| 末期癌患者と友人である著名な作家による、深く静かな生と死の対話。 監督、脚本ペドロ・アルモドバル、主演ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タトゥーロ、アレッサンドロ・ニヴォラ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ペドロ・アルモドバル
製作:アグスティン・アルモドバル
製作総指揮:エステル・ガルシア
原作:シーグリッド・ヌーネス”What Are You Going Through”
脚本:ペドロ・アルモドバル
撮影:エドゥアルド・グラウ
編集:テレサ・フォント
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演
マーサ/ミシェル:ティルダ・スウィントン(元記者である末期癌患者)
マーサ(若年期):エスター・マクレガー
イングリッド:ジュリアン・ムーア(マーサの友人である著名な作家)
デミアン:ジョン・タトゥーロ(イングリッドの恋人である元マーサの恋人)
フラナリー:アレッサンドロ・ニヴォラ(警官)
写真家:フアン・ディエゴ・ボット
ベルナルド神父:ラウール・アレバロ
フレッドの妻:ヴィクトリア・ルエンゴ
フレッド:アレックス・ホイ・アンデルセン(マーサの恋人)
ジョナ:アルビーゼ・リゴ(ジムのトレーナー)
弁護士:メリーナ・マシューズ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2024年製作 107分
公開
スペイン:2024年10月18日
北米:2024年12月20日
日本:2025年1月31日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $2,519,488
世界 $21,519,490
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
著名な作家イングリッド(ジュリアン・ムーア)は、かつて同じ雑誌社で働いていた記者で友人のマーサ(ティルダ・スウィントン)が、末期癌であることを知る。
イングリッドは、マーサが入院しているマンハッタンの病院に向かい、彼女と再会する。
子宮頸癌のステージ3であり、手術ができないマーサは、イングリッドから、疎遠である娘ミシェルのことを訊かれ、子育てができる母親ではなかったと答える。
父親がいなかったことに耐えられなかったミシェルが、幼い頃から自分を嫌っていたと言うマーサは、イングリッドに自分の人生を語り始める。
__________
1970年代。
マーサ(エスター・マクレガー)は、大学で出会ったフレッド(アレックス・ホイ・アンデルセン)と付き合い始める。
フレッドは、ベトナム戦争で戦地に送られ、1年後、PTSD/心的外傷後ストレス障害を患い帰国し、苦しむ彼はマーサと別れる。
その後、フレッドに会ったマーサは、サンディエゴに向かうことになった彼に妊娠したことを伝える。
ミシェルを出産して育てたマーサは、しつこく父親のことを訊かれたためにフレッドの行方を捜すが、彼が亡くなったことを知る。
マーサは、フレッドの妻(ヴィクトリア・ルエンゴ)に連絡を取り、旅行から帰る途中に火事に遭遇したフレッドが、助けを求める悲鳴が聴こえると言って家に向かい、亡くなったことを知る。
家は長らく廃屋であり、火事による犠牲者はフレッドだけだった。
__________
マーサはイングリッドに、火事のことなどをミシェルに話し、ミシェルはフレッドの妻宛に手紙を送ったという話もする。
フレッドの妻からその手紙を受け取ったマーサは、火事の家の悲鳴は自分(ミシェル)で、父は自分を救おうとして命を落としたと書かれていたことをイングリッドに話す。
その後もマーサを見舞うイングリッドは、彼女から、苦しんだ治療の効果がなく、癌は肝臓と骨に転移し、余命数ヶ月か1年だと言われたことを知る。
ある日マーサは、密かに安楽死薬を手に入れたことをイングリッドに伝える。
協力してほしいとイングリッドに伝えたマーサは、最期を一人で迎えたくないので、隣りの部屋にいてほしいと伝える。
更に話を聞いたイングリッドは、一ヶ月以内に実行したい考えのマーサが、親しい友人に断られ、ミシェルにも死を押し付けたくないことを知る。
最期は自分で始末をつけると言うマーサは、休暇を過ごすように一緒にいてほしいとイングリッドに伝える。
自分はそれほど強くはないと言うイングリッドは、即答を避けてその場を去る。
マーサと別れた後にイングリッドは、直ぐに彼女に電話をして、協力することを伝えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Ingrid and Martha, once close friends in their youth, are reunited when Martha, now a war correspondent, reveals she has terminal cancer. Seeking to end her suffering on her own terms, Martha asks Ingrid to stay in the adjacent room?”the room next door”?while she self-administers an euthanasia pill, leading to a profound, bittersweet exploration of friendship, memories, and the right to die with dignity.”
(若い頃に親しかった友人のイングリッドとマーサは、戦場カメラマンとして活躍するマーサが末期がんであることを告白したことで、久しぶりに再会を果たす。苦痛から自らの意思で解放されることを望むマーサは、イングリッドに対し、彼女自身が安楽死のピルを服用する間、隣の部屋――「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」――に滞在してくれるよう依頼する。この再会と決断は、友情、記憶、そして尊厳を持って死ぬ権利に関する、深く、そしてほろ苦い探求へと二人を導いていく。)
2020年に発表された、シーグリッド・ヌーネスの小説”What Are You Going Through”を基に製作された作品。
スペインを代表する映画監督ペドロ・アルモドバルの初の英語長編作品であり、主演はティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タトゥーロ、アレッサンドロ・ニヴォラ他共演のドラマ。
友人の死に直面し協力する著名な作家を演ずるジュリアン・ムーアと、芯が強い元記者でありながら、末期癌患者を静かに演ずるティルダ・スウィントンという、オスカー女優の夢の競演で描く、生と死、友情、そして再生の物語。
全編英語で挑んだペドロ・アルモドバルは、第81回ヴェネツィア国際映画祭で、スペイン映画としては初めて金獅子賞を受賞し、二大女優が、静かに、そして力強く”死”に向き合う二人の女性を演じる注目作。
洗練された映像美、ただそこに在るだけの”隣の部屋”が、愛おしく、重く感じられる、心の奥深くまで染み入る、主人公二人の対話は胸を打つ。
主人公2人の共通の恋人ジョン・タトゥーロ、安楽死に疑問を抱く警官アレッサンドロ・ニヴォラなどが共演している。
