1年に1度だけあらゆる犯罪が合法になる“パージ”の夜に残虐な殺人集団に狙われた家族の戦いを描く、製作マイケル・ベイ、監督、脚本ジェームズ・デモナコ、主演イーサン・ホーク、レナ・ヘディ、アデレイド・ケイン他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・デモナコ
製作
ジェイソン・ブラム
セマスチャン・K・ルメルシエ
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッドリー・フラー
脚本:ジェームズ・デモナコ
撮影:ジャック・ジョフレ
編集:ピーター・グヴォザス
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
出演
ジェームズ・サンディン:イーサン・ホーク
メアリー・サンディン:レナ・ヘディ
ゾーイ・サンディン:アデレイド・ケイン
チャーリー・サンディン:マックス・バークホルダー
追われる男:エドウィン・ホッジ
パージャーのリーダー:リース・ウェイクフィールド
ヘンリー:トニー・オラー
グレース・フェリン:アリヤ・バレイキス
フェリン:ダナ・バンチ
ハルヴァーソン:クリス・マルケイ
ハルヴァーソン夫人:ティシャ・フレンチ
カリ:トム・イー
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2013年製作 85分
公開
北米:2013年6月7日
日本:2015年7月18日
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $64,423,700
世界 $89,328,627
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2022年。
失業率1%、犯罪率は史上最低、暴力は例外を除いてほぼ存在しなかった・・・。
3月21日、午後5時58分。
1年に一晩だけ、殺人を含む全ての犯罪が合法になる”パージ”開始まであと62分。
ロサンゼルス郊外。
セキュリティシステム販売企業のトップセールスマン、ジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は帰宅する。
妻メアリー(レナ・ヘディ)に、パージを支持する証である青い花を渡したジェームズは、あと1時間だと伝える。
娘のゾーイ(アデレイド・ケイン)は、ボーイフレンドのヘンリー(トニー・オラー)と過ごしていたが、ジェームズが帰って来たことに気づく。 ゾーイは、ヘンリーに帰るよう指示して、彼はベランダから階下に降りる。 隣人のグレース・フェリン(アリヤ・バレイキス)からクッキーをもらったメアリーは、ジェームズが周辺の家にシステムを売ったため増築できたと噂されていると言われる。 単なる噂だと言われ家に戻ったメアリーは、カメラ付きの自作ラジコン・ロボット”ティミー”に夢中の息子チャーリー(マックス・バークホルダー)が、パージを心配していることに気づく。 メアリーは、パージのいい部分だけを考えるようにと伝える。 食事が始り、ゾーイの一日の出来事を聞いたジェームズは自分の話になり、トップ・セールスを記録したことを伝える。 チャーリーの話を聞いたジェームズは、7時が迫り封鎖の準備を始め、武器を点検してセキュリティシステムを作動させる。 テレビでは緊急放送が始り、12時間、全ての犯罪が許可されることが通告され、パージ開始のサイレンが鳴る。 平穏な生活のための12時間であり、自分達も参加する気になれば行動すると言うジェームズの話を、チャーリーは受け入れる気になれない。 自分の部屋に行ったゾーイは、ヘンリーがいたために驚く。 ヘンリーは、目的は愛し合うことでなく、交際を反対するジェームズとけりをつけることだとゾーイに伝える。 ティミーを操作していたチャーリーは、監視カメラの映像に、犯罪に巻き込まれて助けを求めている男が映っていることに気づく。 その男(エドウィン・ホッジ)が家に近づいたため、チャーリーはセキュリティを解除してしまう。 それに気づいたジェームズは再びセキュリティを作動させるが、男は扉が閉まる寸前に家に入ってしまう。 ジェームズは銃を手にするが、現れたヘンリーに銃を向けられ撃ち合いになる。 メアリーはジェームズに駆け寄り、無事を確認する。 男が姿を消したことを気にするジェームズだったが、ヘンリーの方が危険だとメアリーに言われる。 銃弾を受けたヘンリーを部屋に連れて行ったゾーイは、瀕死の彼を見守るしかなかった。 ゾーイを連れてこようとするジェームズだったが、メアリーが、狙われていない自分が行くと伝える。 男がいるために危険だと言ってメアリーを説得したジェームズは、ゾーイの部屋に向い、ヘンリーが死んでいるのを確認する。 メアリーは、動揺しながら現れたゾーイからヘンリーがしたことを謝罪されるものの、彼女は姿を消してしまう。 部屋に戻ったジェームズは、ヘンリーが自分の銃弾で死んだことをメアリーに伝え、ゾーイから聞いたと言われる。 そこに、バージ推進派のリーダー(リース・ウェイクフィールド)が外に現れ、仲間を殺した自分達のターゲットが逃げ込んだことを知っているとジェームズに伝える。 男を引き渡すよう要求するリーダーは、それに応じなければ家に侵入し、家族を皆殺しにすると伝えてその場を去る。 予備電力で作動しているモニター以外の家の電源は切られ、家に侵入されることはないかとメアリーに聞かれたジェームズは、何んとも言えないと答える。 男を見つけて引き渡すしかないことをメアリーに伝えたジェームズは、暗闇の中、彼女と手分けをして男を捜す。 ティミーを操作ししていたチャーリーは男を見つけるものの、殺される運命の彼が隠れていればいいと考える。 男はクローゼットの奥に隠れ、メアリーは彼を見つけることはできなかった。 入り口にいるリーダーに呼ばれたジェームズは、男が見つからないこととパージを支持していることを伝える。 家に侵入するための道具が届くと言うリーダーは、男を捕まえることを約束するジェームズを信じてその場を去る。 ティミーの前に現れたゾーイは、動揺しながらも、自分は銃を持っているので大丈夫だと言って、チャーリーに秘密の場所に行くと伝える。 ゾーイは、その場所に隠れていた男に銃を奪われ、そこに現れたジェームズは、皆殺しにされると言って彼を説得する。 メアリーが背後から迫り、男に襲いかかったジェームズは、彼を拘束する。 男が抵抗したため、メアリーに傷口をえぐるよう指示したジェームズは、男を指示に従わせる。 自分達は間違っていると言うメアリーは、同じ意見のチャーリーが姿を消したために彼を捜す。 頭を打ち気絶していたゾーイの意識が回復し、ジェームスは、ヘンリーのことを謝罪する。 しかし、ジェームズのしていることに納得できないゾーイは、その場を去ってしまう。 家族の信頼を失い戸惑うジェームズは、子供達を救うために自分を外に出せと男に言われる。 チャーリーを捜していたメアリーは、ドアなどに鎖をかけられる様子を見て、怯えながらそれをジェームズに伝える。 自分が間違っていたことをメアリーに伝えたジェームズは、考えがあると言って、現れたチャーリーに銃を渡して地下に隠れているよう指示する。 戦うことをメアリーに伝えたジェームズは、彼女にも銃を渡して裏口を見張らせる。 リーダーに時間切れだと言われ、ドアを破られたジェームズとメアリーは、覚悟を決めて抵抗しようとする。 チャーリーが見つかってしまうが、ジェームズが相手を射殺する。 侵入者と戦い次々と倒したジェームズだったが、リーダーに腹部を刺されてしまう。 チャーリーは、グレースと夫フェリン(ダナ・バンチ)が、外に待機していた者達を殺すのを、監視カメラのモニターで確認する。 メアリーは捕らえられて取り乱すが、ハルヴァーソンと妻ティシャが相手を殺す。 ジェームズが刺されたことを知ったメアリーは、彼に寄り添いチャーリーを呼び寄せる。 現れたリーダーをゾーイが射殺し、彼女は重傷を負ったジェームズに謝罪する。 ジェームズは息絶え、メアリーと子供達は悲しむ。 そこに現れたグレースらに感謝したメアリーだったが、自分達が殺されることを知り取り乱す。 儀式のようなことを始めてメアリーらを殺そうとするグレースらだったが、男が現れて銃を向ける。 男はメアリーらの拘束を解くことを指示し、グレースは、自分達を殺すよう指示する。 残りの時間を平和に過ごすと言って7時になるのを待つメアリーは、パージ・パーティーを楽しんだかをハルヴァーソンに問う。 ハルヴァーソンは楽しんだと答え、メアリーは、ジェームズに寄り添う子供達の様子を見る。 隙を見て銃を奪おうとしたグレースを痛めつけたメアリーは、殺しは終わりだと言ったはずだと伝える。 パージ終了のサイレンが鳴り、メアリーは、グレースらに出て行くよう指示する。 銃を置いて出て行こうとする男の今後を心配したメアリーは、大丈夫だと言う彼に感謝する。 男はその場を去り、メアリーは、子供達と共に外の様子を見つめながら今回のことを考える。 ニュースはパージ終了を伝え、成功したことや各地で起きた出来事をリポートする。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「パージ」(2013)
・「パージ:アナーキー」(2014)
・「パージ:大統領令」(2016)
・「パージ:エクスペリメント」(2018)
*(簡略ストー リー)
2022年、ロサンゼルス郊外。
1年に一晩だけ、殺人を含む全ての犯罪が合法になる”パージ”が始る。
セキュリティシステムを販売企業のトップセールスマン、ジェームズ・サンディンは、妻メアリーや娘ゾーイ、息子チャーリーと共に、完璧な防御でその時を迎える。
ところが、助けを求める男に気づいたチャーリーは、セキュリティを解除して家に入れてしまう。
その後、現れたパージ推進派のリーダーは、ターゲットの男を引き渡しを要求してジェームズを脅す。
ジェームズは、家族を救うために男を捕え、リーダーに引き渡そうとするが、メアリーや子供達はその考えに納得しない。
人間としてするべきことを考えたジェームズは、襲いかかろうとする者達と戦うことを決意するのだが・・・。
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平和を維持するための究極の方法とも言える、犯罪を許す日を制定するという異常な世界を舞台に、そして、それに立ち向かうための手段である、銃社会の現実などを描いた異色作。
こんな制度を設けても、まともな社会になるとは誰もが思えないと分かっているにも拘わらず、それをドラマにしてしまうところが、いかにもアメリカ的な発想だ。
北米興行収入は約6440万ドル、全世界では約8900万ドルという結果で、評価は低かったにも拘らず、わずか300万ドルの製作費を考えると大成功したと言える。
それにより続編「パージ:アナーキー」(2014)が製作され、本作を上回るヒットとなり、更に、本作の前日譚となる三作目”The Purge: Election Year”(2016)が公開された。
”パージ”肯定派であり、家族を守るための行動が人間性に欠けることに気づき、悪を倒す決意をして勇敢に戦う主人公を熱演するイーサン・ホーク、その妻レナ・ヘディ、娘アデレイド・ケイン、息子マックス・バークホルダー、パージャーに追われる男エドウィン・ホッジ、パージャーのリーダー、リース・ウェイクフィールド、ゾーイ(アデレイド・ケイン)のボーイフレンド、トニー・オラー、隣人アリヤ・バレイキス、その夫ダナ・バンチ、同じく隣人のクリス・マルケイ、その妻ティシャ・フレンチ、隣人トム・イーなどが共演している。