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プリティ・プリンセス The Princess Diaries (2001)

2000年に発表された、メグ・キャボットの小説”The Princess Diaries”及びそのシリーズを基に製作された作品。
平凡な高校生がヨーロッパの小国の王位継承権を持つプリンセスだと知り戸惑いながら奮闘する姿を描く、監督ゲイリー・マーシャルアン・ハサウェイジュリー・アンドリュースマンディ・ムーア ヘクター・エリゾンド共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ゲイリー・マーシャル

製作
ホイットニー・ヒューストン

デブラ・マーティン・チェイス
マリオ・イスコヴィッチ
原作:メグ・キャボットThe Princess Diaries
脚本:ジーナ・ウェンドコス

撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
編集:ブルース・グリーン
音楽:ジョン・デブニー

出演
アミーリア”ミア”サーモポリス:アン・ハサウェイ

クラリス・レナルディ女王:ジュリー・アンドリュース
ラナ・トーマス:マンディ・ムーア
リリー・モスコヴィッツ:ヘザー・マタラッツォ
マイケル・モスコヴィッツ:ロバート・シュワルツマン
ジュシュ・ブライアント:エリック・フォン・デッテン
ジョー”ジョゼフ”:ヘクター・エリゾンド
パオロ・プッタネスカ:ラリー・ミラー
ヘレン・サーモポリス:キャロライン・グッドール
パトリック・オコーネル:ショーン・オブライアン
シャーロット・カタウェイ:キャスリーン・マーシャル
グプタ:サンドラ・オー
フィリップ・レナルディ:ルネ・オーベルジョノワ

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2001年製作 115分
公開
北米:2001年8月3日
日本:2002年1月26日
製作費 $37,000,000
北米興行収入 $108,244,770
世界 $165,335,150


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サンフランシスコ
両親が離婚し、芸術家の母ヘレン(キャロライン・グッドール)と暮らす平凡な高校生ミア・サーモポリス(アン・ハサウェイ)は、消防署を改造した家に住んでいた。

ある日、ヨーロッパの”ジェノヴィア”にいる祖母クラリス・レナルディ(ジュリー・アンドリュース)から電話があり、ミアに会いたいとのことだった。

翌日の放課後、ジェノヴィア領事館に向かったミアは、祖母クラリスに迎えられる。

ミアは、亡くなった父親がジェノヴィアの皇太子で、自分がプリンセスであり、アミーリア・ミニョネット・サーモポリス・レナルディだと、女王クラリスから知らされる。
...全てを見る(結末あり)

ジェノヴィアの王位継承者であり、統治者になることを告げられたミアは、目立つことが嫌いな自分には、無理なことだとクラリスに伝えてその場から逃げ去る。

母ヘレンに不満を訴えたミアは、断固として王位を継ぐことを拒むことを伝える。

翌日、ヘレンを訪ねたクラリスは、王位継承者がいなければ、ジェノヴィアが存続できないことを伝える。

その場に現れたミアに、数週間後の独立記念日の舞踏会で、紹介したいことをクラリスは伝える。

納得できないミアだったが、舞踏会までの間、クラリスの教育を受けるが、答えは保留してミア自身が結論を出すというヘレンの案に両者は一応納得する。

登校するミアは、運転手兼警護のジョゼフ(ヘクター・エリゾンド)をクラリスから紹介され、リムジンで親友のリリー・モスコヴィッツ(ヘザー・マタラッツォ)を迎えに行く。

放課後、領事館に向かったミアは、早速、クラリスと領事館員シャーロット・カタウェイ(キャスリーン・マーシャル)と共に、プリンセス教育を始める。

しかし、全てが王室とミス・マッチなミアの扱いに、クラリスは梃子摺ってしまう。

礼儀作法にダンス、相変わらずミアに手を焼くクラリスだったが、彼女は、ジョゼフと心触れ合う仲だった。

その後ミアは、ヘアー・スタイリストのパオロ・プッタネスカ(ラリー・ミラー)により、魅力的な女性に変貌する。

リリーの兄マイケル(ロバート・シュワルツマン)は、ミアの美しさに惹かれてしまうが、リリーは嫌味ばかりを言って、ミアの気分を害してしまう。

ミアが変わってしまったために、それを気にしていたいたリリーは、彼女からプリンセスの件を聞き、納得して謝罪する。

リリーは、この件を秘密にすることを誓うのだが、新聞記事で、ミアがプリンセスであることが知られてしまい、騒動になる。

クラリスは高校に現れて、誰が情報を漏らしたかを探るが、それはパオロだった。

領事館のパーティーで、ミアは何度も失態を演じてしまい、出席者には受けて何んとか切り抜けるが、恥をかいたことで心が沈む。

そんなミアの気持ちを察したクラリスは、レッスンを休み市内見学をすることを提案する。

ミアは、マイケルがバイトをする自動車工場で、修理している、1996年型のマスタングにクラリスを乗せて市内に出る。

しかし、運転するミアは坂道で車がバックしてしまい、走行中のケーブルカーに衝突してし警察沙汰になる。

しかし、クラリスが見事に対処して、ミアは、そんな彼女と過ごすことに幸せを感じるようになる。

学校で注目を集めるようになったミアは、憧れのジュシュ・ブライアント(エリック・フォン・デッテン)からも声をかけられる。

ジョシュは、恋人ラナ・トーマス(マンディ・ムーア)とは別れることを伝え、ミアをビーチ・パーティーに誘う。

有頂天になったミアは、マイケルと約束していた車の修理を延期してもらう。

ビーチ・パーティー当日。
いいムードになっていたミアとジョシュだったが、マスコミが押しかけて二人は困惑する。

有名になることが目的だった、ジョッシュとのキスを写真に撮られ、その場を逃れようとしたミアだったが、嫌がらせを企むラナの罠にはまり恥をかいてしまう。

さすがのクラリスも怒りが収まらず、ミアに厳しい言葉をかける。

しかしクラリスは、寛大な態度で接するべきだとジョゼフに助言されて納得する。

ビーチ・パーティーのために、リリーとの約束も破っていたミアは彼女に責められる。

謝罪するミアは、プリンセスを諦めることをリリーに告げる。

しかしリリーは、活動家を目指す自分の考えに相通ずる、世の中を変えるチャンスのあるティーンとして、プリンセスになって欲しいことをミアに伝える。

ミアは、謝罪として、翌日に開かれる独立記念日の舞踏会にリリーを招待し、二人は友情を確かめる。

その後、マイケルが修理の終わった車の鍵をミアに渡すために現れる。

ミアは、マイケルも舞踏会に招待するが、傷ついていた彼はそれを断る。

クラリスはミアの家を訪れ、ビーチ・パーティーのことで、事情も知らずに意見したことを謝罪する。

ミアは、亡き父親からの、16歳の誕生日のプレゼントである日記帳をクラリスから渡される。

さらに、華やかに見える王室の生活なのだが、実際には、重責を担う大変な仕事でもあり、ミアがプリンセスとして、立派にそれを務め上げられるだろうと、辞退も考える彼女を励ます。

その後ミアは、逃げだすことを考えて身支度をするのだが、日記帳に挟まっていた父からの手紙を見つける。

父フィリップ(ルネ・オーベルジョノワ/声)の、自分の可能性を信じて生きるべきだという言葉や、彼の母ヘレンへの深い愛情を知ったミアは、考えを改めて領事館に向かう。

ミアは、雨の中マスタングで領事館に、彼女からの謝罪のピザを受取ったマイケルも舞踏会に向かう。

ミアが逃亡することに気づいたジョゼフは彼女を捜すが、領事館では、仕方なくスピーチを始める。

車が故障して絶望するミアだったが、ジョゼフが彼女を見つけて領事館に向かう。

クラリスは重大発表をしようとするが、そこにミアが到着し、ずぶ濡れのままスピーチを始める。

ミアは、父の言葉に励まされ、家族や友人に支えられた自分は、”プリンセス・アミーリア・ミニョネット・サーモポリス・レナルディ”として生きる自信を伝えて、出席者に祝福される。

クラリスからティアラを贈られ、その場に呼ばれたパオロのヘアメイクとドレスに着替えたミアは、来賓の前に美しい姿を見せる。

そして舞踏会は始り、ミアはマイケルを見つけて彼と踊り、中庭に出た二人はキスをする。

その後、クラリスとジョゼフは手を取り合い席を外し、ミアはリリー達との楽しい時を過ごす。

数日後、ジェノヴィアに向かう機内で、公務第一日となるその日から、ミアは日記をつけ始める。

ジョゼフに声をかけられたミアは、これから暮らすことになる王宮を確認する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ
平凡で内気な高校生ミア・サーモポリスは、両親が離婚したために、芸術家の母ヘレンと暮らしていた。
ある日ミアは、ヨーロッパの”ジェノヴィア”にいる祖母クラリス・レナルディからの連絡を受けて領事館にむかう。
クラリスに対面したミアは、亡くなった父親が実はジェノヴィアの皇太子で、自分がプリンセスであることを、女王の祖母から知らされる。
自分が王位継承権であることに驚くミアは、数週間後の舞踏会でそれを発表すると言われて、尻込みして逃げ出してしまう。
母ヘレンはクラリスから事情を知らされ、ミアはプリンセス教育を受け、答えは保留して結論は自分自身がだすという提案をして、両者を納得させる。
そしてミアの教育は始まるのだが、全てが王室とはミス・マッチな彼女の扱いに、クラリスは梃子摺ってしまう・・・。
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現実の世界の物語だが、いかにもディズニー映画らしい、シンデレラ・ストーリーそのものであり、あらゆる世代が楽しめる作品に仕上がっている。

2004年には、続編「プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング」が公開された。

北米興行収入は約1億ドル、全世界では約1億6500万ドルのヒットとなった。

王室の気品漂わせる雰囲気と、現代的な高校生の生活のアンバランスな描写も実に愉快だ。

プリティ・ウーマン」(1990)の大ヒットのお蔭で、邦題に安っぽい”プリティ”が付けられるようになってしまい気の毒なゲイリー・マーシャルだが、様々な女性を表現する描写が実に巧みで、軽快な演出も含めての職人芸を堪能できる。

領事館員を演ずる振付師でもあるキャスリーン・マーシャルが、女王と警護官がダンスを踊る姿を見て、微笑みながら、二人の邪魔をすることなくその場を去るショットなど、細やかな演出も見逃せない。

その後の活躍でトップ・スターとなる、キュートな魅力で見事に主役を演ずるアン・ハサウェイの映画デビュー作でもある。

また、女王を演じ、自分に似ている孫娘を温かく見守る、若々しいジュリー・アンドリュース(65歳)の、気品ある”英語”が実に美しい。

主人公の親友で、活動家を目指すヘザー・マタラッツォタリア・シャイアの息子である、主人公との恋が芽生える王子様のような雰囲気もあるロバート・シュワルツマン、主人公をからかう同級生マンディ・ムーアエリック・フォン・デッテン、物語にアクセントを加える存在、女王と心触れ合う王室の運転手兼警護官でヘクター・エリゾンド、ヘアー・スタイリストのラリー・ミラー、主人公の母親キャロライン・グッドール、領事館員キャスリーン・マーシャル、高校教頭サンドラ・オー、主人公の父親の声ルネ・オーベルジョノワなどが共演している。


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