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理想の彼氏 The Rebound (2009)

年齢差を克服した男女の喜びと不安を感じながらの恋の行方を描く、主演キャサリン・ゼタ=ジョーンズジャスティン・バーサケリィ・グールドアート・ガーファンクル他共演、製作、監督、脚本バート・フレインドリッチによるロマンチック・コメディ。

アカミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:バート・フレインドリッチ

製作総指揮
マイケル・ゴーゲン

ニール・サッカー
製作
バート・フレインドリッチ

マーク・ギル
ロバート・カッツ
ティム・ペレル
脚本:バート・フレインドリッチ
撮影:ジョナサン・フリーマン
編集:クリストファー・テレフセン
音楽:クリント・マンセル

出演
サンディ:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

アラム・フィンクルスティン:ジャスティン・バーサ
セイディ:ケリィ・グールド
ハリー・フィンクルスティン:アート・ガーファンクル
ロベルタ・フィンクルスティン:ジョアンナ・グリーソン
トレヴァー:ジョン・シュナイダー
フランクJr.:アンドリュー・チェリー
ミッチ/ミッチェル:ロブ・カーコピッチ
フランクSr.:サム・ロバース
ダフネ:ケイト・ジェニングス・グラント
ローラ:リン・ウィットフィールド

アメリカ 映画
配給 The Film Department

2009年製作 95分
公開
北米:2010年12月25日
日本:2009年11月27日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
夫フランク(サム・ロバース)と二人の子供(アンドリュー・チェリー/ケリィ・グールド)と共に平穏な暮らしをしていた40歳の主婦サンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、夫の浮気を知り離婚を決意して、子供達を連れてニューヨークに向かう。

24歳のアラム・フィンクルスティン(ジャスティン・ バーサ)は、大学は出たものの将来を決めかねて、今でも両親(アート・ガーファンクル/ジョアンナ・グリーソン)と暮らしその世話になっていた。

その後、サンディはスポーツ・チャンネル”SNN”で職を得て、アラムが働くコーヒーショップの上のアパートに住居を構える。

ある日サンディは、女性センターの護身セミナーで、痛めつけられ役を頼まれていたアラムを、夫への恨みを爆発させ叩きのめしてしまう。

コーヒーショップでアラムに謝罪したサンディは、彼に子守を頼む。
...全てを見る(結末あり)

友人のダフネ(ケイト・ジェニングス・グラント)に紹介された、カイロプラクターのトレヴァー(ジョン・シュナイダー)とデートするためだった。

最悪な相手に幻滅し、逃げ帰ってきたサンディは、アラムの前で自分の人生を嘆く。

その後、二人は親交を深め、アラムは、グリーンカード(永住権)目的でフランス人女性に騙された経験があり、相手が気の毒で離婚に踏み切れないことをサンディは知る。

仕事が忙しくなったサンディは、アラムをフルタイムで子守に雇うが、彼の両親は大学出の息子の行く末を案ずる。

父ハリーは、就職活動を続けるという条件で仕方なくそれを認めるが、アラムは、サンディの子供達フランクとセイディと過ごす時間に喜びを感じてしまう。

ダフネの紹介する男達に、ウンザリしていたサンディは、子供達が夫の元に行く週末、アラムとボクシングの試合を見に行くことになる。

そこでサンディは、アラムが一流企業を蹴って子守を選んだことを知る。

アラムは、サンディや子供達が自分の心を豊かにしてくれることを告げ、彼女を感激させる。

帰宅した二人だったが、そこに子供達を連れた夫フランクが現れ、サンディに復縁を迫る。

サンディはそれを拒み、護身セミナーで彼女が言ったフランクへの怒りをアラムが代弁する。

更に、サンディはそれに付け加え、フランクに罵声を浴びせ、彼を追い払ってしまう。

翌日、再びデートすることになった二人は、アラムの友人ミッチ(ロブ・カーコピッチ)の初舞台を見に行く。

最悪の舞台だったが、二人はミッチを褒めて打ち上げパーティーに向かう。

アラムはそこで、自分を騙した相手に出くわすが、彼女に嫌味を言ってサンディと楽しむ。

子守を頼んだダフネを追い払ったサンディは、その後、廊下で待っていたアラムと愛し合おうとするが、それを息子フランクに見られてしまう。

二人の関係を知ったダフネは、友人として、年齢差があり過ぎることをサンディに告げ、彼女が傷つかないかを心配する。

アラムは、自分の誕生日にサンディと子供達を自宅に招待し、彼女らを両親に紹介する。

2ヵ月後。
アラムとの年齢差を気にするサンディは妊娠し、二人は大きな喜びを得るが、子宮外妊娠と分かりショックを受ける。

ふと現実に戻るサンディは、若すぎるアラムとの生活に将来を見つけられず別れ話を切り出す。

その後、アラムは会社勤めを経験し、ヨーロッパなど世界を旅して周り、サンディも仕事や子育てに没頭する。

5年の月日が流れ、サンディはアンカーウーマンとなり、ある日、レストランで帰国していたアラムに再会する。

再会を喜ぶ二人だったが、アラムにはバングラデッシュから連れて来た少年が付き添っていた。

少年はアラムのことを父と呼ぶが、彼はまだ独身で、少年に良い母親を見つけようとしていた。

サンディはアラムと一緒だった彼の両親と同席し、子供達もアラムとの再会を喜ぶ。

そして、恋人のいないサンディと30歳になったアラムは、再び愛し合える予感を感じながら席につく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
夫の浮気をきっかけに、離婚を決意した40歳のサンディは、二人の子供を連れて独立する。
職を得たサンディは、24歳の青年アラムと知り合い彼に子守を頼む。
サンディは、友人に紹介される男性に興味がないまま、やがてアラムに惹かれ、二人は愛し合うようになる。
しかし、15歳の年齢差と、親離れも出来ないアラムとの生活に、将来がないことを悟ったサンディは、彼に別れを告げる・・・。
__________

撮影が、2008年4月に行われたアメリカ映画にも拘らず、2010年12月25日の北米公開という作品。
(テレビ放映よりも遅い公開)

ほぼ完璧な夫に裏切られた女性が、優秀ではあるが、何一つ自分の理想をクリアできない青年に、次第に惹かれていくという設定はまずまず面白い。

年齢よりも貫禄があり、大女優の風格も漂う主人公を演ずるキャサリン・ゼタ=ジョーンズと、他の作品でも今一頼りない役が多い、現代人らしい、悩める青年役のジャスティン・バーサとのミスマッチも興味深い。

監督バート・フレインドリッチの製作、脚本を兼ねた作品で、快心とはいかないまでも、コメディでありながら、価値観の違う男女の悲哀なども描いた、奥深さも感じられる作品。

押し付けがましくない、”やんわり”としたハッピーエンドも心地よい。

個人的には、アラム(J・ バーサ)の父親役のアート・ガーファンクルの、飄々とした演技が印象に残る。

主人公の夫サム・ロバース、子供達のケリィ・グールド、アンドリュー・チェリー、上司のリン・ウィットフィールド、友人のケイト・ジェニングス・グラント、彼女に紹介される男性ジョン・シュナイダー、アラム(J・バーサ)の母親ジョアンナ・グリーソン、友人のロブ・カーコピッチなどが共演している。


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