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あなたは私の婿になる The Proposal (2009)

国外退去を迫られたキャリアウーマンがアシスタントとの偽装結婚を考えた末の騒動を描く、製作、主演サンドラ・ブロックライアン・レイノルズマリン・アッカーマンクレイグ・T・ネルソンメアリー・スティーンバージェン他共演、 監督アン・フレッチャーによるロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

サンドラ・ブロック / Sandra Bullock 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:アン・フレッチャー

製作総指揮
サンドラ・ブロック

デヴィッド・ホバーマン
トッド・リーバーマン
製作
アレックス・カーツマン

ロベルト・オーチー
メアリー・マクラグレン
脚本:ピーター・チアレッリ
撮影:オリヴァー・ステイプルトン

編集:プリシラ・ネッド・フレンドリー
音楽:アーロン・ジグマン

出演
マーガレット・テイト:サンドラ・ブロック

アンドリュー・パクストン:ライアン・レイノルズ
ガートルード:マリン・アッカーマン
ジョー・パクストン:クレイグ・T・ネルソン
グレイス・パクストン:メアリー・スティーンバージェン
アニー:ベティ・ホワイト
ギルバートソン:デニス・オヘア
ラモーン:オスカー・ヌニェス
ボブ・スポールディング:アーシフ・マンドヴィ
ジャック・バーゲン:マイケル・ヌーリー
ジム・マッキトリック:デイル・プレイス
チャック:マイケル・モーズリー

アメリカ 映画
配給
タッチストーン・ピクチャーズ

Fortis Films
Mandeville Films
2009年製作 107分
公開
北米:2009年6月19日
日本:2009年10月16日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $163,900,060
世界 $317,375,030


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
社内で、部下から”魔女”と恐れられる編集者マーガレット・テイト(サンドラ・ブロック)は、難問だった著名作家のテレビ出演の承諾を得る。

そして、それを果たせなかったボブ・スポールディング(アーシフ・マンドヴィ)を、マーガレットは容赦なくクビにする。

その後、会長のジャック・バーゲン(マイケル・ ヌーリー)に呼び出されたマーガレットは、自分に国外退去処分が下ったことを知らされる。

カナダ人のマーガレットは、忙しさの余り労働ビザの申請を怠り、1年間はアメリカに入国できなくなってしまったのだ。

会社側は、このままマーガレットを雇うことは出来ないことを彼女に伝え、ボブを後任に指名する。

ボブをクビにしてしまったことを告げたマーガレットだったが、その時、アシスタントのアンドリュー・パクストン(ライアン・レイノルズ)が現れる。
...全てを見る(結末あり)

マーガレットはその場の思いつきで、アンドリューと結婚することをバーゲンに伝えてしまう。

オフィスに戻ったアンドリューは動揺するが、ボブが編集長になれば間違いなくクビにされると、マーガレットは半ば強制的に彼に結婚を迫り、すぐ離婚するとまで言い放つ。

早速、市民権・移民局に向ったマーガレットとアンドリューは、局員ギルバートソン(デニス・オヘア)に面会する。

ギルバートソンは、二人が偽装結婚だとボブからの連絡を受けていたため、アンドリューに真意を尋ねる。

アンドリューは、2500ドルの罰金と懲役5年の重犯罪者になるのを覚悟しながらも、ギルバートソンにマーガレットとの恋愛関係を話す。

そして、アンドリューの実家があるアラスカシトカで、祖母アニー(ベティ・ホワイト)の誕生祝があり、それに二人で出席するつもりだということを伝える。

どう見ても怪しい二人だったが、ギルバートソンは一応それを認め、週明けに決定を下すことを告げる。

マーガレットの使い走りを、我慢していたアンドリューは、重罪になるかもしれない見返りに彼女に昇進を約束させ、そして正式な”プロポーズ”を求める。

アンドリューは、街角でマーガレットをひざまずかせプロポーズさせて、仕方なくそれを承諾する。

その後、シトカに着いた二人は、アンドリューの母グレイス(メアリー・スティーンバージェン)と祖母アニーの出迎えを受ける。

マーガレットは、貧乏だと思っていたアンドリューが、町で多くの事業を展開する資産家の息子だと知り驚いてしまう。

やがて、二人の歓迎パーティーが開かれるが、アンドリューの父ジョー(クレイグ・T・ネルソン)は、上司マーガレットを嫌っていたはずの息子が、恋人同士の振りをしているのを見抜き黙っていられない。

マーガレットの嫌味を言ったジョーに、アンドリューが噛み付き、彼女が婚約者だと言って父を驚かせる。

パーティーの席上、アンドリューはマーガレットとの結婚を発表し、一応、出席者から祝福を受ける。

その後アンドリューは、元恋人のガートルード(マリン・アッカーマン)と再会し、プロポーズした時のことを尋ねられる。

アンドリューはそれをマーガレットに振り、二人は適当に話を作り上げ、そして二人は、皆の前で”初めて”キスをする。

その後、部屋に案内された二人は、ベッドと床で別々に寝て一夜を過ごす。

翌朝、アンドリューは父ジョーに呼ばれ、昨晩の無礼を謝罪される。

ジョーは、アンドリューに家業を継いでもらいたいことを改めて話すが、彼は自分の仕事と生き方を認めない父との溝は埋まらないことを確認するだけだった。

一方、マーガレットはグレイスやアニーそしてガートルードと共に、ストリップ・バーに連れて行かれ、ダンサーのラモーン(オスカー・ヌニェス)の相手をさせられてしまう。

その後マーガレットは、ガートルードからアンドリューとのことと、彼がナイスガイだということを聞かされる。

屋敷に戻ったマーガレットは、アンドリューの将来のことで、家族に亀裂が入っていることを知る。

翌朝、父子関係修復をグレイスに迫られたジョーは、翌日の祖母アニーの誕生日に、結婚式を挙げることをアンドリューとマーガレットに提案する。

二人は仕方なくそれを承知し、直ぐ離婚すればいいということで納得してしまう。

その後、アンドリューと町に向ったマーガレットは、自分の用を済ませている間に、彼とガートルードが会っているのを気にしつつ、グレイスとアニーに出くわす。

三人でウエディングドレスの衣装合わせをしたマーガレットは、アニーの自分達への思いを知る。

16歳から独りで生きてきたマーガレットは、長い間忘れていた”家族”というものを思い出し、アニーやグレイスを振り回し傷つけてしまっていいのかと思い悩んでしまう。

その後、帰宅したアンドリューとマーガレットはジョーに呼ばれ、ギルバートソンが調査に来ていることを知らされる。

アンドリューは、偽装結婚を認めるようギルバートソンに強要されるが、彼はそれを断りその場を立ち去る。

マーガレットとアンドリューは、部屋を別にして思い思いの夜を過ごし、結婚式当日を迎える。

そして結婚式は始まるが、マーガレットは式を中断させ、出席者の前で、アンドリューを利用して偽装結婚をしたことを告白してしまう。

マーガレットはその場を立ち去り、アンドリューの仕事上の有能さを認めた手紙を残し姿を消す。

アンドリューは、現れたガートルードに、マーガレットに裏切られたと言い放つ。

しかし、ガートルードはアンドリューの真意を察して、マーガレットをこのまま帰していいのか尋ねる。

マーガレットは国外退去の覚悟を決め、ギルバートソンと空港に向う。

そんな時、アンドリューの身を案じた祖母アニーが心臓発作で倒れてしまう。

アニーは、病院に運ばれる飛行機内で、家族の絆を守るよう、ジョーとアンドリューに約束させる。

実はアニーの発作は仮病で、父子のいがみ合いを止めさせる策略だった。

アニーは飛行機を空港に向わせるが、マーガレットを乗せた飛行機は飛び去ってしまう。

その後、出版社に戻り、出国の準備をしていたマーガレットの元をアンドリューが訪ねる。

アンドリューは、未だに社内で命令口調のマーガレットを黙らせ、同僚達の前で彼女に愛を告白しプロポーズする。

そして二人は、ギルバートソンの元に向かい、正式に婚約したことを伝え、その後、彼の質問が始まる・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
独身を通すキャリア・ウーマン、出版社の編集者マーガレット・テイトは、カナダ人でありながら労働ビザの申請を怠り、国外退去を命ぜられてしまう。
そこで、部下を言いなりに使うマーガレットは、アシスタントのアンドリューとの偽装結婚をすることを考え、彼にそれを強要してプロポーズをさせてしまう。
市民権移民局のギルバートソンは二人を疑うが、アンドリューの祖母アニーの誕生日を祝うために、故郷のアラスカに行き、マーガレットと過ごすことで二人の間柄を証明しようとする。
二人はアラスカに到着し、マーガレットは、アンドリューの家族の絆や確執など、様々な思いを知り、彼を利用したことを後悔して、心が揺れ動き始める・・・。
__________

ヒット作を連発する振付師でもあるアン・フレッチャーの、「幸せになるための27のドレス」(2008)に次ぐ作品。

北米で約1億6400万ドル、全世界では3億2000万ドルに迫る大ヒットとなった作品でもある。

それほど面白いとも思えない作品だが、同年「しあわせの隠れ場所」(2009)で、アカデミー主演賞を受賞したサンドラ・ブロックの、洗練された女性を演じながら”俗っぽさ”を漂わせる、なんとも言えない不思議な魅力などが見所だ。

また、ニューヨークのキャリア・ウーマンがアラスカに向かう発想が興味深い。
その美しい大自然と共に、爽やかな雰囲気の作品にも仕上がっている。

しかし、一生懸命思案してくれた方々には申し訳ないが、この邦題のせいで、劇場に足を運びたくなくなったのは私だけではないはずだ。
公開前のポスターなどを見て、知人と共に絶句してしまった。

世界で一番遅い日本公開時には、既に大ヒットのピークを過ぎ、情報や話題は溢れている。
”大ヒット、サンドラ・ブロック主演作!!
「プロポーザル」! 公開!!”
さて”プロポーザル”って何だろう?と考えることで、更に作品に興味を持ち納得してもらえるように誘導する位の考えが必要ではないだろうか・・・。

主演のサンドラ・ブロックは40代も半ばを迎えているが、誰も寄せ付けない雰囲気を醸し出す、”魔女”と呼ばれるビジネス一筋の女性を熱演し、セミ・ヌード?まで披露してくれるサービスもあるのには驚きだ。

彼女より12歳も若いライアン・レイノルズは、見かけも釣り合いが取れないカップルを演ずるものの、富豪の息子と分かるあたりから、ほぼ同等に感じてしまう演出はなかなかうまい。

もう少し深く二人の関係に絡むかと思いきや、意外に地味な役柄に終わるアンドリュー(R・レイノルズ)の元恋人のマリン・アッカーマン、父クレイグ・T・ネルソン、母メアリー・スティーンバージェン、祖母のベティ・ホワイト市民権・移民局の局員デニス・オヘア、男性ストリップの特技を持つオスカー・ヌニェス、冒頭で主人公(S・ブロック)にクビにされるアーシフ・マンドヴィ、出版社会長役のマイケル・ヌーリーなどが共演している。


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