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ニュー・ワールド The New World (2005)

17世紀初頭、新大陸アメリカへの入植者ジョン・スミスと先住民の王の娘ポカホンタスの伝説的ロマンスを名匠テレンス・マリックが脚本を兼ねて描く、主演コリン・ファレルクオリアンカ・キルヒャークリスチャン・ベールクリストファー・プラマージョナサン・プライス他共演の歴史ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:テレンス・マリック

製作総指揮
トビー・エメリッヒ

トリッシュ・ホフマン
ビル・メカニック
ロルフ・ミットウェッグ
マーク・オーデスキー
脚本:テレンス・マリック
製作:セーラ・グリーン
撮影:エマニュエル・ルベツキ
編集
リチャード・チュウ

ハンク・コーウィン
サー・クライン
マーク・ヨシカワ
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
ジョン・スミスコリン・ファレル

ポカホンタス/レベッカ・ロルフ:クオリアンカ・キルヒャー
ジョン・ロルフクリスチャン・ベール
クリストファー・ニューポートクリストファー・プラマー
ポウハタンオーガスト・シェレンバーグ
オペチャンカノフウェス・ステューディ
エドワード・マリア・ウィングフィールドデヴィッド・シューリス
セルウェイ:ノア・テイラー
ジェームズ1世ジョナサン・プライス
ロビンソン:ベン・チャップリン
トーマス・サヴェージ:ジョン・サヴェージ

アメリカ/イギリス 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ

2005年製作 135分
公開
北米:2005年12月25日
イギリス:2006年1月27日
日本:2006年4月22日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $12,712,090
世界 $30,536,010


アカデミー賞 ■
第78回アカデミー賞

・ノミネート
撮影賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1607年、バージニア(現在のジェームズタウン)。
先住民のポウハタン酋長(オーガスト・シェレンバーグ)の娘ポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー)らが平穏に暮らす地に、イギリスの船が現れる。

クリストファー・ニューポート船長(クリストファー・プラマー)は、部下を引き連れて上陸する。

ニューポートは、反乱罪で処刑される予定だったジョン・スミス大尉(コリン・ファレル)を解放する。

この地に入植することを決めたニューポートは、その準備を始めさせて、先住民を刺激しないよう部下達に伝える。

友好的な先住民と接触したニューポートは、砦を築くが、発砲事件なども起き、食料不足などで反乱の可能性も考えられた。
...全てを見る(結末あり)

ニューポートは、強大な権力を持つと言われるポウハタンと交渉し、交易ができるかを確かめようと、その役をスミスに命ずる。

部下達と奥地に向かったスミスは、沼地ではぐれてしまい、先住民に捕えられ、ポウハタンの前に連れて行かれる。

人数の少ないうちに入植者を排除すべきだという部族長オペチャンカノフ(ウェス・ステューディ)の意見もあった。

しかし、スミスは殺される寸前で、ポカホンタスに外の世界を見せたいというポウハタンの考えで生かされる。

スミスは、知識欲旺盛なポカホンタスに言葉を教え、恨みや嫉妬もない人々と親交を深める。

やがて、スミスポカホンタスには恋が芽生えるのだが、ポウハタンは、春に帰国する条件でスミスを解放して砦に戻す。

ニューポートは補給物資を運ぶために、そして後任の指揮官も帰国して、エドワード・マリア・ウィングフィールド(デヴィッド・シューリス)が砦を仕切っていたが、彼は仲間達に恨まれて射殺される。

リーダーになったスミスは井戸を掘らせ、黄金があると信じている者達にそれを止めさせる。

帰国したニューポートが補給物資を持ち帰ることも信じられない人々は、冬の寒さと空腹で飢え死に寸前だったが、そこに、食料などを持参したポカホンタスらが現れる。

人々は喜ぶが、スミスは、ポウハタンの怒りを買う可能性を指摘してポカホンタスを気遣う。

春になり、ポカホンタスの元に向かったスミスだったが、帰国していないことがポウハタンに知られてしまう。

ポカホンタスは、ポウハタンが砦を攻めることをスミスに伝えるが、逃げ場のない彼は立ち向かうしかなかった。

双方は激しい戦いを繰り広げ、ポウハタンは、原因を作ったポカホンタスを追放する。

ポカホンタスを人質にするしか生き残る道がないことを、部下らから指摘されたスミスだったが、恩人である彼女を捕えることを拒み拘束される。

その後、ポカホンタスは砦に連れてこられて、やがてニューポートの船が祖国からの到着する。

スミスは、人質だということをポカホンタスに正直に話し、彼女はそれを理解して二人は愛を深める。

砦に戻ったニューポートは、スミスに、国王が帰国を望んでいることを伝える。

ポカホンタスには世話係が付き、洋服や靴が与えられ、スミスとの満ち足りた日々を過ごす。

しかし、スミスは苦悩の末に、ポカホンタスには何も伝えず帰国の途に就く。

ショックを受けたポカホンタスは抜け殻のようにり、スミスの指示通り、彼が溺死したことを知らされる。

廃人のようなポカホンタスを見かけた入植者の商人ジョン・ロルフ(クリスチャン・ベール)は、彼女に優しく接する。

ロルフのタバコ園の仕事を覚えたポカホンタスは、次第に心癒される。

そして、ロルフポカホンタスに求婚して、彼女もそれを受け入れ英名”レベッカ”となり、二人は結婚式を挙げる。

当初はロルフを愛せないでいたポカホンタスだったが、彼に引かれ始めて、やがて子供も生まれる。

その後、二人は、国王ジェームズ1世(ジョナサン・プライス)から招待を受ける。

そんな時ポカホンタスは、スミスが生きているという話を聞苦と同時に、彼への気持ちが断ち切れずにいた。

ポカホンタスは、スミスと”結婚”していたことをロルフに伝え、彼はその意味が分からないまま、二人はイギリスへと向かう。

ロンドン
主賓としてジェームズ1世王に謁見したポカホンタスは、歓迎を受ける。

やがて、スミスと再会したポカホンタスは、多くを語らずに静かな時を過ごす。

それで、ロルフとの人生を歩む決心がついたポカホンタスは、彼の元に向かい愛を確かめ合う。

ポカホンタスは、故郷への帰路の途中で病に倒れ、ケントグレーヴセンドで亡くなる。

ロルフは、幼い息子と共にジェームズタウンに向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1607年、バージニア(現在のジェームズタウン)。
到着したイギリス船の船長ニューポートは、緑豊かなこの地に入植することを決める。
ニューポートは、砦を築く一方、反乱罪で処刑される予定のジョン・スミス大尉を解放する。
平穏な暮らしをする先住民は、入植者に友好的に接するが、トラブルも起き、ニューポートは、食糧難なども抱え、先住民のポウハタン酋長との交易交渉をスミスに命ずる。
奥地に向かったスミスだったが、先住民にお捕えられてポウハタンの元に連れて行かれる。
スミスは殺される寸前のところを、ポウハタン娘であるポカホンタスの好奇心から命を救われる。
その後スミスは、ポカホンタスに言葉などを教えて、先住民達との親交を深め、やがて、二人には恋が芽生える・・・。
__________

新大陸アメリカへの入植の歴史的事実、また誰でも知っている伝説的物語をベースにしてあるために、その内容を確認する上でも興味ある展開を楽しめる。

テレンス・マリック独特の、詩的な映像美を堪能できる作品であり、エマニュエル・ルベツキの美しい映像は秀逸だ。

第78回アカデミー賞では、そのE・ルベツキが撮影賞にノミネートされた。

主人公ジョン・スミスを物静かに演ずる人気スター、コリン・ファレル、後半でようやく登場する、ヒロインの夫ジョン・ロルフ、今を時めく実力派クリスチャン・ベールの競演も嬉しい。

また、撮影当時14歳のクオリアンカ・キルヒャーは、物語の中心人物として、ポカホンタスを初々しく演じている。

入植船の船長クリストファー・ニューポートクリストファー・プラマーポウハタン酋長オーガスト・シェレンバーグ、部族長オペチャンカノフウェス・ステューディ、入植者エドワード・マリア・ウィングフィールド役のデヴィッド・シューリスノア・テイラーベン・チャップリンジョン・サヴェージジェームズ1世ジョナサン・プライスらが共演している。


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