スペイン出身の新進気鋭の監督アレハンドロ・アメナバールがハリウッドで初めて手掛けた作品(脚本、音楽兼)。 広大な屋敷に住む女性と2人の子供に隠された秘密を描く、製作総指揮トム・クルーズ他、主演ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン他共演のスリラー。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:アレハンドロ・アメナバール
製作総指揮
トム・クルーズ
リック・シュウォーツ
ポーラ・ワグナー
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
製作
フェルナンド・ボヴァイラ
ホセ・ルイス・クエルダ
サンミン・パーク
脚本 アレハンドロ・アメナバール
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
編集:ナチョ・ルイス・カピヤス
音楽:アレハンドロ・アメナバール
出演
ニコール・キッドマン:グレース・スチュアート
フィオヌラ・フラナガン:ミルズ夫人
クリストファー・エクルストン:チャールズ・スチュアート
アラキナ・マン:アン・スチュアート
ジェームズ・ベントリー:ニコラス・スチュアート
エレイン・キャシディ:リディア
エリック・サイクス:エドマンド・タトル
アメリカ/スペイン/フランス 映画
配給 Dimension Films
2001年製作 104分
公開
北米:2001年8月10日
日本:2002年4月27日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $96,471,850
世界 $209,800,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1945年、第二次大戦末期。
イギリス領チャネル諸島のジャージー島。
広大な屋敷に住むグレース・スチュアート(ニコール・キッドマン)と、色素性乾皮症を患い太陽光線を浴びることのできない娘のアン (アラキナ・マン)と息子のニコラス(ジェームズ・ベントリー)の元に3人の使用人が訪ねてくる。
ミルズ夫人(フィオヌラ・フラナガン)と、言葉を話すことができないリディア(エレイン・キャシディ)、庭師のエドマンド・タトル(エリック・サイクス)は、厳しいグレースの要望を受け入れ、屋敷の使用人として雇われることになる。
やがて屋敷内で、アンが、”ヴィクター”という男の子の出現話でニコラスを怖がらせる。
その後、誰かの泣き声が聞こえ、閉めたはずのドアが開いたりと、不可思議なことが多発し、グレースは苛立ち始める。 2階の物音に気づいたグレースは、アンの言う”ヴィクター”の家族を捜すため家中を調べることにする。 結局は誰も見つからず、ある晩グレースは、誰かがピアノを弾いているのに気づく。 ピアノの部屋には誰の姿もなく、ドアが突然、閉まり、鍵をかけたはずの、ピアノの鍵盤の蓋が再び開かれていた。 家の中に邪悪な者がいると信じ込むようになったグレースは、神父に清めてもらおうとする。 しかし、ミルズ夫人とタルトは全てのことを承知で、グレースの様子を見ることにする。 教会に向かったグレースが、霧で立ち往生していたところで、彼女は、出征していた夫のチャールズ(クリストファー・エクルストン)と出くわし屋敷に戻る。 喜びも束の間、グレースはアンが老婆に見えて手を上げてしまい、チャールズは、再び戦場に戻ってしまう。 そして、家中のカーテンが取り除かれ、ヒステリックになるグレースは、ミルズ夫人達に銃を向け、3人を追い出してしまう。 そんな時、子供達が、夜中に屋敷を抜け出してしまい、グレースは、3人の使用人が1891年に死んだ時の写真を見つけてしまう。 3人の使用人の幽霊は、屋敷の住人と対話をするよう グレースに告げる。 アンが気づいていた家族は実在の人間で、グレースは2人の子供を殺し、自殺した幽霊だったのだ。 ミルズ夫人と心の通じ合ったグレースは、今後も屋敷に住み続ける決心をする。 そして翌日、”ヴィクター”一家は屋敷を去っていく。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1945年、第二次大戦末期。
広大な屋敷に住むグレース・スチュアートと、太陽光線を浴びることのできない子供達、アンとニコラスの元に、3人の使用人がやってくる。
ミルズ夫人と言葉が話せないリディア、そして庭師のタトルは、屋敷の使用人として雇われることになる。
やがて屋敷内で、アンが、”ヴィクター”という男の子がいると言ってニコラスを怖がらせ、誰かの泣き声や、様々な異変が起き、グレースは苛立ち始める。
2階の物音に気づいたグレースは、”ヴィクター”の家族を捜すのだが誰も見つからなかった。
その後も不思議なことが続き、グレースは、神父に清めてもらおうとする。
しかし、ミルズ夫人とタルトは、全てを承知しながら、グレース達の様子を見ることにする・・・。
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同年トム・クルーズと離婚し、ハリウッドのトップ女優としての地位を築き始めた頃のニコール・キッドマンの主演作で、興行収入は、北米だけで約1億ドル、全世界では約2億1000万ドルのヒットとなった作品。
結末が、やや「シックス・センス」(1999)に似ているが、その独特の映像感覚は、風光明媚な舞台をあえて映さず、殆ど屋敷内で撮影を済ませてしまうことなどで、密室の恐怖をさらに煽る手法が実に興味深い。
特に、次第にヒステリックになっていく主人公のニコール・キッドマンの姿や表情のみが鮮明で、他の登場人物が、現実離れしているような描写なども凝っている。
そのせいか、美貌に、さらに磨きがかかったように見える、ニコール・キッドマンの、演技派としての実力も十分に窺える熱演は見ものだ。
当初から異様な雰囲気を漂わせていた使用人のフィオヌラ・フラナガン、エレイン・キャシディ、エリック・サイクス、こちらも生気が感じられない、戦場から戻る、主人公の夫役のクリストファー・エクルストン、子供達アラキナ・マンとジェームズ・ベントリーなどが共演している。