テロで家族を亡くした女性が殺し屋となり復讐を果たすまでを描く、製作マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ、監督リード・モラーノ、主演ブレイク・ライヴリー、ジュード・ロウ、スターリング・K・ブラウン他共演のサスペンス・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リード・モラーノ
製作
マイケル・G・ウィルソン
バーバラ・ブロッコリ
製作総指揮
マーク・バーネル
グレッグ・シャピロ
スチュアート・フォード
原作:マーク・バーネル”The Rhythm Section”
脚本:マーク・バーネル
撮影:ショーン・ボビット
編集:ジョーン・ソーベル
音楽:スティーヴ・マッツァーロ
出演
ステファニー・パトリック:ブレイク・ライヴリー
イアン・ボイド:ジュード・ロウ
マーク・セラ:スターリング・K・ブラウン
リオン・ガイラー:マックス・カセラ
グリーン:ジェフ・ベル
ディーン・ウェスト:ダニエル・メイズ
エリック・レーマンズ:リチャード・ブレイク
キース・プロクター:ラザ・ジャフリー
モハメド・レザ:タウフィーク・バルホーム
イギリス/アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2020年製作 109分
公開
イギリス:2020年1月31日
北米:2020年1月31日
日本:未公開
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $5,437,970
世界 $5,989,580
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
モロッコ、タンジール。
ある建物に侵入したステファニー・パトリック(ブレイク・ライヴリー)は、エリック・レーマンズ(リチャード・ブレイク)に銃を向ける。
8か月前、ロンドン。
薬物依存症の売春婦ステファニーは、3年前に飛行機事故で家族を亡くしていた。
ある日ステファニーは、記者だと言う客のキース・プロクター(ラザ・ジャフリー)から、家族の事故死の話をされる。
キースは、飛行機の墜落は事故ではなく爆弾によるものだと話し、それを作った男がこの街にいることをステファニーに伝える。
用心棒を呼んだステファニーは、キースが追い出された後で、その場から逃げ出す。
キースが名刺を置いて行ったために連絡したステファニーは、彼に会いアパートに向かい、その場で気を失ってしまう。
目覚めたステファニーは、壁に貼られた資料や大勢の人の写真を見て、その中に自分の家族がいることに気づき動揺する。 ステファニーは、犯人は学生のモハメド・レザ(タウフィーク・バルホーム)で、当局は逮捕せずに監視していることをキースから知らされる。 情報源は元MI6だと言うキースは、力になりたいとステファニーに伝える。 その場にあった資料を見たステファニーは、スコットランドのフレイ・ロッホ(湖)にいる”B”が情報源だと考え、グリーン(ジェフ・ベル)から銃を手に入れる。 大学のカフェテリアに向かったステファニーは、レザと同じテーブルに着く。 隠し持つ銃をレザに向けたステファニーは、彼に話しかけられ、撃つことができない。 バッグを盗まれたステファニーはキースのアパートに戻り、部屋が荒らされて、キースが殺されていることに気づく。 ステファニーは、スコットランドのインヴァネスにあるフレイ・ロッホの位置を調べ、バスと徒歩でその場に向かう。 ある家に着きイアン・ボイド(ジュード・ロウ)に襲われたステファニーは、”B”だった彼から、すべてを台無しにしたと言われるものの、レザを捜し殺すための協力を求める。 自分がカフェテリアで接触したために、レザが姿を消したと言われたステファニーは、ボイドの訓練を受けることになる。 走って到着した場所で見捨てられたステファニーは、泳いで家に戻るようにとボイドに指示される。 何とか家に戻ったステファニーは、失うものは何もないと言ってボイドに訓練を続けさる。 ステファニーは、家族が自分に合わせて搭乗便を変えたのだが、気分が乗らなかった自分だけ搭乗しなかったことをボイドに話す。 ボイドは、レザは小者で、黒幕はイスラム原理主義者の指導者であり、”U17”に資金を与えて飛行機を爆破させたとステファニーに話す。 指導者は死に、レザはU17とつながっているために、2人を殺す必要がある、とボイドはステファニーに伝える。 ステファニーは、イスラム改革派のアブドゥル・カイフを暗殺するために飛行機が爆破され、彼の父スルマンがキースに資金を出し調査させたことを知る。 訓練は続き、ボイドは、体の”リズム・セクション”を操ることをステファニーに教え込む。 ステファニーは、ボイドに殺された暗殺者で、遺体が発見されていない”ペトラ・ロイター”になりきるために、何ヶ月も訓練する。 射撃、格闘なども教えたボイドは、ステファニーをマドリードに向かわせ、元CIAのマーク・セラ(スターリング・K・ブラウン)に接触させようとする。 ボイドは、情報ブローカーのセラを使い、U17を見つけ出そうとする。 イングランド、サリー。 スルマンにキースが死んだことを伝えたステファニーは、ケリをつけると言って資金提供を求めるものの断られる。 父の指輪を見せたステファニーは、家族が息子と同じ便の犠牲者だと伝えるものの、スルマンの考えは変わらなかった。 そこに現れたスルマンの妻アリアが話を聞くと言うため、ステファニーは、関係者すべてを抹殺することを彼女に約束する。 納得したアリアは資金を出すことをステファニーに伝え、指輪を預かる。 マドリード。 セラから情報提供に20万ユーロを要求されたステファニーは、レーマンズがタンジールにいることを知る。 タンジール。 ペトラと名乗ったステファニーは、襲いかかってきたレーマンズと格闘になり、薬物を打たれそうになる。 酸素吸入が必要なレーマンズは、ステファニーにそれを阻止されたために窒息死する。 手のひらに傷を負ったステファニーは、薬物を持ち去る。 建物を出たステファニーは、レーマンズの護衛に銃を向けて、車で逃走する。 追われながら何とか逃れたステファニーはホテルに戻り、手の治療をして、薬物が猛毒”タイポキシン”であることを確認する。 マドリードに戻ったステファニーは、当局に監視されているアメリカの投資家リオン・ガイラー(マックス・カセラ)が裏切る可能性があると言うセラから抹殺を依頼され、ボイドに連絡する。 ガイラーがU17の資金源だと知ったステファニーは、仕事を受けて報酬200万ドルをセラに要求する。 ニューヨーク。 行為を始めたステファニーは、ガイラーにガスを吹き付けて喉を切り裂こうとする。 ステファニーは、幼い娘がいると言って命乞いをするガイラーを殺すことができなかった。 それをボイドに伝えたステファニーは、傷つきながら車に乗り出発したガイラーが、信号で停車する様子を見守る。 車は爆破され、ステファニーは、ガイラーと運転手、そしてガイラーの娘と息子が死んだことを知りショックを受ける。 爆弾を仕掛けたボイドは、子供のことは知らなかったと言って、自分が罪を負うことをステファニーに伝える。 その場を去ったステファニーはスペインに戻り、セラとの生活を始めて関係を深める。 ボイドからの連絡で、U17がガイラー殺害をセラに任せたことを知ったステファニーは、次のターゲットはセラと自分だと言われ、その件をセラに話す。 セラは、マルセイユで爆弾を使うU17がレザだと、ステファニーに伝える。 マルセイユ。 レザを見つけて銃を向けたステファニーは、起爆装置の場所を聞き出そうとする。 爆弾があると叫んだステファニーは乗客を降ろし、レザの仲間を銃撃する。 レザと格闘になり痛めつけたステファニーは、家族が殺されたことを彼に伝える。 セラに殺されると言われたステファニーは、起爆装置がタイマーだと知り、バスから降りて避難する。 バスは爆発し、無事だったステファニーはその場から離れる。 セラの元に戻ったステファニーは、家族が飛行機事故で死んだことを話しながら、彼の背中にタイポキシンを打つ。 ステファニーは苦しむセラに、レザのような小者をU17と言ったのが間違いで、自分を利用して邪魔者を消させたと彼に伝える。 U17だと気づいていたとセラに伝えたステファニーは、彼が息を引き取るのを確認してその場尾を去る。 アリアの元に向かったステファニーは、セラとレザの新聞記事を見せながら、全員死んだと伝える。 ステファニーに指輪を返したアリアは、彼女に感謝する。 2週間後、ロンドン。 ステファニーは、もう二度と会いたくないと言うボイドにまともに答えず、その場を去る。
...全てを見る(結末あり)
ボイドからスポンサーは自分で探せと言われたステファニーは、スルマンの屋敷に向かう。
髪を黒く染めたステファニーは、ペトラの居場所を知り爆弾を飛行機に載せる方法を考えた、銃、ドラッグ、ダイヤのディーラーであるレーマンズを殺すために、セラに接触する。
船で到着したステファニーは、ある建物に侵入してレーマンズに銃を向ける。
ボイドと合流したステファニーは、ガイラーの殺害方法を指示され、コールガールに扮して、彼のペントハウスに向かう。
レザのアパートに侵入したステファニー、見つかったために銃撃戦になり、逃げた彼を追いバスに乗る。
ボイドに襲われたステファニーは、新たな”ペトラ”を殺せばMI6に復帰できるかもしれないと言われ、彼にナイフを向けて抵抗する。
*(簡略ストーリー)
ロンドン。
家族を飛行機事故で亡くし、薬物に溺れ売春婦となったステファニー・パトリックは、現れた記者のキースから、飛行機墜落はテロだったことを知らされる。
銃を手に入れたステファニーは、爆弾を作った学生レザに接触するものの殺すことができなかった。
その後キースは殺され、ステファニーは、彼の情報源だった元MI6のボイドに会うためにスコットランドに向かい、彼の訓練を受けて、テロの関係者を抹殺しようとするのだが・・・。
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マーク・バーネルの小説”The Rhythm Section”を基に製作された作品。
”007シリーズ”の製作者マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリが製作し、撮影監督としても活躍するリード・モラーノの監督作品。
家族を飛行機事故で亡くし、それがテロだと知った女性が殺し屋となり、復讐を果たすまでを描くサスペンス・アクション。
大物プロデューサーによる製作、人気スターのブレイク・ライヴリーとジュード・ロウの共演ということで、大いに話題になった作品。
しかし、期待された本作は酷評され、製作費5000万ドルの作品にも拘わらず、全世界の興行収入は600万ドルに留まり、損失3,000~4,000万ドルという大失敗作に終わってしまった。
主演のブレイク・ライヴリーは、様々な状況下で変化していく女性を熱演しているのだが、政府がターゲットとしているようなテロリストに対抗できるような資質が感じられず、ありがちなストーリーと単調な演出も気になる。
主人公を殺し屋にするために鍛える元MI6諜報員のジュード・ロウ、主人公を利用する元CIA工作員のスターリング・K・ブラウン、主人公のターゲットとなるアメリカの投資家マックス・カセラ、主人公に銃を売るどドラッグ・ディーラーのジェフ・ベル、主人公のターゲット、リチャード・ブレイク、主人公に情報を提供する記者のラザ・ジャフリー、爆弾を作る学生タウフィーク・バルホームなどが共演している。