デスクワークを好む刑事と行動派の相棒がウォール街が絡む巨額詐欺事件に巻き込まれながら奮闘する姿を描く、製作、監督、脚本アダム・マッケイ、製作、主演ウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ、エヴァ・メンデス、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、ドゥウェイン・ジョンソン他共演の痛快アクション・コメディ。 |
・コメディ
・ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アダム・マッケイ
製作総指揮
クリス・ヘンチー
デヴィッド・ハウスホルター
ケヴィン・J・メシック
製作
ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
パトリック・クローリー
ジミー・ミラー
脚本
アダム・マッケイ
クリス・ヘンチー
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:ブレント・ホワイト
音楽:ジョン・ブライオン
出演
アレン・ギャンブル:ウィル・フェレル
テリー・ホイツ:マーク・ウォールバーグ
シーラ・ラモス・ギャンブル:エヴァ・メンデス
ジーン・マウチ:マイケル・キートン
デヴィッド・アーション:スティーヴ・クーガン
ロジャー・ウェズリー:レイ・スティーヴンソン
P・K・ハイスミス:サミュエル・L・ジャクソン
クリストファー・ダンソン:ドゥウェイン・ジョンソン
フランシン:リンゼイ・スローン
クリスティニス:ナタリー・ジー
エヴァン・マーティン:ロブ・リグル
フォッシー:デイモン・ウェイアンズJr.
ジミー:ボビー・カナヴェイル
D・A・ルイス・ラッドフォード:ジョセフ・ソマー
パメラ・ボードマン:アン・ヘッシュ
ドン・ビーマン:アンディ・バックリー
本人:ブルック・シールズ
本人:ロージー・ペレス
本人:デレク・ジーター
本人:トレイシー・モーガン
ナレーター:アイス-T
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2010年製作 107分
公開
北米:2010年8月6日
日本:2011年8月20日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $119,219,980
世界 $170,432,980
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
市警の刑事P・K・ハイスミス(サミュエル・L・ジャクソン)とクリストファー・ダンソン(ドゥウェイン・ジョンソン)のコンビは、派手な捜査で注目を集める。
一方、デスクワークに満足している刑事アレン・ギャンブル(ウィル・フェレル)を、行動派の相棒テリー・ホイツ(マーク・ウォールバーグ)は毛嫌いする。
アレンを相手にしていると、正気を失いそうなテリーは、署内で行われている、同僚達が集うセラピーに参加する。
テリーは巡査時代に、ヤンキースのデレク・ジーターを誤って撃ってしまい、左遷されたことなどを語り同僚に非難される。
その頃アレンは、同僚のエヴァン・マーティン(ロブ・リグル)とフォッシー(デイモン・ウェイアンズJr.)にからかわれ、部署内で発砲したため、彼は拳銃をジーン・マウチ警部(マイケル・キートン)に取り上げられる。 その後、宝石店襲撃事件が発生し、テリーが現場に向かおうとするが、アレンは当然それを拒む。 いち早く現場に駆けつけたハイスミスとダンソンだったが、二人は、犯人を追うためにビルから飛び降り、殉職してしまう。 テリーは、このチャンスに自分達が次のヒーローになろうとするが、相変わらずアレンは協力する気にならない。 二人の葬儀の後、エヴァンとフォッシーに再びからかわれたアレンを見て、テリーは彼らに手を出し騒ぎとなり、割って入ったマウチは、強盗を逮捕することを優先するよう命ぜられる。 翌日、事件発生と共にエヴァンとフォッシーは現場に向かい、テリーは嫌がるアレンを拳銃で脅し、二人の先を越そうとする。 しかし、アレンの愛車”プリウス”が現場に突っ込んでしまい、二人は再びエヴァンとフォッシーにバカにされてしまう。 投資家のデヴィッド・アーション(スティーヴ・クーガン)は、”レンダル・グローバル”のCEOパメラ・ボードマン(アン・ヘッシュ)に損失を出したことで責められる。 ボードマンは、アーションの監視役ロジャー・ウェズリー(レイ・スティーヴンソン)を彼の元に向かわせる。 署への帰り道、アレンは、ビル7棟の建築主が、足場の許可を取っていないことを調べていることをテリーに伝える。 それが大切なことだと言って、いつになく息巻くアレンは、建築主であるアーションが演説している”プラザホテル”に向かい、彼を逮捕してしまう。 署に戻ろうとしたアレンとテリーだったが、ウェズリーの車に衝突され、アーションを載せたままで”プリウス”を奪われる。 歩いて署に戻ったアレンとテリーはマウチに呼ばれ、待ち構えていたウェズリーに、誘拐犯と間違えたことを謝罪される。 結局は誤認逮捕ということで、アレンとテリーは笑い者になってしまうが、二人は気を取り戻し、アレンの家で食事をすることになる。 帰宅したアレンは、アーションについて調べた情報などをテリーに知らせ、裏に何かある可能性を探る。 そこに現われた、アレンの妻シーラ(エヴァ・メンデス)を見たテリーは驚いてしまう。 セクシーなシーラが、アレンの妻とは思えないテリーは、魅力的な彼女に心奪われてしまう。 ”プリウス”が発見され、指紋など手掛かりは見つからなかったが、残されていたアレンの携帯電話が使われていたことに気づく。 それが、元恋人のクリスティニス(ナタリー・ジー)だったために、アレンは彼女の家に向かう。 テリーは、美しいクリスティニスに再び驚いてしまい、アレンは彼女に不満をぶつけられながらも、証拠品として携帯電話を奪いその場を去る。 どうしてアレンのような男が美女を射止められるのか、納得のいかないテリーだったが、クリスティニスの通話録音には、アーションの、320億ドルの損失補填の裏工作の会話が録音されていた。 二人は、ウェズリーらが警護ではなく、アーションを脅していることに気づく。 会話の中の住所に向かった二人は、そこが宝くじ協会だと知るが、ある情報からアレンは、アーションとは不釣合いの、小規模な会計事務所を所有していることを知り疑問に思う。 元恋人フランシン(リンゼイ・スローン)の、バレエ・スタジオに向かったテリーは、彼女がパートナーと踊っているのを見て嫉妬してしまう。 そこに現われたアレンは、フランシンに愛を告げるテリーを援護する。 翌日、会計事務所に向かおうとしたアレンとテリーは、宝くじ協会が320億ドルの投資先を探していることを知る。 二人は会計事務所に着くが、待ち構えていたウェズリーが、そのオフィスを爆破する。 デスクワークに戻りたいと愚痴をこぼすアレンは、何かを隠していることをテリーに見抜かれる。 学生時代にアレンは、完璧な売春組織を作り上げてしまい、その後、病院でシーラと出会い我に返った時、二度と危ない橋を渡りたくないことを誓った。、 そして、アレンは警察では会計課に入り、デスクワークを好んだことをテリーに伝える。 そんなアレンを、自分が守ると言ってテリーは励まし、アーション逮捕に向けて行動を起す。 アーションに会った二人は、彼の会計事務所が爆破されたことなどを追求するが、はぐらかされて、ニックスの試合やミュージカルのチケットを渡される。 ワイロを一応受け取り楽しんだ二人は、アーションを脅した隙に、彼が宝くじ協会に連絡した証拠を掴む。 その後二人はウェズリーらに捕らえられ、”プリウス”ごとラスベガスに運ばれる。 マウチに連絡を入れたアレンは、アーションが、損失補填のために、宝くじ協会を騙していることを伝えるが相手にされない。 ニューヨークに戻った二人は、マウチから検事D・A・ルイス・ラッドフォード(ジョセフ・ソマー)を紹介され、捜査の中止を指示される。 帰宅したアレンは、昔を思い出したことをシーラに伝えて、幸せ過ぎるこの環境が自分をダメにしていると語り、妊娠しているという彼女の相手を疑い、追い出されてしまう。 テリーはアレンを慰め、二人は羽目を外して飲み明かす。 二人は、マウチの指示に従い、集めた資料をSEC(証券取引委員会)に向かい、その場にいたアーションの弁護士ドン・ビーマン(アンディ・バックリー)にそれを渡すことになってしまう。 署に戻った二人は、SECが入っているビルで、飛び降り自殺しようとする男がいるとの通報を受ける。 現場に向かった二人は、それがビーマンだと知り、アレンが彼を説得しようとする。 しかしビーマンは、ウェズリーの名前を出しながら飛び降りて死亡する。 現場に現われたマウチは、アーションが、宝くじ協会の女性アシスタントと関係していただけだったことを伝え、二人は部署の移動を命ぜられ、仲違いしてしまう。 その後アレンは、宝石店襲撃事件に現場に、警官に扮したウェズリーが現われたことや、付近の会計事務所が、”レンダル・グローバル”と契約していることを知る。 テリーは、交通整理官として月間の最優秀に選ばれ、アレンは、事件解決に確信を持ち彼の家に向かう。 アーションの損失補填先は”レンダル・グローバル”で、宝石店襲撃は、付近の会計事務所の記録を改ざんするための偽装だったことを、アレンはテリーに伝える。 しかし、交通整理が気に入ってしまったテリーに以前の勢いがなく、現状の維持に満足していることをアレンに語る。 銃を向けてテリーを説得するアレンは、協力を希望することを伝え、その場を去る。 翌日、マウチに会った二人は、強力なバックアップがあるアーションに手を出せなかったことを知り、極秘捜査を許可される。 アーションの投資会議に押し入った二人は、市警の年金基金までがそれに参加していることに驚くが、その場にいたウェズリーらと銃撃戦になる。 二人はアーションを連れ出して逃走するが、誘拐犯にされたため、彼の隠れ家に向かう。 アーションから事件の真相を聞いた二人は、既に年金も送金手続きがされていることなっどを知り、翌日、行動を起すことにして、アレンはシーラの元へ、テリーはフランシンと会うことにする。 翌朝、アレンとテリー、そしてアーションは、ウェズリーらや警官の追跡をかわしながら銀行に向かい、送金をストップさせる。 そこにウェズリーらが現われ、アレンとテリーは抵抗するが銃撃されてしまう。 しかし、駆けつけた、マウチやエヴァンとフォッシーらに銃を向けられたウェズリーは観念する。 そして、ついにアレンとテリーは大きな手柄を上げる。 ”レンダル・グローバル”の巨大損失には、政府の不良資産救済プログラムが適用され、大企業は守られる。 アーションは更生施設に収監され、その場に合った投資を続ける。 ウェズリーは、弁護士ビーマン殺害容疑で逮捕される。 テリーはフランシン結婚し、アランは相変わらず美女に声をかけられるが、人が変わったような熱血刑事となる。
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
市警の刑事で、デスクワークを好むアレン・ギャンブルは、行動派の相棒テリー・ホイツに嫌われていた。
署内では、派手な捜査で手柄を上げているハイスミスとダンソンがヒーロー扱いされていた。
そんな時、宝石店襲撃事件が起きて、現場に駆けつけたハイスミスとダンソンは殉職してしまう。
自分達が、ヒーローになるチャンスだと言うテリーだったが、アレンはそれに興味がない。
その後、アレンは無理矢理に現場に連れて行かれ失態を演じる。
そんなアレンは、調べていた、建設現場の足場の許可を取らない、建築主である投資家のアーションを逮捕してしまう。
アーションは、大企業”レンダル・グローバル”に巨額の損失を与え、CEOのボードマンに、それを補填するよう脅されていた。
アレンとテリーは、アーションを署に連行しようとしていたが、ボードマンが差し向けた部下ウェズリーに襲われ、アーションは連れ去られてしまう・・・。
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「俺たちニュースキャスター」(2004)と続編、「俺たちステップ・ブラザース」(2008)など何作もでコンビを組む、ウィル・フェレルとアダム・マッケイが、互いに製作にも参加している作品。
製作費1億ドルをかけた派手なコメディであり、マンハッタンを舞台にしたハード・アクションに加え、大企業が絡む巨額損失事件を扱っているだけに、その金額なども桁外れに大きいところが注目だ。
また、結局は大企業が政府により救済されてしまうという結末と、エンドクレジットで流れる、過去の詐欺事件や傲慢な企業の体質などを、痛烈に批判し皮肉っているところなどが興味深い。
北米興行収入は約1億1900万ドル、全世界では約1億7000万ドルのヒットとなった。
潜在的には悪党の素質も持つという、”温厚”な主人公ウィル・フェレルのキャラクターが実にいい。
相棒のマーク・ウォールバーグが小柄なので長身が際立ち、その巨体を持て余し気味だが、表情や仕草が愉快であり、もちろん得意の歌も聞かせてくれる。
ヒーロー願望のある、行動派刑事を熱演するマーク・ウォールバーグは、実力派らしく主人公のサポート役以上の存在感を示してくれる。
主演の二人に加え、超豪華な共演陣も見逃せない。
相変わらず妖艶な女性を演ずる主人公の妻役エヴァ・メンデス、主人公らの上司のマイケル・キートン、大物投資家スティーヴ・クーガン、彼を脅迫する企業家アン・ヘッシュ、その部下レイ・スティーヴンソン、ど派手な登場をする刑事のサミュエル・L・ジャクソンと相棒のドゥウェイン・ジョンソン、テリー(M・ウォールバーグ)の恋人リンゼイ・スローン、主人公の元恋人ナタリー・ジー、主人公をからかう同僚刑事ロブ・リグル、デイモン・ウェイアンズJr.、ボビー・カナヴェイル、検事のジョセフ・ソマー、弁護士のアンディ・バックリー、本人役でブルック・シールズ、ロージー・ペレス、デレク・ジーター、トレイシー・モーガン、そして、ナレーターはアイス-Tが担当している。