2013年に公開されて話題になったスリラー「パージ」の続編。 復讐のためパージに参加した警官と行動を共にすることになった人々の戦いを描く、製作マイケル・ベイ、監督ジェームズ・デモナコ、主演フランク・グリロ、カーメン・イジョゴ、ザック・ギルフォード、ゾーイ・ソウル他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・デモナコ
製作
ジェイソン・ブラム
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッドリー・フラー
セバスチャン・ルメルシエ
製作総指揮
ジャネット・ブリル
リュック・エチエンヌ
脚本:ジェームズ・デモナコ
撮影:ジャック・ジョフレ
編集
トッド・E・ミラー
ヴィンス・フィリッポーネ
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
出演
レオ・バーンズ巡査部長:フランク・グリロ
エヴァ・サンチェス:カーメン・イジョゴ
シェーン:ザック・ギルフォード
リズ:キーリー・サンチェス
カリ・サンチェス:ゾーイ・ソウル
ターニャ:ジャスティナ・マシャド
リコ・サンチェス:ジョン・ビーズリー
ビッグ・ダディ:ジャック・コンレイ
ディエゴ:ノエル・グーリーエミー
バーニー:カスチュロ・ゲッラ
カルメロ・ジョンズ:マイケル・ケネス・ウィリアムズ
ドゥエイン:エドウィン・ホッジ
ヤング・グール・フェイス:キース・スタンフィールド
ロレイン:ロバータ・バルデラマ
ウォーレン・グラス:ブランドン・キーナー
ロッディ:ニコ・ニコテラ
クローリー夫人:リリー・ナイト
グラス夫人:エイミー・プライス=フランシス
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2014年製作 103分
公開
北米:2014年7月18日
日本:2015年8月1日
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $68,547,000
世界 $111,928,370
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2023年。
失業率5%、犯罪率は史上最低、暴力は例外を除いてほぼ存在せず、貧困者は年々減少し、その理由は”パージ”(浄化)だった。
3月21日、ロサンゼルス。
午後4時34分、パージまで2時間26分。
ダイナーのウエイトレス、エヴァ・サンチェス(カーメン・イジョゴ)は、娘のカリ(ゾーイ・ソウル)を養い、父親のリコ(ジョン・ビーズリー)の薬代を稼ぐために必至に働いていた。
レオ・バーンズ巡査部長(フランク・グリロ)は、ある理由でパージに参加するため、武器をチャックする。
シェーン(ザック・ギルフォード)とリズ(キーリー・サンチェス)の夫婦は、パージ開始まで2時間に迫り心の準備をする。 パージ抗議運動の指導者カルメロ・ジョンズ(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)のサイトをネットで見ていたカリは、彼の言葉を信じないリコから、政府と変わらぬ意見だと言われる。 パージの夜を迎えて動揺していたリコは、戻ったエヴァが買ってきた薬を飲むの拒むが、不平を言ったことを謝罪して娘を抱きしめる。 貧困生活のため防御設備もないエヴァらは、鍵をかけて警戒するしかなかった。 シェーンとリズは、立ち寄ったスーパーマーケットの駐車場で、パージの準備をする者達に絡まれそうになるが、車で走り去る。 現れた元妻ジャニスから復讐を止めるよう説得されたレオだったが、事故死した息子の加害者への憎しみは消えなかった。 エヴァとカリへの手紙を残したリコは、二人に知られないように身支度をして出かける。 関係が冷え切っていたシェーンとリズは、別居についての話になり口論になるが、車が故障してしまい焦る。 パージまで45分、入り口を封鎖して銃を用意するエヴァに、カリはこの場は大丈夫だと伝える。 修理業者も迎えも呼べないシェーンとリズは、車の燃料パイプが切られていたことに気づき、スーパーの男達が追ってきたためにその場から逃げる。 パージ開始が近づき、エヴァは、眠ると言って部屋に入ったリコを起こさないようにする。 人影のないダウンタウンに着いたシェーンとリズは、身を潜めようとする。 午後7時、サイレンが鳴り響き、パージ参加者はターゲットを殺害し始める。 ハイウェイを走行中のレオは、行く手の暴徒達を確認してUターンし、ダウンタウンに向かう。 食事の用意をしていたエヴァは、リコの置手紙に気づいたことをカリから知らされる。 それには、大富豪の殉教者となり報酬10万ドルを受け取り、エヴァの口座に入るという内容が書かれていた。 富豪達が、安全な屋敷の中でパージを楽しむための犠牲者になるリコについてを、エヴァはカリに伝える。 カルメロが正しいと言ってリコを捜そうとしたカリだったが、エヴァは、余命短い父が覚悟していると考える。 建物に近づく者達を確認したエヴァは、隣人のディエゴ(ノエル・グーリーエミー)が押入ったことに気づき、銃を用意する。 ディエゴはエヴァとカリの前に現れ、自分を無視したことを非難し、二人を殺そうとする。 その場に部隊員が侵入したことを知ったディエゴは立ち向かおうとするものの、射殺される。 クローゼットに隠れたエヴァとカリは見つかり、部隊員は、トラックのビッグ・ダディ(ジャック・コンレイ)の元に二人を連れて行く。 路上に引きずり出された二人に気づいたレオは通り過ぎようとするが、見逃すことができずに武器を持って車を降りる。 その間に、シェーンとリズはレオの車の後部座席に隠れる。 ビッグ・ダディらを倒したレオは、エヴァとカリを連れて車に向い、シェーンとリズに気づき二人を降ろそうとする。 しかし、生きていたビッグ・ダディに気づき、シェーンらを追っていた男達が現れたため、レオは、攻撃を受けながらその場から逃走する。 エヴァらになぜ追われているのかを尋ねて事情を聞いたレオは、自分が外にいる理由を聞かれるものの答えない。 銃弾を受けていたため車が走行不能となり、レオは、しなければならないことがあると言って、4人を置いてその場を離れようとする。 友達の家まで行けば車を借りれるとエヴァに言われたレオは、彼女に電話を貸して確認させる。 パージ終了まで6時間を切り、レオらはビジネス街に向かう。 エヴァらは自己紹介をして、シェーンは、パージ目的のレオを警戒する。 ビッグ・ダディのトラックを見つけた5人は、政府関係の装備がされているパージ用の内部に驚き、都市計画の対象地区を一掃する考えを知る。 政府の実態を知ったカリは、トラックを襲ったのがカルメロだと気づき、別の部隊が現れたためにその場を逃れる。 現れたパージャー達を銃撃したシェーンは撃たれ、レオも負傷する。 パージ終了まで4時間半、エヴァは同僚のターニャ(ジャスティナ・マシャド)の家に到着し、シェーンはレオに手当てされる。 ターニャの妹ロレイン(ロバータ・バルデラマ)に歓迎されたエヴァらは、食事を与えられる。 そこに、ターニャの父バーニー(カスチュロ・ゲッラ)とロレインの夫ロッディ(ニコ・ニコテラ)が戻り、完全防備のため安全だと言われる。 レオは、奥の部屋で薬を飲み動揺するターニャが気になる。 出かけることをエヴァに伝えたレオは、ターニャらの様子がおかしいことを伝える。 レオが復讐のために行動していることに気づいていたエヴァは、ターニャに車を借りるようにと彼から言われるが、車はないと答える。 カリのために仕方なく嘘をついたと言うエヴァに失望したレオは、その場を去ろうとする。 息子のために行動していると言うレオに、復讐しても喜ばないと伝えて、この場にいてほしいとエヴァは彼を説得する。 その時、ロレインがターニャを射殺し、ロッディに姉との浮気はバレていたことを伝える。 リズを盾にしたロッディを銃撃したレオは、エヴァらに脱出するよう指示して部屋を出る。 外でビッグ・ダディが自分達を生け捕りにしようとしていることを知ったレオは、エヴァらを逃がそうとする。 しかしレオらは、シェーンとリズを追っていたヤング・グール・フェイス(キース・スタンフィールド)らに捕えられてしまう。 ヤング・グール・フェイスは、殺しではなく金が目的だと言って、ある場所に向いエヴァらを引き渡す。 レオらは、富豪達の前に差し出され、パージを楽しむための彼らに命を狙われる。 一人の男を倒して武器を奪ったレオは、次々と相手を殺してエヴァらの元に戻る。 応援が呼ばれ、シェーンが銃弾を受けて死亡してリズは悲しむ。 そこに、パージの生き残りであるドゥエイン(エドウィン・ホッジ)らが現れ、カリは、彼がカルメロの同志だと気づく。 銃を持ったカルメロも現れ、後を任せたレオは、エヴァとカリを連れて富豪の車を奪い、その場を離れる。 夜が明けてパージ終了が近づき、目的の家に着いたレオは、エヴァから復讐する理由を聞かれる。 飲酒運転のウォーレン・グラス(ブランドン・キーナー)が、通学途中の息子を轢き殺したにも拘らず有罪とならず、家族4人と幸せに暮らしているということだった。 制止するカリの言葉を遮り家に向かい侵入したレオは、ウォーレンに襲いかかる。 家を出たレオは、現れたビッグ・ダディに撃たれてしまう。 車から身元が判明したと言うビッグ・ダディは、殺しの数を調整する必要があることを伝えて、レオを殺そうとする。 その時、レオに許してもらえたウォーレンがビッグ・ダディを射殺する。 午前7時、サイレンは鳴りパージは終了する。 エヴァとカリがレオに駆け寄り、ウォーレンに車を用意させて、レオを乗せて病院に向かう。 レオに感謝するエヴァとカリは、病院に到着して彼を車から降ろす。 ニュースでは、今年のパージの様子が伝えられる。 来年のパージまで、364日。
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参考:
・「パージ」(2013)
・「パージ:アナーキー」(2014)
・「パージ:大統領令」(2016)
・「パージ:エクスペリメント」(2018)
*(簡略ストー リー)
2023年3月21日、ロサンゼルス。
1年に一度のパージ開始を控え、事故死した息子の復讐を果たそうとする巡査部長のレオ・バーンズは、その準備を始める。
ウエイトレスのエヴァは、娘のカリと父リコと共に、生活苦のために防備もないアパートでパージに備える。
冷めきった関係の夫婦シェーンとリズは、車が故障してしまいダウンタウンに向かう。
午後7時、パージが始り、エヴァとカリは乱入してきた部隊員に襲われる。
路上に引きずり出されたエヴァとカリに気づいたレオは、二人を見捨てられずに助け、車に忍び込んでいたシェーンとリズと共に5人で行動することになるのだが・・・。
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平和を維持するための犯罪容認制度の恐怖と、それに立ち向かう人々の戦いを描き話題となった異色作「パージ」(2013)の続編。
ジェームズ・デモナコが前作に続き監督と脚本を担当し、1年後の”パージ”を描いた作品で、全く違ったシチュエーションで描かれている。
パージの制度だけが継承されているため、続編としてではなく、単独作品として楽しめる内容になっている。
前作は一家族の家で起きる出来事であったが、本作では、復讐目的でパージに参加する警官と、母子と夫婦が関係しながらの戦いを描くという、新たな物語が展開し工夫が凝らされた作品。
製作費は3倍になっても900万ドルに抑えられているのだが、北米興行収入は約6900万ドル、全世界では約1億1200万ドルという、前作を上回るヒットとなった。
息子の復讐のためにパージに参加する巡査部長フランク・グリロ、彼と行動を共にするカーメン・イジョゴ、その娘ゾーイ・ソウル、その娘と孫のために犠牲になるジョン・ビーズリー、主人公と行動する夫婦ザック・ギルフォードとキーリー・サンチェス、エヴァ(カーメン・イジョゴ)の同僚ジャスティナ・マシャド、その妹ロバータ・バルデラマ、その夫ニコ・ニコテラ、父親カスチュロ・ゲッラ、政府部隊のリーダー、ジャック・コンレイ、エヴァを恨む隣人ノエル・グーリーエミー、パージ抗議派のリーダー、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、その組織員で、前作にも登場したエドウィン・ホッジ、パージを楽しむ富豪達のために人々を捕える集団のキース・スタンフィールド、主人公が命を狙う相手ブランドン・キーナー、その妻エイミー・プライス=フランシスなどが共演している。