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プロフェッショナル The Professionals (1966)

メキシコの革命家に誘拐された富豪の妻救出のため雇われた特技を持つ男たちの戦いを描く、製作、監督リチャード・ブルックス、主演バート・ランカスターリー・マーヴィンロバート・ライアンジャック・パランスクラウディア・カルディナーレラルフ・ベラミーウッディ・ストロード共演のアクション・ウエスタン。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ブルックス
製作:リチャード・ブルックス

原作:フランク・オルーク
脚本:リチャード・ブルックス
撮影:コンラッド・ホール
編集:ピーター・ツィナー

音楽:モーリス・ジャール

出演
バート・ランカスター:ビル・ドルワース
リー・マーヴィン:ヘンリー”リコ”ファーダン
ロバート・ライアン:ハンス・アーレンガー
ジャック・パランス:ジーザス・ラザ
クラウディア・カルディナーレ:マリア・グラント
ラルフ・ベラミー:ジョー・グラント
ウッディ・ストロード:ジェイコブ・シャープ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1966年製作 118分
公開
北米:1966年11月2日
日本:1966年12月1日


アカデミー賞 ■
第39回アカデミー賞
・ノミネート
監督・脚色・撮影賞(カラー)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1917年、メキシコ
革命家の活動が激しくなるこの地で、資産家のジョー・グラント(ラルフ・ベラミー)の妻マリア(クラウディア・カルディナーレ)が、革命家ジーザス・ラザ(ジャック・パランス)一味に誘拐され、身代金10万ドルを要求されていた。

グラントは妻の救出に、それぞれ特技を持つ男達を雇う。

リーダー格のヘンリー”リコ”ファーダン(リー・マーヴィン)は銃器のプロ、ハンス・アーレンガー(ロバート・ライアン)は馬の専門家、ジェイコブ・シャープ(ウッディ・ストロード)は地理に明るくライフルと弓の名手だった。

グラントは一人に1000ドル、成功したらさらに9000ドルの報酬を約束する。

ファーダンは、ラザが勇敢な革命家だということを知るため、グラントに身代金を払うよう提案する。

しかし、身代金を払ってもマリアの命の保障がないないことを、グラントはファーダンに伝える。

グラントが、ラザを毛嫌いすることに疑問も持つファーダンは、不可能に近い計画に気乗りしないが、もう一人の男、爆薬の専門家ビル・ドルワース(バート・ランカスター)を仲間に入れることでそれに同意する。
...全てを見る(結末あり)

刑務所にいたドルワースを700ドルの保釈金で出所させたファーダン達は、メキシコに向かう。

ラザの手下らしき足跡を見つけたファーダンは、シャープを斥候に出し、現れた10人のメキシコ人を始末する。

昼間は灼熱地獄、夜は凍てつく寒さの厳しい環境に慣れながら、ドルワースが偵察で先行して一行は先を急ぐ。

後続に危険を知らせたドルワースは、メキシコ人に捕らえられるが、追いついたファーダンらが敵を倒し彼を救い出だす。

谷間にダイナマイトを仕掛けた4人は、逃亡時に敵を迎え撃つ準備を始める。

そして一行は、ラザ一味が残虐な方法で列車を奪うのを目撃し、彼らの砦に到着する。

砦にマリアがいることを確認した4人は、政府軍が攻めてくると思い込んでいるラザを、陽動作戦で混乱させようとする。

成功する見込みのない不安を、ドルワースはファーダンに伝えるが、彼は爆破のタイミングで計画の成否が決まることをドルワースに告げる。

始末した10人のことを知られたファーダンは、警戒をするラザの部下の偵察をかわし、いよいよその夜、計画を実行に移す。

アーレンガーを隠れ家の列車に残し、ファーダンら3人は砦に侵入して、ドルワースが給水塔に爆薬を仕掛け、シャープはダイナマイトを括り付けた弓矢を準備する。

しかし、爆破寸前で、ラザがマリアの部屋に入ったため、ファーダンがラザを殴り倒し、その瞬間に給水塔が爆破される。

シャープの弓が砦内を爆破して、その場が大混乱となる中、ドルワースはラザを射殺しようとするが、マリアがそれを制止する。

ドルワースとファーダンはそれに驚くが、彼女を連れて砦を脱出する。

しかし、アーレンガーの待つ列車は、ラザの手下に奪われていた。

アーレンガーは機転を利かして味方に危険を知らせ、マリアを人質にとった4人は、列車を奪い逃亡する。

ラザはそれを追うが、列車を奪い返した時には既に5人は姿を消していた。

逃亡途中マリアは、これは誘拐ではなく、ラザと一緒に育った自分が、父の遺言で、無理矢理グラントと結婚させられたことを告白する。

グラントとの契約があるファーダンは、彼女の話を無視するが、マリアは馬を奪い逃げようとする。

ドルワースが、谷間に仕掛けた爆薬を爆破させ、近づいていたラザの行く手を阻みマリアも連れ戻される。

マリアは、何度となくラザの元に帰ることを望み、ラザと同志でもあったドルワースは心が動く。

ファーダンは、マリアをグラントに渡す考えを変えずに、ラザ一味が迫ったのを知りつつ国境に向かう。

ラザを迎え撃ち時間を稼ぐために、残ろうとしたファーダンだったが、ドルワースが残ることになり一行は先を急ぐ。

一人でラザの手下を倒したドルワースは、ラザに傷を負わせてその場に留まり、ファーダンらが逃げ延びるための時間を稼ぐ。

ファーダンらは、グラントとの待ち合わせ場所に到着し、負傷したラザを連れたドルワースも一行に追いつく。

グラントも到着して、ラザを見つけて殺そうとするが、ドルワースはそれを制止し、ファーダンがグラントに銃を向ける。

強引にマリアを取り戻そうとするグラントから、ファーダンはマリアを引き離す。

ファーダンは、マリアを誘拐したのはグラントだと言い放ち、ラザとマリアを馬車に乗せて逃がす。

そして、仕事をやり遂げた4人は、報奨金の1万ドルを放棄して、ラザとマリアの後を追っていく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1917年、メキシコ
革命家の活動が激しくなる頃、資産家グラントの妻マリアが、革命家ラザ一味に誘拐されて、身代金10万ドルを要求される。
グラントは、銃器のプロでリーダー格ヘンリー”リコ”ファーダン、馬の専門家アーレンガー、地理に明るくライフルと弓の名手シャープら、特技を持つ男達を雇い、マリアを救出するため、一人に1万ドルの報酬を約束する。
ラザをよく知るファーダンは、グラントに身代金を払うよう提案するが、マリアの命の保障はなかった。
ファーダンは、グラントがラザを嫌うことに疑問も持つが、不可能に近い計画に気乗りしない。
しかし、爆薬の専門家ビル・ドルワースを仲間に入れることでファーダンはそれに同意し、彼らはメキシコに向かうのだが・・・。
__________

1964年に発表された、フランク・オルークの小説”A Mule for the Marquesa”を基に製作された作品。

銃や馬、ダイナマイトに弓などのプロ達が、人質救出に向かうという、見せ場満載の内容に男のロマン感じ、正統派西部劇ではないが、十分に楽しめる痛快娯楽作品。

190cmを超す、長身の男達を見ているだけで迫力満点だが、ダイナマイトの爆破シーンや派手な銃撃戦などを効果的に使った、一級のアクション映画。
バート・ランカスターは188cm

第39回アカデミー賞では、監督、脚色、撮影賞(カラー)にノミネートされた。
監督リチャード・ブルックスのノミネートは、この手の作品にしては珍しい。

モーリス・ジャールの、軽快な音楽も印象的だ。

図太い声で、統率力のあるリーダーを演ずるリー・マーヴィンと、バート・ランカスターのひょうきんなキャラクターも魅力的だ。

ユーモアのセンスもあるバート・ランカスターの役柄と、かなりニヒルなリー・マーヴィンとが、入替わった配役でも面白かったかもしれない。

メキシコの革命家がはまり役のジャック・パランスは、悪役という設定だが、人格者や紳士の雰囲気があるラルフ・ベラミーが、実は傲慢な人物だったお陰で、”善人”として描かれているラストもなかなかいい。

馬の専門家ということで、人は撃てるが馬は撃てないという、やや頼りないロバート・ライアンは、彼にしては地味な役柄だった。

ジョン・フォードに可愛がられたウッディ・ストロードの、長身(194cm)でバランスのとれた逞しい肉体は、いつ見ても惚れ惚れする。

男臭いストーリーに華をそえる、クラウディア・カルディナーレの魅力も際立つ。


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