フィラデルフィア・エクスペリメント The Philadelphia Experiment (1984)

”エルドリッジ”の送電室を管理していたデヴィッドとジムは、その場を脱出するが、船から落下してしまう。

ある場所に着いた二人は、ヘリコプターに追われて攻撃を受け、何とか逃げ切る。

デヴィッドは、制御室で電気ショックを受けたジムを気遣いながら二人は砂漠を抜け、ドイツのビール瓶や、見たこともないコーラの容器(アルミ缶)、そして車やトラックに驚く。

その頃、実験後に町が一瞬にして消えたことで騒ぎとなり、責任者の科学者ジェームズ・ロングストリート博士(エリック・クリスマス)が現場に到着し、助手バーニー(スティーヴン・トボロウスキー)からの報告を受ける。

ロングストリートは、ヘリ墜落現場を調べるクラーク少佐(キーン・ホリデイ)の報告も受け気象の変化を気にする。

街道のカフェに着いたデヴィッドとジムは、その場がネバダだと気づき、若者の姿や店内のカラー・テレビを見て驚く。

デヴィッドは、付近の海軍基地の場所を確認して、電話をかけるために外に出る。

電話をかけていたアリソン・ヘイズ(ナンシー・アレン)の後で、フィラデルフィアの基地に連絡したデヴィッドだったが、店内のジムの身体に異変が起きる。

ゲーム機などを電気的に破壊してしまったジムは外に出るが、店主に銃を向けられる。

デヴィッドは銃を奪い、アリソンの車で逃げようとするものの、オートマチック車の運転方法が分からないため、彼女を連れてその場から逃走する。

現在が1984年で、戦争はアメリカが勝ったことをアリソンから聞いたデヴィッドとジムは驚く。

基地に戻っていたロングストリートは、侵入者が二人いることをクラークから知らされ、彼らに会おうとする。

ロングストリートは、40年前の”エルドリッジ”の実験を思い出し、現場の残骸と当時の写真のものが一致することを確かめる。

その後、ジムの手の傷が痛み始め、車は電気ショックを受けて、現れたパトカーに道を塞がれてしまう。

車は事故を起こしてデヴィッドらは捕えられ、ジムは病院に運ばれる。

誘拐されたことになったアリソンだが、二人には何か事情があるはずだとベイツ保安官(ジョー・ドーシー)に伝えて、訴えを取り下げる。

デヴィッドは釈放され、アリソンとジムの様子を見に行き、彼女と医師に今回の件を話す。

時を超える体験をしたというデヴィッドは、それを確認しようとする医師の言葉を疑う。

ジムが発作を起こし、激しい気象の変化と共に電気ショックを受けた彼は姿を消す。

デヴィッドにも異変が起き、現れたクラークらから逃れた彼は、自分を信じ協力したいと言うアリソンの協力を得て、故郷のカリフォルニアに向かう。

気象の変化を調べるロングストリートとバーニーは、自分達が全てを吸い込むホールを開いてしまったことを考える。

モーテルの部屋でデヴィッドは、実家の父親も既に死んでいるだろうとアリソンに伝える。

アリソンはジムの牧場に電話をかけ、彼の恋人パメラが出たためにそれを切ってしまう。

デヴィッドは混乱して興奮し、アリソンは出て行こうとするものの、彼はそれを引き留める。

翌日、ロングストリートは、上空の大気ホールに向け探査機を発射して調べ、消えた町や”エルドリッジ”を確認する。

ロングストリートは、実験に参加した”エルドリッジ”乗組員の写真を医師に見せて、彼がジムとデヴィッドと会ったことを知る。

二人の出身がカリフォルニアであることを、ロングストリートはクラークに伝え、必ず連れて来るよう指示する。

ロングストリートは、地球全体に影響が及ぶことをバーニーから知らされ、気象変化への対策を考える。

故郷の町に着いたデヴィッドは、父親のガソリンスタンドに立ち寄る。

デヴィッドは、父親が亡くなったことを知りショックを受け、アリソンは彼を慰める。

その後、ジムの牧場に向かったデヴィッドは、彼の妻パメラ(ルイーズ・ラサム)に再会する。

パメラは戸惑うが、デヴィッドとアリソンを家に招き入れて、ジムの話を誰も信じずに苦しんだことを伝える。

デヴィッドは、自分以外の乗組員は火傷などを負いながら戻ったという話を聞き、ジムに気づき彼に会おうとする。

動揺するジムはデヴィッドと話をすることを拒み、彼の無事を祈るしかなかった。

デヴィッドは何とかジムと話そうとするが、アリソンは彼を苦しめるべきではないと助言する。

そこにクラークらが現れて、それを振り切ったデヴィッドは、資料を手に入れて、ロングストリートが責任者である実験現場を知る。

車を捨ててネバダに向かったデヴィッドだったが、アリソンは、全てを忘れて二人で暮らすことを彼に提案する。

デヴィッドは、真実を知らなければならないことをアリソンに伝え、二人は惹かれ合っていることを確認する。

検問を突破したデヴィッドとアリソンは基地内に侵入するが、クラークに銃を向けられる。

ロングストリートはそれを制止して、デヴィッドに実験で起きた現象とホールについてを説明する。

1943年にはホールが閉じたものの、今回はそれが開いたままだと知らされたデヴィッドは、”エルドリッジ”の制御室に向かい停止することをロングストリートに指示される。

デヴィッドはそれを断るが、ホールが存在する限り、変化しつつある身体の異常は続くと言われる。

納得したデヴィッドは、準備をしてアリソンに別れを告げる。

デヴィッドは、アリソンやロングストリートに見守られながら、クラークと共にホールの真下に向かい吸い込まれる。

”エルドリッジ”に着いたデヴィッドは、倒れているジムを確認して制御室を破壊する。

デヴィッドはジムに別れを告げてその場を去り、”エルドリッジ”は1943年に戻る。

乗組員は火傷など負傷し、体が甲板に埋め込まれた者もいて、その光景を見たロングストリートは涙する。

ネバダ。
様子を窺っていたロングストリートは、デヴィッドが戻ったことを知り、アリソンは彼の元に向かう。

出現した町に着いたアリソンは、デヴィッドの姿を確認して駆け寄る。

デヴィッドは、40年分の給料を海軍に請求することを伝えてアリソンと抱き合う。