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ペーパーボーイ The Paperboy (2012)

ある殺人事件の冤罪疑惑を調べる記者に協力する弟と獄中の犯人と婚約した女性との関係を描く、製作、監督、脚本リー・ダニエルズ、主演ザック・エフロンマシュー・マコノヒーニコール・キッドマンジョン・キューザック他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:リー・ダニエルズ

製作
リー・ダニエルズ

エド・カゼル3世
カシアン・エルウィズ
ヒラリー・ショー
製作総指揮:マイケル・ベナローヤ
原作:ピート・デクスターThe Paperboy
脚本
ピート・デクスター

リー・ダニエルズ
撮影:ロベルト・シェイファー
編集:ジョー・クロッツ
音楽:マリオ・グリゴロフ

出演
ジャック・ジェンセン:ザック・エフロン

ウォード・ジェンセン:マシュー・マコノヒー
シャーロット・ブレス:ニコール・キッドマン
ヒラリー・ヴァン・ウェッター:ジョン・キューザック
ヤードリー・ エイクマン:デヴィッド・オイェロウォ
W・W・ジェンセン:スコット・グレン
タイリー・ヴァン・ウェッター:ネッド・ベラミー
エレン・ガスリー:ニーラ・ゴードン
アニタ・チェスター:メイシー・グレイ

アメリカ 映画
配給 ミレニアム・フィルムズ

2012年製作 106分
公開
北米:2012年10月5日
日本:2013年7月27日
製作費 $12,500,000
北米興行収入 $693,290
世界 $1,353,870


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1969年8月12日、フロリダ州モート郡。
4年前に起きた、憎まれていた保安官が刺殺される事件を調べていたジャンセン家の兄弟を知る、家の使用人だったアニタ・チェスター(メイシー・グレイ)は記者に語る。

大学を中退したジャック・ジェンセン(ザック・エフロン)は、得意の水泳も諦め、父親W・W(スコット・グレン)の経営する新聞社で働いていた。

保安官殺人事件の犯人として服役中のヒラリー・ヴァン・ウェッター(ジョン・キューザック)と文通をするシャーロット・ブレス(ニコール・キッドマン)は、会いもせずに彼と恋に落ちる。

ジャックの兄でマイアミの新聞記者であるウォード(マシュー・マコノヒー)は、ヒラリーの冤罪疑惑を調べるために同僚であるロンドン出身の黒人ヤードリー・ エイクマン(デヴィッド・オイェロウォ)と共に故郷に戻る。
...全てを見る(結末あり)

ジャックに迎えられたウォードとヤードリーは、自宅に向かい、父WWと恋人エレン・ガスリー(ニーラ・ゴードン)、彼女と馬が合わないジャックと共に食事をする。

ウォードは、ヒラリーが裁判を受ける権利があることをWWに語り、ジャックが運転手をして手伝うことになる。

翌日、ウォードがガレージをオフィス代わりにすることになり、そこにシャーロットが現れる。

シャーロットに一目で惹かれたジャックは、彼女の荷物を持ち、ヒラリーと婚約した協力者である彼女をウォードとヤードリーに紹介する。

裁判で不利な立場にあるヒラリーと面会するために、彼の弁護士に会ったウォードらだったが相手にされない。

シャーロットが初めてヒラリーと面会するため、それに付き添ったウォードらだったが、二人は問題を起こしてしまう。

その後ウォードは、事件の証拠が紛失していたためにその件を調べるものの、保安官事務所の協力を得られない。

再び刑務所に向かったウォードらだったが、シャーロットがワンピースを着てこなかったことをヒラリーが不満に思い、
彼は、黒人のヤードリーに不快感を示しただけでその場を去る。

奥手のジャックは、いつも側にいるシャーロットに何もできずに、海岸で彼女に子ども扱いされたために、独りで沖に向かう。

クラゲに噛まれたジャックは何とか浜に泳ぎ着き、意識を失ってしまうもののシャーロットに助けられる。

その件が新聞記事になったことをヤードリーにからかわれたジャックは激怒し、彼と喧嘩をして罵る。

ヒラリーに面会したウォードは、事件の夜、彼が伯父タイリー(ネッド・ベラミー)と共にゴルフ場で芝生を盗んでいたという話を聞く。

沼地を通り苦労してタイリーの居場所に向かったウォードは、証言すればヒラリーを救えると彼を説得する。

芝を盗んだ話をタイリーから聞いたウォードは、ガレージに戻り、ゴルフ場でその事実を調べたヤードリーから、芝を買った者達も突き止めたことを知らされる。

ジャックは、家を出た母親を想い続けていたのだが、彼の心の拠り所はアニタだった。

そんな時、WWがエレンを編集長にすることをウォードらに伝え、ジャックは彼女が母親の指輪をしていることに気づく。

ジャックは母親の指輪を奪い取り、WWから返すよう言われるもののそれに応じない。

ウォードは、ヤードリーが聞いた証言に疑いを持ったまま、ジャックとシャーロットを連れてゴルフ場に向かう。

バーに向かった3人だったが、酔ったウォードが男達を誘い暴行されてしまう。

ジャックは、ウォードが同性愛者だったことを知りショックを受け、モーテルに戻り、シャーロットに指輪を渡し愛し合う。

しかしシャーロットは、年齢や生きる世界が違うジャックを突き放す。

社に戻っていたヤードリーを訪ねたジャックは、記事を出さないように頼むものの聞き入れられなかった。

その後、知事の恩赦を受けてヒラリーは釈放され、ジャックは、自分の想いを綴った手紙と共に指輪をシャーロットに送る。

シャーロットは現れたヒラリーと愛し合い、沼地の彼の家に住むことになる。

回復したウォードは、記事が認められたヤードリーが本を出版することを知るが、事件の証拠はなく、事実を書くなという新聞社に反発する。

WWとエレンの結婚式の日、ジャックはアニタが解雇されたことを知らされる。

ジャックは、2ヶ月前に届いていたシャーロットからの手紙を受け取る。

ヒラリーはそれなりに愛してくれるが、自分の居場所ではないという内容だった。

それを知ったジャックは、アニタに感謝して別れを告げる。

シャーロットを救い出そうとしたジャックは、ウォードと共に沼地に向かう。

ヒラリーはシャーロットを殺し、現れたジャックとウォードを追い払おうとする。

シャーロットが殺されたことを知ったジャックは、マチューテでウォードの首を切ったヒラリーから逃れようとする。

川を泳いで逃げたジャックを、ヒラリーはボートで追う。

ヒラリーは、翌朝、家に戻るものの、その後、シャーロットとウォード殺害で有罪となり州刑務所で処刑された。

保安官殺害事件は未解決のままだった。

ジャックは、シャーロットとウォードの遺体を運び沼地を離れる。

ウォードの葬儀でジャックは母親と再会し、その後、彼は作家になったが、二度と本当の恋はできなかった。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1969年、フロリダ州モート郡。
大学を中退し父親の新聞社を手伝う青年ジャック・ジェンセンは、恋人もいない悶々とした日々を送っていた。
マイアミの新聞記者であるジャックの兄ウォードと同僚のヤードリーが、4年前に起きた保安官殺人事件の犯人で服役中のヒラリーの冤罪疑惑を調べるためこの地を訪れる。
ウォードはガレージをオフィスにして行動を開始し、ジャックが運転手として手伝うことになる。
そこに、獄中のヒラリーと婚約したシャーロットが協力者として現れ、ジャックは、一目で彼女に惹かれてしまう・・・。
__________

1995年に発表された、ピート・デクスターの小説”The Paperboy”を基に製作された作品。

初心な青年と年齢も違う大人の女性の恋愛ドラマと思いきや、サスペンスとスリラーの要素を含めた物語は、リー・ダニエルズの繊細な演出で様々な展開を見せる。

1960年代末の雰囲気は出ているが、社会問題の描写が弱い気がするところなど、恋愛を重視したいのかも疑問でその辺りが曖昧だ。

豪華キャストは各々の役柄が新鮮であり、その点では観る者を引きつけるのだが、謎解きとも言えない物語の内容は単純で盛り上がりにも欠ける。

少々ジェームズ・ディーン的なキャラクターが注目のザック・エフロン、終盤である真実が分かり役柄が激変する、その兄役マシュー・マコノヒー、親子ほど年の違うザック・エフロンを相手に、体を張った演技で熱演しているニコール・キッドマン、彼女と交際する囚人役のジョン・キューザック、記者のデヴィッド・オイェロウォ、兄弟の父親役のスコット・グレン、その恋人役ニーラ・ゴードン、囚人の伯父ネッド・ベラミー、そして歌手のメイシー・グレイが、主人公の家の使用人役で好演している。


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