封印されているモルガナに関することをデイヴに説明を始めて、その恐ろしさと共に、選ばれしマーリニアンの宿命を悟らせる。

その頃、大学のデータを調べたホルヴァートは、デイヴが未許可の研究室を持っていることを知る。

修行を積むために、ベッキーとの関係が進行しないことで苛立ったデイヴは、マーリニアンの資格を放棄しようとする。

しかし、そんなデイヴをベッキーが慰め、二人は心を通わせるようになる。

ホルヴァートは、デイヴの研究室を見つけて、モルガナのグリムホールドを手に入れ、バルサザールを痛めつけようとする。

しかし、現れたデイヴがバルサザールを助けて、グリムホールドを奪い去ったホルヴァートを追う。

ホルヴァートを取り逃がしたバルサザールは、かつて親友同士だった二人が、マーリンの三人目の弟子ヴェロニカを巡り、憎み合う仲になったことをデイヴに話す。

ホルヴァートはグリムホールドを開き、魔女のアビゲイル・ウィリアムス(ニコール・インガー)を呼び出してベッキーを捕らえる。

ベッキーを人質にして、ホルヴァートは、バルサザールとデイヴを誘き出す。

ホルヴァートはデイヴの指輪を奪い、戦いの場となる”バッテリー・パーク”に向かう。

指輪を奪われたデイヴを残して、バルサザールも”バッテリー・パーク”に向かう。

デイヴは、自分が魔法を使えることをベッキーに伝え、覚悟を決めてバルサザールの車を改造して彼の後を追う。

ホルヴァートは、ヴェロニカの肉体を使いモルガナを甦らせ、高層ビルの衛星アンテナを利用し、世界を滅ぼす準備を始める。

それに気づいたデイヴは、ベッキーにアンテナの向きを変えさせて妨害する。

Charging Bull”に魔法をかけて、バルサザールを襲わせたホルヴァートだったが、そこにデイヴが現れる。

デイヴに救われたバルサザールは、ヴェロニカの肉体からモルガナの魂を吸い上げる。

バルサザールは、デイヴに自分を封印させようとするが、モルガナは甦り、彼らに襲い掛かる。

指輪なしでも魔法が使えることに気づいたデイヴは、激しく攻撃を加えるモルガナを、”テスラコイル”を使って倒す。

デイヴは、息を引き取ったバルサザールに蘇生処置を行い、彼を生き返らせることに成功する。

バルサザールはヴェロニカを抱きしめ、二人は愛を確かめ合い、デイヴもベッキーの愛を手に入れる。

その後、バルサザールの店に侵入したホルヴァートは、自分の帽子を奪い去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
740年、イギリス
偉大なる魔法使いマーリンは、弟子であるバルサザール、ホルヴァート、そしてヴェロニカに秘術を伝授する。
しかしマーリンは、邪悪な魔法使いモルガナの悪行を止めさせようとして、ホルヴァートの裏切りにより命を落とす。
ヴェロニカは、モルガナの魂を引き入れて、ホルヴァートと共に、バルサザールによって”グリムホールド”の中に封印される。
マーリンの遺言で、後継者を捜すことになったバルサザールは、1000年以上の時を経て、ニューヨークに住む少年デイヴが、選ばれし者だと突き止める。
しかし、封印されていたホルヴァートが甦ってしまい、彼は、モルガナと共に世界を破滅させるために、バルサザールとデイヴに戦いを挑む・・・。
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ナショナル・トレジャー」(2004)のスタッフが集結しその主演であるニコラス・ケイジ(製作兼)も加わり製作された作品。

1797年に発表された、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詩”The Sorcerer’s Apprentice”を基にした、ポール・アブラアム・デュカ交響詩魔法使いの弟子”及び、1940年に公開された傑作ディズニー映画「ファンタジア」のシーンをモチーフにした作品でもある。

1億5000万ドルの製作費をかけているだけあり、視覚的に十分に楽しめる作品に仕上がっている。

古風な魔法使い達と、現代のニューヨークのモダンな雰囲気とのマッチングが抜群で、見事なセットや衣装などで、違和感がない工夫が凝らされている。

しかし、批評家の評価は低く、北米興行収入は予想を遥かに下回り約6300万ドルに留まり、全世界では約2億1500万ドルを記録した。

主演はニコラス・ケイジではあるが、世界を救う宿命の、ごく平凡な青年の活躍を邪魔することなく、強力なサポート役として頼もしい存在の魔法使いを演じている。

冴えない学生には見えるものの、その科学知識を活かし、悪に対し勇敢に立ち向かうジェイ・バルチェル、彼に次第に惹かれていく同級生役のテレサ・パルマー、師を裏切る魔法使いとして、主人公以上に存在感を示すアルフレッド・モリーナ、同じく封印された美しい魔法使いのモニカ・ベルッチ、邪悪な魔法使い役のアリス・グリーク、彼女の信者グレゴリー・ウー、ニコール・インガー、魔術師に成り下がる魔法使い役のトビー・ケベル、デイヴ(J・バルチェル)の友人オマー・ベンソン・ミラー、デイヴの少年期役ジェイク・チェリー、偉大な魔法使いジェームズ・A・スティーヴンズ、そしてナレーターは、名優イアン・マクシェーンが担当している。


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