ゲリラに強要されて金塊強奪計画を実行する逃亡した南軍兵の行動を描く、監督ロイ・ローランド、主演ジョエル・マクリー、アーレン・ダール、バリー・サリヴァン、クロード・ジャーマンJr.、ジェームズ・ホイットモア他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・ローランド
製作:リチャード・ゴールドストーン
原作:アーヴィング・ラヴェッチ
脚本:アーヴィング・ラヴェッチ
撮影:チャールズ・シェーンバウム
編集:ロバート・J・カーン
音楽:アンドレ・プレヴィン
出演
ウィル・オーウェン:ジョエル・マクリー
ジェン・ゴート:アーレン・ダール
ジェシー・ウォレス:バリー・サリヴァン
ロイ・ゴート:クロード・ジャーマンJr.
クリント・プリースト:ジェームズ・ホイットモア
ドン・アントニオ・チャベス:ラモン・ノヴァロ
キーリー:ジェフ・コーリー
バイ:テッド・デ・コルシア
ダマスコ神父:マーティン・ガララガ
農夫:ラッセル・シンプソン(クレジットなし)
囚人:ハリー・テンブルック(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1950年製作 93分
公開
北米:1950年3月1日
日本:1955年1月8日
製作費 $1,621,000
北米興行収入 $2,179,000
■ ストーリー ■
南北戦争末期、ミズーリ州、ベントン。
北軍の捕虜である南軍兵ウィル・オーウェン(ジョエル・マクリー)、ジェシー・ウォレス(バリー・サリヴァン)、クリント・プリースト(ジェームズ・ホイットモア)は、体を洗うための水浴びの最中に、見張りの兵士を殺して逃亡する。
3人は、農夫(ラッセル・シンプソン)の家で食事をめぐんでもらい、南軍のゲリラが町を荒らしていることを知る。
逃亡した3人の捕虜の話をする農夫に、それが自分たちだと気づかれたウィルらは、食料と馬を奪い逃走する。
腎臓を傷めているクリントが落馬し、馬を捨てたウィルらは、捜索隊が通り過ぎる様子を見守る。
そこにゲリラが現れ、ウィルらを捕らえてアジトに向かう。
3人と話したキーリー(ジェフ・コーリー)は、ゲリラのリーダー、ウィリアム・クァントリルの部下だと伝える。
ウィルらは、キーリーが南軍側だったために喜び、仲間に加わることを勧められる。
キーリーは、ドン・アントニオ・チャベス(ラモン・ノヴァロ)率いる幌馬車隊が運ぶ100万ドルの金塊を奪うために、ウィルら3人にその計画への協力を強要する。
従わなければ殺されるウィルらは、仕方なく計画を実行するためサンタフェに向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1930年代のロバート・ベンチリーの短編”How to”シリーズなどで知られるロイ・ローランドが監督し、主演はジョエル・マクリー、アーレン・ダール、バリー・サリヴァン、クロード・ジャーマンJr.、ジェームズ・ホイットモアなどが共演した作品。
南北戦争下、南軍を支援するための金塊強奪に加担する脱走兵が、それを運ぶ幌馬車隊に合流しながら計画を実行する姿を描く西部劇。
悪人ではない主人公が、仲間の裏切りに遭いながら、様々な困難に立ち向かう姿が、幌馬車隊の行動と共にテンポよく描かれ、その中で芽生えるロマンスなど、見どころが多い作品に仕上がっている。
主演のジョエル・マクリーは、捕虜収容所から脱走してゲリラの金塊強奪に加担しながら、正義は貫く逞しい男を熱演している。
主人公と惹かれ合うよう戦争未亡人で美しいアーレン・ダール、主人公と行動を共にする2人バリー・サリヴァンと、撮影当時20代後半にも拘わらず老人役のジェームズ・ホイットモア、ヒロインの夫の弟クロード・ジャーマンJr.、幌馬車隊を率いるラモン・ノヴァロ、ゲリラのリーダー、ジェフ・コーリー、神父のマーティン・ガララガ、農夫のラッセル・シンプソン、捕虜のハリー・テンブルック、他テッド・デ・コルシアなどが共演している。