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六月十三日の夜 The Night of June 13 (1932)

郊外で暮らす4家族の関係を描く、監督スティーヴン・ロバーツ、主演クライヴ・ブルックフランシス・ディーチャーリー・ラグルスジーン・レイモンドライラ・リーメアリー・ボーランドエイドリアン・アレンチャーリー・グレープウィン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ロバーツ
原作:ヴェラ・キャスパリー“Suburbs”
脚本
ヴェラ・キャスパリー
アグネス・ブランド・リー
ブライアン・マーロウ
撮影:ハリー・フィッシュベック
音楽:ジョン・ライポルド

出演
ジョン・カリー:クライヴ・ブルック
トゥルーディー・モロー:ライラ・リー
ファイロ・ストローン:チャーリー・ラグルス
ジンジャー・ブレイク:フランシス・ディー
ハーバート・モロー:ジーン・レイモンド
メイジー・ストローン:メアリー・ボーランド
エルナ・カリー:エイドリアン・アレン
”グランパ”ジェプタ・ストローン:チャーリー・グレープウィン
リジー・モロー:ヘレン・ウェア
マーサ・ブレイク:ヘレン・ジェローム・エディ
検事:アーサー・ホール
ジュニア・ストローン:ビリー・バッツ
オットー:リチャード・カール バーテンダー
陪審員長:ボビー・バーバー(クレジットなし)
判事:フレデリック・バートン(クレジットなし)
弁護人:ウォリス・クラーク(クレジットなし)
不動産業者:ジョン・エリオット(クレジットなし)
記者:ポール・フィックス(クレジットなし)
ジミー:ビリー・フラニー(クレジットなし) ゴミ収集人
執行官:オットー・フライズ(クレジットなし)
ヘンリー・モロー:エドワード・ルセント(クレジットなし)
記者:ケント・テイラー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1932年製作 76分
公開
北米:1932年9月17日
日本:1932年12月


ストーリー
グレンウッド・パークの4軒の家族。
マーサ・ブレイク(ヘレン・ジェローム・エディ)は、妹のジンジャー(フランシス・ディー)と暮らし、その隣はヘンリー・モロー(エドワード・ルセント)と妻リジー(ヘレン・ウェア)、娘のトゥルーディー(ライラ・リー)と息子のハーバート(ジーン・レイモンド)が暮らし、その隣はジョン・カリー(クライヴ・ブルック)と妻エルナ(エイドリアン・アレン)が暮らし、その隣はファイロ・ストローン(チャーリー・ラグルス)と妻メイジー(メアリー・ボーランド)、祖父”グランパ”ジェプタ(チャーリー・グレープウィン)、息子のジュニア(ビリー・バッツ)が暮らしていた。
4家族は、それぞれの問題を抱え、内心では妬み合っていることもあった。
有望なピアニストだったエルナは、事故に遭った後に精神的に不安定になり、夫ジョンとトゥルーディーの関係を疑っていた。
ハーバートとジンジャーは恋仲で、メイジーは酒好きの義父ジェプタを嫌っていた。
メイジーは、未成年の息子ハーバートがジンジャーと付き合うのを良く思っていなかった。
マーサも、妹ジンジャーとハーバートの交際を認めなかった。
ある夜、隣人同士がストローン家に集まりカードをしていたが、エルナは、ジョンが自分に送ろうとした鏡をトゥルーディーも持っていたために、憤慨して家に帰ってしまう。
自宅でジョンの言い訳を聞いたエルナは、納得しなかった。
ジンジャーに会ったハーバートは、酔った勢いで求婚するものの、本気にしてもらえない。
ハーバートを家に送ったジンジャーは、息子が一人前になれないのは母親のせいだと言ってメイジーの育て方を批判してその場を去る。
ジョンが外でトゥルーディーと話しているのを目撃したエルナは、戻って来た彼を非難する。
翌朝、ハーバートはジンジャーに謝罪し、2人は愛を確かめ、結婚の約束をする。
エルナは、ジョンが引っ越しを決めて家を貸し出すことを知り、彼の仕事場に電話するものの不在だったために不安になる。
ジョンは、帰宅途中でトゥルーディーに会い、自分たちのことで勘違いしているエルナのことを考えた彼女が、少しの間、町を離れることを知る。
ジョンのことが気になるエルナは、トゥルーディーが荷物を持って出て行く姿を目撃していたために苛立つ。
エルナは、ジョンが帰宅しないためにトゥルーディーと町を去ったと考え、遺書を書いて自殺しようとする。
メイジーに現金を盗んだと疑われたジェプタは、我慢の限界だと言って家を出る。
その際2人は、何かが破裂したような音(銃声)を聴く。
メイジーは、セーターを買うためにジュニアが現金を持ち出したことを知り戸惑ってしまう。
トゥルーディーに送ってもらったジョンは、彼女に別れを告げて家に向かう。
エルナの自殺を知ったジョンは、警察に電話をする。
エルナの遺書を読んだジョンは、トゥルーディーのことが書いてあったために、彼女に迷惑をかけるわけにはいかず、それを燃やしてしまう。
その後、自殺の証拠となる遺書がないために、ジョンは妻殺しの容疑で逮捕されてしまうのだが・・・。


解説 評価 感想
ヴェラ・キャスパリーの短編”Suburbs”を基に製作された作品。

4年後に40歳の若さで他界する、サイレント時代から100作以上を手がけたスティーヴン・ロバーツが監督し、主演はクライヴ・ブルックフランシス・ディーチャーリー・ラグルスジーン・レイモンドライラ・リーメアリー・ボーランドエイドリアン・アレンチャーリー・グレープウィンなどが共演した作品。

郊外で暮らす4家族の関係を描くドラマ。

4軒並んで暮らす平凡な4家族の、家庭内でそれぞれの問題を抱えながらの複雑な関係が描かれている。

平穏な町の日常から殺人容疑事件そして裁判劇に発展するドラマなのだが、様々な登場人物の個性を生かしユーモアをまじえた、スティーヴン・ロバーツの巧みな演出が見どころの作品。

妻に浮気を疑われる真面目な男性クライヴ・ブルック、彼との関係を疑われる隣人ライラ・リー、その隣人チャーリー・ラグルス、その妻メアリー・ボーランド、彼女に嫌われる酒好きの義父チャーリー・グレープウィン、その孫ビリー・バッツ、その隣人フランシス・ディー、その姉ヘレン・ジェローム・エディ、夫(クライヴ・ブルック)の浮気を疑い自殺してしまうエイドリアン・アレン、隣人のヘレン・ウェア、その夫エドワード・ルセント、その息子ジーン・レイモンド、検事のアーサー・ホール、バーテンダーのリチャード・カール、陪審員長のボビー・バーバー、判事のフレデリック・バートン、弁護人のウォリス・クラーク、不動産業者のジョン・エリオット、記者のポール・フィックスケント・テイラー、ゴミ収集人のビリー・フラニー、執行官のオットー・フライズなどが共演している。


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