1970年代の後半に活躍した女性ハード・ロック・バンド“ザ・ランナウェイズ”のボーカル、シェリー・カーリーの著書”Neon Angel: A Memoir of a Runaway”を基に製作された作品で、バンド結成からデビューそして栄光と挫折を描く、主演ダコタ・ファニング、クリステン・スチュワート、マイケル・シャノン他共演、監督フローリア・シジスモンディによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:フローリア・シジスモンディ
製作総指揮
ジョーン・ジェット
ケニー・ラグーナ
ブライアン・ヤング
製作
アート・リンソン
ジョン・リンソン
ビル・ポーラッド
原作:シェリー・カーリー”Neon Angel: A Memoir of a Runaway”
脚本:フローリア・シジスモンディ
撮影:ブノワ・デビエ
編集:リチャード・チュウ
音楽:リリアン・ベルリン
出演
シェリー・カーリー:ダコタ・ファニング
ジョーン・ジェット/ジョーン・マリー・ラーキン:クリステン・スチュワート
キム・フォーリー:マイケル・シャノン
サンディ・ウェスト:ステラ・メイヴ
リタ・フォード:スカウト・テイラー=コンプトン
ロビン・ロビンズ:アリア・ショウカット
マリー・カーリー:ライリー・キーオ
スコッティ/ローディー:ジョニー・ルイス
マリー・ハーモン:テータム・オニール
カーリー:ブレット・カレン
タミー:ハンナ・マークス
デレク:ブレンダン・セクストン3世
アメリカ 映画
配給 Apparition
2010年製作 106分
公開
北米:2010年3月19日
日本:2011年3月12日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $3,571,740
世界 $4,681,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1975年、ロサンゼルス。
学園祭のステージに立った音楽好きな少女シェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)は、”デヴィッド・ボウイ”の真似をして優勝する。
ギターを習い始めたジョーン・マリー・ラーキン(クリステン・スチュワート)は、”ジョーン・ジェット”と名乗るが、女性にはエレキ・ギターを教えられないと言われて止めてしまう。
ある夜ジョーンは、有名なレコード・プロデューサーのキム・フォーリー(マイケル・シャノン)に声をかけ、彼から、ドラムのサンディ・ウェスト(ステラ・メイヴ)を紹介される。 キムに期待された二人は練習を続け、彼は、シェリーにも目をつけてメンバーに入れる。 普通の子でいるのが嫌な程度の考えだったシェリーは、キムが求めるようには歌えなかったが、次第にロックのハートを掴んでいく。 そんなシェリーだったが、女優である母マリー・ハーモン(テータム・オニール)が、結婚してインドネシアに引っ越すと言い出し、双子の姉マリー(ライリー・キーオ)と共に驚いてしまう。 その後、リタ・フォード(スカウト・テイラー=コンプトン)とロビン・ロビンズ(アリア・ショウカット)を加えた、平均年齢16歳のバンド”ザ・ランナウェイズ”はツアーに出ることになる。 インドネシアには行かずに、祖母に世話になっていたシェリーは、母親に追い出された父親(ブレット・カレン)をマリーに任せて旅立つ。 バンドは順調にツアーを続けて、そして、キムから、”マーキュリー・レコード”との契約成立の連絡を受ける。 デビューした”ザ・ランナウェイズ”の人気は、まず日本で火がつき、ツアーに旅立つことになる。 酒やドラッグに頼る日々となっていたシェリーは、手助けしたいという姉マリーを冷たく突き放す。 日本に到着した”ザ・ランナウェイズ”は、熱狂的な歓迎を受け、シェリーは下着同然の衣装でステージに立ち、父親が倒れたというマリーからの電話も無視する。 ドラッグや酒で、体が悲鳴を上げていたシェリーだったが、ステージ上ではカリスマ的パフォーマンスを見せる。 しかしシェリーは、宣伝用に撮った、ワイセツ写真のようなグラビアが雑誌に掲載され、音楽を追求したいという考えのメンバーから非難を浴びてしまう。 その後シェリーは倒れてしまい、入院後に帰国し、マリーに謝罪する。 姉妹のわだかまりは消えるが、シェリーは、父親の顔を見ただけでメンバーの元に戻る。 そんな時、シェリーを中傷する雑誌記事も掲載され、リタは益々、彼女を非難する。 ジョーンはメンバーをまとめようとするのだが、シェリーは、新譜の録音を拒否してしまう。 キムに怒りをぶつけるジョーンは、シェリーが、家族との時間を過ごしたいことを知る。 8ヵ月後。 シェリーはその後、映画に出演し、マリーとレコードを出すものの、ドラッグの問題などで挫折する。 立ち直った後は、その経験を生かして、ティーンをのカウンセラーになり、チェーンソー彫刻のアーティストでもある。 ジョーンは、”ザ・ランナウェイズ”解散後に、”ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ”を結成して、23のレーベルに断られて、自主制作でアルバムを発表する。
...全てを見る(結末あり)
自堕落な生活を送っていたシェリーは、施設での療養後、演技の勉強を始める。
そして、”I Love Rock ‘n’ Roll”は1000万枚以上の売上を記録、現在でも活躍している。
*(簡略ストー リー)
1975年、ロサンゼルス。
少女ジョーン・ジェットは、有名なレコード・プロデューサーのキム・フォーリーと出会い、ドラムのサンディ・ウェストを紹介される。
キムに期待された二人は、バンド結成のために練習を続け、彼は、メンバーにアクセントを加えようと、シェリー・カーリーに目をつけてボーカルを任せようとする。
やがて、リタ・フォードらを加えた平均年齢16歳のバンド”ザ・ランナウェイズ”は、ツアーに出ることになる。
そして、キムの努力で、バンドは”マーキュリー・レコード”と契約し、”ザ・ランナウェイズ”はついにデビューすることになる。
しかし、シェリーらの過激なステージを支えたのはドラッグや酒で、彼女達は、成功していくと共に、次第に人間らしさを失っていく・・・。
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10代半ばの少女達の過激なミュージック・ライフ、どう考えても長続きしそうもない乱れた行動に、その瞬間を楽しむことに夢中な、若者達のはかない生き様を感じる。
アメリカ本土での人気は、超メジャー級とは言えないバンドが、1970年代の日本でなぜか大受けしたという事実も興味深い。
スターに成りあがっていくミュージシャンを主人公にした作品は数あるが、お決まりの、ドラッグと酒に溺れる映像には、ややうんざりする。
キャリアはあるとは言うものの、撮影当時15歳のダコタ・ファニングの、お子様スターのイメージを払拭する、若くして挫折を味わうシェリー・カーリーを演ずる大胆な演技が注目だ。
最近の活躍で主演のように扱われているクリステン・スチュワートは、ダコタ・ファニングをサポートする役柄で、クールにジョーン・ジェットを演じている。
風変わりなレコード・プロデューサー役のキム・フォーリーを怪演するマイケル・シャノン、バンド・メンバー、サンディ・ウェストのステラ・メイヴ、リタ・フォードのスカウト・テイラー=コンプトン、アリア・ショウカット、シェリーの双子の姉ライリー・キーオ、二人の母親テータム・オニール、父ブレット・カレン、バンド世話係ジョニー・ルイスなどが共演している。