飛び切りの美女を取り巻く男性たちの彼女の争奪戦を描く、監督、脚本ファレリー兄弟、主演キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン、リー・エヴァンス他共演によるロマンチック・コメディの快作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
製作総指揮
ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
製作
フランク・ベッダー
マイケル・ステインバーグ
チャールズ・B・ウェスラー
ブラッドリー・トーマス
原案
エド・デクター
ジョン・J・ストラウス
脚本
エド・デクター
ジョン・J・ストラウス
ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
撮影:マーク・アーウィン
編集:クリストファー・グリーンベリー
音楽:ジョナサン・リッチマン
出演
メリー・ジェンセン/マシューズ:キャメロン・ディアス
テッド・ストローマン:ベン・スティラー
パット・ヒーリー:マット・ディロン
タッカー/ノーマン・フィップス:リー・エヴァンス
ドム・ウォガノウスキー:クリス・エリオット
シーラ・ジェンセン:マーキー・ポスト
ウォーレン・ジェンセン:W・アール・ブラウン
マグダ:リン・シェイ
サリー:ジェフリー・タンボー
リサ:マーニー・アレクセンバーグ
クレボイ刑事:リチャード・タイソン
ブレンダ:サラ・シルバーマン
チャーリー・ジェンセン:キース・デヴィッド
ナレーター:ジョナサン・リッチマン
ヒッチハイカー:ハーランド・ウィリアムズ
本人:ブレット・ファーヴ
ボブ:ウィリー・ガーソン
ジョアニー:カンディ・アレキサンダー
精神科医:リチャード・ジェンキンス
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1998年製作 119分(DC 134分)
公開
北米:1998年7月15日
日本:1999年1月30日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $176,483,810
世界 $369,884,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1985年、ロードアイランド州、カンバーランド。
16歳のテッド・ストローマン(ベン・スティラー)は、注目の転校生メリー・ジェンセン(キャメロン・ディアス)が気になる存在だった。
ある日テッドは、障害を持つメリーの弟ウォーレン(W・アール・ブラウン)が、からかわれるのを助けようとしたのがきっかけに、彼はメリーと親しくなる。
そしてテッドは、なんとメリーにプロムの相手に誘われてしまう。
友人達はそれを信じようとしないが、プロムの当日、テッドはメリーの母シーラ(マーキー・ポスト)と義父のチャーリー(キース・デヴィッド)に歓迎される。
メリーの美しさに驚くテッドは、トイレの窓から着替え中の彼女の姿を見てしまう。
テッドは、驚いた拍子に○×をジッパーに挟んでしまう。 結局テッドは、救急車で運ばれることになり、プロムの夜は台無しになってしまう。 1998年、ロードアイランド州、プロヴィデンス。 親友ドム・ウォガノウスキー(クリス・エリオット)に、メリーを捜し出すことを勧められたテッドは、 ドムの会社の保険調査員パット・ヒーリー(マット・ディロン)を紹介される。 メリーが、ただの知り合いだというテッドの言葉を信じないまま、ヒーリーはメリーが居るというマイアミに向う。 ヒーリーは、現地の知人サリー(ジェフリー・タンボー)の情報で、隣人マグダ(リン・シェイ)と仲良く暮らすメリーを捜し出すものの、彼女に一目惚れしてしまう。 プロヴィデンスに戻ったヒーリーは、 捜し出したメリーが結婚して太った子持ちの母親だとテッドに報告し、彼はショックを受けてしまう。 その後テッドは、ヒーリーにメリーを捜しに行くことを伝えるが、彼がマイアミで職を得たと聞き不審に思い始める。 マイアミに戻ったヒーリーは、前回に調べ上げたメリーの身辺情報を利用して、 彼女に接触し親しくなろうとする。 その頃、テッドは旧友ボブ(ウィリー・ガーソン)から、メリーが整形外科医で、昔と同じセクシーだと知らされる。 テッドは、ヒーリーの策略に気づき、マイアミに行くことを決め、それをドムに伝える。 ヒーリーはメリーとデートすることになり、建築家だという彼をメリーは美術館の建築展に誘う。 メリーは、知人である建築家タッカー(リー・エヴァンス)にヒーリーを紹介し、焦った彼は何とかその場を切り抜ける。 マイアミに着いたテッドは、ヒッチハイカー(ハーランド・ウィリアムズ)の訳の分からない話につき合わされ、休憩のため停車した場所で、ゲイと間違われ警察に捕まってしまう。 メリーは、仕組まれているとも知らずに、趣味などが一致するヒーリーに次第に惹かれていく。 テッドは、ヒッチハイカーが置いていった荷物の中にバラバラの死体があったため、殺人犯として疑われてしまう。 ヒーリーを疑ったタッカーは、彼の素性を調べ、メリーに警戒するよう忠告する。 無罪が証明され釈放されたテッドは、迎えに来てくれたドムから、ヒーリーがメリーに接近しているらしいことを聞く。 ヒーリーの正体を知ったメリーは、彼がサリーと連絡を取り合う会話を傍受する。 しかし、それを仕組まれた罠だと知らず、メリーは再びヒーリーを信じてしまい、親密になっていく。 そして、それを監視していたテッドは、ついにメリーと再会する。 メリーは、ヒーリーとの約束を断り、テッドと食事することになり、そこにタッカーが再びヒーリーの情報を持って現れる。 タッカーは、ヒーリーが殺人まで犯した極悪人だということをメリーに伝える。 ヒーリーは、タッカーを追い痛めつけようとするが、実は彼もメリーを愛してしまっただけの詐欺師ノーマン・フィップスで、ただのピザの配達人だった。 テッドはメリーと出かけ、彼女がストーカーから逃れるために、”マシューズ”と名前まで変えた辛い思い出を聞かされる。 楽しいひと時を過ごした二人は、メリーの部屋に向かうが、ヒーリーとノーマンに、ドラッグを飲まされたマグダの愛犬パフィが興奮し、テッドに襲い掛かり大騒動になる。 それがきっかけで、メリーとテッドは親密になるが、ある日、メリーに匿名の手紙が届き、テッドはヒーリーに彼女を探らせたと思われてしまう。 テッドは、メリーに会いたくてヒーリーに捜してもらったと弁解するが、彼女には聞き入れられず追い払われてしまう。 ヒーリーのアパートに向ったテッドは、彼に不満をぶつけるが、手紙を送ったのはヒーリーでもノーマンでもないことを知る。 その後、実は手紙の犯人でメリーのストーカーだったドムが彼女の元に現れ、精神不安定で匂いフェチだった彼が、メリーの靴を奪おうとする。 それを盗聴していたヒーリーとノーマンが、メリーの部屋に押し入りドムを取り押さえ、自分達が彼女に恋してしまっていたことを正直に話す。 そこにテッドが現れ、メリーと結婚寸前だったフットボール選手ブレット・ファーヴを呼び寄せる。 テッドは、メリーがブレットと別れた理由の、弟ウォーレンを嫌っていないことや、自分達が彼女を愛しているのではなく、夢中になっているだけだと伝える。 そしてテッドは、メリーとブレットが幸せになることを願いその場を立ち去るのだが、その後、涙が溢れ男泣きする。 しかし、メリーはテッドに駆け寄り、彼と一緒に幸せになりたいことを告げ、二人は固く抱き合いキスをする。
...全てを見る(結末あり)
作家志望のテッドは、それ以来メリーを忘れ去る努力をしていたが、突然彼女を思い出し、精神科医(リチャード・ジェンキンス)にその思いを相談していた。
*(簡略ストー リー)
内気な純情少年テッド・ストローマンは、憧れのメリー・ジェンセンにプロムの相手に誘われるが、大失態をしてしまい、それ以来、彼女とは疎遠になってしまう。
その後、13年間メリーを忘れられないテッドは、保険調査員ヒーリーに、彼女の行方を捜してもらう。
しかし、そのヒーリーもメリーに惹かれてしまい、身辺では彼女に恋した男達の、メリー争奪戦が始まってしまう・・・。
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幼さも残るキュートな魅力と愛くるしい笑顔で、キャメロン・ディアスの人気を決定付けた作品。
キャメロン・ディアスの存在ばかりが際立たないように、ボビーとピーター・ファレリー兄弟監督の切れのいい演出により、取り巻く男達のキャラクターも、バランス良く描かれている。
とりわけ、純真な好青年ではあるが”ダメ男”でもあるベン・スティラーの、主演ディアス以上の熱演も注目で、彼にとっても出世作となった作品。
日本では、下品なギャグ連発の異色作のように言われているが、それほど極端な内容でもなく、とにかくそのユーモアセンスは抜群で、その辺りが本国アメリカで大いに受けた。
北米興行収入は約1億7650万ドルを記録し、全世界では約3億7000万ドルの大ヒットとなった。
この頃のキャメロン・ディアスは、画面に登場しているだけで嬉しくなるうような雰囲気が漂い、男性はもちろん、女性からも多くの支持を得た。
障害者の弟を優しく見守る、外見の派手さとは違う役どころが、好感度を増している。
彼のお決まりのパターンとも言える、気弱なダメ男風キャラクターがはまっているベン・スティラーは、ディアスがいなくても物語が成立するほどの存在感を示している。
悪ガキ風で登場するものの、人情味も感じる嫌味のない悪役を演ずるマット・ディロン、同じく、主人公に恋して悪巧みをするリー・エヴァンス、主人公の元恋人のストーカー、クリス・エリオット、主人公の弟W・アール・ブラウン、母マーキー・ポスト、義父キース・デヴィッド、隣人リン・シェイ、ヒーリー(M・ディロン)の現地の仲間ジェフリー・タンボー、NFLのスター選手でもあるブレット・ファーヴ、ヒッチハイカー役のハーランド・ウィリアムズ、精神科医リチャード・ジェンキンス、主人公の友人サラ・シルバーマン、そして、音楽担当のジョナサン・リッチマンが、ナレーターとして歌いながら随所で登場する。